コマユミの種まき:実を採取して、種を取り出し、種まき


 
コマユミ 種まき
コマユミ(小檀)は、日本の北海道から九州までの山野に自生するニシキギ科ニシキギ属落葉低木です。

ニシキギに、とても似た性質の樹で、大きな違いは、枝にコクル質の翼があるものがニシキギ、ないものがコマユミになります。

マユミが小さくなったような樹ですので、名前がコマユミですが、葉やはニシキギと同じ形です

黄緑色の花は小さく、あまり楽しむことができませんが、オレンジ色の仮種皮のが美しい樹になります。

コマユミは、秋に葉が赤く紅葉します。モミジのように紅葉で人気が高い樹です。コマユミの鉢植えや盆栽があれば、美しい紅葉を自宅で楽しむことができます。

コマユミ種まきをして、育てる様子を紹介します。



コマユミの盆栽から実を採取

コマユミ ミニ盆栽
コマユミの盆栽を育てています。


実
オレンジ色の仮種皮が美しい

落葉した後もが残りますので、冬に楽しむことができます。





実 採取
コマユミ種まきをするためにを採取します。

ハサミで切ります。


コマユミ 樹形
が採取され、寂しくなったコマユミの盆栽

幹の途中に枝がない部分があり、樹形がよくないです。

樹高が高いですので、幹を剪定して小さくすることを検討しています。

剪定すると先端部分が無駄になりますので、取り木をすることにしました。

コマユミの取り木の様子を別の記事で書いています。
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コマユミの実から種を取り出す

コマユミ 実
コマユミの盆栽から採取した

オレンジ色の仮種皮の中にがあります。


実
8個の実があります。


仮種皮
オレンジ色の仮種皮を取り除きます。

仮種皮は、鳥が食べてを遠くまで運ぶ種子散布に大きな効果がありますが、発芽を抑制する成分がありますので、キレイに取り除くことで、発芽率が向上します。


手 汚れる
手で仮種皮を取り除くと、汚れますので、実をビニール袋に入れて、外側から潰すとよいです。


種
コマユミからを取り出すことができました。

小さなですので、落としてなくさないように、鉢受け皿などの容器の中で作業することをおすすめします


水
取り出したを水に浸けます。

十分に水分を含ませることが大切で、発芽率がよくなります。

水に沈む発芽しやすく、浮いた発芽しないことが多いです。

8個と少ないですが、すべてのが水に沈みましたので、発芽が期待できます。



コマユミの種まき

コマユミの種まき
の準備ができましたので、コマユミ種まきをします。


2日間
採取して仮種皮を取り除いたは、2日間、水に浸けました



種まきの鉢の準備

駄温鉢
種まきの容器は、どのようなものでも大丈夫です。

発芽した後にそのままの状態で、成長して苗になるまで、しばらくの間、栽培する予定ですので、駄温鉢を準備しました。


3号
コマユミは8個と少ないですので、駄温鉢は、直径9センチ(3号)を使います。

3号は小さいですので、置く場所に困ることがなく、おすすめの大きさです。


鉢底ネット
駄温鉢は、排水性(水はけ)がよくなるように、底に大きな穴がありますので、鉢底ネットをセットします。

鉢底ネットを針金で固定すると、動いてずれることとがないので安心できます。


鉢底石
水はけ(排水性)がよくなるように、底に鉢底石を敷きます。

底が見えなくなるくらい、1センチぐらい鉢底石を敷きました。

鉢底石は、ボラ土(日向土)を使いました。どのようなものでも大丈夫ですが、粒の大きさに注意が必要です。使う用土の粒より少し大きな粒が最適です。


コマユミ種まき用土は、赤玉土の小粒を使います

ホームセンターや園芸店で販売されている価格の安い赤玉土です。価格の高い赤玉土は硬質で粒の大きさが揃っています。

長期間、植え替えをしない場合は価格の高い赤玉土がよいですが、種まきの用土は、発芽後に植え替えをしますので、価格の安い赤玉土で大丈夫です。


鉢の高さの7分目くらいまで、用土の赤玉土を入れます。コマユミ種まきの鉢の準備ができました。

発芽することは重要ですが、発芽後に枯れることなく成長して元気な苗になるように、栽培できる環境が必要です。



コマユミの種を蒔く

用土を入れて準備した駄温鉢に、コマユミを並べて、種まきをします。

種の数が8個と少ないですので、均等に種を並べるためにピンセットを使いました。コマユミは小さいですので、ピンセットがあると便利です。


8個のコマユミを均等に並べました。

コマユミ発芽率を調べましたが、分かりませんでした。半分の4個は発芽することを願います。

コマユミ種まきだけでなく、挿し木で増やすことができます。コマユミ挿し木について詳しく書いた記事があります。
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の上に用土をかぶせます。かぶせる用土の量は、の大きさの2倍くらいが基本です

種まきする深さが、浅いとが乾燥しやすくなります。深いと発芽できないことがあります。

樹種によっても種まきする深さに違いがありますので、注意が必要です。


コマユミ種まきが完成しました。



コマユミの種まきの管理

水遣り
種まき後は、水遣りをします。鉢の底から水が流れるまで、たっぷり水を与えます


明るい日陰
直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

直射日光が当たると表面の用土が乾きやすくなります。

1日中、在宅して、いつでも水遣りできる場合は、よいですが、難しいですので、乾きにくいように日陰で管理します。

11月30日にコマユミ種まきをしました。

九州の福岡県の平野部で栽培していますので、温暖な気候です。年末ぐらいから本格的に寒くなります。

は一度、寒さに当たることで発芽しやすくなるものがありますので、寒さに当てるようにしています。

寒さに当たることを、「種子休眠の打破」と呼びます。

冷蔵庫に入れて、種子休眠の打破することができますが、を採取してすぐ種まきをする「採り蒔き」は、屋外で冬越ししますので、種子休眠の打破ができます。

暖かくなり発芽するまで、用土が乾かないように水遣りをしなければなりません

種まきは、特別な技術は必要ありませんが、水遣りを忘れない継続する力が大切です。



コマユミの種まきの今後

種まきしたコマユミ今後の様子は、この記事を更新します

暖かくなった春に発芽して、大きく成長して苗になったら鉢上げをします。

時間が掛かりますが、から育てて、ミニ盆栽を作ることが目標です。



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