人気がある旭山桜(一才桜)の小さな鉢植えやミニ盆栽
小さな鉢植えやミニ盆栽の旭山桜(一才桜)は、とても人気で、ホームセンターや園芸店、ネット通販などで販売されています。販売時期が開花前の2月ぐらいからで、年に1回だけの入荷です。値段も手ごろで、自宅でキレイな桜の花を楽しむことができるので、よく売れているようです。小さな鉢植えやミニ盆栽の中で、盆栽愛好家以外の人に一番たくさん売れている樹木です。
旭山桜(一才桜)のちょっと気になること
たくさん購入されている旭山桜(一才桜)ですが、SNSなどで「#旭山桜」「#一才桜」で検索すると、ヒット数があまり多くないです。自宅で桜の花がキレイに咲いたら、SNSで投稿します。毎年売れていて、さらに2年目、3年目でも花がキレイに咲いたら、SNSで投稿するので、投稿数は毎年増えていくはずです。考えられることは、「キレイに花が咲かなかった」「枯れてしまった」の可能性が高いことです。
「旭山桜 枯れた」で検索すると、葉が落ちたり、枯れてしまった人が少なくありません。桜の育て方は、注意することがありますが、特別な方法があるわけではなく、基本的な栽培方法で枯れることなく、毎年花を楽しむことができます。
旭山桜(一才桜)が枯れたり、花が咲かない原因
枯れたり、花が咲かない場合は、何か原因があります。旭山桜(一才桜)を購入した人は、育て方を検索して確認しているはずです。大きな間違いをしているとは考えにくいです。原因を2つに分けて考えます。
- 購入した小さな鉢植えやミニ盆栽に問題がある。
- 育て方で何か間違えをしている。
旭山桜(一才桜)の小さな鉢植えやミニ盆栽の問題点
花が咲くと売れなくなってしまうので、短期間で販売する必要のある商品です。目立つところに置いて、できるだけ早く売り切りたいのでしょう。
この旭山桜(一才桜)を見て、最初は購入しませんでした。状態がよくなかったからです。1週間後に同じホームセンターに行くと、残り2鉢になっていました。
状態がよくないものでも売れるほどの人気があります。ちょっと気になったことは、購入した人は状態がよくないことに気づいていない?
このまま育てた場合、つぼみはたくさんあるので、花は咲きそうですが、夏ぐらいには枯れる可能性がとても高いです。
問題点を詳しく説明する実例として、残り2鉢で樹形がよいほうを購入しました。しっかり対策をすれば、元気に育ってくれると信じてチャレンジします。
旭山桜(一才桜)の樹の状態を確認して対策
左の枝先の写真です。枝の樹皮に小さな粒がたくさんあります。このように枝先の新しい枝に異常がある場合は、害虫や病気の可能性が高いです。害虫や病気は、樹皮の柔らかい新芽に被害がでます。右の枝先も同じような症状です。左下の短い枝は枯れています。枝が枯れているので、被害の程度は大きく、他の枝も枯れる可能性が高いです。
つぼみがたくさんあるので、キレイな花が咲くと信じて購入しても、暖かくなって開花が近づいてくると、害虫や病気も元気になって被害が大きくなります。
道具を用意して、小さな粒を取り除きます。被害の程度が軽ければ、歯ブラシで落とすことができます。歯ブラシで無理なら真ちゅうブラシ、カッターと強力な道具で取り除きます。
小さな枝で、つぼみを落としたくないので、デザインナイフが使いやすかったです。
いろいろと調べましたが、害虫や病気を特定することはできませんでした。カイガラムシが繁殖して、こうやく病になった症状に似ています。
状態はよくなりましたが、樹皮に傷があり、病気になる可能性があるので、小さな粒の跡に殺菌剤の入った癒合剤の塗って保護します。
剪定をしたときに使うトップジンMペーストです。桜は病気に弱い樹木なので、殺菌剤で病気が切り口から侵入することを防ぎます。
害虫と病気の対策をしました。樹の回復力で元気になることを願います。冬は寒いので、ムロなどで保護するか、霜のあたらない軒下で管理します。
花が咲き、葉が芽吹くことができれば、成功です。暖かくなるまで1ヶ月以上あるので、結果が出るまで時間がかかります。
害虫や病気の被害が心配な場合は、園芸店などの専門店で購入したほうがよいです。専門的な知識のある店員がいるので、害虫や病気の被害に気づくはずです。
高価な商品も販売しているので、消毒をして害虫や病気を予防しています。ホームセンターはアルバイトやパートの店員さんが多く、水遣りするぐらいだけです。ネット通販は、評価が悪くなることを避けたいので、状態の悪い樹を販売することは少ないです。
誰でも最初は初心者で、樹の状態を判断することはできません。人に聞いたり、調べたりして栽培を続けることで、たくさんの知識を得ます。
花が咲かなかったり、枯れてしまった原因が育て方が悪いと勘違いしないようにしましょう。今回、購入した旭山桜(一才桜)で状態の悪い樹の参考にしてください。
購入した旭山桜(一才桜)は、どのような商品?
「どのような商品?」とは、販売されている樹は、大きく分けると苗木、鉢植え、盆栽と3つに分類できます。それぞれ育て方に違いがあります。購入した旭山桜(一才桜)が、どのような商品で、どのような育て方をすれば、毎年、キレイな花を楽しむことができるか?確認しましょう。
苗木
樹の苗木は黒いビニールポットで販売されているので、わかりやすいです。小さな旭山桜(一才桜)なら、鉢に植え付けて栽培します。鉢植え
鉢植えの樹は、観葉植物が多いです。そのままの状態で飾ることができます。ある程度の大きさになるまで栽培した樹をキレイな植木鉢に植え付けて販売しているので、次の植え替え(約2年後)まで水遣りをするだけです。盆栽
旭山桜(一才桜)の小さなミニ盆栽がよく販売されています。デザインのよい盆栽鉢に植え付けられて、苔や化粧砂で飾られて、自宅で桜の美しい花を楽しむことができます。盆栽は、状態によって育て方に注意が必要です。ライフスタイルによって盆栽をどのように管理することができるか?大きく違うので、ちょっと難しいです。
たとえば、小さめの鉢に植え付けられた盆栽は、夏の水遣りは1日3回は必要なので、昼間は仕事で水遣りができない場合は、大きめの鉢に植え替えます。
購入した旭山桜(一才桜)を確認する
白いプラスチック製の鉢に植え付けられた旭山桜(一才桜)。鉢植えの状態で販売されているように見えます。ほとんどの人が、このまま栽培して、春の開花を待つでしょう。鉢植えの状態で販売されてある商品のメリットは、すぐに飾ることができ、しばらくの間、水遣りだけで栽培できることです。
残念なことに、購入した旭山桜(一才桜)は鉢植えではありません。黒いビニールポットの代わりに白いプラスチック製の鉢を使っているだけの苗木の状態です。見た目がよいほうがよく売れるので、このような商品になったのでしょう。
問題は、接ぎ木で作られて植え替えをしていないことです。最低でも1年近く経過しているので、植え替えをする必要があります。
鉢植えと盆栽は、商品にするときに植え替えをしているので、1年ぐらいは、そのままで栽培できます。
苗木であることの証拠があります。接ぎ木テープが残っています。接ぎ木をしたときに固定するためのテープです。
植え替えをすれば、接ぎ木テープを取り除くはずです。苗木の場合は、接ぎ木テープが残っていることがほとんどです。
旭山桜(一才桜)を購入で注意すること
植え替えをする場合は、樹の状態を確認して害虫や病気の被害のない、健康な樹を選びましょう。植え替えをしない場合は、ちょっと価格が高くなりますが、キレイな鉢植えや盆栽を選ぶとよいです。
旭山桜(一才桜)は、小さな樹でも美しい花が咲くことがメリットですが、苗木の状態の小さな鉢植えが販売されているので、注意が必要です。
盆栽の専門店では、ビニールポットやプラスチックの鉢の苗木と旭山桜(一才桜)によく似合う盆栽鉢に植え付けて、苔や化粧砂で飾った盆栽の両方が販売されています。
自分の気に入った盆栽鉢に植え付けたい人は苗木を、そのまま飾って楽しむ人は盆栽を購入することができます。
旭山桜(一才桜)は、しっかり管理して育てれば、毎年、春に美しい花を楽しむことのできる樹です。購入する前に、ちょっと確認して、自分にあった商品を選びましょう。
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