柿 種から発芽させてミニ盆栽や鉢植えを作る。


柿 ミニ盆栽
柿を食べると種を簡単に手に入れることができます。種から柿の樹を栽培することにチャレンジしました。

柿の樹の魅力は実のついた姿ですが、あまり知られていませんが、晩秋に柿の葉が紅葉して、本来の緑に赤や黄や茶などさまざまな色が入り混じって美しくなることを「柿紅葉(かきもみじ)」と呼び、俳句の季語にもなっています。

小さな柿の樹で、秋に紅葉を楽しむことができます。成長が早く、数年で幹が太り、樹皮が荒れて古い樹のような雰囲気を味わうことができます。

花が咲き、実が成るまでは「桃栗3年柿8年」の言葉があり、種から栽培すると8~10年ぐらいの期間が必要になります。

実が成るようになっても、美味しい柿を食べることは難しいです。美味しい柿(完全甘柿)の種から栽培した樹になる実は、同じ柿の実に成りません

美味しい柿(完全甘柿)の品種は、基本的に雌花しか咲かないため、種から育てた柿は他の品種の雄花の花粉と交雑した雑種となってしまっているからです。

雄花をつける品種は、不完全甘柿が多いので、完全甘柿と不完全甘柿の雑種となり、種を蒔いて成った果実は、不完全甘柿か渋柿になる可能性が高いです

種から育てる柿の栽培は実は期待しないで、樹と紅葉を楽しむためのチャレンジです。メダカの飼育を屋外のビオトープでしているので、柿の葉は越冬対策に必要です。

柿の葉は大きくて、水中で腐食することなく、メダカの隠れ家として最適です。ビオトープでメダカの飼育をしている愛好家は、秋に柿の葉を採取します。柿の樹があれば、葉が簡単に手に入れることができます。




柿の栽培の基本を確認しよう。

柿は、とても水と肥料を好むので多水、多肥で管理します。水遣りは春と秋は1日に1回、夏は1日に2回、冬は3~4日に1回。柿は乾燥に弱く、根を傷めるので、鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れるまで、たっぷり水遣りします。

肥料を好むので、春に芽吹き始めたら肥料を与えます。土の表面に置く固形肥料が使いやすいです。盆栽でよく使う玉肥や暖効性化成肥料を成長期の4月~10月の間に与えます。

花が咲き、実が付くようになるまでは、どのような肥料でもよいです。実が付くようになると冬のお礼肥(おれいごえ)寒肥などが必要になります。

湿度の高い梅雨気温の高い真夏肥料を取り除きます。肥料によって土壌のバランスが大きく変化します。肥料を与えたい場合は、液肥にすると土壌に影響が少ないです。

日当たり風通しのよい場所で栽培します。鉢植えは置く場所を移動できることがメリットです。季節によって日当たりは大きく変化します。日本は住宅が密集しているので、建物の影になることが多く、日当たりの確認が必要です。

葉が大きいので葉焼けしやすく夏場の遮光するか、半日陰に移動します。耐寒性は強い樹ですが鉢の土が凍結することは厳禁、寒い地域では冬場は保護が必要です。

風通しのよい場所は、病気や虫の発生が少なくなり、消毒や殺虫剤の使用を少なくすることができます。


柿の種を蒔く方法 種蒔きは簡単です。

柿の種
美味しい柿を食べたときに、種を取り出してキレイに果実を取り除きます。果実には発芽を抑える成分があり、取り除くことで発芽率がよくなります。2~3日間、水に入れると種が水を十分に吸収して発芽率がよくなります。

種蒔きには、種を採取してすぐに蒔く「採り播き」と種を冷蔵庫などで保管して暖かくなってから種蒔きをする「春播き」があります。

温暖な気候の地域なら「採り播き」、寒い地方は冬の管理が積雪で難しいので「春播き」を選びます。「採り播き」のデメリットは秋から春までの長い期間、土が乾かないように水遣りをする必要があります


種蒔き
5号(直径15センチ)ぐらいの鉢に鉢底石、用土を入れて、種を蒔きます。用土の種類は、ホームセンターなどで販売されている一般的な培養土を使いました。赤玉土種蒔き用土などでも大丈夫です。


覆土
種の上にかぶせる土を覆土(ふくど)と呼び、覆土(ふくど)の深さは種の長さの2倍くらいが基本です赤玉土を使いました。乾き具合が見やすいです。


水遣り
水遣りをして種蒔きが終わりました。明るい日陰に置いて表面の土が乾いたら水遣りをします。「採り播き」したので発芽する春まで長いですが、冬の間は2~3日に1回ぐらいの水遣りで大丈夫です。

柿の種蒔きは、とても簡単です。用意するものはだけです。鉢がなければ適当な容器の底に穴を開けたものでもよいです。土は100円ショップ(百均)で販売しています。


春に柿の種が発芽しました。 

発芽
暖かくなった5月に柿の種が発芽しました。種が大きいので発芽する苗も大きくて立派です。乾燥すると新芽が痛みやすいので、水遣りを毎日します。


7つ
7つの苗が発芽しました。種を8つ蒔いたので発芽率よいです。このまま栽培すると大きく成長しないので、小さな柿のミニ盆栽を作ることができます。


鉢植え
ちょっと大きな鉢植えにするなら、新しい鉢に1つずつ植え替えると成長がよくなります。成長は早く、秋には樹高30センチぐらいまで成長します


柿の小さなミニ盆栽の作り方

柿 ミニ盆栽
発芽して1年間栽培した小さな柿でミニ盆栽を作りました。樹が小さく1株では寂しいので、3株を1つの鉢に植え付けました


芽吹き
植え替え時期は芽吹く前より気温が安定する4月ごろの新芽が芽吹いた時期がよいです。7つの苗は小さな鉢で1年間栽培したので大きくならず、ミニ盆栽にちょうどよい樹高になりました。


ミニ盆栽の鉢の準備

鉢
ミニ盆栽を作るために新しい鉢を用意します。鉢を選ぶことも楽しみの一つです。盆栽の鉢はネットの通販を利用すれば、たくさんの種類の中から選ぶことができますが、ちょっと高価なものが多く、1つだけでは送料も別途必要です。

100円ショップ(百均)の陶器の食器を使いました。若い樹で幹が細いので、白い鉢を使い、少し洋風の雰囲気にしました。


穴
1つ100円と安いですが、食器なので底に穴がありませんがないと鉢として使うことができません。ダイヤモンドホールソーを使って底にを2つ開けました。

詳しい方法を別の記事で書いています。
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100円ショップ(百均)の陶器に穴を開けて、ミニ盆栽の鉢にする


針金
底に穴を2つ開けた理由は、針金根を固定するためです。鉢の直径の3倍くらいの長さの針金を用意します。


2つの穴
底から2つの穴に通します。


真ん中
鉢の真ん中で2本の針金をねじって固定します。ミニ盆栽根の量が少なく、太い根を剪定するので樹が動かないように針金を使って固定します。


鉢底石
鉢底石赤玉土の中粒を入れます。盆栽では「ゴロ土」と呼びます。排水性がよくなります。鉢が浅いので、底が見えなくなるくらいに入れます。


用土
柿の栽培に使う用土は赤玉土桐生砂を混ぜたものが一般的ですが、赤玉土の小粒だけにしました。いろいろな種類の用土を購入すると費用がかかります。残った用土を保管する場所も必要です。

桐生砂多孔質で硬くて角があるので根の分岐が増える効果があります。根が分岐すると小枝が増え樹形がよくなります。柿のミニ盆栽は小さくて枝も少ないので、赤玉土だけで大きな影響はありません。手軽に作ることを重視しました


柿の苗の根を剪定して植え付ける。

植え替え
植え替えに必要な道具は、盆栽では「植え替え鎌」「根起し」などの専用の道具がありますが、ステンレス製のナイフやフォークで代用できます


ナイフ
鉢の内側にナイフを挿して1周させて、鉢と土の間に隙間を作ります。


取り出す
鉢から柿の苗を土と一緒に取り出すことができました。 根が途中で切れることがありません


竹串
竹串を使って、土を落とします。竹串は金属のように硬くなく、根を傷つける心配が少ないです。


根
 土をキレイに取り除きだけになりました。柿の根は黒いので、初めて見ると驚きます


直根
柿は直根が長く伸びるので、鉢の底で絡み合っています。直根幹からまっすぐ伸びる根のことです。直根を一度に短く剪定すると枝が枯れるリスクがあるため、植え替えのときに少しずつ短く剪定します。


底の絡み合った部分を切り、1株ずつ根の剪定をします。幹から横に伸びた側根を残します


上のほうにある側根を切ります。幹の土の中にあった部分は少し太く、土の表面に出すことで根元が太くなり、コケ順がよくなります。

残した側根を短く剪定して、新しい鉢に入る長さにします。たくさん根を剪定すると枯れることが心配になりますが、何度か経験すれば、少ない根でも枯れないことがわかります。


苗
新しい鉢に植え付ける3つの苗の根を剪定しました。


植え付け
新しい鉢に3つの苗を植え付けます。ミニ盆栽は鉢が小さくて浅いので、樹の位置や向きが調節が難しいです。


針金
鉢の準備でセットした針金を幹に巻き固定することで、3つの苗をバランスよく植え付けることができます。鉢から出た長い根はハサミで切ります。


調整
少し離れて見て位置や向きの調整をします。幹の向きは針金を巻いて調節することができるので、根元の位置を重視します


用土
用土を入れます。赤玉土の小粒を使いました。ミニ盆栽鉢が小さいので用土を入れる道具があると便利です。「園芸用土入れ」は100円ショップ(百均)で購入できます。


竹串
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で軽く突きます。


水遣り
最後に水遣りをします。鉢の底から流れる水が、最初は泥水ですが透明になるまで水遣りをします。

植え替え後の管理は、明るい日陰で1週間ぐらい様子を見て、葉がしおれるなどの異常がなければ、日当たりのよい場所で栽培します。柿のミニ盆栽は、発芽して1年間栽培すると作ることができます。


柿のミニ盆栽、針金で樹形を作る。

1ヵ月後
柿のミニ盆栽を作って1ヵ月後、植え替え後の状態は順調です。鉢が小さくなったので、水遣りを忘れないように管理します。


樹高
樹高は16センチぐらいです。幹を針金を使って曲げて樹高を低くして、苗のような雰囲気をなくします

植え替えのときに針金で曲げると、樹の状態が悪くなった場合、植え替えが悪かったのか?針金で曲げたことが悪かったのか?判断することが難しくなります

植え替え後、1ヶ月間栽培して問題がなく元気な状態なので、根の剪定などはうまくできたことがわかり自信になります

経験が少ないうちは1つの作業だけをして、その後の状態を確認します。早く立派なミニ盆栽を作りたくなりますが、成功や失敗を確実に技術の向上にするためには時間が必要です。


針金
用意する針金の長さは、幹の長さの1.5倍ぐらいが基本です。2ミリのアルミ線を使いました。 アルミ線は100円ショップ(百均)で購入することができます。いろいろなカラーがあり、盆栽に使うブラウン(茶色)は在庫が少ないような気がします。


間隔
根元は幹が太いので間隔を狭く、上のほうは広く、針金を巻きました。


曲げ
根元に曲げを作ります。少し曲げただけでも雰囲気が変わります。


樹高 低く
すべての樹に針金を巻いて、少し曲げました。樹高は3センチ低くなって13センチぐらいになりました。


before
before 針金で曲げる前の樹形


after
after 針金で幹を曲げることで、樹高が低くなり安定感があります。幹に曲がりがあることで苗に見えなくなりました。

幹がまだ細いので、強く曲げることができますが、曲げすぎると樹が枯れることもあります。状態を見ながら少しずつ曲げを強くします。

今後の栽培は、先端を剪定をして樹高が高くならないようにします。小枝が増えると樹形がもっとよくなります。この記事を更新して、柿のミニ盆栽の1年間の栽培の様子を書きます。


柿の鉢植えの作り方 8年後に実が成るかも?

柿の実が付いた姿を観賞したい場合は鉢植えで栽培します。コンパクトな樹形にして、小さなスペースでも飾ることのできる柿の鉢植えを目指します。

鉢植え
発芽した柿の苗を2年間栽培しました。まっすぐ伸びて、樹高は60センチぐらいです。枝が少しできましたが、幹が細く、まっすぐな直幹では雰囲気がありません

針金を使って幹を曲げて樹形を作ります。柿の木質は硬く、幹が太くなると曲げることが難しくなります。細く柔らかい苗木の段階で幹を曲げて樹形を作ります

根元
樹形で一番大切な部分は根元です。根元は太くなると曲げることができません。 根元まだ細いので大きく曲げることができます

アルミ線
根元の部分に3ミリのアルミ線を巻きました。銅線よりやわらかいアルミ線でも3ミリあるとキレイに巻くには少し力が必要です。巻く間隔が狭いと太い幹でも曲げることができます。

曲げる
幹の樹皮を見ながら、ゆっくり曲げます

一度
まっすぐに伸びた幹を根元で45度くらいまで曲げました。一度に曲げないで、時間をかけて曲げていくと失敗する可能性が低くなります。

2週間後
2週間後に、さらに曲げて水平近くまでしました。

針金
根元の曲げができたので、全体の樹形を作るために針金を巻きます。2ミリのアルミ線を2本使いました。

間隔
幹が根元より細いので、針金の間隔が広くても曲げることができます

まっすぐな幹を左右に少し曲げます。そして先端付近で大きく曲げました。針金を使えば、まっすぐの直幹から立派な樹形を作ることができます。

針金は幹が柔らかい、春から秋の成長する時期に巻きます。幹が成長するので針金が食い込むことに注意します。食い込むと幹に傷が付きます。幹に針金が食い込む前に、巻き直すことで傷が付くことを防ぐことができます。

伸びました
葉が大きくなって先端が伸びました。先端は犠牲枝(ぎせいし)として伸ばしたままにします。伸ばし続けることで幹が太くなる効果があります

柿の鉢植えは、これから小枝を増やして樹形を作ります芽摘み剪定をすることで小枝を作ります。果樹の柿は落葉後に剪定をしますが、鉢植えで樹形を作る段階では、成長期に剪定することで間延びした枝をなくします。

この記事を更新して、柿の鉢植えの今後の栽培を書きます。


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