赤玉土を使う理由を、簡単にわかりやすくまとめました。
メダカの飼育の底床・底砂・底石の種類
メダカの飼育容器の底には、土や砂・砂利を敷きます。この土や砂・砂利のことを底床(ていしょう)といいます。- 赤玉土(あかだまつち)
- 荒木田土(あらきだつち)
- 大磯砂(おおいそすな)
- 砂利・化粧砂
- ソイル
1 赤玉土
屋外のビオトープの定番。園芸用の土で盆栽にも使用するので種類が豊富です。多孔質で濾過バクテリアが棲みつきやすく、価格が安いので経済的です。
2 荒木田土
水草・水生植物への栄養分が豊富。田んぼの土によく似た性質で肥料なしで植物がよく成長します。日光が当たりすぎるとグリーンウォーターになりやすいため注意が必要です。
3 大磯砂
黒い小さい石が和風のイメージにピッタリです。価格が安く、きれいに洗うと永久に使用できるのでとても経済的です。植物の植え付けは難しく肥料も必要になります。濾過バクテリアの効果が少なく濾過フィルターを使用した室内の飼育に適した底床です。
4 砂利・化粧砂
色の種類や粒の大きさが豊富で、飼育容器に合わせた底床にできます。美観を優先したい場合に適しています。水質への影響も少なく安心して使用できます。水質の維持のため濾過フィルターが必要です。5 ソイル
用途に合わせた性質の土の粒。黒い色のものが多く、機能性が表示されています。水草を育てるための底床で、室内のアクアリウムに使用されます。屋外のビオトープでの赤玉土の特徴
水質を安定させて水換えの頻度を減らす。
メダカの飼育において、一番大変なことは水換えです。水を交換するだけではなく、飼育容器の掃除をしたり、水草(水生植物)の手入れもします。水質にも気をつけながら、水合わせもしなければなりません。
水換えはできるだけしないほうがリスクは減ります。丈夫なメダカですが、急な環境の変化は避けたほうがよいです。
水換えの頻度を減らすために、水質を悪化させないことが重要です。赤玉土は、多孔質なので濾過バクテリアなどが棲みつきやすく、水質が安定しやすい特徴があります。
濾過バクテリアが棲みつきやすい多孔質なものは、他にもありますが、赤玉土が安く、ホームセンターなど、どこでも買うことができることがメリットです。
水草(水生植物)を植えつけるためには土がよい。
ビオトープには、水草(水生植物)をレイアウトします。美しく飾り観賞を楽しむことは心が癒されます。植え付けるために土が適しています。根がうまく成長した元気な植物は、とてもきれいで色鮮やかです。
水質の安定にも水草(水生植物)は必要です。濾過バクテリアがアンモニアを硝酸塩に分解してくれますが、硝酸塩が蓄積して溜まり過ぎると水が酸性になり、メダカに影響が出ます。
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細粒・小粒・中粒・大粒とサイズが選べる。
敷いたときに粒と粒の隙間が適度にでき、水と接する面積が広く、水中のごみも隙間から底に沈みます。ポンプなどで底の掃除をするときも簡単です。
種類が豊富な赤玉土
赤玉土には「焼き赤玉土」、「焼成赤玉土」、「硬質赤玉土」などいろいろな種類があります。250度の間接火力で焼き、硬度を高くした「超硬質赤玉土」もあります。崩れにくいことが特徴です。価格が高いものは耐久性が高く、長く使用することができます。価格が安いことも赤玉土のメリットなので、1年間ぐらいで交換する場合は普通の赤玉土でも問題はありません。
万能な赤玉土に欠点は?
長期間使用すると形が崩れてくる
ちょっと価格が高くなりますが、硬質タイプの赤玉土を使うと、長期間、使うことができます。
水質が弱酸性になる
飼育水は、長期間、水換えをしないと硝酸塩が蓄積されて酸性になることがほとんどですから、カキ殻などを入れて酸性を弱くすると対策になります。
赤玉土をメダカの底床に使用する方法
メダカの飼育では飼育容器の準備が必要です。メダカを購入する前に、水を入れた飼育容器を準備してください。底床と水草も用意しましょう。環境が出来上がるまで、「水を入れて1週間ぐらい待ちましょう」などとよく書いてありますが、期間の問題ではなく濾過バクテリアが十分な数、存在しているようになるためです。
赤玉土の使い方
赤玉土を底床に敷く前に軽く洗います。飼育水が透明な状態になるまでの時間が早くなります。
水道水で洗うと濾過バクテリアが塩素の影響を受けるので、汲み置きしたカルキ抜きのできた水を使用します。
赤玉土をザルに入れます。運ぶときに崩れ、粉状になった赤玉土を取り除くことができます。
カルキ抜きした水に浸して、赤玉土が崩れないぐらいに軽く揺らして洗います。
熱湯で洗うと、殺菌することができます。濾過バクテリアも死滅するので、飼育水として使うことができるまで日数が必要になります。
赤玉土を洗って、表面の土が洗い流れました。洗わないでそのまま、ビオトープに入れると写真の水のように濁ります。
赤玉土を容器に入れます。
カルキ抜きをした水を、ゆっくりと注ぎます。ほとんど濁ることもなくきれいな飼育水になります。水草を入れて酸素を供給すれば、濾過バクテリアも早く定着します。
少し手間が必要ですが、水を入れてすぐに透明になります。この状態で1週間から10日ぐらい屋外で管理すれば、濾過バクテリアが増えて水質が安定した飼育水ができます。
メダカのビオトープに赤玉土を使い理由のまとめ
屋外のビオトープのメダカの飼育では、赤玉土がバランスがよく、一番使いやすい底床になります。粒の大きさや種類を使い分けることができるようになると水草の成長がよく、美しいビオトープができます。
水換えの頻度や手入れによって赤玉土以外でも使用することができます。目的に適した底床を使用してメダカの飼育を楽しみましょう。
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