メダカのビオトープの底床に赤玉土を使う理由:使い方を詳しく説明


底に赤玉土がある透明な水
メダカビオトープ底床赤玉土が定番です。

「なぜ?赤玉土を入れるのだろうか?」

メダカの飼育にどうような効果があるのだろうか?」

メダカビオトープ底床赤玉土を使う理由や実際の使い方を簡単にわかりやすくまとめましたので、参考にして下さい。

※底床(ていしょう)は底砂や底石、ソイルなどと呼ばれることがありますが、この記事では底床で統一しています。


メダカのビオトープの底床の種類

メダカビオトープの底に土や砂・砂利を敷きます。この土や砂・砂利のことを底床(ていしょう)といいます。底床の主な種類は次の5つがあります。
  1. 赤玉土(あかだまつち)
  2. 荒木田土(あらきだつち)
  3. 大磯砂(おおいそすな)
  4. 砂利・化粧砂
  5. ソイル
  6. メダカ専用の底床

1 赤玉土 

メダカビオトープの定番。園芸用の土で盆栽にも使用するので種類が豊富です。多孔質で濾過バクテリアが棲みつきやすく、価格が安く、ホームセンターなどで販売されていますので、購入しやすいことがメリットです。

2 荒木田土 

水草・水生植物への栄養分が豊富。田んぼの土によく似た性質で肥料なしで植物がよく成長します。メダカビオトープに使うとグリーンウォーターになりやすいため注意が必要です。

3 大磯砂 

黒い小さい石が和風のイメージにピッタリです。価格が安く、きれいに洗うと永久に使用できるのでとても経済的です

水草や水生植物などの植物の植え付けは難しく、肥料も必要になります。濾過バクテリアの効果が少なく濾過フィルターを使用した室内の水槽に適した底床です。

4 砂利・化粧砂 

色の種類や粒の大きさが豊富で、ビオトープの雰囲気に合わせた底床を選ぶことができます。美観を優先したい場合に適しています。水質への影響も少なく安心して使用できます。水質の維持のため濾過フィルターが必要です。

5 ソイル 

用途に合わせた性質の土の粒。黒い色のものが多く、機能性が表示されています。水草や水生植物を育てるための底床で、室内のアクアリウムに使用されます。

6 メダカ専用の底床

アクアリウム用品のメーカーからメダカ専用の底床が多く販売されています。メーカーによって色やサイズなどの特徴があります。

メダカのビオトープの底床の種類のまとめ

「どの底床メダカビオトープに最適であるか?」は、どのようなメダカビオトープを目指すかによって決まります。

大きな飼育容器でメダカビオトープを作る場合は、価格安く、水質が安定しやすい赤玉土がよいです。水草や水生植物をたくさんレイアウトする場合は荒木田土をオススメします。

飼育しているメダカの色によっては底床の色は黒色がよかったり、小川のような雰囲気を求めるなら砂利が適したりします。

メダカビオトープ底床赤玉土を使うと底が茶色になります。本やインターネットでメダカビオトープの写真を見て、確認するとよいです。


メダカのビオトープでの赤玉土の特徴やメリット

袋に入った赤玉土の中粒
メダカビオトープ底床赤玉土が定番になっています。その特徴やメリットを確認します。

赤玉土は関東平野に堆積した火山灰からできた「関東ローム層」から産出される赤土を粒状に加工して乾燥させたものです。園芸用の基本用土として利用され、ホームセンターや園芸店で販売されています。

赤土の性質と粒状に加工したことによって通気性・排水性・保水性のバランスがよいことが特徴です。肥料成分が少なく、弱酸性になります。

水質を安定させて水換えの頻度を減らす。

メダカの飼育において一番大変なことは水換えです。飼育水を交換するだけではなく、飼育容器の掃除をしたり、水草や水生植物などの手入れもします。

水質にも気をつけながら、水合わせもしなければなりません。

水換えはできるだけしないほうがリスクは減ります。丈夫なメダカですが、急な環境の変化は避けたほうがよいです。

水換えの頻度を減らすために、水質を悪化させないことが重要です。赤玉土は、多孔質ですので濾過バクテリアが棲みつきやすく、水質が安定しやすい特徴があります

濾過バクテリアが棲みつきやすい多孔質な底床は他にもありますが、赤玉土は価格が安く、ホームセンターなど、どこでも買うことができることがメリットです。


水草や水生植物を植え付けるためには土がよい。

メダカビオトープには水草(水生植物)をレイアウトします。美しく飾り観賞を楽しむことは心が癒されます。

水草や水生植物を植え付けるために土が適しています。根がうまく成長した元気な植物は、とてもきれいで色鮮やかです。

水質の安定にも水草や水生植物は必要です。濾過バクテリアがアンモニアを硝酸塩に分解してくれますが、硝酸塩が蓄積して溜まり過ぎると水が酸性になり、メダカの飼育に影響がありかます。

硝酸塩を栄養分として吸収してくれる水草や水生植物が蓄積を減らしてくれます

メダカビオトープの水草についての記事
関連記事 メダカのビオトープの水草の選び方 メダカの飼育が成功するために必要な水草


細粒・小粒・中粒・大粒とサイズが選べる。

赤玉土は粒の大きさが細粒から大粒まであります。メダカのビオトープには中粒をよく使用します。

敷いたときに粒と粒の隙間が適度にできますので水と接する面積が広く、メダカの排泄物やゴミが隙間から底に沈みます。ポンプなどで底の掃除をするときも簡単です。

浅い飼育容器で底がよく見える場合は細粒・小粒が見栄えがよいです。水草や水生植物を植え付ける場合は、小粒または中粒を少し崩すと根の張りがよく、元気に成長します。


種類が豊富な赤玉土

赤玉土には「焼き赤玉土」、「焼成赤玉土」、「硬質赤玉土」などいろいろな種類があります。250度の間接火力で焼き、硬度を高くした「超硬質赤玉土」もあります。硬質と記載されている赤玉土崩れにくいことが特徴です

価格が高いものは耐久性が高く、長く使用することができます。価格が安いことも赤玉土のメリットなので、1年間ぐらいで交換する場合は普通の赤玉土でも問題はありません。


万能な赤玉土のデメリット

メダカビオトープ底床としてメリットがたくさんあり、万能な赤玉土ですがデメリットもあります。

赤玉土を使用する前にデメリットを理解すれば、メダカの飼育がよりよいものになります。

長期間使用すると形が崩れてくる

土を粒の形状にしたものを水の中に入れているため、少しずつ形が崩れてしまいます。崩れると赤玉土の効果が少なくなります。

ちょっと価格が高くなりますが、硬質タイプの赤玉土を使うと、長期間、使うことができま


水質が弱酸性になる

赤玉土を入れると水は弱酸性になります。メダカは弱アルカリ性から弱酸性で飼育することができます。

飼育水は、長期間、水換えをしないと硝酸塩が蓄積されて酸性になることがほとんどですから、カキ殻などを入れて酸性を弱くすると対策になります



赤玉土をメダカのビオトープの底床に使用する方法

メダカの飼育では飼育容器の準備が必要です。メダカを購入する前に、水を入れた飼育容器を準備してください。

底床と水草も用意しましょう。環境が出来上がるまで、「水を入れて1週間ぐらい待ちましょう」などとよく書いてありますが、期間の問題ではなく濾過バクテリアが十分な数、存在しているようになるためです

赤玉土の使い方 

赤玉土を洗うためのザルと容器
赤玉土メダカビオトープの底に敷く前に軽く洗います。飼育水が透明な状態になるまでの時間が早くなります。使う道具はザルと容器として洗面器を準備しました。

水道水で洗うと濾過バクテリアが塩素の影響で減少(死滅)しますので、汲み置きしたカルキ抜きのできた水を使用します。


赤玉土をザルに入れる
赤玉土をザルに入れます。ザルに入れることで、とても小さな粒である微塵を取り除くことができます。


ザルに入れた赤玉土を水に浸す
カルキ抜きした水に浸して、赤玉土が崩れないぐらいに軽く揺らして洗います。

熱湯で洗うと殺菌することができます。濾過バクテリアも死滅するので、飼育水として使うことができるまで日数が必要になります。


赤玉土の表面の粉状の土を洗い流す
赤玉土を水に浸けて洗って、表面の粉状の土が洗い流れました。洗わないでメダカビオトープに入れると写真の水のように濁ります。

茶色に濁った場合でも2~3日すれば、底に沈み、透明な飼育水になりますので安心して下さい。


洗った赤玉土をメダカのビオトープに入れる
洗った赤玉土メダカビオトープに入れます。


カルキ抜きした水をゆっくり注ぐ
カルキ抜きをした水を、ゆっくりと注ぎます。ほとんど濁ることもなくきれいな飼育水になります。水草を入れて酸素を供給すれば、濾過バクテリアも早く定着します

少し手間が必要ですが水を入れてすぐに透明になります。この状態で1週間から10日ぐらい屋外で管理すれば、濾過バクテリアが増えて水質が安定した飼育水ができます。 




 

メダカのビオトープの底床に赤玉土を使う理由のまとめ

屋外のメダカビオトープで使う底床の中で赤玉土がバランスがよく、一番使いやすいです。
粒の大きさや種類を使い分けることができるようになると水草の成長がよく、美しいビオトープができます。

水換えの頻度や手入れによって赤玉土以外でも使用することができます。目的に適した底床を使用してメダカの飼育を楽しみましょう。

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