姫睡蓮を2年前に購入しました。
姫睡蓮の花は、小さくて、とてもキレイです。メダカの飼育を2年前に始めました。プラ舟を使って和風のビオトープを製作して、水草のレイアウトをどのようにするかを考えて候補として睡蓮・姫睡蓮・蓮の浮き草で花の咲くものを一つ選ぶことにしました。
葉が小さい姫睡蓮に決定しました。
睡蓮・姫睡蓮・蓮は同じような水草です。どれを選んでも、大きな差はないような気もします。現物を見て感じたことは葉の大きさの違いです。睡蓮と蓮は葉が大きく成長します。あまり大きいと水面が見えなくなり底まで日光が届かなくなりそうです。
メダカの観賞を楽しみたいので水面が広く見えるほうがよいです。葉が小さい姫睡蓮をレイアウトすることに決めました。
プラ舟のビオトープに姫睡蓮をビニールポットから鉢に植え替えてレイアウトしました。
姫睡蓮を3つの鉢に植え付けていますが、最初は白い鉢だけでした。1つ購入してレイアウトしました。いろいろ考えて購入したつもりですが、葉の数が少なく存在感がありません。2つ追加購入して茶色の鉢に植えつけました。
姫睡蓮は、温帯性睡蓮の中で、葉や花が小さい品種のことです。温帯性睡蓮は、屋外で越冬することができるので、メダカのビオトープに適しています。花の大きさが2~3センチぐらいで、1シーズンに4~5回くらい花が咲きます。
熱帯性睡蓮は、屋外の越冬は難しいですが、花が色鮮やかな品種が多く、人気があります。特徴は花が水面から10センチぐらい上に咲きます。
購入した年に花が咲いて大満足
姫睡蓮を購入したのは、お盆を過ぎたころでした。睡蓮や姫睡蓮は水草の中では価格が高いほうです。購入するかどうか迷っているうちに夏が来て忘れかけているときに近くのホームセンターで値下げされていました。
この機会を逃したら購入する決心ができないままになりそうで、購入しました。ホームセンターでは水草は季節ものになるので売れ残りは値下げされます。
8月の中旬に植え付けたので翌年に花が咲けばと思っていましたが、9月に花が咲いてくれました。とてもうれしくて大満足しました。
メダカとの写真撮影にも成功してビオトープ1年目はたくさんの感動がありました。
ビオトープ2年目の試練
翌春(2年目)は姫睡蓮の植え替えをしませんでした。夏に植え付けをしたので、もう1年は大丈夫だろうと思い、植え替えはちょっと大変な感じがしたからです。葉は芽吹いてくれたのですが、花は咲きませんでした。いろいろ調べてみると肥料を与えたほうがよく、春に植え替えをしましょうとなっていました。
姫睡蓮の植え替え
3年目の春は植え替えをしました。しっかりと情報収集して手順を覚えて植え替えに挑みました。- 鉢から株を取り出して土を落とす
- 古い根をすべて切る
- 株をカッターで半分くらいに切る
- 葉が芽吹いているところが見えるように植えつける
姫睡蓮を増やしたいという希望もあり、株を切って残りの株も植えつけることにしました。
追記 始まり
追記 姫睡蓮の植え替え
初めての植え替えでは、手が汚れているために写真を撮影することができませんでした。2回目の植え替えは、落ち着いて作業ができ、写真も多く撮影することができました。写真を使って詳しく植え替えの様子を説明します。
暖かくなった3月末から4月に植え替えをします。姫睡蓮から新芽が伸びた頃がに植え替えをしました。
植え替えの準備
用意した道具は、洗面器、スコップを大きなものと小さなもの、カッターです。小さなスコップは、鉢から姫睡蓮を取り出すときに使います。新しい鉢を用意しました。5号の浅い鉢です。百均の陶器の容器にも植えてみます。底に穴が開いていませんが、姫睡蓮は大丈夫です。
用土は赤玉土にしました。ビオトープの底床に使っているので、購入する必要がありません。栄養が豊富な荒木田土や水草用の土のほうが、花が咲きやすいです。
キレイな花が咲くためには、肥料が必要です。玉肥が残っていたので、肥料として赤玉土に入れます。
赤玉土を崩す。
洗面器に赤玉土を入れます。必要な量がわかりにくいときは、鉢を使うと便利です。使う鉢に赤玉土を入れてから、洗面器に入れます。洗面器に鉢2杯分の赤玉土を入れました。赤玉土は粒状になっています。鉢植えでは、粒と粒の間に隙間ができ、排水性と通気性がよく、根が健康に成長します。
姫睡蓮の根は、ちょっと太くて、枝分かれしないで伸びます。粒状より、泥のような状態が根が伸びやすいです。
水を加えた赤玉土をスコップで混ぜて、粒をつぶします。赤玉土を崩します。水の量は少な目がよいです。水をたくさん入れると、植えつけるときにスコップで入れにくくなります。
姫睡蓮の株を取り出す。
姫睡蓮の鉢をビオトープから出します。鉢から取り出すときにフォークを使うと便利です。ステンレス製で錆びにくく、鉢と土の間に刺します。小さいスコップよりフォークのほうが使いやすかったです。根が張っているので、取り出しにくいです。土の色でわかりますが、泥臭いです。においに敏感な人はマスクをすることを勧めます。手もゴム手袋をすると完璧です。
泥を崩して株を取り出します。容器を用意してください。使っていないプランターの中で崩しました。
3つの株がありました。大きな株が1つ、小さい株が2つあります。
水で泥を流してきれいにします。容器は、たくさんあるほうが便利です。百均で探しましょう。
キレイに株を取り出すことができました。
姫睡蓮の株の手入れ
姫睡蓮の株を準備します。見やすくするために、白い鉢受皿を使いました。すべての根を取り除きます。手で根元から取り除きます。ハサミで切ってもよいです。
株だけの状態になりました。ここまでは簡単です。株を切ったほうが花が咲きやすいです。小さな姫睡蓮の株を切ることは勇気が必要になります。
清潔なカッターで、先端を切りました。とても小さくなりましたが大丈夫です。なぜ切ったほうがよいかを調べましたが、明確な答えはありませんでした。株を切って植え替えて、たくさん花が咲いたので、今回も切りました。
姫睡蓮の植え付け
鉢の底に玉肥を2つ入れました。キレイな花が咲くように願いを込めました。崩した赤玉土を入れます。
株を植え付けます。新芽の出ている先端を上にします。
ビオトープにレイアウトしたときにキレイに見えるように、表面には普通の状態の赤玉土を敷きます。
株の先端が少し見えるようにします。先端に日光がよく当たると成長がよくなります。
ビオトープにレイアウトする前に、水をたっぷりとあげます。
鉢をゆっくり、水につけます。姫睡蓮の植え替えができました。
わかりやすいように写真をたくさん使いました。姫睡蓮の植え替えのポイントは
- 根をすべて取り除く
- 株をカッターで切る
- 先端が出るように植え付ける
- 容器はたくさん用意する
植え替えをして肥料を与えたほうが花がたくさん咲くので、ちょっと大変ですが、植え替えをすることをおすすめします。美しいビオトープでメダカの飼育を楽しみましょう。
追記 終わり
植え替え後の芽吹きの様子
6月20日撮影 姫睡蓮の葉が飼育容器一杯になりました。色が黄色くなったものを間引きしていきます。
姫睡蓮に花が咲いてくれた
7月4日撮影 今年初めての花が咲きました。植え替えをして咲いてくれると、とてもうれしくなります。昨年は咲いていないので、2年ぶりの花です。姫睡蓮の花は、朝に日があたると開いて、夕方に日が沈むと閉じてつぼみに戻ります。3日間ぐらいは楽しめます。朝早くビオトープを見るとつぼみが少し開きかけています。開く様子をゆっくり見ることができる休日は最高です。
花が終わると、つぼみが水中に沈みます。沈んだつぼみの中で種ができます。種は水面に散乱するので種を採取したい場合は他の容器に移したほうが確実です。
7月18日撮影 2つ目の花が咲きました。姫睡蓮の花は、なかなか咲かないものと思っていましたが、続けてつぼみが芽吹いて咲いています。
植え替えのときの用土は赤玉土をつぶして、肥料としていりこを2~3個入れました。姫睡蓮の花を楽しむには肥料が必要ですがメダカを飼育していると、どのような肥料を使うか迷います。
いりこは、食べ物で魚粉の代用品になりそうだったので台所から持ってきて入れてみました。
黒のコンテナの姫睡蓮は9月の中旬まで10つくらいの花を咲かせてくれました。春に植え替えをしたことで、たくさんの花を咲かせることができました。
これからは毎年植え替えをしていきます。
姫睡蓮の花が咲かない原因と対策
姫睡蓮が元気がなく、葉が少なかったり花が咲かないことがあります。原因を理解して、対策をすれば、葉の数が増えてキレイな花が咲きます。
姫睡蓮が花が咲かない原因
姫睡蓮の栽培で一番重要なことは日光です。できるだけ日の当たる時間を長くします。土から少し見える株の先端に十分に日光を当てます。水の深さは、水面から10~15センチがよく、深くなるとビオトープの容器の陰になります。根詰まりすると成長が悪く花も咲きません。必ず年に一度、春に植え替えをします。根詰まりの状態が長く続くと根腐れします。最悪の場合は株がダメになります。
姫睡蓮は肥料がたくさん必要な水草です。春から秋までの間に十分に肥料を与えます。春に植え替えるときに与えているので、その後は2ヶ月に一度、追肥をします。
葉を間引きして日光を十分に当てる。
葉がたくさんあるほうが光合成により養分を作り、花がたくさん咲くと考えますが、水面にたくさん葉があると、土から少し出ている株の先端に十分な日光が当たりません。古くなった葉を間引きする必要があります。葉の寿命は短く早いときは2~3週間で緑色から黄色や赤色に変わり、茶色になって溶けます。
古くなった葉をそのままにしておくと水質が悪くなる原因になるので、黄色に変わり始めたら根元をハサミで切り、取り除きます。
早めに葉を間引きしたほうが、株の先端に日光が当たって、新しい葉が芽吹きやすくなります。
暑くなると生育が活発になり、新しい葉がたくさん芽吹きます。葉が増えすぎて水面一杯になると株の先端に日光が当たらなくなります。
黄色になっていなくても古い葉や小さな葉を間引きして、葉の数を減らして株の先端に日光が当たるようにします。
姫睡蓮に追肥をする
ビオトープにレイアウトした姫睡蓮を取り出して追肥をします。4月の始めに植え替えをした場合、6月と8月に追肥をすることで秋まで花を楽しむことができます。取り出した姫睡蓮の鉢に小さなスプーンなどで穴を掘ります。
根に直接肥料があたることはよくないので、鉢の一番淵に深い穴を掘ります。
玉肥を使いました。水草用の肥料で使いやすいものがあります。
玉肥も固形の肥料で穴に埋めやすいです。
玉肥を穴に入れます。
土で埋めて完成です。姫睡蓮の鉢をビオトープに戻します。日光が十分に当たる場所にレイアウトして管理します。
姫睡蓮をビオトープで越冬
温帯性睡蓮である姫睡蓮は、屋外のビオトープで越冬することができます。株まで凍ることがなければ、越冬できます。寒い地域で水が完全に凍る場合は、室内で保護する必要があります。注意することは水切れだけです。水の中に完全に沈めることだけです。水がなくなると病原菌などによって腐ります。
秋の終わりぐらいから、新しい葉が芽吹くことがなくなり、冬になると、葉がすべて枯れてしまいます。
12月の姫睡蓮です。葉が水面まで伸びることなく、途中で成長が止まっています。ビオトープから出して、別の容器で管理することもできますが、このままビオトープで越冬します。春になって、新しい葉が芽吹いたら、植え替えをします。
姫睡蓮は植え替えをして大切に育てると、毎年美しい花を楽しむことができます。水草の中では少し価格が高いですが、越冬することができるので長く育てることができます。
姫睡蓮の育て方 まとめ
メダカのビオトープは、葉が小さい姫睡蓮がよく似合います。緑のキレイな葉が水面にたくさんあるだけで雰囲気がとてもよくなります。植え替えをして根詰まりを防ぎ、肥料を与えると、美しい花を楽しむことができます。
土の中の株が凍ることがなければ、屋外のビオトープで越冬できるので、メダカのビオトープの水草に最適です。
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