冬の庭を鮮やかに彩るサザンカ(山茶花)。
美しい花に癒やされますが、散った花びらを放置すると見栄えが悪いだけでなく、地面が汚れたり病害虫の原因になります。
「花がら摘み」は花が咲き終わり萎れた花である「花がら」を取り除く作業です。
簡単な作業ですので美しい花が咲いてくれたことに感謝してサザンカの「花がら摘み」をします。
「花がら摘み」をするメリットや作業の手順を写真で詳しく説明しますので、参考にして下さい。
サザンカの花がら摘みのポイント
- コマメに「花がら摘み」をする
- 花びらが散る直前がベストのタイミング
- 子房を残さないように注意
- 花の根元にある葉芽を傷つけない
- 必要な道具はピンセットとハサミ
大切なポイントは5つだけです。
難しいことはなく簡単な作業ですので、サザンカの「花がら摘み」にチャレンジして下さい。
花がら摘みをするメリット
サザンカの花がら摘みは美しい花を楽しむために必要な作業です。
多くのメリットがありますので、確認すると花がら摘みを楽しみながらすることができます。
キレイな状態を維持する
花びらが枯れて茶色になると濃い緑色の常緑の葉が美しいサザンカの樹が汚れて見えます。「花がら」を取り除くことでキレイな状態になることは大きなメリットです。
サザンカの花びらは1枚ずつ散りますので樹の周りに散乱します。ホウキで掃除することは大変ですので散る前に取り除くことで手間が減ります。
庭木として玄関付近にサザンカを植えていると、花がら摘みをすることで掃除が楽になり、朝に掃除する時間が短縮できます。
樹勢の低下を防ぐ
サザンカは多くの花が咲く樹。日当たりがよいところから花が咲き始め、しばらくの間、咲き続けます。
花を咲かせるには樹のエネルギー(養分)を消費します。「花がら」を放置すると種を作るために、さらにエネルギーが必要です。次々と花が咲き、種を作ると多くのエネルギーを使い、花が終わった後に樹勢が低下します。
花が終わり暖かくなると新芽が芽吹く時期です。樹勢が低下していると芽吹きが弱く、翌年の花にも影響しますので、花がら摘みをすることで翌年の花が咲きやすくなります。
病害虫を予防できる
花がら摘みをしないと枯れて茶色になった花びらが残っていたり、葉の上に落ちていたりします。雨で湿ると腐敗してカビが発生することで病気の原因になります。
枯れた花びらは害虫の住処になることがありますので、サザンカの樹の健康のためにも花がら摘みをすることをおススメします。
花がら摘みのタイミング
サザンカの花がら摘みを適切なタイミングで行うことで、メリットの効果が大きくなります。
実際の花の写真を使って詳しく説明しますので、参考にして下さい。
写真のように花が咲き終わり、花びらが少し散った状態は、花がら摘みのイメージがありますがタイミングが少し遅いです。
花びらが散っていますので、樹の周りに散乱して掃除する必要があります。
花びらが完全に開き、一番外側の花びらが散りそうです。写真のような状態がサザンカの花がら摘みのベストなタイミングになります。
美しい花を観賞しながら、花びらが散りそうな花を見つけたら花がら摘みをするとよいです。
花がら摘みの作業に必要な道具はハサミとピンセット、取り除いた花がらを入れる容器(鉢受け皿)です。すべての道具が100均で購入できます。
花がらをキレイに取ることができました。花の根元に葉芽がありますので、傷つけることがないように注意して下さい。ピンセットで摘まみ、ゆっくり少しねじることで葉芽を傷つけることを防げます。
花がら摘みのやり方
園芸の作業は普段あまり聞くことのない名称ですので難しいイメージがありますが、「花がら摘み」は簡単です。
必要な道具と実際の作業を写真を使って詳しく説明します。
「園芸道具を購入する方法のアドバイス」
ハサミやピンセットはメーカー製のものが使いやすく、耐久性が高いですが、購入しようとすると「どの商品を選べばよいか?」悩むことになります。
100均でサイズや形状が異なるハサミやピンセットを2~3種類、購入して使うことで自分の手の大きさに適したサイズが分かり、「どのような形状がどの作業に向いているか?」理解できます。
私はホームセンターの園芸コーナーで働いています。メーカー製の高価な園芸道具を購入して頂けることはありがたいですが、無駄な出費を減らし、いろいろな植物を購入して育てるほうが楽しい時間が増えますので、100均の商品で試してからの購入をおススメします。
花がら摘みのタイミングとしては遅いですが作業の状況が見やすいので、この花を使ってやり方を詳しく説明します。
子房が種になる部分です。種を作ることでエネルギーを消費しますので、必ず取り除いてください。
花がらをキレイに取ることができました。花の根元に葉芽がありますので、傷つけることがないように注意して下さい。ピンセットで摘まみ、ゆっくり少しねじることで葉芽を傷つけることを防げます。
とても小さな芽ですが暖かくなった春に芽吹き、翌年の花が咲く枝になりますので、傷つけないようにします。
サザンカの花がら摘みは花が大きいですので簡単な作業です。
発生の原因は土の中に存在する「花腐菌核」ですので、土の上に落ちた花は「花腐菌核病」に感染する可能性が高いです。
鉢の中がキレイな状態になりました。
花びらの病気に注意
サザンカの花びらは「花腐菌核病(はなぐされきんかくびょう)」が発生しやすいです。特徴は花びらに淡褐色〜茶褐色の半透明で水膨れのような斑点ができ、茶色く腐る症状になります。
花が咲いている時期に雨が降り、低温多湿の環境で発生しやすい病気です。土の中に存在する「花腐菌核」から胞子が飛散して、花びらに付着して感染します。
感染した花を見つけた場合は、すぐに取り除きビニール袋などに入れて燃えるごみとして処分して下さい。
マルチングをすることで土から「花腐菌核」が飛散することを防ぎ、予防することができます。風通しのよい場所で育てたり、殺菌剤を散布したりすると効果が高いです。
サザンカの花がら摘みの今後
3月16日にサザンカの花がら摘みをしました。サザンカは品種によって花が咲く時期が異なります。私が購入した苗木は早春に咲く品種のようです。(ラベルには品種まで記載されていませんでした。)
九州地方の福岡県の平野部で栽培していますので、昼は暖かい日が増え始める時期です。品種や地域の気温に合わせて、花がら摘みをする時期を調整して下さい。
「花がら摘み」が終わり、暖かくなり始めた3~4月上旬は「サザンカの剪定」の時期になります。剪定についても記事を書く予定ですので、楽しみにして下さい。