メダカだけでは、ちょっと寂しいので、水草をレイアウトすると、とてもよい雰囲気になり、メダカの飼育によい影響があります。
ビオトープの水草を選ぶポイントを確認しましょう。
メダカのビオトープに必要な水草の種類
- 光合成によって水中に酸素を供給する
- 窒素やリンなどを吸収して水質を浄化
- 隠れたり、産卵したりする場所
「沈水性」の水草は3つの役割すべてを果たしてくれます。残りの「浮遊性」「浮葉性」「抽水性」「湿地性」の水草もよい点があります。
メダカのビオトープの始め方が詳しく書いてあるサイトです。
参考サイト
初めての方にも簡単やさしい!ビオトープを始めよう!
水草やメダカの用品を販売している「杜若園芸(とじゃくえんげい)」さんのサイトです。
「沈水性」の水草はアナカリスやマツモが定番
「沈水生」の水草とは、根を水の底にはり、株全体が水に沈んだまま育つ種類です。ビオトープでは、アナカリス(オオカナダモ)とマツモが定番です。低価格でどこでも手に入りやすく、丈夫で育てやすいので水草の最初の1つとして間違いありません。注意することが3つあります。
買うときに注意すること どこで買うか?
ホームセンター・観賞魚の店・アクアショップ・インターネットなどで売っているアナカリス(オオカナダモ)とマツモですが、お店によって管理の方法が違います。よく付着している生物はスネールという貝です。卵や目に見えない稚貝が付着していてビオトープにスネールが出現します。
ホームセンターなどで野ざらしに売られているものは要注意です。水草専用の水槽で飼育しているものが、比較的安心です。
農薬はすべてが悪いものではありません。病原菌などがなく安心なものが買うことができます。農薬の強さによって、メダカなどの生物に影響が出ることがあります。
ビオトープに入れるとき必ずするべきこと
購入したアナカリス(オオカナダモ)やマツモをすぐにビオトープに入れないことです。水草を購入すると水と一緒にビニール袋に入れてくれます。バケツなどに水草と水をビニール袋から出して直射日光の当たらない場所で2~3日ぐらい様子を見ます。
植物も生き物ですから、環境が変わると弱ってしまいます。水を少し足しながら環境に慣れてもらいましょう。
どのように育てて、増やしていくか
ビオトープにアナカリス(オオカナダモ)やマツモを入れます。2~3株を根元で束ねて販売されていることが多く、バラバラにします。購入した水草の半分をビオトープに入れましょう。環境がまったく合わないときに、すぐに枯れてしまうことが稀にあるからです。
アナカリス(オオカナダモ)やマツモは丈夫な水草なので、枯れることはほとんどありませんが、万が一ということもあります。
重りなどはつけないで、そのまま入れてください。できるだけ直射日光の当たらないところに入れましょう。しばらくすると、自然に沈んでしまいます。
あまり日に当てないほうが、緑色が濃くなりきれいになります。新芽が伸びてくれば、安心です。飼育容器に対して大きくなりすぎたらハサミで切ると、株が増えます。
アナカリス(オオカナダモ)やマツモは一度、購入すればよいのでとても経済的です。
マツモの育て方について詳しい記事を書きました。
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「浮遊性」の水草は定番のホテイ草がよい
葉に浮袋があることで水面に出ることができる植物で、株全体が水に浮かんでおり、根をはらずに漂って育ちます。「浮き草」と呼ばれる水草です。代表的なものは、ホテイ草、ボタンウキクサ、サンショウモ、ウォーターレタスなどです。ビオトープではホテイ草が定番です。
「浮遊性」の水草はレイアウトにも重要で、きれいなグリーンの大きな葉は他の水生植物にはなく、根がメダカの産卵床になり採卵もできるメダカの飼育の為にあるような水生植物です。
とても丈夫で繁殖力もあり、購入してすぐにビオトープに浮かべて、土に植え付ける必要がなく、手間も全くかかりません。
ビオトープの水面が水草で覆われるほど繁殖力があります。メダカは水面を泳ぐので、増えたら、古い株を間引きします。
夏にとてもきれいな紫の花が咲きます。1日でしおれてしまいますが、一度見たらホテイ草のイメージが違ってしまうでしょう。
ホテイ草について詳しい記事を書いています。
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メダカのビオトープに人気の「浮葉性」の水草
「浮葉性」の水草は水の底に根をはり、長い茎を伸ばして葉を水面に出して浮かべる植物のことです。花も水面に咲くものが多くあります。植木鉢を水に完全に沈め、葉が水面に浮くようにビオトープを入れます。葉っぱが水の中に沈んでしまうと成長が鈍ってしまいます。睡蓮、アサザ、ウォーターポピーなどが「浮葉性」の水草です。
睡蓮がビオトープでは人気があります。鉢に植えて、レイアウトすると手入れも簡単にできます。
小さめのビオトープなら姫睡蓮のほうが葉も小さくバランスよくレイアウトすることができます。
水面に浮かぶ特徴のある形の葉が、ビオトープを美しくしてくれます。
朝、日が上ると花が咲き、夕方になるとつぼみに戻ります。3日間ぐらい、花を楽しむことができます。
姫睡蓮の育て方について詳しく書いた記事です。
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「抽水性」はデザインを重視、レイアウトを考えよう。
水底の土に根を張って、茎の下部は水中にあり、茎の上部や葉の一部が水上に出ているものが「抽水植物」です。メダカの飼育では根からの吸収されて、ビオトープの循環に役立つ水生植物です。水面より上に葉や花があるので、デザインを重視して選びましょう。
代表的なものはウォーターコイン(ウォーターマッシュルーム)、シラサギカヤツリ、ミニシペラス、ナガバオモダカなどです。
ウォーターコイン(ウォーターマッシュルーム)は、繁殖力が強いので鉢植えにしたほうが管理が簡単で、鉢を回すことで全体的に茂らせることが出来ます。
詳しい育て方を記事に書きました。
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花が咲いたシラサギカヤツリ。白い小さな花がビオトープのアクセントになります。水生植物には珍しく花が咲いている期間が長い特徴があります。
夏は、細長い葉が涼しい雰囲気を楽しむことができます。
シラサギカヤツリの株分けの様子を記事にしました。
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小さな白い花がキレイなナガバオモダカ。細長い大きな葉が特徴です。寒さに強いので、株が凍らないようにすれば、春に復活します。抽水植物は、葉の形が違うものを選ぶとよいです。
ナガバオモダカの春の植え替えて、株分けする様子を記事にしています。
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草丈が5センチぐらいと低く、草原のようなビオトープに最適なコブラグラスです。寒さに強く、屋外で越冬できます。大きく成長しないので管理が楽です。
コブラグラスを株分けして増やす様子の記事です。参考にしてください。
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ロタラ「ロトンディフォリア」の育て方:屋外のビオトープでピンク色の花を楽しむ
湿地性の水草でビオトープを美しく飾る
湿地性の水草はトクサが一番人気があります。和風のビオトープだけでなく、洋風にも似合います。寒さに強く、屋外のビオトープで越冬できるので、おすすめです。
メダカのビオトープの水草の選び方 まとめ
実際に購入して使っている水草を紹介しました。これまで購入した水草は株分けをして、増えています。水草は管理方法を調べて育てていけば、一度購入するだけで、ずっと使うことが出来るので、新しくメダカのビオトープを増やす時にコストが削減できます。
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