ビオトープの水草は、鉢植えにします。植える容器を製作してみる。


水草を植えるプランターの製作する理由

ビオトープ プラ舟 トロ舟
プラ舟(トロ舟)のビオトープは、和風の池をイメージして製作しています。プラ舟(トロ舟)の容器は、大きさや価格において、とてもよいものですが、見た目がよくありません。美しいビオトープを目指して、外側は木枠を自作して、石を積んで雰囲気を出しました。

内側もプラ舟(トロ舟)のプラスチックが見えないように石調のタイルを張っています。水草は、姫睡蓮、ホテイ草、シラサギカヤツリ、ミニシペラスをレイアウトしています。竹垣をイメージして、ミニシペラスを小さなプランターに横に並べて植えています。

ミニシペラス
プランターの奥側に、ミニシペラスを植えて赤玉土の上に、黒の小石を敷き浅瀬を作りました。メダカの飼育環境を考え、デザイン的にも美しくできました。メダカは、浅瀬が好きです。自然の中では、浅いところのほうがエサとなる生物がたくさんいる可能性が高いからです。メダカがミニシペラスの根元を泳ぐ姿が、とても美しいです。

毎日、ビオトープを観賞していると、ミニシペラスを植えている小さなプランターの薄い茶色のプラスチックが、和風のビオトープの雰囲気に似合わないことが気になります。植え替えをするときに、プランターを変えようと、ホームセンターやネット通販で探しました。

希望のプランターは、黒系の色で和風に似合うものです。最近は、プラスチックでも雰囲気のある鉢がたくさん販売されています。近づかないと、陶器かプラスチックか、わからない鉢もあります。ちょっと高くても探せばあるだろうと、探しますが、プランターは鉢に比べて、デザインが豊富ではありません。

なかなか見つけることができない理由は、プランターのサイズが、一般的ではないからです。横30センチ×縦15センチぐらいのミニプランターです。ミニプランターは、室内のインテリアに使うことがよくあり、黒系の色はなく、明るい色がたくさん販売されています。陶器の小さなプランターがありましたが、価格が予算を大きくオーバーしています。

自作するしかないようです。和風の雰囲気に似合って、ミニシペラスを横に並べて植えることのできる小さなプランターを製作します。自作する場合は、注意することがあります。予算を決めることです。いろいろと考えて一生懸命製作していると、買ったほうが安くなることも、よくあります。予算は1000円以内に決めて製作します。

ビオトープの水草の鉢植えにするプランターの製作

いろいろ探して、用意した材料

カゴ
百均で見つけたカゴです。これをベースにします。なかなかよいサイズがなかったです。黒色がよかったですが、見つけることができませんでした。形が直方体のものが、製作しやすいですが、百均のプラスチック製品は、重ねることができるように、横の面が斜めになった形のものが多く、自作するときに苦労します。このカゴは、角がすべて直角で、自作する材料に、とてもよいです。

石調 タイル
石調のタイルです。10センチぐらいの正方形です。9枚セットで300円ぐらいです。大きなホームセンターで販売しています。タイルはできるだけ切らないように製作したほうがよいです。ダイヤモンドカッターで切ることはできますが、きれいに切ることは、ちょっと難しいです。

バスコーク
タイルをカゴに接着するために、バスコークNを使います。横にバスボンドQが写っていますが、残りが少なく足りません。まだ使ったことのないバスコークNを買いました。400円ぐらいです。水槽に使うことができる防カビ剤が入っていないものを使います。バスコークは種類がたくさんあるので、購入するときは注意してください。「水槽 鏡まわり」と大きく書いてあります。

予算の1000円以内にできました。タイルとバスコークNは全量は使わないので、600円ぐらいで製作できる予定です。限られた予算で、いろいろ考えて材料を選ぶことも自作する楽しみの1つです。

カゴに石調のタイルを貼る準備をする。

タイル 貼る
白いカゴは、高さがちょっと低いので、石調のタイルを上に2センチ出るように貼ります。写真のように貼りたいですが、カゴの一番上に、わずかに段差があり、タイルが斜めになります。タイルは重たく、できればきれいに貼りたいので、段差を取り除きます。

段差 切る
カッターを使って、わずかな段差を切ります。普通のカッターとPカッターを使いました。Pカッターはアクリルカッター、プラスチックカッターなどと呼ばれ、キレイに切ることができます。

Pカッター
Pカッターは、一度できるのではなく、数回に分けて切るようにすると、キレイに切ることができます。便利な道具です。

ヤスリ
仕上げにヤスリをかけて、キレイにします。

段差 なくなる
段差がなくなって、タイルがキレイに貼ることができるようになりました。

バスコークNで石調のタイルを貼る。

タイル 貼り方
石調のタイルを、このように貼ります。ビオトープの左の奥にレイアウトするので、左斜めにあるときに、キレイに見えるように貼ります。カゴの前面と右側は、外側に貼り、奥の面と左側は、内側に貼ります。外側と内側の両方に貼ることも考えましたが、タイルが12枚必要になり、とても重くなるので、見える場所にだけ石調のタイルを貼ります。

説明書
バスコークNの説明書をよく読んで使用します。「使用できないもの」に「ポリエチレン」「ポリプロピレン」があります。最近のプラスチック製品によく使用される材料です。白いカゴは材質が「ポリプロピレン」です。接着できません。

まったく接着できないこともないのですが、強度が弱くなります。白いカゴは網目状になっているので、硬化したバスコークNが網目に、しっかり固定されるので大丈夫です。プラスチックの平らな面に接着すると強度が心配になります。

貼る
石調のタイルを貼ります。できるだけ動かないようにします。バスコークNの説明書には、「24時間以上静置」と書いてあります。気温や塗る厚さによって硬化する時間が違うので、2日ぐらいは、動かさないほうがよいです。表面は、すぐに硬化しますが、厚く塗ると中まで完全硬化するのに時間がかかります。

網目
タイルの4か所に、バスコークNを多めに塗って、白いカゴの網目から少し出るようにします。このように接着すれば、ある程度の強度で接着することができます。

完成
2日間、乾燥させて横が20センチ、縦が10センチ、高さが12センチの小さいプランターの完成です。白いカゴは高さが10センチで、プラ舟のビオトープにレイアウトするためには、もう少し高いほうがよく、石調のタイルを上に少しずらして接着しました。下に網目があり、水が流れるようになっているので、ビオトープに適したプランターになりました。

バスコークNのアク抜き

NVボックス
バスコークNの説明書に「水槽(飼育用)に使用する際は、施行後1~2日以上静置し完全硬化を確認したのち水を繰り返し入れ替えて充分にアク抜きを行ってから生体を移してください。」と書いてあります。NVボックスで製作したプランターのアク抜きをします。

水
NVボックスに水を入れます。

半分
NVボックスに満水にすれば、プランターが完全に水につけることができますが、節水で、半分にしました。しばらくしてからプランターを裏返します。メダカのビオトープにレイアウトするので、時間をかけて、アク抜きをします。

バスコークNの説明書には、水を繰り返し入れ替えることが書いていますが、時間については書いてありません。書いてないので、時間をかけても効果がないかもしれませんが、心配性なので、2日間ゆっくり水につけていました。



ミニシペラスの植え替え

プラ舟
プラ舟のビオトープにレイアウトしているミニシペラスを製作したタイル貼りのプランターに植え替えます。

ミニシペラス
ミニシペラスは、少し新芽が芽吹いています。

プランターの底です。根が底の穴から長く伸びています。ハサミで根を切って、プランターから株を取り出します。

ミニシペラス 株
取り出したミニシペラスの株です。

剪定
キレイな新芽だけを残して、古い根をできるだけ取り除きました。取り除いた根は、水に入れておけば、新芽が芽吹く可能性があります。予備として、別の容器で栽培するとよいです。

新芽
新芽だけにしたミニシペラスです。これを製作したタイル貼りのプランターに植えます。

ボラ土
用土はボラ土にしました。 ミニシペラスは、赤玉土や荒木田土を使うのが普通です。荒木田土なら栄養が豊富でよく成長します。ボラ土は軽石のようなもので、鉢植えの底石に使うことができます。

ボラ土には栄養がないので、水中から栄養をたくさん吸収して、ビオトープの水質を維持に役立つようにします。ボラ土は洗って乾かすと、キレイになるので再利用ができます。新しい土が必要なく、不要な土も出ないので、とても便利です。

植え替え
ミニシペラスの植え替えができました。ビオトープでも左隅にレイアウトするので、写真のような角度から見ることになります。この角度から見ると、白いカゴはまったく見えなくて、石調のタイルだけが見えます。

根が張る
用土にボラ土を使ったので、ボラ土がしっかり吸水するまで、しばらく安静にしておきます。根が張るとボラ土でも、株はしっかり固定されます。プラ舟のビオトープを年に1回の掃除をして、キレイな状態にしてからレイアウトします。

ビオトープに水草をレイアウトするときは、鉢植えにしたほうが、植え替えやレイアウトの変更などに便利です。鉢のデザインが、ビオトープの雰囲気に似合うものが必要となります。丸い鉢は、種類やサイズが豊富で、いろいろ選ぶことができますが、四角いプランターになると、よいデザインのものがありませんでした。

ないものは、自作するしかありません。材料を探しながら、どのように製作するかを考えて、できるだけ安く製作するようにしました。石調のタイルと百均のカゴを使って、雰囲気のある小さなプランターを製作できました。

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