鉢植えのしだれもみじ(枝垂れモミジ)の紅葉
しだれもみじ(枝垂れモミジ)について
青しだれ(アオシダレ)は、最も多く和風庭園に使われます。枝が冬でも緑色であるため青しだれ(アオシダレ)と名付けられました。秋になると黄色あるいは褐色に紅葉します。
しだれもみじ(枝垂れモミジ)の育て方の基本
湿気がある土がよく、乾燥地では栽培が難しいです。腐葉土などを入れて保水性、排水性のよい用土で栽培します。
しだれもみじの育て方が簡単にわかるサイトがありました。
参考サイト 枝垂れもみじの育て方
通販サイトの「World Flower Service」さんの「育て方・お手入れ方法」です。たくさんの花や木の育て方が掲載されています。
和風の庭にとてもよく似合う しだれもみじ(枝垂れモミジ)
枝がしだれる特徴のある樹形は、和風の雰囲気があり、切れ込みが深く、繊細な葉は涼しげで、和風の庭にとてもよく似合います。春の清々しい新緑、夏のさわやかで涼しげな姿、秋の色鮮やかな紅葉、冬の落葉後は樹形を楽しむことができます。季節を感じることのできる樹木は、心を豊かにしてくれます。
シンボルツリーとしても人気がある しだれもみじ(枝垂れモミジ)
しだれもみじ(枝垂れモミジ)は、洋風にも似合います。玄関の近くに植えるシンボルツリーとして、四季によって変化があり、季節感を大切にすることができる樹です。成長が遅いので、剪定する必要が少なく、管理が楽です。小さい樹でも存在感があるので、鉢植えにして玄関に置くことができます。
しだれもみじ(枝垂れモミジ)を楽しむために
庭木やシンボルツリーは、庭を造るときや家を建てるときに、樹木を植えています。あとからしだれもみじ(枝垂れモミジ)を植えることは難しいです。庭は、造園業者が設計図を作って、バランスよく、配置を決めて、樹木を植えたり、石などを並べています。完成した庭に、新しい樹木を植えることは、バランスが悪くなる可能性があります。
シンボルツリーは、家が完成したときにシンボルツリー用のスペースに樹木を植えます。植えてある樹木を取り除き、しだれもみじ(枝垂れモミジ)を植えることは、費用がかかり、シンボルツリーを変更する決心も必要です。
新しい樹木を育てるには、地植えは、場所の確保など難しいことがあります。いろいろな樹木を楽しむために、鉢植えが最適です。移動することができ、大きくないので剪定や落ち葉の心配もありません。
普通に販売されている樹木の苗木を、鉢植えで栽培することで、気軽に新しい樹木にチャレンジできます。しだれもみじ(枝垂れモミジ)は、春の新緑と秋の紅葉がとても美しい樹木なので、その時期だけ玄関に飾ることもできます。
しだれもみじ(枝垂れモミジ)を鉢植えで育てる。
樹木の苗木は、ホームセンターや園芸店、ネット通販などで販売されています。地植えにするための苗木ですが、鉢植えで問題なく栽培できます。写真には、いろいろな樹木の苗木がありますが、在庫処分品を購入しました。ホームセンターでは、樹木の苗木は季節商品です。季節に合わせた樹木の苗木を店頭に並べます。売れ残りは、廃棄されるか、処分価格で販売されます。
ホームセンターによって、売れ残りの苗木を処分価格で販売するか?違いがあります。店長の判断?園芸コーナーの店員の判断?同じ大手のホームセンターでも店舗によって、価格などに違いがあります。
とてもラッキーなことに、しだれもみじ(枝垂れモミジ)の苗木が在庫処分品として、販売されていました。販売されている価格の10分の1以下の値段です。
しだれもみじ(枝垂れモミジ)を植木鉢に植え付ける
しだれもみじ(枝垂れモミジ)を栽培するために、スリット鉢を用意しました。八角形で底に大小のスリットが交互にあります。成長がよくなると評価が高い商品です。在庫処分の苗木は、長い間、ビニールポットで栽培されて、根詰まりしている可能性が高いです。少しでも早く、健康な状態にするためにスリット鉢で栽培します。
スリット鉢は、材質はプラスチックです。通気性がないことが欠点です。側面にドリルで小さな穴をたくさん開けて、通気性を改善しました。少しでも効果があることを願います。
しだれもみじ(枝垂れモミジ)の用土は、基本の赤玉土と腐葉土です。湿気のある用土が適しているので、赤玉土:腐葉土を6:4の割合で混ぜました。
植え付けの最後は、水遣りです。底から流れる水が、最初は泥水ですが、透明になるまで、たっぷりと水遣りをします。植え付け後は、根からの水の吸収が上手くできないので、日陰で1週間ぐらい管理します。
しだれもみじ(枝垂れモミジ)の1年目の様子
樹形や枝、幹から判断すると購入した苗木は、青しだれ(アオシダレ)のようです。在庫処分の苗木には、ラベルがなく、自分で判断する必要があります。樹木の苗木は、接木されたものが多く、接いだ部分が根元にあり、鉢植えにすると、ちょっとカッコ悪いです。樹が元気に成長したら根元をキレイにします。
春の新緑は、清涼感があり、とても美しい
春の芽吹き、しだれもみじ(枝垂れモミジ)の特徴である深い切れ込みのあり、縁がギザギザの葉が芽吹きました。樹の状態はよさそうです。春の新緑は、とても美しいです。夏の濃い緑色は、存在感があります。
夏になると、葉の色が濃い緑色になりました。春から夏に、葉の色の変化があり、濃い緑色は、力強さを感じることができ、存在感があります。とても順調に栽培できています。地植え用の樹木の苗木でも、鉢植えで元気に栽培することができます。
夏は、水切れに注意して、最低でも朝と夕方の2回、水遣りをします。水切れすると葉の先端付近が枯れます。一度枯れた葉は、元には戻りません。
栽培1年目なので、特に注意して置く場所を変えたり、水遣りを忘れることなく、猛暑の夏を過ごしましたが、残念なことに、葉先が少し葉枯れしました。
葉枯れの原因は、水切れです。猛暑の夏は、1日に3回の水遣りが必要みたいです。朝と夕方の1日に2回では、午後2~3時の一番暑い時間帯に水切れする可能性が高いです。
1日中、在宅することは無理です。対策方法として考えることができるものは、
- 自動潅水装置の設置
- 鉢を大きくして、地植えに近い環境にする。
- 完全に日陰になる場所に置く
秋に紅葉は、色のグラデーションを楽しむことができます。
秋になり、朝が少し寒くなると、紅葉が始まります。 秋の紅葉は、しだれもみじ(枝垂れモミジ)の一番のイベントです。樹の上の部分から紅葉して、色が変化しています。しだれもみじ(枝垂れモミジ)の紅葉の特徴は、葉全体の色が変化するのではなく、1枚の葉が先端に向かって色が変化しているグラデーションです。
全体が紅葉して、見ごろを迎えました。とてもキレイな紅葉で、頑張って水遣りをした苦労が報われます。鉢植えは移動できるので、玄関に置くと季節感があり、家の雰囲気をよくすることができます。
葉の根元は赤く、葉先に向かって黄色になったグラデーションが、とても美しく、品があります。紅葉した状態では、まだ枝が少なく、葉の数をもっと増やす必要があることがわかりました。
冬は落葉して寂しくなります。
冬になると、紅葉が終わり、強い風で落葉が始まります。最初に紅葉した上の部分から落葉しています。落葉樹は、冬の初めの落ち葉の掃除が大変です。住宅が密集している所では、近所迷惑になることもあるので注意しましょう。鉢植えなら落葉が始まったら、ハサミで葉をすべて切り取りましょう。
まだ紅葉している葉が残っていますが、掃除やトラブルになることを考えると、落ち葉を散乱させないようにしましょう。
しだれもみじ(枝垂れモミジ)の1年目の栽培は、大きな問題がなく無事に終了しました。春の芽吹きまで休眠期になります。冬の管理は、地域の気候によって異なります。
福岡県は、積雪することが冬の間に1~2回ぐらいで、屋外で冬越しすることができます。寒い地域では、積雪で枝が折れたり、鉢植えは土まで凍ると樹が枯れることもあります。軒下やムロなどで保護する必要があります。
しだれもみじ(枝垂れモミジ)の病気
うどんこ病
黒紋病(こくもんびょう)
首垂細菌病(くびたれさいきんびょう)
胴枯病(どうがれびょう)
ビロード病
しだれもみじ(枝垂れモミジ)の鉢植え 2年目の栽培
3号(直径9センチ)のビニールポットをハサミで切り、枝に設置できるようにします。
枝に設置してビニールポットの一部を重ねて、ホッチキスで留めます。
ビニールポットが動かないように、針金を使って幹に固定しました。
剥皮部の位置がビニールポットの中心になるように調整します。
赤玉土か鹿沼土の細粒をビニールポットに注ぎ、剥皮部がキレイに隠れることを確認します。
最後に水遣りをします。用土が乾かないように水遣りをする必要があります。剥皮部の傷を修復するために、カルスが発生します。
カルスは未分化の細胞のことで、環境により樹皮、枝、根に転化します。根に転化する条件は適度な湿気と通気です。
春の芽吹き前に取り木をしたので、発根を確認することができるのは1ヵ月後ぐらいです。発根の状態がよければ3ヵ月後には、切り離して鉢に植え付けることができます。
取り木の今後は記事を更新します。夏には小さなしだれもみじ(枝垂れモミジ)のミニ盆栽ができる予定です。
しだれもみじを針金で枝の向きを修正する。
枝は増えていませんが、先端が伸びて葉が増えました。枝が同じ向きに伸びているので葉が重なり、涼しい雰囲気がありません。枝の向きを修正して広がりのある樹形にします。
針金を使って枝の向きを修正する。
しだれもみじ(枝垂れモミジ)を上から見ると、左右の枝が同じ向きに伸びています。針金を使って、幹から伸びる枝の向きを修正します。幹に針金を巻いて、しっかり固定して、枝に向かって巻き進めます。針金は2ミリのアルミ線を使いました。銅線よりやわらかいですが再利用できることがメリットです。
銅線は硬くなるのでニッパーで切って取り外しますが、アルミ線は切らずに取り外すことができます。
右側にある3つの枝、一番上の枝はそのままにして、一番下の枝を前に根元から曲げて、真ん中の枝は後ろに曲げます。
枝を折らないように少しずつ、ゆっくり曲げます。1箇所で大きく曲げずに、緩やかに曲げます。
美しい樹形を作り、新緑から紅葉まで楽しむ。
枝の重なりがなくなりました。新緑の時期は枝が柔らかく、針金で修正しやすくなります。枝が成長して太くなると、針金が食い込み傷が付きます。水遣りのときに観察して、食い込む前に取り外します。横方向からも見て、枝の向きを確認します。風通しがよくなるようにすると、病害虫の被害が少なくなります。
しだれもみじ(枝垂れモミジ)の小さな鉢植えは、少し手入れをするだけで見栄えが大きく変化します。秋の美しい紅葉を楽しむために、春から樹形を作ることが大切です。
しだれもみじ(枝垂れモミジ)の育て方 まとめ
一般的に販売されている苗木のしだれもみじ(枝垂れモミジ)を鉢植えで1年間栽培しました。鉢植えでも、問題なく栽培できて、秋の紅葉を楽しむことができました。わかったこと。
春に新芽が芽吹いて、その後は芽吹きがほとんどありません。成長が遅く、大きな樹にするには時間がかかりそうです。大きく成長させたい場合は、地植えがよさそうです。枝もほとんど伸びていないので、剪定の必要がないことは、ありがたいですが、樹形を作ることができません。苗木は、樹形をよく見て慎重に選ぶようにしましょう。
失敗したこと。
夏に葉先が少し葉焼けしたことです。毎日、朝と夕方の2回の水遣りをして、半日陰に置いていましたが、葉焼けしました。水遣りの回数を増やすことは難しいので、真夏は、完全な日陰に置くことで対策するべきでした。腐葉土の割合をもう少し増やすと効果があるかもしれません。
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