学名はGaultheria procumbens。オオミコウジ、ヒメコウジ、ゴールテリアなどと呼ばれることがあります。
チェッカーベリーの大きな特徴は、冬の赤い実です。クリスマスやお正月用の寄せ植えや飾りに、よく利用されます。
6月~7月に白色の釣鐘形の小さな花を咲かせ、11月~3月に実を観賞できる樹です。
2月に激安園芸店で、売れ残りのチェッカーベリーの苗木が安く販売されていましたので、購入して育てます。
チェッカーベリーの苗木
ラベルの写真で、チェッカーベリーの実の色や形を確認します。実の大きさは、直径1センチぐらいの在来種と、直径1.5センチぐらいと大きな園芸品種があります。実の先端が5つに裂けていることが特徴です。
ゴーチェリア
チェッカーベリー
用途…寄せ植え、鉢植え、グランドカバー
草丈…10cm~20cm
観賞期…11月~3月
管理のポイント
日当りと水はけの良い場所を好みます。耐寒性が強く、日陰でも育ちますが暑さは苦手なので、夏は涼しく管理しましょう。水やりは土の表面が乾いてから与えて下さい。
購入したチェッカーベリーの苗木の樹高は、5センチぐらいです。
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。
樹高は10~20センチと小さく、密に茂りますので、寄せ植えやグランドカバーに使いやすい樹になります。
3月上旬ですので、寒さで葉が少し赤みを帯びています。
チェッカーベリーの小さな鉢植え
チェッカーベリーは、単独で小さな鉢植えで育てます。小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、寒い冬は保護したり、小さな鉢植えは簡単にできます。
チェッカーベリーを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、チェッカーベリーを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫です。
スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、チェッカーベリーを鉢植えで育てることができます。
生産者向けの商品ですので、デザイン性がよくないことがデメリットです。鉢カバーを使うことで、見た目がよくなります。
外径が12センチぐらいですので、3.5号のスリット鉢にピッタリのサイズです。
チェッカーベリーの用土
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。チェッカーベリーの用土は水はけがよい弱酸性の土が適しています。
過湿を嫌いますので、水はけをよくするために、市販の培養土に2割くらい鹿沼土や軽石を混ぜるとよいです。
用土を作る場合は、赤玉土と鹿沼土、ピートモスを4:4:2の割合で混ぜた用土が適しています。
赤玉土と鹿沼土、ピートモスが均一になるように混ぜます。
鉢の底から3分目ぐらいまで用土を入れて、鉢の準備ができました。
植え付け・植え替えは、最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
チェッカーベリーの植え付け・植え替え
チェッカーベリーの苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
チェッカーベリーの植え付け・植え替えに適した時期は、春の3月~5月、秋の10月~11月になります。
2月に苗木を購入しましたので、3月になって植え付け・植え替えをしました。
ビニールポットから取り出す
最初にビニールポットの底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がビニールポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
チェッカーベリーの苗木をビニールポットから取り出すことができました。
チェッカーベリーの根鉢
チェッカーベリーの苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
チェッカーベリーの根鉢を観察すると、ツツジ科のとても細い根が、たくさんあります。
黒くなっている根は、枯れて腐敗していますので、取り除く必要があります。
根詰りに近い状態ですので、植え付け・植え替えに適したタイミングです。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根鉢を崩して植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、チェッカーベリーの根鉢の表面の土を崩します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
竹串を使って、チェッカーベリーの根鉢の表面の土を取り除きました。
根元がどのようになっているか?確認します。
根元が見えるまで、根鉢の表面の土を崩します。
根元は、幹から根が生えている部分です。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差にあるように調整します。高い場合は、用土を減らし、低い場合は用土を足します。
根元の位置が段差より低いですので、用土を足しました。
鉢と根鉢の間に隙間がありますので、用土を入れます。
表面の土は、鹿沼土だけにしました。硬質ですので、水遣りや雨で用土の粒が崩れません。
チェッカーベリーの小さな鉢植えが完成しました。
チェッカーベリーの管理
チェッカーベリーの苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
チェッカーベリーの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬でも花が咲いていますので、水切れに注意して、2~3日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。
チェッカーベリーは過湿を嫌いますので、長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
チェッカーベリーは、日当たりのよい場所で管理しますが、鉢植えですので、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。
暑い夏は、西日が当たる場所は避けてください。半日陰でも育てることができますが、実の数が少なくなることがあります。
チェッカーベリーの育て方のポイント
- 日当たり・水はけがよい場所で育てる。
- 過湿を嫌うので、水はけがよい弱酸性の用土。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は春と秋に緩効性化成肥料を置き肥で与えます。
- 植え付け・植え替えは、春の3月~5月と秋の10月~11月が適しています。
- 剪定は、花が終わった春に伸び過ぎた枝を切ります。
チェッカーベリーは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2年に1回、植え替えをします。
耐寒性は強いですが、耐暑性は普通で、高温多湿に弱いですので、暑い夏は直射日光が当たらない、風通しのよい場所で管理します。
0 件のコメント:
コメントを投稿