スカビオサは、スイカズラ科マツムシソウ属の半常緑性多年草、または一年草、二年草です。ユーラシア大陸や南アフリカが原産地になります。
学名は、Scabiosaで、マツムシソウ(松虫草)やリンボウギクと呼ばれることがあります。
花が咲く期間は、4月~6月と9月中旬~10月、マツムシ(松虫)が鳴く季節に、花が咲くことが和名であるマツムシソウの由来です。
日本に自生するスカビオサであるマツムシソウは、草原に群生して、やさしい雰囲気の花の色が魅力で、自然の風情を楽しめることから、俳句の秋の季語になっています。
ホームセンターや園芸店で販売されているスカビオサは、西洋マツムシソウと呼ばれるスカビオサ・アトロプルプレアやコーカサスマツムシソウであるスカビオサ・コーカシカが多いです。
- マツムシソウ:二年草(秋咲き)
- スカビオサ・アトロプルプレア:一年草(春咲き)
- スカビオサ・コーカシカ:多年草(四季咲き)
スカビオサは、80種以上あり、花の色は青色が多いですが、紫色や白色、ピンク色、黄色、赤色もありますので、好みで選ぶ楽しみがあります。
花の形は、小さな花が集まる頭状花、外側の花びらが大きく広がることが特徴です。
草丈は品種によって異なり、小さな矮性品種は10センチぐらい、1メートルぐらいまで大きく成長する品種もあります。
冷涼な気候を好みますので、日本の夏の高温多湿によって株が弱り、枯れることがあり、多年草の品種でも1年草扱いになります。耐寒性は強く、冬越しは屋外で大丈夫です。
12月上旬に、ホームセンターで、スカビオサの苗が、在庫処分で値引き販売されていましたので、購入して育てます。
小さな鉢に、植え付け・植え替えをして、コンパクトな株で、美しい花を楽しみます。
スカビオサの苗
ラベルの裏に、草丈が15センチ~20センチと記載されていますので、スカビオサの矮性品種であるスカビオサ・コルンバリアになります。
多年草で、四季咲きですので、春と秋に花を楽しむことができます。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
マツムシソウ科
スカビオサ
多年草(一年草扱い)
開花期:春、秋
草 丈:15cm~20cm
お手入れ方法
日当たりと風通しのよく、水はけのよい場所を好みます。水やりは土の表面が乾いてから行ってください。花後は花柄つみをすることで、次の花を長く楽しむことができます。
購入したスカビオサの苗の草丈は、とても小さく10センチ以下です。
スカビオサの草丈は、品種によって異なり、10センチ~1メートルまでと幅がありますので、購入するときに、確認します。
購入した苗は、草丈が15~20センチぐらいの品種ですので、コンパクトな株で、管理しやすいです。
小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。
購入した苗は、つぼみが2つありますので、花が咲く可能性があります。
苗を購入するときは、咲いている花が多い苗より、つぼみがたくさんある苗がおすすめです。花が咲く様子を楽しめ、長期間、花を観賞できます。
スカビオサの苗の選び方は、葉の色がよく、茎が間延びしていないものがよいです。
スカビオサの小さな鉢植え
スカビオサは、15センチ~1メートルまで大きく成長する多年草です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、管理が簡単にできます。
スカビオサを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
根詰りすることがなく、スカビオサを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、スカビオサを小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます。
鉢の高さは7.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。
苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
購入したスカビオサの苗は、草丈は10センチ以下の小さいですが、ビニールポットが3号ですので、一回り大きい3.5号(直径10.5センチ)が適したサイズになります。
スカビオサの立派な鉢植えになる予定です。
スカビオサの用土
スカビオサは、水はけがよく、弱アルカリ性の用土を好みます。
酸性の用土を嫌いますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土に、石灰を混ぜて弱アルカリ性にするとよいです。
作る場合は、赤玉土と軽石、腐葉土を4:4:2の割合で混ぜた用土が適しています。
用土を作って鉢に入れる
赤玉土と軽石、腐葉土が均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
スカビオサは、水はけがよい環境を好みますので、鉢底石を敷くことをおすすめします。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで用土を入れます。
石灰で用土を弱アルカリ性にする
スカビオサは、酸性の用土を嫌いますので、石灰を使って中和します。
石灰は、100均でも販売されていますので、使う量が少ないときは便利です。
園芸に使う石灰は、苦土石灰と有機石灰があります。
苦土石灰は、植え付け・植え替えをする10日前ぐらいに、用土と混ぜてから使用します。
説明書に、「種や苗を植え付ける前に、あらかじめ用土によく混ぜ込んでおきます。」と記載されています。
有機石灰は、アルカリ度が低いですので、酸性の強い土の中和には使えませんが、変化が穏やかなため、苗を植え付け・植え替えをする直前でも、問題ありません。
有機石灰は、効果が強くないですので、植え付け・植え替えをするときに、混ぜることができます。
使用方法に、「すぐに植え付けできます」と記載されていますので、安心です。
100均のマドラースプーンに1杯ぐらいの有機石灰を用土に混ぜます。小さじより小さいですので、3グラムになります。
説明書では、「1㎡あたり150g」と記載されています。
鉢は3号ですので、直径9センチになりますので、面積は0.045×0.045×3.14=0.006358…となり、およそ0.006㎡。
0.5グラムぐらいが適量になります。量が多いですが、有機石灰ですので、強いアルカリ性になることはありません。
有機石灰で、用土を中和して、スカビオサの鉢の準備ができました。
植え付け・植え替えは、最初に鉢の準備をします。
根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
スカビオサの植え付け・植え替え
スカビオサの苗を鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
スカビオサの植え付け・植え替えに適した時期は、春の3月~4月と、秋の9月~10月頃になります。
12月上旬と、朝晩は冷え込むようになりましたが、九州地方の福岡県で育てていますので、根鉢を軽く崩して、鉢に植え付け・植え替えをします。
苗を掃除してキレイにする
苗は植え付け・植え替えをする前に、キレイな状態にするとよいです。
購入した苗には、土の上にたくさんの肥料があります。生産者の方が使用している肥料です。
肥料の状態がよいですので、ピンセットで集めて、再利用します。鉢に植え付け・植え替えをした後に、置き肥することにしました。
ビニールポットから取り出す
ビニールポットの底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
スカビオサの苗を鉢受け皿の中に、横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。
スカビオサの苗をビニールポットから取り出すことができました。
スカビオサの根鉢
スカビオサの苗をポットから取り出すことができ、根鉢になりました。
根鉢は、苗を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態を確認すると、根の量は多く、鉢の底で根が巻くサークリング現象が少し発生しています。
白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
つぼみがあったり、花が咲いたりしている苗は、根鉢をあまり崩さないで、植え付け・植え替えをします。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
スカビオサの根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、軽石と腐葉土を入れずに、赤玉土だけの用土にしました。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
スリット鉢の段差より少し下まで用土を入れます。
ウォータースペースを作るために、鉢のフチより1~2センチ下まで用土を入れますが、スリット鉢は、段差がありますので、分かりやすいです。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
スカビオサの小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
スカビオサの管理
スカビオサの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
花や葉に水がかからないように、水差しを使って、土の表面に水を与えます。
スカビオサの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。夏の高温多湿に弱いですので、梅雨頃から9月までは、水の与えすぎに注意します。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1~2日1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は、乾かし気味に、完全に乾かないように4~5日に1回ぐらいが目安になります。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
土が凍結すると、枯れることがありますので、寒さが厳しい地域は、保護すると安心です。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が早く傷みます。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
スカビオサは、日当たりが良い場所で育てます。高温多湿に弱いですので、暑い夏は、西日が当たらない半日陰で管理します。
多湿に弱いですので、雨が当たらないように管理します。特に花が咲いている期間は、つぼみや花が傷みますので、注意が必要です。
スカビオサの葉の手入れ
下の葉をハサミで切り、取り除きます。葉の付け根をハサミで切ります。
スカビオサの小さな鉢植えは、葉が少なくなり、スッキリしました。
風通しがよくなり、病害虫の予防になります。
多湿に弱い性質ですので、雨の日が続く梅雨の前に、混み合った葉を取り除くと、枯れることがありません。
草丈は10センチぐらいで、コンパクトな株です。
スカビオサの肥料
スカビオサの肥料は、春と秋に緩効性肥料を2ヵ月に1回ぐらい少量与えます。
肥料がないことで枯れることはありませんが、元気がよく、たくさんの美しい花を楽しむためには、肥料が必要です。
苗から集めた肥料を再利用します。
植え付け・植え替えした直後に、肥料を与えることを避けますが、苗にあった肥料ですので、影響が小さく、心配ありません。
株元から離れたところに、ピンセットで均等に並べて、置き肥します。
スカビオサの小さな鉢植えに、肥料を置き肥しました。
鉢カバーに入れると、立派なスカビオサの小さな鉢植えになります。
雨よけ・霜よけで保護する
スカビオサは、耐寒性が強いですが、つぼみや葉が傷まないように、積雪や霜から保護する必要があります。
多湿を嫌いますので、梅雨時期などの長雨に当てないように管理します。
育苗トレーに100均のU字型支柱で作った簡易ビニールハウス。ビニールは100均のテーブルクロスです。
雨や霜から花や葉を保護できますので、花持ちがよくなります。
製作した様子を詳しく書いた記事があります。
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ビニールハウスのように密閉していないので、通気性があります。開閉できますので、普段は風通しのよい環境になります。
スカビオサの育て方のポイント
- 日当たり、風通しのよい場所で育てる。夏は半日陰。
- 用土は普通の市販の培養土。作る場合は赤玉土と軽石、腐葉土を4:4:2で配合。石灰で中和する。
- 水遣りは、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、春と秋に緩効性肥料を置き肥で少量与える。
- 植え付け・植え替えは、春の3月~4月と秋の9~10月頃。
- 高温多湿に弱いですので、夏の管理に注意。
スカビオサは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
根の成長がよく、鉢植えは根詰りしやすいですので、2~3年に1回、植え替えをします。
花が終わった後に、花がら摘みをすることで、次の花が咲きやすくなります。
スカビオサの今後
12月4日に、スカビオサの苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは、簡単な保護で大丈夫ですが、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。
福岡県の12月の平均気温は8.9度になります。最高気温が12.6度、最低気温は5.6度。
まだ本格的に寒くありませんので、花が咲く可能性があります。
スカビオサの今後の様子はこの記事を更新します。1年間の育てる様子を記録します。
同じスイカズラ科の植物を育てていますので、参考にして下さい。
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