コナラの木を小さく育てています。
身近な植物を鉢植えや盆栽にして楽しみましょう。樹木は広い庭がなくても育てることができます。庭に植えてしまうと剪定や落ち葉の掃除など手間がかかりますが、鉢植えや盆栽なら移動ができて管理も楽です。コナラは無料で手に入れることができます。
種から育てるのなら、コナラのどんぐりを拾って鉢やプランターで発芽させることは簡単です。秋にどんぐりを拾って発芽するのは翌春になりますが、たくさんの苗が手に入ります。拾ってきたどんぐりは水に入れてみて、沈んだものだけを蒔くと発芽率がよいです。コナラの木の近くを探せば、コナラの苗を見つけることができます。樹高が20センチ以内の苗でしたらスコップで掘って持ち帰ることができます。
ビニール袋とスコップとペットボトルに入れた水を持っていくと苗を採取できます。根が乾かないように土を水で湿らせてビニール袋に入れるとよいです。
植物を育てようと思うと、ホームセンターや園芸店で購入することを考えますが、近くの公園などで手に入れたほうが愛着が出て、楽しく栽培できます。栽培環境も変化が少なく枯れる心配がありません。
植物の栽培で準備するもの
初めて植物の栽培をしようと考えている場合、いろいろなものを準備する必要があると思うでしょうが、最初からすべてをそろえる必要はありません。最低限必要なもので始めましょう。
- 鉢 プランター 百円均一がお勧めです。好きなデザインを選びましょう。
- 用土 培養土・野菜の土・花の土などで大丈夫です。
- スコップ どのようなものでも使えます。ステンレス製がさびないのでお勧めです。
- ジョウロ お勧めはペットボトルにつけるジョウロです。
樹木を小さく育てることで気軽に楽しめて、インテリアにもなります。
広い庭があるなら、いろいろな樹木を植えて楽しめますが、日本の住宅では難しいことがほとんどです。立派な樹木をシンボルツリーとして植えると剪定や落ち葉の掃除など、費用や手間のかかることがあります。鉢植えや盆栽なら季節感を楽しむことができて、費用や手間はほとんどかかりません。ガーデニングは人気がありますが、花がメインできれいな花を咲かせるためには手間や工夫が必要です。
移動することができるので、管理が楽です。夏の日差しの強いときは日陰に、葉が美しく紅葉したときは室内で楽しむこともできます。
コナラの木を勧める理由
コナラは日本全国に広く分布しているどんぐりの木です。公園に植えられていることも多く、身近な樹木の一つです。植物で季節感を楽しむことができる。
コナラは黄色から赤褐色に紅葉します。美しい紅葉を見ることができます。春や初夏の新緑が美しく、冬の落葉も他の樹木に比べて遅く、長い期間を楽しむことができます。コナラは丈夫で育てやすい樹木です。
コナラは1年中、日当たりがよく、風通しのよい場所で育てることができます。日陰では枯れてしまうことがあります。注意することは夏の西日が強くあたると葉枯れすることがあり、冬は土が凍るとよくないです。水遣りも神経質にならなくてもよいです。暑い夏は毎日、水遣りをしたほうがよいですが、1~2日忘れたぐらいでは枯れることはありません。水遣りを気にすることが面倒と思う場合は深めの鉢にすると表面は乾いても底のほうの土が完全に乾くことはありません。
小さい樹木を立派に美しくすることができる。
樹木を小さく育てることは、葉と枝を増やして、幹を太くすることを目標にすると立派で美しい樹木ができます。さらに葉の大きさが小さくなると全体のバランスが取れて、小さい樹木が本物のように見えます。コナラは芽摘みをするだけで立派な樹木にすることができます。芽摘みは先端の新芽を摘んでしまうことです。植物は先端が成長しようとします。先端ばかり成長すると大きくなります。先端の新芽を摘むことで大きくなることを防止して、脇芽から新しい枝を成長させます。
脇芽からの枝が増えてくると、葉の大きさが小さくなります。幹の太さや樹木の大きさにバランスのよい小さな葉が増えることで立派な樹木のようになります。
樹木の種類によっては、芽摘みをしても脇芽から枝がなかなか出ないものもあります。コナラは脇芽から枝が出て、葉も小さくなるので鉢植えや盆栽にしやすいです。
コナラの成長記録
2017年の春のコナラです。2015年の秋にどんぐりを拾って蒔いたものです。樹高は20センチで、早く成長させるためにプランターで育てています。丸い鉢に植えると根が底のほうで根詰まりを起こすことが多く植え替えがすぐに必要になることがあります。幹を斜めにして枝を横方向に伸ばしていきます。水面にかかる樹木をイメージして育てています。上向きや右側に伸びる枝は小さくうちに切ってしまいます。
2017年の秋のコナラです。幹が少し太くなりました。葉と枝も増えて立派な樹木になりました。きれいに紅葉することを期待しています。冬に落葉したら植え替えをします。
芽摘みをしてコナラの葉と枝を増やします。
コナラの若い木は、成長しようとして先端に新しい芽を出します。そのままにしておくと、芽を伸ばしていきます。樹高が高くなり、枝も少ないままになるので、先端の芽を摘みます。
芽をピンセットで摘みます。先端の芽を摘まれてしまったコナラは、他の芽が成長しようとします。
他の芽とは、2番目や3番目に高い枝の芽や幹にある芽です。このようにして無理に枝を増やしていくと、葉の成長が悪くなり、小さい葉になります。
枝が増えて、葉が小さくなると成功です。春から夏にかけて新芽が出やすい時期に、芽摘みをしっかりすると、樹形がよくなります。
コナラの紅葉は、色の変化が楽しむことができ、美しいです。
寒くなって、コナラの紅葉が始まりました。色の変化を楽しめます。コナラの紅葉は、鮮やかではなく、やさしい色です。
コナラのこれからの栽培の予定
落葉したら植え替えをします。プランターで育てることで、早く成長させました。目標の樹形に近づくことができたので、植え替えてビオトープに飾ります。盆栽にしたい場合は、盆栽鉢を用意して植え替えるとよいです。盆栽鉢を選ぶことは楽しいです。コナラの小さな盆栽を作る
どんぐりの木、コナラを楽しむために小さな盆栽(ミニ盆栽)を作ります。盆栽は難しく思うかもしれませんが、植物を栽培することは同じです。基本は水遣りです。小さくすることで、飾る場所が自由に選べることが一番よいことです。2~3日なら室内に飾ることもでき、新緑や紅葉を楽しむことができます。
小さな鉢、盆栽鉢を選ぶ
小さな鉢がないと、ミニ盆栽を作ることができません。鉢の大きさが3号か3.5号ぐらいがバランスがよくお勧めです。3号で直径9センチ、3.5号は直径10.5センチぐらいです。どこでも購入することができる駄温鉢の浅鉢です。栽培を重視する場合は駄温鉢を選びます。通気性がよく厚さもあるので土の中の根によい環境です。
盆栽鉢と普通の鉢の違いは、釉薬が外側にだけあることです。駄温鉢のような素焼きの鉢は通気性がありますが、釉薬があると通気性が悪くなります。
100円ショップ(百均)の食器の陶器です。大きさは3号ぐらいで形もよく、盆栽鉢として使うことができそうです。底に穴がありませんが、簡単にあけることができます。通気性が少し悪くなりますが、価格が安いことがメリットです。
食器の陶器を盆栽鉢にするために穴を開ける記事を書きました。参考にしてください。
関連記事 100円ショップ(百均)の陶器に穴を開けて、ミニ盆栽の鉢にする
砂入り山野草鉢は、底の穴が大きく排水性がよく、砂を練りこんであることで通気性も、とてもよいです。大きさは3.5号です。
コナラの木の大きさから3号では少し小さく、3.5号がちょうどよい大きさなので、砂入り山野草鉢を使うことに決めました。
小さな鉢、盆栽鉢の準備
鉢の準備は、普通の鉢植えは鉢底ネット(鉢底網)を置いて、底石を入れるだけですが、小さな鉢、盆栽鉢は、少し追加の作業があります。鉢底ネット(鉢底網)を針金を使って、しっかり固定します。使う針金は銅線、アルミ線です。鉢の直径の1.5倍くらいの長さに切ります。
鉢底ネットを固定するために針金を写真のような形に曲げます。
上から見るとこのような形状です。
鉢底ネットの上から挿して、2つの針金の先端を鉢底穴から出します。
鉢を裏返して、鉢底穴から出た2つの針金の先端をペンチで曲げて、固定します。
余裕を持って針金が少し長いですが、曲げるか切ります。鉢底ネット(鉢底網)をしっかり固定することができました。
次に、長い針金を用意します。鉢の直径の3倍くらいの長さです。
長い針金を真ん中で曲げて、裏側から鉢底穴に挿します。
鉢底ネットを固定した針金と長い針金が十字型になる向きで挿します。
鉢の底から長い針金が2本出るようになります。植え付けた木を固定するための針金です。浅い鉢は根の量が少なく、木が動くことがあります。
木が動くと細い根は切れるので、水を吸うことができなくなり枯れます。盆栽では、針金を使って木を鉢にしっかり固定します。
用土を入れて、鉢の準備が終わりました。赤玉土の小粒を使いました。
どんぐりの木、コナラを小さな鉢に植え替え
暖かくなり、少し芽吹き始めたどんぐりの木、コナラです。秋の落葉後に剪定して枝を減らしました。コナラを植えているプランターから土を崩して、取り出します。硬く固まった土にはステンレス製のフォークを使うと簡単に土を崩すことができます。
土を崩して根が見えるようになりました。無理に引き抜かないで、ゆっくり土を崩します。
コナラをキレイに取り出すことができました。長い根がたくさんあります。
ミニ盆栽を作る場合は、根を少し地表に出すと根元が太くなり、コケ順がよくなります。左側の一番上の根が地表に出るので剪定します。
ちょっと太い根ですが、コナラは丈夫な木なので剪定しても枯れることはありません。太い根元から幹の上に向かって、次第に細くなるバランスが大切です。
小さな鉢に根が入るように根の剪定をします。長い根を短く、向きの悪い根(他の根と交差して絡まりそうな根)は根元から剪定します。
たくさんの根を剪定しました。初めてミニ盆栽を作ると、根の剪定は勇気がいる作業です。枯れることが心配になりますが、水を吸う細い根を残しているので大丈夫です。
準備した鉢に入れて、根の長さを確認します。長い根があれば少し短く切ります。
木の大きさに対して、根が短くて量も少ないので、木を支えることができません。鉢の準備でセットした長い針金で木を固定します。
上から赤玉土を足して、木の向きを修正します。 鉢にしっかり用土が詰まるように手で土の表面を押さえます。
植え替えの仕上げは、水遣りです。たっぷりと水を与えて、鉢の底から流れる水が泥水から透明になるようにします。土のとても小さな粒である微塵を流すことで排水性がよくなります。
どんぐりの木、コナラのミニ盆栽が完成しました。太い根元から幹の先端に向かって細くなり、コケ順がよいです。
木の大きさとバランスのよい短い枝と小さな葉になれば、立派なミニ盆栽になります。枝の向きは針金で修正できます。
コナラのミニ盆栽の今後の栽培は、この記事を更新します。
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