NVボックス 13に木枠を製作
アステージの黒のNVボックス #13はメダカの飼育によく使用されます。価格が安く、ちょうどよいサイズなので、たくさん並べて飼育している人が多くいます。NVボックスを買う人はメダカの飼育をしている人がほとんどだと思われます。コンテナボックスなのでデザイン性がなく、目立つところに並べておくことには少し抵抗感があります。木枠を製作してNVボックスを美しいビオトープに仕上げます。
材料は価格が安いものを使っています。
杉板
幅105ミリの杉板。荒材または野地板(のじいた)として販売されています。屋根の下地などに使用されるものです。厚さは12ミリ、長さは2000ミリ(2メートル)あり、いろいろな工作に使いやすいです。杉は木材の中では柔らかい素材で初心者がノコギリで切ることが簡単にできます。欠点もあります。束売りされていることです。よく利用するホームセンターでは17枚で2000円ぐらいです。特売のときはもう少し安くなっているので1枚あたり100円です。束売りの枚数はホームセンターによって異なります。8枚や10枚など普通の人には多すぎる量です。
ネット販売での価格を調べてみましたが、ホームセンターより高いことが多かったです。ホームセンターで購入するときは自動車にブルーシートなどを敷きましょう。木屑がついていて汚れます。軍手も用意しないといけません。怪我をする可能性が高いです。
杉の荒材(野地板)は杉の木を切って、板に加工しただけで乾燥もしていません。反りが出ることもあるので購入して、しばらく日陰で乾燥させると使いやすいです。バリや節穴もあります。価格は非常に安く魅力的ですが、DIY初心者にはハードルが高いかもしれません。一度使うと価格の安さから他の材料が高くて購入できません。
きれいな板はプレーナー仕上げされています。1つだけ製作する場合は1枚(約2メートル)を購入したほうがよいです。杉板のプレーナーで1枚400~500円ぐらいであります。幅が9~12センチ(90~120ミリ)、厚さは1~1.5センチ(10~15ミリ)で探しましょう。
杉の角材
杉の角材も荒材です。約21×36ミリで長さが2000ミリ(2メートル)のもので10本の束売りで販売されています。ホームセンターで10本で1000円ぐらいです。1本あたり100円で非常に安いのですが、10本も使う予定のない場合は1本売りのものを購入しましょう。1つ製作するのに60センチちょっと使うので1メートルぐらいのものを探しましょう。写真では短い杉の角材がたくさんあります。他の工作に使用したあまりものです。木枠に使う角材は30センチちょっとの長さが2本だけです。
ステンレスのネジ
木ネジが12本必要になります。長さは杉の板の厚さが12ミリなので30ミリ(3センチ)ぐらいのものを用意しましょう。屋外で使用する場合は錆びると見栄えが悪くなるのでちょっと価格が高くなりますがステンレスの木ネジを選ぶとよいです。材料をNVボックスのサイズに合わせて切る
杉板をNVボックスの長さに合わせてノコギリで切ります。注意することは設置するときの向きを決めてください。ここでは短い辺を前にして設置する場合で製作していきます。長い辺を前にしたい場合は逆の手順にしてください。NVボックスの長い辺の長さを測って、杉板に線を引きます。測った長さよりちょっと長くしたほうが失敗することがありません。線の真上をノコギリで切ると1ミリぐらい短いこともよくあります。少し斜めに切ってしまったりすると長さが足りなくなってしまします。長くなった場合はちょっと切ったり削ったりして修正できますが、短くなったら最初からやり直しになります。
差し金を使って垂直に線を引きます。高いものではないので1つ購入すると便利です。15センチ×30センチの差し金でも十分使えます。
ノコギリが必要になります。ノコギリは種類が多く、どれを選んでよいか迷うと思います。写真のタイプは木工用ではありません。多用途に使えるもので歯の部分が交換できます。ちょっと重たいですが、いろいろな工作に使えて便利です。
注意してください
短い辺はNVボックスの長さより両側の板の厚さ分だけ長くします。厚さが12ミリの杉板なら24ミリ長くします。短い辺のほうから見ると一枚の板に見えます。
NVボックスに木枠ができます。このままでは木枠が下に落ちてしまうので、短い辺に杉の角材でストッパーをつけます。
杉の角材をNVボックスの短い辺の長さに合わせて切ります。
杉板を木ネジを使って組み立てて木枠を制作します。
切った杉板を木ねじで組み立てます。木ねじを杉板の端のほうに固定するため下穴をあけましょう。下穴をあけないと板が割れることがあります。短い杉板にキリを使って下穴の位置に印をつけます。杉板の厚さが12ミリあるので端から6ミリぐらいに印をつけます。幅は105ミリ(10.5センチ)しかないので2か所で十分です。
キリで印をつけたところに電動ドリルで下穴をあけます。木ねじより細いドリルの刃を使って貫通させてください。出来るだけまっすぐにあけるように努力しましょう。
長い辺の杉板にも下穴をあけます。ここで木枠がきれいに出来るかが決まってしまいます。直角に固定できるようにプラスチックの水槽(固い箱など)を使って仮組みしています。
上と端の面をそろえて長い辺の杉板に下穴をあけます。2か所の下穴の上の下穴だけをあけましょう。厚さが12ミリしかないので、まっすぐにあけないと木ねじの先端が飛び出してしまいます。
上の下穴をあけたら木ねじで固定していきます。2か所を同時に下穴をあけるとずれることがよくあるので、面倒ですが1か所ずつにしたほうがきれいに仕上がります。
下の下穴も同様にして、4か所を木ねじで固定して木枠の完成です。
完成した木枠をNVボックスに合わせてみましょう。上手く製作できたか、ちょっと緊張します。ただの木枠ですが自分で製作した達成感があります。
しかし、このままでは木枠が固定出来ていません。木ねじでNVボックスに固定することもできますが、NVボックスの良いところは水換えのリセットが気軽に出来ることです。水換えをして掃除をするときは木枠が邪魔になります。
木枠を取り外しできるようにするために、上からかぶせて置くだけにします。NVボックスの短い辺は幅があり穴がたくさん開いています。見栄えもあまりよくないので、この部分に杉の角材でストッパーを固定します。
短い辺の長さに切った杉の角材を木枠の内側に木ねじで固定します。木ねじを電動ドリルで固定していますが、あまり電動ドリルを使用したことがなければドライバーで固定したほうが失敗は少ないです。
2か所に杉の角材のストッパーを固定して完成です。
NVボックスに上から木枠をかぶせていきます。
ストッパーでNVボックスより20ミリ(2センチ)高いところで木枠が止まります。遂に完成です。
メダカの稚魚を飼育しているウォターコインのビオトープに完成した木枠を取り付けてみます。
上手く取り付けることが出来ました。いい雰囲気が出ています。小さいNVボックスですが木枠をつけるだけで立派なビオトープになります。これでNVボックスをたくさん増設することが出来ます。
木枠との隙間から水を排出することが出来て、雨の日のオーバーフロー対策にもなります。よくタオルを洗濯ばさみで止めてオーバーブロー対策をしていますが、見た目が悪くなるので、あまり好きではありませんでした。
左右と比べると、とても雰囲気がよくなりきれいなビオトープが完成しました。材料費は300円ぐらいです。NVボックスに木枠を製作してメダカの飼育を楽しみましょう。
製作した木枠を焼き杉にしてみよう
NVボックスは木枠を設置することでメダカのビオトープになりました。美しくカッコいいビオトープを目指して木枠を焼き杉にしてみました。杉の古くからある表面加工の焼き杉について
杉は材木としてよく使用されます。まっすぐに成長した杉は柱や板に加工しやすく住宅の材料として利用されてきました。しかし、杉はヒノキや松などに比べて耐水性が低いことが欠点でした。耐水性とは水にぬれても腐食しないことです。杉を屋外で使用すると腐食する可能性があります。すぐに乾燥すれば腐食することは、ほとんどありません。住宅の壁に使用した場合、北側の日陰になる部分が腐食することがあります。
杉を焼いて表面を炭化させて腐食を防止する表面加工が焼き杉です。防腐塗料が発達した現代では、デザイン性を目的に使用することがあります。木目が色濃く立体感がでることが魅力です。
焼き杉をするための道具を準備しよう。
必要な道具は、ガスバーナー・軍手・真ちゅうブラシ・バケツの4つです。ガスバーナーは新富士のパワートーチの一番安いモデルを使っています。10年以上前に購入したものです。バーベキューの炭の火おこしや魚のあぶりなどにも使えます。ガスボンベも専用のものを使用しています。ある程度のメーカーのものを使用して安全性を重視しています。
火を使う作業なのでバケツに水を貯めて用意しておきましょう。火災防止のためとやけどをしたときに、すぐに冷やすことができるからです。趣味は安全に楽しくすることが大切です。
真ちゅうブラシは、百円均一で普通のブラシ・ステンレスブラシと3本セットで販売されているものがお買い得です。真ちゅうブラシは焼きすぎて火がついたりしたときにブラシでこすって火を消します。
ゆっくりやれば、うまくできる焼き杉のやり方
焼き杉をする木枠をセットしていきます。できるだけ周囲に燃えるものがないような場所でしましょう。焼く面がしっかり見えるようにブロックで斜めに置いています。焼くときに無理な体勢にならないようにしてください。焼き杉に特別な技術は必要ありません。落ち着いてゆっくりやれば納得のいく仕上がりになります。焼く面をよく見ながら少しずつ焼いていきます。
1回目です。焼くというより軽くあぶるぐらいでよいです。木の状態によってどのくらい焼けるか異なります。完全に乾燥している木は、すぐに焼けてしまいます。荒材のようにあまり乾燥していない木はバーナーであぶってもあまり焼けません。
2回目です。ポイントは木目がよく見えるようになる程度に焼きましょう。ゆっくりとバーナーを近づけて横に動かしていきます。木目の間隔によって焼け具合が異なります。あまり焼けなかった部分は、もう一度焼けばよいので気にしなくよいです。
3回目です。重要なポイントは木目が見えなくなるように焼きましょう。焼き杉のイメージとしては2回目で完成に近いと思われがちですが違います。2回目は木目の柔らかい部分が焼けています。木目の硬い部分(色が濃い)が焼けることで黒くなるときれいな焼き杉ができます。
4回目です。全面がほぼ真っ黒です。もう少しで火がついてしまうぐらいです。ここまで焼くと角は火がつきやすいので注意が必要です。このぐらい焼くと仕上がりが茶色になります。濃い茶色にしたい場合はもう少し焼きます。
一面ずつ、落ち着いて焼いていきます。真っ黒になってイメージと違うと思われますが、ここで真ちゅうブラシで仕上げをしていきます。表面の焼けた炭を取り除いていきます。
真ちゅうブラシで木目に沿って、やさしくこすって炭を落とします。
木目の硬い部分(色の濃い)がしっかり黒く焼けていれば、きれいに木目が見えて美しい焼き杉の完成です。木目に段差ができて立体感もあります。
しっかり焼けていないところがあれば、バーナーで焼いて修正していきます。やり直しができるので、最初から完璧にする必要がありません。
焼き杉のやり方のまとめ
- 落ち着いてできるように木枠をセット
- 4回ぐらいで仕上げるように焼いていく
- 木目が見えなくなるまでしっかり焼く
- 真ちゅうブラシで木目に沿って仕上げをする
焼き杉の木枠で黒のコンテナを美しいビオトープにしました
NVボックス#13はメダカの飼育によく使われますが、デザイン性があまりよくありません。美しいビオトープでメダカの飼育をするために木枠を製作しました。
水換えや飼育容器を洗うときに、木枠が邪魔にならないように取り外しができるような木枠にしました。美しいビオトープでメダカの飼育を楽しみましょう。
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