自作スリットで、鉢植えで樹木を元気に育てる。柿(禅寺丸)の植え付け


ホームセンターの現品処分の苗木

柿 禅寺丸 100
ホームセンターへ時々、買い物に行きますが、苗木コーナーは現品処分がないか確認します。季節外れの商品や、商品の入れ替え時期は、現品処分のものがあります。黄色のテープで、「柿 禅寺丸 100」と手書きで書いています。税込み100円です。

この価格で品種がわかることは、とてもありがたいです。品種が不明のものや、金額だけで、何の木なのかも、わからないものもあります。ホームセンターの苗木は、カラーのラベルが付いていて、樹木の種類、品種、簡単な育て方まで書いてあります。

現品処分は、ラベルがなくなったか、日焼けして見えなくなったものが多く、自分で見て確認するしかありません。葉はないですが、新芽が付いていることを確認して、購入しました。

柿 苗
柿の苗です。柿を食べたときに種を、エノキの寄せ植えの鉢に蒔きました。発芽して成長しています。この柿の苗が大きくなって、柿の実がつくようになるまで「桃栗3年、柿8年」なので、8年ぐらいかかるようです。鉢植えで育てた場合は、もっとかかるかもしれません。

柿が種から発芽したことで、柿にちょっと興味が出てきたところに、現品処分の100円の柿の苗木です。迷うことなく購入しました。

また、メダカをビオトープで飼育していて、越冬させるときには、ビオトープに枯れ葉を入れます。枯れ葉はメダカの隠れる場所になります。入れる枯れ葉は、腐食しにくいものがよく、柿の葉はメダカを屋外のビオトープで飼育していると、越冬対策には必需品です。柿の木が家にあれば、探す必要はなく、簡単に手に入れることができます。

柿を鉢植えで育てるために

スリット鉢
柿の苗木を鉢植えで育てるために、スリット鉢がよさそうです。大きくなる樹木を鉢植えにするときに注意しなければならないことは、根詰まりです。鉢の中が根で一杯になって、ぐるぐると巻くと、水の吸収が悪くなり、樹木の元気がなくなります。

スリット鉢は、底から側面に掛けてスリットがあります。根が光を嫌う性質を利用しています。排水性もよくなり、樹木が元気に育ちます。
 
スリット鉢 底
欠点もあります。生産者向けの製品なので、コスト面から薄いプラスチック製です。デザイン性もありません。販売されているものはグリーンが多いです。

柿の苗木を育てて、できた柿を食べることも楽しみの一つです。ちょっと大きめに育てたほうが実がつきやすそうですが、植え替えが大変になります。2年に1回ぐらいの植え替えにしたいので、根詰まりしにくいスリット鉢は魅力があります。

大きな鉢は値段も高い

鉢 12号
柿の苗木を植えつける鉢は、苗木が60センチくらいなので、10号(直径30センチ)より大きな鉢がほしいです。深さも必要です。12号(直径36センチ)のスリット鉢がよさそうですが、値段がちょっと高いです。

家に大きめの鉢があったことを思い出し、倉庫を探すと、ちょうど12号の鉢がありました。古くて汚れていますが、今後使う予定もありません。この機会に使わないとゴミになりそうです。100円の苗木なので、鉢もあるものを使用しますが、スリット鉢のことが、どうしても気になります。

古い鉢にスリットを自作する

スリット
家にあった鉢は12号(直径36センチ)で深さもあり、柿の苗木の植付けによさそうです。スリット鉢のことがなければ‥‥。古い鉢なのでスリットを自作しよう。ノコギリとカッターを用意しました。

古い鉢 底
古い鉢の底です。排水性がよくなるように、網の部分とスリットがあります。本物のスリット鉢のように8本のスリットを入れると、強度が低下して、壊れる可能性があります。3箇所のへこんでいる所に、ノコギリでスリットを自作していきます。

線を引く
どのくらいの長さでスリットを入れるか、線を引くことで確認します。鉢の底から三分の一くらいまで入れることにしました。ちょっと深めの鉢で、プラスチック製なので、通気性がよくないからです。

ノコギリ カッター
使った道具は、ノコギリとカッターです。ノコギリは刃が交換できるタイプのものを使っています。プラスチック・木材や金属など用途に合わせて刃を交換できます。刃が古くなって切れなくなってしまったら交換できることがよいところです。

スリット ノコギリ
引いた線に沿ってノコギリで切ります。ノコギリで1回切っただけでは、スリットの幅が狭いです。横にもう1回ノコギリで切ります。

平行 切る
できるだけ平行に切ります。このくらいの幅があれば、スリット鉢と同じようなスリットになりそうです。カッターで端のつながった部分を切断します。

スリット 完成
スリットが完成しました。排水性と通気性がよくなりそうです。根のサークリング現象がなくなり、根詰まりを防ぎます。残りの2箇所にも入れました。すぐに完成してしまう簡単な自作スリットです。

小さな穴
強度が低下することが心配で、3箇所にしかスリットを入れなかったので、追加で小さな穴をたくさん開けてみました。小さな穴なので、強度には影響がありません。どのくらい効果があるか、わかりませんが通気性は向上しています。柿(禅寺丸)をこの鉢に植え付けて育てます。



柿(禅寺丸)の植え付け

柿 禅寺丸
柿(禅寺丸)の苗木を自作スリットの鉢に植え付けます。注意することは、現品処分の苗木で状態がよくない苗木であることです。葉がついていないことは問題はないですが、枝が芯止めされた近くに1本ありますが細いです。新芽が付いていますが、芽吹くかどうか、わかりません。

根元 新芽
根元に近いところに3つの新芽があります。この新芽のほうが、枝にあるものより大きく期待が持てそうです。普通の苗木の植え付けでは、先端付近の枝を伸ばしていくので、根元にある新芽は落としてしまいます。

普通の苗木を鉢植えにする場合は、このような新芽を残し、幹を短く剪定します。大きく成長したときの樹高の三分の一から半分くらいの長さに、幹を短くします。状態のよくない苗木なので、剪定をしないで植え付けをします。樹木に負担をかけないようにします。

根詰まりした苗木の植え付け

バケツ 水
苗木をポリポット(ビニールポット)から引き抜くと、とても硬く土を落とすことが難しいです。どのくらいの期間、この状態で店頭に並べられていたか。1年以上は確実でしょう。バケツの水の中に入れて土をやわらかくしないと、土を落とすことができそうにありません。

根 土
しばらく水につけていますが、根と土が一体化していて土を落とすことができません。少しずつ土を落としていくしかなさそうです。細い棒で土を突いて崩していきました。竹串が使いやすかったです。

土を落とす
どうにか土を落としました。狭いポリポットの中で根が成長できていません。細い根ばかりで太い根はありません。ちょっと心配になりました。柿の根は黒いので、古い根の区別がつきにくいです。長い根だけを剪定しました。

赤玉土 腐葉土
鉢に、赤玉土と腐葉土を入れて混ぜます。接ぎ口が地表に出るように植え付けます。接木テープが目印になります。赤玉土と腐葉土の割合は7対3ぐらいです。

根 隙間
植え付ける高さが決まったら、用土を追加して、根の間に隙間ができないように、棒で軽く突いて用土を根の間に入れていきます。

接木テープ
苗木が固定できるくらいに用土を入れてました。動いてしまうと、新しく出た根が切れてしまいます。心配なら支柱を立てます。接木テープが幹に食い込んでいます。普通は、このようになる前に外します。

接木テープの跡
接木テープの跡がしっかり残っています。心配なことが多いですが、植え付けが終わりました。しっかりと水遣りをして葉が芽吹くことを願います。

植え付け後の栽培

水遣り
鉢が12号(直径36センチ)と大きく、深めの鉢なので、ホースで水遣りをしています。柿の根は乾燥に弱く、成長期は朝と夕方の1日2回の水遣りです。自作スリットで排水性がよくなっているので、多めに水遣りをしても根腐れはしないでしょう。

柿 禅寺丸 鉢植え
幹の長さは60センチぐらいで、1本しか枝がありません。枝の位置が先端付近で鉢植えにするには、あまりよい苗木ではありません。元気な苗木なら幹を30センチぐらいに剪定するところです。

目標は枯らさないことです。新しい葉が芽吹くことが目標になります。葉が多くできれば、根が成長します。太い根ができて元気になれば、鉢植えに適した樹形になるように栽培します。これからの様子を記事にできるように頑張ります。

自作スリットの効果は、植え替えをするときにしか確認できません。とても元気よく成長すれば1年後、あまり成長しなければ2年後に植え替える予定です。

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