花菖蒲(ハナショウブ)の鉢植えの育て方 株分け・植え替え



アヤメ科に分類される多年草です。日本、朝鮮半島、中国、東シベリアの広い範囲に分布し、水辺や湿原に自生しています。

自生している野花菖蒲の園芸品種で、江戸時代中期から品種改良されて、5,000種以上の品種があります。大きく分類すると江戸系・肥後系・伊勢系の3つがあります。

たくさんの花の色があり、ピンク、紫、青、黄色、白などがあります。濃い青紫色が和風の雰囲気がよく、人気があります

花の形や咲き方も様々で、形は花びらが3枚の三映咲き・6枚の六映咲き・八重咲きがあり、美しい花を咲かせますが花が咲いている期間がとても短く、3日ぐらいです。葉は細長く伸び、濃い緑色で花との相性はとてもよいです。




花菖蒲(ハナショウブ)の苗の購入

ホームセンターなどでは、花が咲く草花や樹木の苗は、花が咲く少し前に店頭に並び販売されます。一番需要がある時期なので、よく売れます。

花が咲く時期が終わると、店頭からなくなります。需要がない時期になるからです。店頭の苗木を置くスペースは限られるので効率よく販売します。

ホームセンターによっては売れ残った苗を値引きして販売します。値引き販売するホームセンターをチェックして月に1回ぐらい、見て回るようにしています。

値引き
「値下げしました」のシールが貼ってあります。買いやすい価格に値引きしてあると、購入する意欲がわきます

購入したい草花や樹木のリストを作っているので、花菖蒲(ハナショウブ)、アヤメ、カキツバタは候補にあり、迷うことなく購入しました。

デメリットは花が終わった苗なので、花を楽しむまで1年間育てる必要があることです。品種を選ぶことができません。「桜椿」とラベルに書いてあります。ネットで検索すると、「花菖蒲 桜椿」は、淡いピンクの八重咲き品種。珍しい八重咲きのピンク花で、鉢作りにも向く肥後系交配種です。花期は6月中旬ごろ。 と説明があり、安心できます。

ラベル 裏
ラベルの裏には、育て方が書いてあるので参考にします。ラベルは保管すると増えます。品種など忘れると困るので、写真に撮って管理すると便利です

花菖蒲(ハナショウブ)の育て方の基本

日当たりのよい場所で育てます。屋外の半日以上は日の当たる場所で育てると、元気がよく、美しい花が咲きます。

植物園で観賞する花菖蒲(ハナショウブ)は、水の張った湿地に植えてありますが、花が咲いている時期は水切れするからです。草丈を伸ばし、連作障害の原因となる物質を水で流すためにも水を張ります。

1年中、水を張った湿地で育てると生育が悪く、根が腐りやすくなります。花が咲いている時期から暑い夏まで腰水で管理するとよいです

用土は市販の培養土で育てることができます。用土を作る場合は赤玉土(小粒)バーミキュライトを7:3の割合で混ぜます。

連作障害があるので、毎年植え替えをします。

アヤメ科の植物は同じ場所で育て続けると、生育が悪くなります。植え替えをして新しい用土にすることで防ぐことができます。

植え替えをする時期は、6~7月の花が咲き終わったころが適してます。暑くなる時期なので早めに植え替えをします。ちょっと涼しくなった秋(9~10月)も植え替えをすることができます。

少し寒くなる11月以降、春の植え替えは開花に影響します。

植え替えと一緒に株分けをする必要があります。

数年間、育て大きな株になると、次第に株が弱り、消滅する性質があります。定期的に株分けをして株を若返らせる作業が必要です。

できれば毎年株分けをします。できないときは、一回り大きな鉢に植え替えます。2~3年が限度なので、注意します。

花菖蒲(ハナショウブ)の株分けをして植え替えをする。

花後
美しい花が咲いて、しおれた時期の「花後」に植え替えをします。植え替えするときに株分けをすると株が新しくなり、増やすことができます。

しおれた花
しおれた花を切り取ります。そのままにしておくと種ができますが、種を作るために株が弱るので早めに切り取ります。花茎は根元で切りますが、小さな株で葉が少ないので途中で切りました。

枯れた葉
しおれた花と枯れた葉をハサミで切って取り除きました。
※注意事項
花菖蒲(ハナショウブ)の葉から出る液は黒い染みになります。汚れてもよい服で作業しましょう。最初は透明ですが時間が経過すると黒い染みになります。

葉を根元から二十センチぐらいで切り落としますが、この株は小さく、葉の長さは20センチぐらいです。切り落とす必要がありません。

短く葉を切り落とす理由は、植え替え後は根からの水の吸収が少なく、葉からの水分蒸発を防ぐためです。葉が長いと風によって、まだ根が張っていない苗が倒れるのを防ぐためです。

植え替えの準備をする

鉢
株分けした苗は4号(直径12センチ)ぐらいの小さな鉢に植え付けます。暑い夏に水切れしないように腰水をするので、素焼きの鉢か駄温鉢にします。

浅い腰水鉢が湿った状態になるので用土が乾きにくくなります。深く腰水をすると根の発達が遅れ、日が当たると水が高温になり根が枯れることもあります。

底石
 小さな鉢なので、底が見えなくなるぐらいに底石を入れます。

赤玉土
 用土は赤玉土(小粒)腐葉土を使いました。7:3の割合で混ぜるので、土入れに2杯と

1/3
1/3杯ぐらい。

腐葉土
バーミキュライトがないので腐葉土を使いました。腐葉土はふるいを使って細かいものだけを使います。

用土についていろいろ調べると、赤玉土(小粒)と混ぜる用土はバーミキュライトピートモスがあります。どのような違いがあるか?調べましたがわかりませんでした。保水性をよくするために混ぜているので、どちらでも大きな問題はないです。

1杯
腐葉土は土入れに1杯。これで7:3の割合になります。

受け皿
用土を作るときは、大きな鉢受け皿で混ぜると便利です。100均で販売しています。

スコップ
小さなスコップで均一になるように混ぜます。

用土
素焼きの鉢に用土を少し入れます。小さな鉢を使うときはスコップより土入れが便利です。100均の土入れはプラスチック製ですが、大と小の2つで100円なのでお買い得です。

高級品のステンレス製の土入れがあります。耐久性は高いですが、ちょっと重たいのでプラスチック製をお勧めします。

鉢の準備
鉢の準備ができました。

花菖蒲(ハナショウブ)の株分け

竹串
土を取り除くために竹串、根を切るためにハサミを用意します。

根の状態
根の状態を確認します。細かい根がたくさんあります。茶色の根は古い根で、白い根が新しく、水を吸収します。

水
キレイに土を取り除くために水を入れた洗面器の中で、竹串で土をほぐします。

土
すべての土をキレイに取り除き、根だけの状態にしました。連作障害があるので、できるだけ土をキレイに取り除きます

古い根
古い根を根元からハサミで切ります。

根の剪定
根の剪定が終わりました。 

株分け
株分けをします。株は硬いのでカッターなどで切ります。花茎を中心にして、花茎1本と葉が2~4本くらいが目安です。

硬い
3つの花茎があるので、小さくなりますが3つに株分けします。カッターで切りましたが株はとても硬く、大きなカッターかナイフを使うとよいです。

真ん中
真ん中の株ぐらいがよさそうで、左右の株は小さいので、ちょっと心配です。注意することは根の量が均等になるようにすることです。

株分けの作業では、根を乾かないように注意をします。慎重になるので時間がかかるようなら時々、水につけます。

新しい鉢に植え替えをする

小さい株
2つの小さい株を1つの鉢に植え替えます。準備した新しい鉢に根を広げて株を入れます。

用土
土入れを使って用土を入れます。

大きな株
真ん中の大きな株も根を広げて鉢に入れます。

用土
用土を入れます。

竹串
用土を鉢の8分目ぐらいまで入れます。表面は赤玉土だけにすると見栄えがよくなります。竹串で突いて根の間に用土が隙間をなく入るようにします。

浅く植え付けます。深くなったら株を少し引っ張るとよいです。

水遣り
植え替えの仕上げは水遣りです。たっぷり水を与えます。

泥水
鉢の底から流れる水が、最初は泥水ですが、透明な水が流れるまで水遣りをします。

植え替え
株分けして植え替えができました。ビニールポットから素焼きの鉢になって立派な花菖蒲(ハナショウブ)の鉢植えになりました。

明るい日陰
植え替え後は1週間ぐらい明るい日陰で管理します。根が少なくなっているので水切れしやすいです。

鉢受け皿
水切れ対策に鉢受け皿で腰水をします。100均の商品ですが、日本製です。「中深皿4号」3つで100円です。

深さが2.7センチで満水になっても、鉢の中の底石ぐらいまで水に浸かる程度です。根まで水に浸からないほうが根腐れの心配がなく、成長がよくなります。

腰水は水切れを防ぐことが目的なので、根を水に浸す必要はありません。 

植え替え
花菖蒲(ハナショウブ)を株分けして植え替えができました。朝に水遣りをすると、鉢受け皿に水が溜まり、夕方まで水切れの心配がないです。雨の日は鉢受け皿を取り外します。

これからの栽培について

花菖蒲(ハナショウブ)の苗を購入して、株分け・植え替えまで順調です。これからの栽培の様子はこの記事を更新します。

株分け・植え替えは6月にしました。7月~9月の栽培は下記に2つをします。

植え替え後の管理と肥料

花菖蒲(ハナショウブ)は夏から秋までの間に光合成によって葉で作った養分を根に蓄えます。翌年の春に蓄えた養分で芽吹き、花を咲かせます。

夏から秋までの間に、よく日に当て肥料を与えます。株分けをしなかった場合は開花後から、株分けして植え替えをした場合は、1ヵ月後から肥料を与えます。

肥料は液肥、玉肥、化成肥料など、一般的なもので大丈夫です。肥料を与えて2週間後ぐらいで、葉が濃い緑色になり元気がよくなれば、肥料が効いています。

株分けが成功したら大きな鉢に植え替える。

順調によく育てば、植え替えをしてから2ヶ月後に、少し大きな鉢に植え替えます。暑い夏が終わり、少し涼しくなると新芽、新葉がよく成長するので、4号(直径12センチ)から2回り大きな6号(直径18センチ)の鉢に植え替えます。

新しい6号の鉢の底に用土を少し入れ、4号の鉢から苗を抜き、そのままの状態で6号の鉢の真ん中に入れて、隙間に用土を入れます。


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