【成功率100%】ムラサキシキブの挿し木の時期と方法は?ルートンで発根させるコツと11ヶ月後の経過

2019/07/08

ムラサキシキブ 挿し木

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公開日:2019年7月8日 
最終更新日:2026年3月4日

秋に紫色の美しい実をつけるムラサキシキブ(紫式部)。 

丈夫で育てやすい樹種ですが、挿し木にチャレンジすることで小さな株を増やして、ミニ盆栽として仕立てる楽しみが広がります。

この記事では初心者の方でも失敗しないムラサキシキブの挿し木のポイントを多くの写真とともに詳しく解説します。

春挿し・夏挿しの時期の選び方から、ルートンを使った発根率を高めるコツ、その後の管理方法まで初めての方にも分かりやすくまとめました。

さらに、挿し木から11ヶ月後の発根結果(成功率100%!)と、その後の「鉢上げ」の様子まで追記してパワーアップしています。

「ムラサキシキブを増やしてみたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

小さな鉢に3本の挿し穂を挿して紫式部の挿し木をする

ムラサキシキブの挿し木のポイント

白い花が咲いている鉢植え。この樹はムラサキシキブの園芸品種の「桃色式部」で実が薄い紫色です。
  • 挿し木の時期は春の3月頃と初夏の6月から7月
  • 挿し穂を30分から2時間ぐらい水につけて水揚げ
  • よく切れる刃物で挿し穂の下の切り口を斜めに切る
  • 発根促進剤「ルートン」を切り口付近に付着させる
  • 挿し床の用土は鹿沼土の細粒
  • 挿し木した後は明るい日陰で管理
  • 用土が乾かないように水遣りをする

ムラサキシキブの親木

花が咲いているムラサキシキブの鉢植え
春に芽吹いて枝が長く延びます。枝分かれが三つ又になっているので枝の根元から剪定します。

ムラサキシキブの育て方について詳しく書いた記事がありますので、参考にして下さい。
関連記事
紫式部(ムラサキシキブ)の鉢植えの育て方 苗木の植え付け編

ハサミ
ハサミで枝の根元を切ります。


剪定
剪定した枝を挿し木にして、ムラサキシキブのミニ盆栽の素材にします。


ムラサキシキブの挿し木の手順

挿し木の時期は3月頃の春ざしと梅雨の6~7月の夏ざしがあります。

春ざしは前年に伸びた枝を挿し穂として使います。少し暖かくなり始めた時期で土の乾きが遅いので水の管理が楽です

夏ざしは成長が活発な時期なので発根するまでの期間が短く、成功率がよいです。梅雨の時期でも晴れて暑くなる日があるので、用土が乾かないように注意が必要です。

挿し穂の切り口を作る

カッター
剪定した枝の根元をカッターで斜めに切ります。切り口に雑菌をつけないように刃をキレイに洗ってライターの火で殺菌します。切り口を清潔にすることは成功率を高めます。

切り口
切り口の面積が広くなるように斜めに切ります。よく切れる刃で切ると細胞が崩れないので発根しやすくなります。カッターなら新品の刃を使います。

挿し穂の水揚げ

挿し穂の水揚げ
挿し穂を2~3時間ぐらい水につけます。「水揚げ」と呼ばれる作業です。ミニ盆栽の素材にするので挿し穂は短く10センチぐらいです。

6つの挿し穂を水揚げしている
挿し穂を6本、用意しました。

半分
挿し穂の根元に近い葉を取り除き、残った葉は半分に切ります。

発根促進剤ルートン

発根促進剤
発根促進剤を使うと成功する確率が高くなります。「ルートン」はホームセンターなどで購入することができます。量の少ないものを1つ購入しても、なかなか減らないです。

鉢受け皿
小さな鉢受け皿に入れます。

挿し穂 切り口
挿し穂の切り口に薄くつけます。

挿し穂を挿す

割り箸などで挿し穂を挿す穴を作ります
使う用土は赤玉土や鹿沼土の細粒、挿し木用の用土です。鹿沼土の細粒が余っているので使いました。

鉢に用土を入れて水を与えて、割り箸などで挿し穂を挿すを作ります。 斜めに切った切り口を傷つけないようにするためです

ムラサキシキブの挿し木の管理

明るい日陰で管理
準備した挿し穂を挿しました。明るい日陰で管理します。用土が乾かないように水遣りをします。霧吹きで葉に水を与えるとよいです。

腰水
7月7日、撮影。

昼間に乾くことが心配なら腰水で管理するとよいです。鉢を水を張った容器に入れます。

1ヶ月ぐらいで発根します。3ヵ月後に根の量が増えて新しい鉢に植え替えます。今後のムラサキシキブの挿し木の様子はこの記事を更新します


更新しました。(翌年の6月2日の様子を追記しました。)

挿し木が発根して成功

2つの素焼きの鉢にムラサキシキブの小さな苗木が3本ずつある
翌年の6月2日、撮影。ムラサキシキブの挿し木をしてから11ヵ月が経過しました。

冬に落葉して春に新しい葉が芽吹きましたので、発根して挿し木が成功しています。

素焼きの鉢に3本のムラサキシキブの小さな苗木
左の鉢。3本の挿し木をして、すべてが葉が芽吹いています。

素焼きの鉢にムラサキシキブの少し長い苗木が3つ
右の鉢。長い挿し穂の先端に葉が芽吹きませんでしたが、その下に芽吹いています。

2つの鉢に3本ずつの挿し木をして、すべての挿し穂が芽吹いていますので、ムラサキシキブの挿し木は成功です。

成功率は6本の挿し木をして6本が芽吹いていますので100%です


挿し木の鉢上げ

白色の鉢受け皿の中にムラサキシキブの小さな苗木の鉢
挿し木は移動や水遣りなどの管理しやすいように小さな鉢にします。挿し木が成功して発根すると鉢が小さいですので、水切れしやすく、成長がよくありません。

ムラサキシキブの小さな鉢植えをスコップを使って掘り上げる
大きな鉢に植え替えをする「挿し木の鉢上げ」をします。

必要な道具は小さなスコップと竹串です。

ムラサキシキブの3本の小さな苗木の根鉢
小さな鉢から取り出したムラサキシキブの3本の小さな苗木。

ムラサキシキブの小さな苗木の根鉢の底
根鉢の底を確認すると多くの根があり、根詰りに近い状態です。

ムラサキシキブの小さな苗木の根鉢を横から見る
横から見ると根が行き場を失って上向きに伸びていることが分かります。

手のひらの上にムラサキシキブの小さな苗木
竹串を使って3本の苗木の絡まった根を丁寧にほぐします。

鉢受け皿の中に3本のムラサキシキブの小さな苗木
3本のムラサキシキブの小さな苗木の根は多く、発根の状態がよいです。

右の苗木が根元近くに葉が芽吹いていますので、ミニ盆栽の素材に最適です。

水を入れた白い鉢受け皿の中に3本のムラサキシキブの小さな苗木
根が乾かないように鉢受け皿に水を入れます。


ムラサキシキブの少し長い苗木を鉢に入れる
少し長い苗木は大きな鉢に鉢上げします。

ムラサキシキブの2本の小さな苗木を鉢に入れる
2本の小さな苗木は1つの鉢にまとめて鉢上げしました。

左の鉢にムラサキシキブの小さな苗木が2本、右の鉢は少し長い苗木が1本
挿し木をした小さな鉢から大きな鉢に鉢上げしましたので、水切れの心配がなくなり、成長しやすくなります。

3つの鉢に鉢上げをしたムラサキシキブの挿し木
もう1つの鉢は大きな鉢に3本の苗木をまとめて「挿し木の鉢上げ」をしました。ミニ盆栽の素材になるように育てます。

ムラサキシキブの挿し木を楽しみましょう。

ムラサキシキブの挿し木は、ポイントさえ押さえれば初心者の方でも高い確率で成功させることができます。

適切な時期に挿し穂を用意してルートンを活用して清潔な用土で管理することが大切です。

今回の実践では成功率100%という結果になりましたが、ムラサキシキブが非常に丈夫で、挿し木に最適な樹種である証拠でもあります。

小さな苗木から自分だけのミニ盆栽を仕立てる過程は、園芸の醍醐味が詰まった贅沢な時間です。

秋に鮮やかな紫色の実がたわわに実る姿を想像しながら、皆さんも挿し木にチャレンジしてください。今後も日々の管理や成長の様子を詳しく発信していきますので、一緒に植物のある暮らしを楽しみましょう。
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