ミニ盆栽の用土の選び方 基本を理解しよう。


用土 ミニ盆栽
ミニ盆栽は、小さな鉢に植えているので、根が成長して根詰まりしやすいです。1~2年で植え替えが必要になります。

植え替えで「ミニ盆栽の用土をどのようなものを選ぶか?」が一番考えて、悩むことです。

盆栽の用土について調べると、たくさんの情報があります。用土の種類や配合する割合など、樹種によって違いがあります。

用土の基本を理解するために、とても簡単にまとめました。

ミニ盆栽の用土に必要なこと

用土に必要なことは、保水性・排水性・通気性の3つがとても大切です。

保水性は、水もちがよいことで、水遣りをしてから次に水遣りをするまでの間、水分を保つことが理想です。

排水性は、水はけがよいとこと。水分を保ちすぎることは根腐れの原因になります。水遣りをした後に余分な水分を排出します。

通気性は、水遣りをすると水と同時に土の中に空気が流れ、よいバクテリアが増えます。

保水性と排水性のバランスがよく、通気性があると、根が元気に成長するための新鮮な酸素や適度な水分を保持することができます




基本の用土の種類

ミニ盆栽で使う用土は、たくさんの種類がありますが、基本の用土について簡単にまとめました。

ホームセンターや園芸店で購入することができますが、お店によって販売しているメーカーなどが違います。

ネット通販で購入する場合、参考になる商品のリンクを貼りました。

赤玉土

盆栽の基本の用土です。赤玉土だけで栽培することが可能です。いろいろな植物に使うことができ、ホームセンターや園芸店で購入することができます。

粒の大きさが小粒・中粒・大粒などがありますが、メーカーによって少し違いがあります。ミニ盆栽では小粒(2~5ミリ)を使います



硬質赤玉土は、粒が硬くなるように乾燥させたもの。火で加熱した焼成赤玉土など、いろいろな表記があります。

硬いと、粒が崩れにくく、長期間、排水性と通気性を維持することができます。価格が高いものが硬く、粒の大きさが揃っています。

鹿沼土

酸性の土で、多孔質なので保水性が高いです。挿し木用土としても使用されます。多湿になりやすいので表面に藍藻類やコケが生えやすいです。


赤玉土との違いは、酸性が強いことです。サツキ(皐月)の栽培に適しています。


桐生砂(一番有名な山砂)

弱酸性で、いろいろな樹と相性がよいです。硬いので根の分岐を促進させる効果があります。

名前に砂が付いていますが、普通の砂のように粒が小さくなく、小粒、中粒、大粒などがあり、砂利に近いものです。ミニ盆栽には直径4~6ミリの小粒がよいです



桐生砂は群馬県桐生地方で採取される山砂です。山砂とは、火山から吹き出した岩石が風化したものです。富士山の裾野でとれる山砂は富士砂で、鉄分を含んでいます。

川砂も同じ砂質の土ですが性質は少し違います。山砂は川砂に比べると、保水性がよく、肥料もちがよいです。

川砂

花崗岩を細かく砕いたもので、排水性・通気性がよく、松柏類などは赤玉土と混ぜて排水効果をよくします。

ミニ盆栽の用土として使う場合は中粒(直径2~4ミリ)が使いやすく、硬くて割れにくいので、水で洗って乾かすと再利用できます。



有名な川砂は、鹿島砂、矢作川砂、朝明砂、天神川砂、白川砂などがあります。

腐葉土

葉が腐敗発酵してできた土です。葉や枝の残骸が残っていないものがよく、土壌菌を殺菌するために日光消毒してから使います。チッソ、リン酸、カリウム等の栄養分を含んでいます。



腐葉土は保水性が高いです。乾きが早いときに使うと水切れを防ぐことができます

腐葉土の使い方について詳しい記事を書きました。
関連記事 腐葉土の使い方 ミニ盆栽の保水性をよくする。


ミニ盆栽の基本の用土の配合

用土の配合はたくさんの情報がありますが、栽培している地域や環境、栽培方法によって異なります。

基本の用土で栽培して問題があれば、少し改良するとよいです。最初から完璧な配合を目指すのではなく、基本の配合をマスターすることが大切です。

最初は、赤玉土山砂(桐生砂)だけでよいです保水性が必要な花物類や実物類なら腐葉土を追加しましょう。

松柏類

赤玉土:桐生砂7:3で配合した用土が基本です。排水性を高くしたい場合は山砂(桐生砂)の割合を増やすか、川砂を配合するとよいです。

杉やヒノキなど水を好む樹は赤玉土を減らして、腐葉土を少し配合すると保水性が高くなります。

雑木など

赤玉土:桐生砂7:2葉物類は葉焼けしやすい樹は腐葉土を配合すると、夏に水切れしにくくなります。

花物類実物類は腐葉土を配合すると保水性が高くなります。花が咲いている時期や実が成長している時期は水分をたくさん消費します。

水遣りの間隔が長くなる場合は、腐葉土の保水性で水切れを防ぎます

樹種によって詳しい配合が書いてあるサイトがあります。
参考記事 「キミの盆栽びより」盆栽の用土

用土の配合のまとめ

樹種によって用土の配合が違いますが、栽培する環境や栽培方法も大切です

日当たりや風通しの違いによって、用土の乾き具合は大きく変わります。鉢の大きさや形状によっても異なります。朝に水遣りをして、夕方に水遣りをできない場合もあります。

用土の保水性を配合によって調節して、水切れを防ぎ、樹を元気に栽培することができます。

実際にミニ盆栽を栽培をしないと、わからないことがたくさんあります。基本の用土の配合を理解できれば、配合を変えることができるようになります


ミニ盆栽の用土の選び方 まとめ

ミニ盆栽の用土は、基本の用土を使って配合することができます。いろいろな配合で栽培することも、ミニ盆栽の楽しみの一つです。

考えて配合した用土で樹が元気に育つと、とてもうれしくなります。失敗することもありますが、栽培技術が向上するための勉強で、無駄なことはありません。

赤玉土山砂(桐生砂)腐葉土だけで、ほとんどの樹種の栽培ができます。基本の用土から栽培すると、用土によっての違いがわかりやすくなります。

ミニ盆栽の栽培を楽しみましょう。




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