コメツツジの挿し木を成功させるポイント:剪定した小さな枝でも発根できるだろうか?


コメツツジ 挿し木
春に美しい花を楽しむことができるコメツツジ

花後に新しい枝が伸びて、樹形が崩れています。

花芽が形成される前の5月から6月に、長く伸びた枝を剪定します。 

コメツツジは、とても小さな樹ですので、剪定した枝も細くて短いものばかりになります。

細くて小さな枝を挿し穂にして、挿し木が成功するか?チャレンジします。


コメツツジの剪定

コメツツジ 剪定
コメツツジのミニ盆栽。

3号(直径9センチ)の駄温鉢で育てていますので、環境がよく、枝が長く伸びています。

樹高
樹高が10センチを超えていますので、剪定して小さくします。

ハサミ
枝がたくさんありますので、長く伸びた枝の根元をハサミで切ります。

剪定後
剪定後のコメツツジのミニ盆栽。

スッキリしました。来シーズンも美しい花が咲くように育てます。




剪定した枝
剪定した枝は、乾かないように水につけます。

小さくて、とても細い枝ですので、挿し穂になるか?心配です。

不要な枝ですので、挿し木にチャレンジしても何も失うものはありません。


コメツツジの挿し木を成功させるポイント

  1. 2時間くらい水につけて水揚げをする。
  2. 水の中で切る水切りで切り口を斜めに作る
  3. 発根促進剤ルートンを塗る
  4. 挿し床の用土は赤玉土や鹿沼土の小粒
  5. 乾かないように腰水で管理
コメツツジ挿し木を成功させるポイントは5つだけです。



必要な道具は、
  • 水を入れる容器
  • ハサミ
  • よく切れる刃物(カッターやカミソリなど)
  • 発根促進剤ルートン
  • 挿し床に使う植木鉢など
  • 挿し木の用土(赤玉土や鹿沼土の小粒)

コメツツジの挿し木①水揚げ

水揚げ
コメツツジの剪定した枝を水につけて水揚げをします。

水揚げする時間は、2時間くらいが基本です

挿し穂
剪定した枝の下の方のを取り除きます

挿し木すると、用土に埋まる部分のは必要ありません。

先端 葉
先端の4~6枚くらいのを残して取り除き、挿し穂ができました。

挿し穂 13本
コメツツジ挿し穂は13本あります。

小さくて細い挿し穂ですので、発根率が悪い可能性がありますので、たくさん挿し木することで、1本でも成功できるようにします。

挿し穂 長さ
挿し穂の長さは5センチくらいです。

短い挿し穂でも、他の樹種で成功したことがありますので、5センチは大丈夫な長さですが、とても細いことが心配です。


コメツツジの挿し木②水切りで切り口を作る

よく切れる刃物
挿し穂の一番下の部分は、水を吸収しますので、大切です

剪定したときにハサミで切っていますので、よく切れる刃物でキレイな切り口を作ります。

よく切れる刃物は、カッターやカミソリがおすすめです。

新品の刃を使うことで、切れ味がよく、清潔な刃で切ることができます。

水切り
切り口を作るときは、水の中で切る水切りをします

水が通る管である道管に、空気が入ることを防ぐためです

切り口を斜めにすることで、断面積を大きくして、水を吸収しやすくします。

すべての挿し穂
13本のすべての挿し穂切り口を作りました。

刃物を使いますので、ケガに注意してください。


コメツツジの挿し木➂発根促進剤ルートン

発根促進剤ルートン
植物の発根を助ける発根促進剤ルートン

発根する可能性が高くなりますので、使うことをおすすめします。

粉末
発根促進剤ルートンは、粉末ですので、鉢受け皿などの容器に出して使います。

水に濡れて
挿し穂水揚げで水に濡れていますので、粉末の発根促進剤ルートン簡単に付着します

切り口付近
切り口付近にたっぷり付着させました。

挿し穂 準備
すべての挿し穂切り口付近に、発根促進剤ルートンを付着させて、挿す準備ができました。


コメツツジの挿し木④挿し床

挿し床
コメツツジ挿し床は、素焼き鉢を使います。

発根した後は、そのままの状態で、翌シーズンの春に鉢上げするまで育てる予定です。

鉢底石
排水性(水はけ)をよくするために、鉢底石を敷きました。

用土
コメツツジ挿し木用土は、赤玉土や鹿沼土の小粒が適しています

挿し穂が、とても小さくて、細いですので、小粒より小さい細粒を使いました。

粒が小さいほうが保水性がよく、挿し穂と接する面積が多いので、乾きにくいです。

3分目
鉢の高さの3分目くらいまで用土を入れます。

簡単
挿し木は、挿し穂挿し床に挿しますが、小さな挿し穂は挿すことが難しいです。

挿し穂を並べて、上から用土を足す方法が簡単になります。

挿し穂が小さいですので、キレイに並べるためにピンセットを使いました。

用土 足す
上から用土を足します。

ゆっくり
少しずつ、ゆっくり用土を足さないと、挿し穂が動きますので、注意が必要です。

挿し木 完成
鉢の高さの8分目くらいまで用土を入れ、コメツツジ挿し木が完成しました。


コメツツジの挿し木⑤腰水

水遣り
挿し木した後は、すぐに水遣りをします。

ジョウロなどで上から水遣りすると、挿し穂が動きますので、水の中に入れる底面給水がよいです

腰水
用土が水を吸って、湿ってきました。

コメツツジ挿し木は、乾かないように腰水で管理するとよいです

いつも湿った状態ですと、根腐れする可能性がありますので、涼しい日や夜間は、水から出して管理します。

明るい日陰
コメツツジ挿し木は、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

梅雨入りした6月25日に、コメツツジ挿し木をしました。

九州地方の福岡県の平野部で栽培していますので、温暖な気候です。

梅雨明けは、例年並みなら7月下旬、1ヶ月間ぐらいありますので、発根できる可能性が高くなります。

今後のコメツツジ挿し木の様子は、この記事を更新します

発根の様子、暑い夏の管理、涼しい秋に成長、冬越し、翌シーズンの春に鉢上げするまでを記録します。


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