ヒメマサキの育て方:小さな鉢植えで、美しい葉を楽しむ


 
ヒメマサキ
ヒメマサキ(姫征木)。

マサキは常緑で管理が簡単ですので、生垣によく利用される樹です。ヒメマサキは、マサキの矮性品種になります。

ヒメマサキは、マサキより樹高と葉の大きさが小さく、寄せ植えや観葉植物として、観賞に適した樹です。

マサキと同じように、とても丈夫で管理が簡単ですので、ガーデニング初心者の方も安心して育てることができます。

ヒメマサキの苗を購入しましたので、小さな鉢植えで育てます。

小さな鉢植えは、いろいろな場所に飾ることができますので、おすすめです。



ヒメマサキの苗

ラベル
マサキは、濃い緑色の葉が特徴です。ヒメマサキの葉は、緑以外に、斑入りなどの園芸品種があります

購入したヒメマサキの苗は、葉が緑色の普通の品種です。寒くなる冬も、美しい濃い緑色の葉を楽しむために、育てます。


ラベル 裏
ラベルの裏に、簡単に栽培のポイントが簡単に記載されています。

ヒメマサキ
Euonymus japonicus

ニシキギ科/耐寒性常緑多年草

Color:ゴールド、シルバー、グリーン
用途:コンテナ、寄せ植え、ハンギング
観賞期:通年

栽培のポイント
日当たりの良いところと水はけのよい土を好みます。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。
生育期には市販の固形肥料を適量与えてください。





樹高
ヒメマサキの苗の樹高は15センチぐらい。


直径
直径9センチのビニールポットに植えられています。


葉の色
ヒメマサキの苗は、葉の色が黄色で状態が、とても悪いです。


駄温鉢
ホームセンターで、ヒメマサキの苗を購入しましたが、真夏と真冬を避ければ、、いつでも植え付け植え替えができますので、棚の端に放置していました

ビニールポットのまま、駄温鉢に入れています。

購入したときは、葉は美しい濃い緑色でした。


根
1年間ぐらい放置していたので、ビニールポットからが出ています。


根詰り
完全に、根詰りの状態です。

が白く新しいですので、枯れませんが、腐敗して黒くなると枯れます

根詰りすると、葉の色が黄色に変色することが、本当であることが確認できました。



ヒメマサキの植え付け・植え替え

ヒメマサキ 植え付け 植え替え
ヒメマサキの苗をビニールポットから取り出して、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で、作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。



ビニールポットから取り出す

ビニールポット 切る
ヒメマサキの苗のビニールポットは、多くのでパンパンに膨れています

ビニールポットから取り出すことは難しいですので、ハサミでビニールポットを切ります。


根詰り
根詰りの状態はひどいですが、新しい健康な白いです。


ビニールポット
ビニールポットを縦に底の穴まで切り、取り除くことができました。

根鉢
ヒメマサキ根鉢

根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。

が多すぎて土がほとんど見えません。



根鉢を崩す

三分の一
根鉢の底から三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えをすることが基本です。

ハサミより下の部分の根鉢を崩します。


ハサミ 切る
の塊になっていますので、崩すことができません。

底から三分の一ぐらいをハサミで切り落とします。


力
一気に切ることは難しいですので、少しずつ切ります。


根鉢 1周
少しずつ切って、根鉢を1周しました。


根鉢 底
ヒメマサキ根鉢の底から三分の一ぐらいを切り落とすことができました。


土 根
根鉢を切った断面を見ると、外側はがたくさんありますが、中は土だけでがありません

土が有効に利用できない状態です。


根鉢 表面
根鉢の表面の土を竹串で崩します。

表面の土は、水遣りの水流によって用土の粒が崩れ固まります。水通りが悪くなると、水が用土にしみこまないで、用土と鉢の隙間を流れますので、注意が必要です。

通気性も悪くなりますので、の成長によくない影響があります。


固まっている
表面の土が固まっていますので、竹串で崩すことができません。

食器のフォークで崩します。

園芸の専用の道具である「根さばき」や「根かき」がありますが、100均のフォークで代用できます

ステンレス製でサビにくく、強度が高いですので、便利です。


底 竹串
底から三分の一ぐらいを切り落とした根鉢の土の部分を竹串で崩します。


根鉢 側面
根鉢の側面も竹串で崩します。


根 横方向
根鉢の側面は、横方向にが伸びていますので、が縦に伸びるようにします


半分
ヒメマサキ根鉢の高さが半分くらいになりました。

長く伸びたは不要ですので、なくなることで枯れる心配はありません。



ヒメマサキの株分け

株分け
ヒメマサキの苗は、幹が2本あるように見えます。

つながっている可能性がありますが、切ることで株分けできるかもしれません。


土 見えない
土が残っていますので、2本の幹がつながっているか?確認できません。


水 土
残った土を水で洗い流して、だけにします。


水 竹串
根鉢を水の中に入れて、土を柔らかくします。

竹串で突き、残った土を洗い流します。


ハサミ 株分け
竹串で突いた感じでは、つながっていないようでしたので、ハサミで切ります。


株分け
ヒメマサキ株分けすることができました。


株
2つに株分けしたヒメマサキ


根 剪定
右の小さい株。不要な剪定しました。

の量がとても少なくなりましたので、枯れることが心配になりますが、植え付け植え替えした後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。


樹高
小さい株の樹高は15センチぐらいです。


根 四方八方
小さい株の根元。根元から四方八方にが伸びる状態にしました。



ヒメマサキの鉢

小さな鉢植え
ヒメマサキを小さな鉢植えで育てます。


プレステラ
ヒメマサキの鉢は、アップルウェアーのプレステラ90型にしました。

ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。

プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。

スリットによりの先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。

鉢の底でが巻くサークリング現象を防ぎ根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。


仕切り
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。


段差
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります。

生産者向けの商品で、実績がありますので、ヒメマサキを健康で丈夫に育てることができます。

デメリットは、デザイン性がよくないことです。鉢カバーを利用することで見た目がよくなりますので、プレステラ90型に合うサイズの鉢カバーを探します。


ヒメマサキの用土

鉢底石
プレステラは、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありません。

極小粒の用土を使いますので、スリットから流れ出ないように、底にゴロ土として赤玉土の小粒を敷きました。


再利用
ヒメマサキ用土は、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で大丈夫です

ヒメマサキは土質を選びませんので、水はけ(排水性)がよい用土であることだけが大切になります。

再利用の用土を使います

植え付け植え替えをして、新しい用土に変えると古い用土が残ります。

廃棄することが難しいですので、フルイにかけて粒の大きさを揃えることで再利用できます。

粒がなくなった微塵だけが、再利用することができません。廃棄する量が減りますので、おすすめの方法です。


用土
鉢の高さの底から三分目くらいまで用土を入れ、ヒメマサキ植え付け植え替えの準備ができました。


鉢に植え付け・植え替え

株 鉢
根鉢を崩し、剪定したヒメマサキの株を準備した鉢にセットします。

の長さは、鉢の側面に少し触れるぐらいが最適です。


用土
用土をつかします。


隙間
の間に、隙間なく用土が入るように、竹串で突きます。


植え付け 植え替え
ヒメマサキの小さい株の植え付け植え替えが完成しました。

鉢の大きさと樹高のバランスがよい小さな鉢植えができました。


大きい株
株分けしたヒメマサキの大きい株は、右側に緑色した新しい幹が伸びています。

このままの状態で、植え付け植え替えをすると双幹の樹形になります。

ヒメマサキは、双幹が似合いそうにありませんので、取り除くことにしました。


ハサミ 切る
根の部分から伸びていましたので、ハサミで切りました。


根
切り取った新しい幹に、少しだけがあります。


樹高
樹高が20センチぐらいあります。

が少ないですので、枯れる可能性がありますが、鉢に植え付け植え替えをします。

ヒメマサキの鉢が増えれば、ミニ盆栽を作る素材になります。

挿し木で増やすと、幹が太くなるまで数年間育てる必要がありますので、大変です。


針金
が少ないと、幹を支えることができませんので、植え付け植え替えが難しくなります。

針金を使って幹を固定することで、少ないでも植え付け植え替えをすることができます。

用意した針金は、使いやすいアルミ線。太さは1.5ミリです。


30センチ
30センチぐらいの針金を用意します。


幹 針金
幹の根元に針金を巻きます。


スリット鉢
スリット鉢に植え付け・植え替えをします。


スリット
針金をスリットに通して、鉢に固定します。


鉢 側面
鉢の側面に沿って、フチで針金を曲げて固定します。


自立
手を離した状態で、ヒメマサキが自立しています。


ゴロ土
ゴロ土の赤玉土の小粒を入れます。


極小粒
極小粒の再利用の用土を入れます。


完成
切り取った幹を鉢に植え付け植え替えをすることができました。

が少ないですので、管理に注意します。

ヒメマサキ株分けして、3つの小さな鉢植えを作ることができました。

小さいですので、3つでも邪魔にはなりません。



ヒメマサキの管理

水遣り
ヒメマサキの苗を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

ヒメマサキ水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は土が完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。

毎日、1日中、在宅していることはなく、水遣りの回数を増やすことは難しいです。

置く場所を変えたり、日よけを設置したりして日当たりを調節することで、水切れを防ぐことができます。

暑い夏は、水を入れた鉢受け皿で腰水をすることで水切れを防ぎます。

腰水したまま状態が長く続きますと、根腐れの原因になりますので、夜間は、鉢受け皿から出すことが基本です。


明るい日陰
植え付け植え替え後の1週間から10日間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

ヒメマサキは、日当たりのよい場所で管理しますが、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。

半日陰でも育てることができますので、土の乾きを確認して、置く場所を決めるとよいです。




ヒメマサキの今後

ヒメマサキ 今後
10月13日に、ヒメマサキの苗を鉢に植え付け植え替えをしました。

最初の目標は、黄色に変色した葉を美しい緑色に戻すことです。

原因は、ヒメマサキの苗をビニールポットのまま、1年間ぐらい、放置して、根詰りの状態にしたことです。

の剪定をして、植え付け植え替えをしましたので、順調に回復すれば、葉の色がよくなります

ヒメマサキの小さな鉢植えの今後の様子は、この記事を更新します

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