カルーナ「ガーデンガールズ」の育て方:寒さに強く、つぼみ状の色鮮やかな花を長期間、楽しめる樹

2021/10/17

育て方 樹木の栽培

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カルーナはツツジ科ギョリュウモドキ属(カルーナ属)の常緑低木。

ヨーロッパや北アフリカ、シベリア原産の樹です。

学名はCalluna vulgarisになります。

和名のギョリュウモドキの他にヒースや四方柏(しほうはく)と呼ばれることがあります。

大きな特徴は葉が鱗片状であることで、葉と葉の間に花を咲かせ、1本の枝が花穂のように見えます。

園芸品種が1000種類以上あり、葉の色や花の色、花が咲く時期が異なります。


カルーナ 育て方
カルーナの苗をホームセンターで購入して、小さな鉢植えで育てます。

寄せ植えやグランドカバーによく利用されますが、どのような樹であるか?確認するために小さな鉢植えで単独で育てます。



カルーナの苗木

カルーナ ガーデンガールズ
購入したカルーナの品種は、ガーデンガールズです。

学名が、Calluna vulgaris ’Garden Girls’になり、草姿がコンパクトで、寄せ植えによく利用される品種になります。

特徴は、葉色が濃く、花の色が白、紫、濃桃色、淡桃色の4色があることです。

小さなつぼみを枝にたくさんつけますが、花が開花しない品種になります。花は開花しませんが、長期間、色褪せることなく、つぼみがついています。

カルーナの品種は、他に、スラリと伸びた雰囲気で、花が米粒状に蜜に咲くビューティ・レディーズ(Calluna vulgaris ’Beauty Ladies’)や八重咲の白い花がたくさん咲くアルバ・プレナ(Calluna vulgaris ’Alba Plena’)などがあります。

ラベルの写真で葉や花を確認して、購入するとよいです。


ラベル 裏
ラベルの裏に、特徴と管理方法が簡単に記載されています。

カルーナ ガーデンガールズ
ツツジ科 カルーナ属

原産地 ヨーロッパ

特徴
カルーナの中でも花持ちがとてもよい品種です。寒さに大変強く雪の下でも元気です。秋には紅葉し、秋~冬のガーデニング、寄せ植えに最適です。

管理方法
十分、直射日光に当てて下さい。
長雨や過湿を避け、鉢土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水を与えて下さい。
冬は戸外でも十分越冬します。


樹高
カルーナの苗の樹高は、14センチぐらい。


直径9センチ
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。


枯れた
枯れた枝があり、枝の根元の葉も枯れています。ホームセンターで値引き販売されている苗を購入しました。

10月に苗を購入しました。花が少しあります。

カルーナ(ガーデンガールズ)の花が咲く時期は、9~11月ですので、もう少し花を楽しむことができます。

葉の色が黄色に変色していますが、紅葉?根詰り?

よい状態でない苗ですが、元気に復活するように育てます。



カルーナの植え付け・植え替え

カルーナ 植え付け 植え替え
カルーナの苗をビニールポットから取り出して、鉢に植え付け・植え替えをします。

必要な道具は、ハサミ・ピンセット・竹串です。

鉢受け皿の中で、作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。



ビニールポットから取り出す

底 確認
最初に、ビニールポットの底を確認します。

根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。

出ている根はハサミで切ります。

とても細い根がたくさんあり、ツツジ科らしい根です。


横向き
カルーナの苗を鉢受け皿の中で横向きに置きます。

手で持った状態で、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


ビニールポット
カルーナの苗をビニールポットから取り出しました。


根鉢
カルーナの苗が、根鉢になりました。

根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。

根が多すぎて土がほとんど見えません。根の状態は悪いです。長期間、ビニールポットに植えられて、根詰りしています。

底の根は、少し黒くなり始めていますので、根が腐敗しています。もう少しで根腐れするような状態です。


根鉢を崩す

三分の一
根鉢の底から三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えをすることが基本です。

ハサミより下の部分の根鉢を崩します。


カルーナの根鉢の底をハサミで切る
根詰りして、根の塊になっていますので、崩すことができません。底から三分の一ぐらいをハサミで切り落とします。

根の剪定や根鉢を崩すときに使うハサミは、土を一緒に切ることがあり、土の中の砂利や小石で刃を傷めますので、100均などの安いハサミが適しています。


根鉢 1周
一気に切ることは難しいですので、少しずつ切り、根鉢を1周します。


切り落とす
カルーナの根鉢の底から三分の一ぐらいを切り落とすことができました。


ハサミで切ったカルーナに根鉢の断面
切った断面を見ると、根鉢の外側は、たくさん根がありますが、中は根が多くないです。

土が有効に利用できてなく、カルーナの状態がよくないことの原因になります。


表面の土
根鉢の表面の土を竹串で崩します。

表面の土は、水遣りの水流によって用土の粒が崩れ、固まります。

表面の土が固まると、水通りが悪くなり、水が用土にしみこまないで、用土と鉢の隙間を流れますので、注意が必要です。

通気性も悪くなりますので、根の成長によくない影響があります。


ピンセットを使ってカルーナの苗木の表面の土を崩す
表面の土が固まっていますので、竹串で崩すことができません。

ピンセットを使って崩します。ステンレス製でサビにくく、強度が高いですので、便利です。

園芸の専用の道具である「根さばき」や「根かき」がありますが、ピンセットで代用できます。


表面
表面の土を崩しました。


底 竹串
底を切り落とした根鉢の土の部分を竹串で崩します。


根
根が少し出てきました。土の中を伸びる根が大切です。


側面
根鉢の側面を竹串で崩します。


根 横向き
横向きに長く伸びている根は、不要です。


根 切れる
根鉢を崩すと、根が切れますが、長く伸びた根は不要ですので大丈夫です。


半分
カルーナの根鉢は、半分以下の大きさになりました。


幹の真下
幹の真下の部分まで崩せていません。

幹の真下は、根が多くありますので、通気性が悪くなると根腐れしやすい部分です。

根詰りしていますので、新しい用土に変えて、通気性をよくすることにします。


水
これ以上、根鉢を崩すと、土と一緒に根が切れて、根が少なくなり過ぎます。

水で土を柔らかくして、洗い落とします。「根洗い」と呼ばれる作業になります。


カルーナの苗木の根鉢を水に浸ける
根鉢を水に入れて、しばらく待ちます。

土が水を含み、柔らかくなってから、竹串でやさしく突きます。


水 替える
水を変えると、根鉢の状態がよく見えます。


土 洗い落とす
土を洗い落とすことができ、根の状態が分かるようになりました。


根 剪定
向きの悪い根を剪定します。

根が株元から四方八方に広がるように伸びている状態が理想です。


根鉢 崩す
カルーナの根鉢をキレイに崩すことができ、植え付け・植え替えをできるようになりました。

ホームセンターで値引き販売されていた苗で、根詰りしていますので、根鉢を崩すことに苦労しました。


カルーナの小さな鉢植え

小さな鉢植え
カルーナを小さな鉢植えで育てます。


プレステラの底
カルーナの鉢は、アップルウェアーのプレステラ90型にしました。

ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。

プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。

スリットにより根の先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。

鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎ、根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。


仕切り
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、根が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。


段差
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります。

生産者向けの商品で、実績がありますので、カルーナを健康で丈夫に育てることができます。

デメリットは、デザイン性がよくないことです。鉢カバーを利用することで見た目がよくなりますので、プレステラ90型に合うサイズの鉢カバーを探します。

プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です。


針金
カルーナの根鉢は、根が少なくなりましたので、針金を使って鉢に固定します。盆栽で使われる方法です。

鉢に植え付け・植え替えをした後に、風で樹が動くと細い根が切れます。カルーナのように根がとても細い樹は、特に切れやすいです。

針金を使って固定することで、風で樹が動くことがなくなり、根が切れません。


スリット 針金
プレステラのスリットに針金を通します。


針金 2本
20センチぐらいの針金を2本、プレステラにセットしました。


カルーナの用土

鉢底石
鉢の底に鉢底石として軽石の小粒を敷きました。


カルーナ 用土
カルーナはツツジ科ですので、酸性の用土を好みます。

カルーナは、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。

用土を作る場合は、赤玉土、ピートモス、バーミキュライトを4:3:3の割合で混ぜた用土が適しています。

用土の配合は、育てる環境にもよりますので、正解がないです。酸性の用土を好みますので、鹿沼土の小粒だけで育てます。

少し乾きやすいですが、水はけ(排水性)がよく、通気性もありますので、根の成長によいです。

鉢の高さの底から三分目くらいまで用土を入れて鉢の準備ができました。


鉢に植え付け・植え替え

セット
カルーナを準備した鉢にセットします。

根の先端が鉢の側面に接するぐらいがよい状態です。


針金 固定
針金でカルーナの根鉢を固定します。

手で持ち上げることができるくらい、しっかり固定できました。


ラジオペンチ
先端が細いラジオペンチを使って、針金を巻き、カルーナの根をしっかり固定します。


針金 切る
余った針金を切りました。

2本の針金を交差させて根をしっかり固定します。


鹿沼土
鉢に鹿沼土を追加して入れます。


隙間
根と根の間に、隙間なく用土が入るように、竹串で突きます。


カルーナ 完成
カルーナの小さな鉢植えが完成しました。

カルーナの植え付け・植え替えに難しいことはありません。常緑ですので、真夏と寒い冬以外であれば、いつでも植え付け・植え替えをすることができます。



カルーナの管理

水遣り
カルーナの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。

カルーナの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は土が完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。

毎日、1日中、在宅していることはなく、水遣りの回数を増やすことは難しいです。

置く場所を変えたり、日よけを設置したりして日当たりを調節することで、水切れを防ぐことができます。

暑い夏は、水を入れた鉢受け皿で腰水をすることで水切れを防ぎます。

腰水したまま状態が長く続きますと、根腐れの原因になりますので、夜間は、鉢受け皿から出すことが基本です。


明るい日陰
植え付け・植え替え後の1週間から10日間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。

葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

カルーナは、日当たりのよい場所で管理しますが、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。

半日陰でも育てることができますので、土の乾きを確認して、置く場所を決めるとよいです。

カルーナは、耐暑性がやや弱く、高温多湿の蒸れを嫌います。風通しのよい場所で育てるようにします。


枝 剪定
花が終わった後に刈り込み、樹形を整えます。何もしないと、枝が伸びすぎて樹形が乱れます。

枝を長く伸ばしたままにすると、下の方の葉が枯れ、中心部が蒸れて枯れやすくなります。

カルーナは、適度な剪定が必要です。


枝 根元
カルーナは、横に膨らんでいますので、枝を根元で剪定して、コンパクトな樹形にします。


外側の枝
外側の枝がなくなり、スッキリしました。


長く伸びた枝
長く伸びた枝を剪定しました。

カルーナの樹高が小さくなり、コンパクトな樹形に仕上がりました。



カルーナの今後

10月15日に、カルーナの苗を鉢に植え付け・植え替えをしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。

12月中旬ぐらいから本格的に寒くなりますので、2ヵ月間で、カルーナがしっかり根付くことができます。

寒さに強いカルーナですので、屋外で冬越しさせます。

ガーデンガールズの花が咲く時期は、9~11月ですので、来シーズンに花が咲くまでの様子を記録します。

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