紅紫檀(ベニシタン)の種まき(実生)を成功させるポイント:実から種を取り出して種まきをする


 
紅紫檀 種まき 実生
春に小さなが咲き、秋に赤いを付ける紅紫檀(ベニシタン)。盆栽でも人気の高い樹種です。

からを取り出して、種まき(実生)にチャレンジします。



紅紫檀の種まきの時期

紅紫檀種まき(実生)は、を採取して、すぐに種まきをすることにしました。

種まきをする時期は、を採取してすぐにまく「採りまき」と乾かないように湿らしたキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫で保管して、暖かくなった春に種まきする、2つの時期があります。

冷蔵庫に保管することは、家族がいると難しいですので、「採りまき」をします。

「採りまき」は、を管理する必要がなく、自然の環境に近いです。デメリットは、発芽するまでの期間が長くなりますので、長期間、乾かないように水遣りをして管理する必要があります。

を保管して、発芽する気温になる春に種まきする方法は、が完全に乾燥しないように管理しなければなりません。

は、一度寒さに当たることで休眠打破して、発芽しますので、冷蔵庫などで管理する必要があります。

秋から冬に種まきする「採りまき」、暖かくなった春に種まきする2つの時期があります。






紅紫檀の実を採取する

紅紫檀 ミニ盆栽
紅紫檀(ベニシタン)のミニ盆栽を育てています。小さな樹ですがが咲き、がなりますので、楽しむことができる樹種です。

は、秋になると鮮やかな赤色が美しいですが、寒い冬になると鳥に食べられることが多いです。

紅紫檀(ベニシタン)のミニ盆栽を育て方の記事を書いています。
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実 採取
12月下旬に、紅紫檀(ベニシタン)のミニ盆栽からを採取しました。


実 落葉
がなくなり、葉も少し落葉していますので、寂しくなりました。

暖かくなった春に新芽が芽吹きますので、楽しみです。



紅紫檀の実から種を取り出す

実の大きさ
紅紫檀の大きさは、7ミリぐらいです。

熟して割れているがあります。


ピンセット 実 種
ピンセットを使って、からを取り出します。

手で取り出すと簡単ですが、果実の色で手が汚れる可能性がありますので、ピンセットが安全です。


皮
紅紫檀の皮は、簡単に取り除くことができます。


3個 種
1つのに3個のがありました。

に付いた果実を取り除くことが大変です。

果実には、発芽を抑制する成分がありますので、キレイに取り除く必要があります。


果実をキレイに取り除いた紅紫檀の大きさは4ミリぐらいです。

とても小さいですので、なくさないように注意します。

100均のまな板の上で作業しました。



紅紫檀の種まきの準備

種 15個
紅紫檀は15個あります。

が5つでしたので、すべての実に3個のがありました。

発芽率が分かりませんが、半分の50パーセントでも7~8つの苗が手に入ります。


種 水
紅紫檀種まき(実生)の準備をします。

発芽率をよくするために、種まきする前に、を水につけます

小さな容器があると便利です。100均の陶器が安くて、おすすめです。

屋外に置いていますので、プラスチック製は日光で劣化します。陶器は割れることがありますが、長期間使うことができます。


水につける
紅紫檀を水につけます。


水に沈む
15個あるのうち3個は水に沈みましたが、12個のが水に浮いています

水に浮くは発芽しないことが多く、残念です。


種 5個
は1日以上、できれば2~3日間ぐらい水につけるとよいです。

紅紫檀を水につけて1週間後、12個のが水に浮いていましたが、10個になっています。

水に沈むが5個になり、よかったです。



紅紫檀の種まき(実生)

種床
紅紫檀種まき(実生)をするために、種床を準備します。

用土を入れることができれば、種床はどのような容器でも大丈夫です。

発芽後も、しばらく育てますので、駄温鉢を使います。



種床の準備

9センチ
直径9センチ(3号)の駄温鉢を用意しました。


大きな穴
底に大きな穴があり、水はけ(排水性)がよいです。


鉢底ネット
駄温鉢は、底に大きな穴がありますので、鉢底ネットをセットします。

針金を使って鉢底ネットを固定すると、ずれることがなく安心できます。


鉢底石
鉢底石として軽石を敷きます。

水はけ(排水性)がよくなるように鉢底石を敷きます。駄温鉢の底に1センチぐらい鉢底石を敷きました。

紅紫檀が発芽した後、しばらくの間、植え替えをしないで育てる予定ですので、種床は普通の鉢植えと同じ準備をしました。


種まき 用土
紅紫檀種まき(実生)用土は、赤玉土の小粒です。ホームセンターや園芸店で販売されている価格の安い赤玉土でよいです。

心配な場合は、種まき専用の用土がありますので、使うとよいでしょう。

盆栽のように長期間、植え替えをしないための用土でなく、発芽するまでの短期間と発芽後の1年間の栽培のための用土ですので、安い赤玉土で問題ありません。


6分目
鉢の高さの6分目くらいまで用土を入れて、種床の準備が完了です。



種をまく

ピンセット 種まき
水につけた紅紫檀をピンセットを使って、準備した種床種まきします。


均等
水に沈んだは5個ありますので、均等に並べて種まき(実生)しました。


沈まなかった種
水に沈まなかった10個のは、期待はできませんが、真ん中にまとめて種まきしました。

鉢の真ん中に発芽すれば、水に沈まなかったであることが分かります。


かぶせる
の上から、赤玉土の小粒をかぶせます。

かぶせる量は、の大きさの1.5~2倍くらいが基本ですが、紅紫檀は4ミリぐらいですので、1センチぐらい赤玉土の小粒をかぶせました。


極小粒
かぶせた用土が少ないですので、乾きにくくするために、赤玉土の極小粒を敷きます


種まき 実生 完成
紅紫檀種まき(実生)が完成しました。



紅紫檀の種まきの管理

水遣り
種まき後は、すぐに水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。

最初に泥水が流れますが、赤玉土の表面に付着している微塵が原因です。微塵は固まると、排水性(水はけ)が悪くなりますので、最初の水遣りで、流し出します。


明るい日陰
直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

紅紫檀種まき(実生)の管理は、難しいことはなく、用土が乾かないことを注意するだけです。

寒い冬でも、乾いた風が強く吹く日は1日で用土が乾くこともあります。


紅紫檀の種まきを成功させるポイント

  1. 種まきの時期は、秋から冬の「採りまき」、または、暖かくなった春。
  2. を2~3日間、水につけて、水分をたっぷり含ませる。
  3. 種床は、どのような容器でもよく、普通の鉢が簡単。
  4. 種まき用土は赤玉土、または、種まき専用の用土。
  5. 明るい日陰で乾かないように水遣りをして管理。
紅紫檀種まき(実生)に、特別な方法はありません。発芽するまで乾かないように、日々、管理することが大切です。



紅紫檀の種まきの今後

12月30日に、紅紫檀種まき(実生)をしました。

種まきの時期は、採取後にすぐにをまく「採りまき」と保管して暖かくなってからをまく、2つの時期があります。

を保管する方法は、乾燥しないように湿らせたキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫で保管することが難しいので、「採りまき」をしました

「採りまき」は、暖かくなる春まで3ヵ月間ぐらい、水遣りをする必要があることがデメリットです。

九州の福岡県の平野部で栽培していますので、早ければ、3月中旬発芽する可能性があります。

発芽や成長の様子は、この記事を更新します

紅紫檀種まき(実生)を成功させて、安く、たくさんのを手に入れましょう。


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