沈丁花(ジンチョウゲ)の育て方:早春に小さな鉢植えで香りのよい花を楽しむ


 
沈丁花
沈丁花(ジンチョウゲ)は、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木です。学名はDaphne odoraになります。

中国中部から雲南省、ヒマラヤ地域が原産地で、室町時代より前に、中国から日本に渡来したといわれています。

早春に、香りのよいを咲かせますので、人気が高い常緑の花木です。

ホームセンターで、沈丁花の苗木が販売されていましたので、購入しました。

が切れると、枯れることがありますので、植え替えが必要な鉢植えより庭植え(地植え)が適していますが、小さな鉢植えで育てることにチャレンジします。



沈丁花の苗木

ラベル 花
購入した沈丁花の苗木は、赤花が咲く品種です。白花もありますので、好みで選びましょう。

赤花ですが、ラベルの写真のように、ベースは白色で、中心部分が赤い花です。


ラベル 裏
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。

ジンチョウゲ
ジンチョウゲ科 常緑低木
花期:3月~4月頃

用途
庭植え 花壇 鉢植え

栽培方法
日当り~半日陰で排水の良いところを好みます。
庭植えの場合、根付いた後は極端に乾燥する時以外は特に水やりの必要はありません。鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
肥料は花後と落葉期の年2回を目安に、市販の肥料を適宜与えてください。
基本的に自然樹形が望ましい為、剪定を行なう場合は花後すぐに重なった枝や枯れ枝を切り落とす程度にします。





樹高
購入した沈丁花の苗木の樹高は、20センチを超えるぐらいです。

が咲きそうなつぼみが2つあります。がたくさんあり、枝も多いですので、ボリュームがあります。

小さな鉢植えで育てますので、樹高が小さい苗木を選びました。


ビニールポット
直径13.5センチ、4.5号のビニールポットに植えられています。


つぼみ
つぼみがある苗木ですので、1年目からを楽しむことができます。


葉の大きさ
沈丁花の大きさは、8センチぐらい。


葉の幅
の幅は2センチぐらいで、細長い形です。

沈丁花の苗木の選び方は、の厚みがあり、濃い緑色で元気なものがよいです。


苗木
幹から枝が多く伸びている苗木は、ボリュームがありますので、小さな鉢植えに適しています。

根元から最初の枝分かれまでが短いほうが、樹形がよくなります。



沈丁花の小さな鉢植え

小さな鉢植え
沈丁花は、小さな鉢植えで育てます。

日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。

沈丁花小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。

スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。

スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。

MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます

根詰りすることがなく、沈丁花を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。


4.5号
スリット鉢のサイズは4.5号(直径13.5センチ)、CSM-135になります。

ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。


八角形
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。


スリット
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。


仕切り
仕切りが3ヵ所に設置され、が鉢の底の角を伸びることを防ぎます。


ウォータースペース
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。

段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。

植物の成長によいスリット鉢を使うことで、沈丁花小さな鉢植えで育てることができます。

生産者向けの商品ですので、デザイン性がよくないことがデメリットです。鉢カバーを使うことで、見た目がよくなります。


直径
鉢の直径は13.5センチと4.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の4.5号の鉢より少し小さい容量になります


鉢の高さ
鉢の高さは11センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。

日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、沈丁花最適な環境で育てることができます



沈丁花の用土

鉢底石
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。

沈丁花は、水はけ(排水性)がよい状態を好みますので、鉢底石を多めに敷き、水はけをよくします


用土
沈丁花用土は、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で大丈夫です。

用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土7:3の割合で混ぜた用土が適しています。


均一
赤玉土の小粒と腐葉土が均一になるように混ぜます。


用土 入れる
鉢底石の上に、用土を入れます。


3分目
鉢の高さの底から3分目くらいまで、用土を入れました。沈丁花植え付け植え替えをする準備ができました。

植え付け・植え替えは、根が乾燥しないように、素早く作業することが基本です。最初に、鉢の準備をします。



沈丁花の植え付け・植え替え

植え付け・植え替え
沈丁花の苗木は、ビニールポットに植えられていますので、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

沈丁花植え付け植え替えに適した時期は、花が終わった後、新芽が伸び始める前の3月下旬から4月と、秋の9月下旬から10月になります

沈丁花の苗木は、3月~4月にが咲きますので、年末ぐらいからホームセンターや園芸店で販売されています。

秋の植え付け・植え替えの時期は過ぎていますが、ビニールポットのままで、を楽しむことは寂しいですので、植え付け・植え替えをします。

を切らないように、根鉢を軽く崩し、一回り大きな鉢や庭に植え付け・植え替えをすれば、大丈夫です。



ビニールポットから取り出す

底 確認
最初に、ビニールポットの底を確認します。

穴からがたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから苗木を取り出すことができません。

無理に取り出すとが切れますので、出ているは、ハサミで切ります


横向き
沈丁花の苗木を鉢受け皿の中に横向きに置きます。


底の角
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。

手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


取り出す
沈丁花の苗木をビニールポットから取り出すことができました。



沈丁花の根鉢

根鉢
沈丁花の苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。

根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです


根の状態
の状態は、普通です。

ビニールポットで育てると外側に根が多くなります。


根鉢の底
根鉢の底を観察すると、底でが巻くサークリング現象が少しだけですので、ビニールポットに植え付けられて、あまり日数は経過していないようです。

12月下旬と寒くなる時期ですので、底を軽く崩して、植え付け植え替えをします



根鉢を崩す

三分の一
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。


表面の土
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります

植え付け植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。

竹串を使って、沈丁花根鉢の表面の土を崩します。


根元
が見えるまで、根鉢の表面の土を崩します。根元は幹やを傷つけないように、竹串を使って、丁寧に土を崩します。

竹串は、素材が竹ですので、適度な硬さでや根を傷つけにくい特徴があります。

ちょっとした作業に使えますので、園芸用に100均で購入するとよいです。


根元が見えてきました。根元は、幹から根が生えている部分です。沈丁花の苗木は、5センチぐらい深植えされていました

挿し木で苗木を作りますので、深植えの状態になります。根元を地表に出すことで、水はけ(排水性)と通気性がよくなり、成長や状態がよくなります。

公園などにある大きな樹は、の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります

も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。

根元を地表にすることで、鉢の用土を有効に利用できます。深植えされていますと、根元より下の部分にを張りますので、鉢の高さが低くなった状態になります。


土
沈丁花の根鉢の表面の土を崩しただけで、たくさんの土を取り除きました。

根元より上にある土ですので、がなく、無駄な部分になります。


根腐れ
根鉢の底は、水はけが悪く、根腐れしやすい場所になります。

土を取り除き、新しい用土になることで、水はけがよくなり、根腐れの心配がなくなります。

黒色のは、腐れていますので、取り除きます。


少し崩す
少し崩すだけにしました。


軽く崩す
沈丁花根鉢を軽く崩して、鉢に植え付け植え替えをする準備ができました。



鉢に植え付け・植え替えをする

鉢に入れる
沈丁花用土を入れて準備した鉢に入れて、根元の位置を確認します。


根元の位置
スリット鉢段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差にあるように調整します

高い場合は、用土を減らし、低い場合は用土を足します。

少し低いですので、用土を足しました。


四方八方
根元の位置がちょうどよくなりました。沈丁花が四方八方に広がるように、竹串で整えます。


赤玉土の小粒だけ
根鉢と鉢に隙間がありますので、赤玉土の小粒を入れます。

沈丁花の苗木の土が保水性が高いですので、腐葉土を入れないで赤玉土の小粒だけにしました。


隙間 竹串
隙間なく用土が入るように竹串で突きます。


段差 下
段差の少し下まで、赤玉土の小粒を入れます。


軽石
仕上げに軽石を敷きます。

水遣りや雨で、表面の赤玉土の粒が崩れなくなりますので、水はけ(排水性)と通気性がよい状態を維持できます


水遣り 散水ノズル
散水ノズルで水遣りをしても、赤玉土が崩れる心配がありません。


小さな鉢植え 完成
苗木を鉢に植え付け植え替えが終わり、沈丁花小さな鉢植えが完成しました。



沈丁花の管理

水遣り
沈丁花の苗木を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

最初は、鉢の底から泥水が流れます赤玉土の表面に付着した微塵が水に溶けて流れます。

微塵が鉢の中で固まると、水はけ(排水性)が悪くなります。固まる前の最初の水遣りでキレイに流し出すことが大切です。

沈丁花水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。

が咲く期間である春は、水切れに注意が必要です水切れするとが傷みます。

水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。

長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

の状態に異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

沈丁花は、日当たりのよい場所で管理しますが、鉢植えですので、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します

暑い夏は、西日が当たる場所は避けてください。

半日陰でも育てることができますが、枝が徒長して、が咲かないことがあります。



沈丁花の育て方のポイント

  • 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
  • 水はけ・水もちがよい用土。市販の培養土か、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜます。
  • 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は花後の4月の中旬、株が充実する9月に緩効性化成肥料を与えます。
  • 剪定は花後に、新芽を切る程度。
  • 植え付け植え替えは、3月下旬から4月と、9月下旬から10月。

沈丁花は基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

耐寒性・耐暑性があり、丈夫ですので、育てやすい樹です。

鉢植え根詰りしないように、2~3年に1回、3月下旬から4月、または、9月下旬から10月に植え替えをします。



沈丁花の今後

今後
12月22日に、沈丁花の苗木を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。本格的に寒くなるのは、12月下旬ですので、1ヵ月間ぐらいで落ち着き、冬越しできることを期待します。

沈丁花の小さな鉢植えの今後の様子はこの記事を更新します

1年間の育てる様子を記録します。



沈丁花のつぼみ

つぼみ 12月28日
12月28日、撮影。

沈丁花の苗木を鉢に植え付け・植え替えしてから1週間が経過しました。

の状態に異常はありませんので、植え付け・植え替えは成功です。

つぼみが少し赤くなり始めています。


つぼみ 1月15日
1月15日、撮影。

沈丁花つぼみが少し大きくなりました。


つぼみ 1月30日
1月30日、撮影。

沈丁花つぼみの色が、濃い紅色になりました。開花が近づいています。


つぼみ 2月13日
2月13日、撮影。

つぼみの変化が少なくなりました。開花できるか?少し心配です。


2月18日
2月18日、撮影。

つぼみの先端が少し開いているように見えます。



沈丁花の花の開花

3月2日 花
3月2日、撮影。

沈丁花つぼみの先端が白くなっています。

沈丁花は、つぼみは濃い紅色ですが、開花したは淡いピンク色ですので、開花しそうです。


3月4日 開花
3月4日、撮影。

沈丁花が開花しました。

19個の小さなつぼみのうち2個が開花しています。


3月11日 満開
3月11日、撮影。

沈丁花が満開になりました。咲き始めてから1週間かかりました。

が傷まないように、雨に濡れないように管理しています。


よい香り
春にが咲く沈丁花は、夏の梔子(クチナシ)、秋の金木犀(キンモクセイ)と並んで三大香木と呼ばれています。

美しいとよい香りが楽しめます

つぼみが色づき始めてから、が満開になるまで、2ヵ月間ぐらいかかりました。

緑が少なく、植物に変化が少ない寒い冬ですので、毎日、観察して変化を楽しむことができました。



沈丁花の芽吹きとお礼肥え

3月25日 花
3月25日、撮影。

沈丁花は雌雄異株で、日本にある株は、ほとんどが雄株です。種ができることはないので、花がら摘みをする必要はありません。


芽吹き
が咲いていた部分から、新しいが芽吹き始めました。


枝
小さな枝の先端からも、が芽吹いています。


状態
が咲き終わった後の状態は、樹が元気で、とてもよいです。


肥料
沈丁花が咲き終わった後のお礼肥えを与えます。

ホームセンターや園芸店で販売されている緩効性化成肥料が使いやすいです。


適切な量
肥料の説明書をよく読み、適切な量を与えます。


4.5号 4粒
沈丁花の鉢は、直径13.5センチで4.5号ですので、4粒の肥料を与えました。



沈丁花の剪定

沈丁花の剪定
5月21日、撮影。

沈丁花の鉢植えは、が芽吹き、新しい枝が増えました。


樹高
樹高は40センチと大きく成長しました。

沈丁花の苗木は、樹高が20センチぐらいでしたので、大きくなり過ぎです。


コンパクトな鉢植え
コンパクトな鉢植えで、沈丁花を楽しむために、剪定をします。

沈丁花剪定に適した時期は、が咲き終わった後です。

7月頃に、翌シーズンに咲く花芽ができます。5月下旬ですので、剪定しても大丈夫になります。


新しい枝
枝が増えたので、新しい枝を根元で切ります。


簡単
残した茶色の前年の枝から、また芽吹きます。


挿し木
剪定した枝を使って、挿し木にチャレンジしました。


沈丁花の挿し木
沈丁花挿し木の様子を詳しく記事に書きましたので、参考にして下さい。
関連記事



太い枝
一番長く伸びている太い枝を剪定して、樹高を小さくしたいです。

沈丁花は、強剪定すると枯れることがあります


取り木
太い枝は剪定しないで、取り木することにしました。

剪定より樹への負担が小さいと考えました。


環状剝皮
環状剝皮して、ビニールポットを使って取り木しました。

取り木の様子を別の記事に書きましたので、参考にして下さい。
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樹高 小さく
剪定取り木で、樹高を大きくならないようにしました。

沈丁花の今後の様子も、この記事を更新します。

6月は梅雨入りしますので、多湿にならないように注意が必要です。






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