オキザリス「Newロングランチェリー」は、カタバミ科カタバミ属の多年草。南アフリカ南西部のケープ地方が自生地です。
学名はOxalisで、ハナカタバミやオクサリスと呼ばれることもあります。
花が咲く時期は、11月~3月ですので、冬咲きになります。葉の付け根から花柄を伸ばし、直径3センチぐらいの小さな花が咲く品種です。
オキザリスの花は、日が当たると開きます。夜の間や雨や曇りの日は、閉じてつぼみの状態です。
オキザリス「Newロングランチェリー」の苗をホームセンターで、販売されていましたので、購入して育てます。
オキザリス「Newロングランチェリー」の苗
オキザリス「Newロングランチェリー」の苗のラベルで、花の色や形を確認して購入しましょう。花が咲いている開花苗ですので、現物を確認できました。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
オキザリス
Newロングランチェリー
カタバミ科
用 途…鉢植え、花壇
草 丈…10cm~30cm
開花期…11月~3月
管理のポイント
日当たりがよく、水はけのよい所を好む。葉が茂っている成長期には、土の表面が乾いたら水をたっぷりと与え、葉がなくなる休眠期には必要ありません。
花柄が伸びて、先端に花が咲きますので、花までは10センチぐらいあります。
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。
つぼみがたくさんある開花苗ですので、すぐに美しい花を楽しめます。
オキザリスの手入れ
購入した苗は、萎れている花がありますので、花柄の根元をハサミで切って、取り除きます。
小まめに花柄摘みをすることで、よい状態をキープできます。
オキザリス「Newロングランチェリー」の葉は三出複葉です。茎の軸の先端から3枚の小葉が出ているものになります。
一般には、三つ葉と呼ばれ、葉が細長く線形ですので、他の品種と草姿が異なります。
多湿になりますので、カビなどが発生して、病害虫の原因になります。
株元がキレイな状態になりました。
オキザリスの基本の手入れは、花柄摘みと枯れた葉を取り除くだけです。
オキザリスのいろいろな園芸品種
左の鉢は、同じオキザリスの人気の品種「桃の輝き」です。花の大きさは「桃の輝き」の方が少し大きく、葉の形状は似ています。
同じような明るいピンク色の花です。
「桃の輝き」は葉が横に広がりますが、「Newロングランチェリー」は上に伸びますので、コンパクトな鉢植えに適しています。
オキザリス「桃の輝き」を育てている様子の記事があります。参考にして下さい。
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花の大きさは同じくらいで、葉は形状は似ていますが、「バーシカラー」の方が小さくなります。
「バーシカラー」の育て方を詳しく書いた記事です。
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ホームセンターや園芸店でよく販売されている「バリアビリス」。丸い三つ葉が大きく、花の大きさも2倍以上あります。
「バリアビリス」の育て方を詳しく書いた記事があります。
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バラ咲きオキザリスの「オックスローズ」と並べると、「Newロングランチェリー」の方が花が大きいことが分かります。
「オックスローズ」は八重咲きですので、花びらが広がっていません。葉の形状は同じ三つ葉ですが、丸いですので、大きく異なります。
「オックスローズ」の育て方の記事もあります。
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オキザリス「ヒルタ」は、葉は細く木立ち状であることが大きな特徴です。
「Newロングランチェリー」とは、葉の雰囲気が大きく異なります。花は同じピンク色で似ています。
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オキザリス「Newロングランチェリー」の小さな鉢植え
オキザリス「Newロングランチェリー」は、草丈が30センチぐらいまで成長します。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
耐寒性がありますが、強くはないですので、積雪や霜から保護する必要があります。
暑い夏は地上部が枯れて、球根の状態で休眠します。日本の暑い夏の管理が心配です。
小さな鉢植えは、寒い冬や暑い夏に管理しやすいですので、1年目は、無理をしないで小さな鉢植えで管理して、冬に花を楽しみ、休眠中の夏の管理を確認します。
オキザリス「Newロングランチェリー」の鉢は、アップルウェアーのプレステラ105型を使います。
アップルウェアーのプレステラ105型は、ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
苗の植え付け・植え替えをするときは、予備の鉢を用意します。株分けしたほうがよい場合や鉢のサイズを変更することがあります。
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。
スリットにより根の先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。
鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎ、根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。
小さな鉢植えで、オキザリス「Newロングランチェリー」を元気に育てることができ、根詰りを防止しますので、植え替えの頻度も少なくなります。
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、根が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。
スリットだけでなく、仕切りを設置することで、完全に鉢の底で根が巻くことを防ぎます。
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります。
プレステラは、生産者向けの商品で、実績がありますので、オキザリス「Newロングランチェリー」を健康で丈夫に育てることが期待できます。
デメリットは、デザイン性がよくないことです。プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です。
プレステラ105型は、1辺9センチぐらいの正方形の鉢です。
鉢の大きさは、普通の円形の鉢の3号(直径9センチ)より、少し大きいサイズになります。
オキザリス「Newロングランチェリー」の用土
オキザリス「Newロングランチェリー」の用土は、水はけ(排水性)をよくしたいですので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で大丈夫です。
用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土を使います。
赤玉土の小粒と腐葉土が、均一になるように混ぜます。
プレステラは、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
オキザリス「Newロングランチェリー」は暑い夏に球根の状態で休眠しますので、蒸れない様に鉢底石を敷くことをおすすめします。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れました。植え付け・植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。
植え付け・植え替えは、根が乾かないように、手際よく作業したいですので、最初に鉢の準備をします。
オキザリス「Newロングランチェリー」の肥料
オキザリス「Newロングランチェリー」は、花がたくさん咲きますので、植え付け・植え替えをするときに、緩効性化成肥料を元肥として施します。
元肥は、苗木を植え付け・植え替えをするときに、用土に施す肥料のことです。
N(チッソ)、P(リン酸)、K(カリ)が5:8:5と、P(リン酸)が多めの花が咲く植物用の肥料です。
5:8:5で合計18、合計の数字が30未満ですので、低度化成肥料になります。30以上は高度化成肥料です。
強くありませんので、気軽に使うことができる肥料になります。
数字が大きいほうが得した気分になりますが、肥料に弱い植物がありますので、注意が必要です。
肥料は説明書をよく読み、適量を与えましょう。
小さじに三分の一ぐらい、少量の肥料を元肥として用土に混ぜます。小さじは5ミリリットルですので、水であれば5グラムになります。
肥料の説明書の1株当たりの元肥の8グラムより少ないです。
肥料は少なく与えて、葉が黄色になったり、成長が悪かったりして、足りない場合は追肥します。
オキザリスは、多くの肥料を必要としません。
オキザリス「Newロングランチェリー」の植え付け・植え替え
オキザリス「Newロングランチェリー」の苗を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
オキザリス「Newロングランチェリー」の植え付け・植え替えに適した時期は、秋の9月~10月になります。
1月中旬と秋の植え付け・植え替えの時期は過ぎていますが、ビニールポットのままで、冬越しさせることは負担になりますので、鉢に植え付け・植え替えをします。
ビニールポットから取り出す
オキザリス「Newロングランチェリー」の苗を鉢受け皿の中に横向きに置きます。ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
オキザリス「Newロングランチェリー」の苗をビニールポットから取り出すことができました。
根鉢の状態
オキザリス「Newロングランチェリー」の苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
オキザリス「Newロングランチェリー」の根鉢を確認すると、根がの量は普通です。
根鉢の底に根が固まっていますが、ビニールポットで育てると、このようなになりやすいです。
黒く変色している根は、腐敗していますので、取り除きます。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、オキザリス「Newロングランチェリー」の根鉢の表面の土を崩します。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根鉢の底は、水はけが悪く、根腐れしやすい場所になります。
竹串で、土を取り除き、新しい用土になることで、水はけがよくなり、根腐れの心配がなくなります。
黒色の根は、腐れていますので、取り除きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
プレステラの段差より少しだけ少なく用土を入れます。
仕上げに、表面の土は軽石にします。
軽石は固く、水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
オキザリス「Newロングランチェリー」の小さな鉢植えが完成しました。
オキザリス「Newロングランチェリー」の管理
オキザリス「Newロングランチェリー」の苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
オキザリス「Newロングランチェリー」の水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
葉や花に水がかからないように、土に直接、水を与えますので、水差しで水遣りをするとよいです。
春と秋は1日1回、休眠している暑い夏は、球根の状態ですので、乾燥しても大丈夫です。寒い冬は2~3日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。
長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
花や葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
オキザリス「Newロングランチェリー」は、日当たりのよい場所で管理します。日当たりが悪いと花が咲きません。
暑い夏は、日差しが強いですので、風通しのよい涼しい日陰で休眠させます。
オキザリス「Newロングランチェリー」の育て方のポイント
- 日当たり、風通しがよい場所で育てる。休眠期の夏は日陰。
- 耐寒性は普通、積雪や霜から保護します。
- 用土は普通の培養土、または、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3で配合。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は秋に緩効性化成肥料を少量、与えます。
- 植え付け・植え替えは、秋の9~10月が適しています。
オキザリス「Newロングランチェリー」は特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、秋に球根を取り出して植え替えをします。
株が込み合ってきたら、植え替えのときに球根の数を減らします。
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