オキザリス「バーシカラー」の育て方:鮮やかな赤色の覆輪が美しい花を楽しみましょう


 
オキザリス バーシカラー
オキザリス「バーシカラー」は、カタバミ科カタバミ属の多年草。南アフリカ南西部のケープ地方が自生地です。

学名はOxalis versicolorで、オキザリス・ベルシコロルやシボリカタバミと呼ばれることもあります。

オキザリス「バーシカラー」が咲く時期は、12月~3月ですので、冬咲きになります。葉の付け根から花柄を伸ばし、直径2センチぐらいの小さなが咲く品種です。

花びらは5枚、が閉じているときはプロペラのように重なり、花びらの外側に鮮やかな赤色の覆輪が入ります

オキザリスは、日が当たると開きます。夜の間や雨や曇りの日は、閉じてつぼみの状態です。

オキザリス「バーシカラー」は、つぼみの状態が赤色と白色のパラソルのように見えて、とても美しく、可愛らしいです。



オキザリス「バーシカラー」の苗

オキザリス「バーシカラー」 苗
オキザリス「バーシカラー」の苗をホームセンターで購入しました。冬咲きですので、12月ぐらいから店頭に苗が並びます。

ラベルの写真のの状態が、一番美しい姿になります。午前中に日が当たり始め、半開きの状態です。

完全にが開くと、覆輪が外側ですので、白色のになります。


ラベル 裏
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。

オキザリス
カタバミ科/球根類

用途
花壇 鉢植 コンテナガーデン

草丈 10cm~20cm

栽培方法
日当りと排水の良いところを好みます。定植する場合は土をくずさない様にします。
水やりは土の表面が乾いたらタップリと与えて下さい。

肥料:市販の肥料を適量与えて下さい。

ポイント
上手に凍らない程度に冬越しすれば翌年も楽しめます。







草丈
オキザリス「バーシカラー」の苗の草丈は、6~8センチぐらいが小さく密になっています。


ビニールポット
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。


萎れているがありますので、ハサミで切って、取り除きます。

オキザリス「バーシカラー」は三出複葉です。茎の軸の先端から3枚の小葉が出ているものになります。

一般には、三つ葉と呼ばれ、が細長く線形ですので、他の品種と草姿が異なります。



オキザリス「バーシカラー」の小さな鉢植え

小さな鉢植え
オキザリス「バーシカラー」は耐寒性がありますが、強くはないですので、積雪や霜から保護する必要があります

暑い夏は地上部が枯れて、球根の状態で休眠します。日本の暑い夏の管理が心配です

小さな鉢植えは、寒い冬や暑い夏に管理しやすいですので、1年目は、無理をしないで小さな鉢植えで管理して、冬にを楽しみ、休眠中の夏の管理を確認します

オキザリス「バーシカラー」の鉢は、アップルウェアーのプレステラ90型を使います。


雰囲気
ビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、植え付けたときの雰囲気を確認できます。


プレステラ
アップルウェアーのプレステラ90型は、ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です

苗の植え付け植え替えをするときは、予備の鉢を用意します。株分けしたほうがよい場合や鉢のサイズを変更することがあります。


特許番号
プレステラは、底に特許番号が記載されています。

プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。

スリットによりの先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。

鉢の底でが巻くサークリング現象を防ぎ根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。

小さな鉢植えで、オキザリス「バーシカラー」を元気に育てることができ、根詰りを防止しますので、植え替えの頻度も少なくなります。


スリット
正方形の角に長いスリット、4つの辺の中央に短いスリット、合計8ヵ所に設置されています。


仕切り
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。

スリットだけでなく、仕切りを設置することで、完全に鉢の底でが巻くことを防ぎます。


段差
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります

プレステラは、生産者向けの商品で、実績がありますので、オキザリス「バーシカラー」を健康で丈夫に育てることが期待できます。

デメリットは、デザイン性がよくないことです。プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です。


1辺
プレステラ90型は、1辺8センチぐらいの正方形の鉢です。

鉢の大きさは、普通の円形の鉢の3号(直径9センチ)より、少し小さなサイズになります。


鉢の高さ
鉢の高さは7.5センチぐらい。



オキザリス「バーシカラー」の用土

用土
オキザリス「バーシカラー」用土は、水はけ(排水性)をよくしたいですので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で大丈夫です

用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土7:3の割合で混ぜた用土を使います。


均一
赤玉土の小粒と腐葉土が、均一になるように混ぜます。


鉢底石
プレステラは、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。

オキザリス「バーシカラー」は暑い夏に球根の状態で休眠しますので、蒸れない様に鉢底石を敷くことをおすすめします。


鉢底石 用土
鉢底石の上に用土を入れます。


3分目
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れました。植え付け植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。

植え付け・植え替えは、が乾かないように、手際よく作業したいですので、最初に鉢の準備をします。



オキザリス「バーシカラー」の植え付け・植え替え

植え付け・植え替え
オキザリス「バーシカラー」の苗を、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

オキザリス「バーシカラー」植え付け植え替えに適した時期は、秋の9月~10月になります

12月中旬と秋の植え付け植え替えの時期に少し遅いですが、ビニールポットのままで、冬越しさせることは負担になりますので、鉢に植え付け植え替えをします。



ビニールポットから取り出す

横向き
オキザリス「バーシカラー」の苗を鉢受け皿の中に横向きに置きます。


底の角
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。

手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


取り出す
オキザリス「バーシカラー」の苗をビニールポットから取り出すことができました。



オキザリス「バーシカラー」の根鉢

根鉢
オキザリス「バーシカラー」の苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。

根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根の量
オキザリス「バーシカラー」根鉢を確認すると、がの量は普通です

根鉢の底にが固まっていますが、ビニールポットで育てると、このようなになりやすいです。

黒く変色しているは、腐敗していますので、取り除きます。


三分の一
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。


外側
根鉢の外側から伸びている茎が2本あります。

一回り大きな鉢に植え付け植え替えをする場合は、気にすることはありませんが、小さな鉢ですので、成長が悪くなったり、枯れたりする可能性があります


反対側
茎のある部分と反対側の根鉢を崩して、中央の位置を変えます。


根鉢 縦
根鉢の土を縦に崩します。


根鉢の底
根鉢の底を竹串を使って、軽く崩しました。植え付け・植え替え後のの成長がよくなります。


黒色 根
黒色に変色したを取り除きました。


植え付け・植え替え 準備
オキザリス「バーシカラー」根鉢を崩して、植え付け植え替えの準備ができました。



鉢に植え付け・植え替えをする

準備した鉢に、根鉢を崩したオキザリス「バーシカラー」の苗を入れます。

段差まで用土を入れますので、株元の高さを確認します。高い場合は、用土を減らします。低い場合は用土を増やします。


用土 赤玉土の小粒
根鉢と鉢の間に隙間がありますので、苗の周りに用土を入れます。

根鉢の用土が保水性が高いですので、赤玉土の小粒だけにしました。


隙間 竹串
用土に隙間ができないように、竹串で突きます。


段差 少し
プレステラの段差より少しだけ少なく用土を入れます。


軽石
仕上げに、表面の土は軽石にします。軽石は固く、水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。

雨や水遣りで土が跳ねて、に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。


植え付け・植え替え 完成
オキザリス「バーシカラー」植え付け植え替えが完成しました。


竹串
落ち着くまで、竹串で添え木をします。冬は風が強く吹くことがありますので、植え付け・植え替えをした直後は、少し心配です。

草姿のバランスをよくすることもできますので、おすすめです。



オキザリス「バーシカラー」の管理

水遣り
オキザリス「バーシカラー」の苗を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

オキザリス「バーシカラー」水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

に水がかからないように、水差しで水遣りをするとよいです。

春と秋は1日1回、暑い夏は球根が完全に乾燥しないぐらいに1日1~2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらいが目安になります。

が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れするとが傷みます

寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。

水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。

長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

オキザリス「バーシカラー」は、日当たりのよい場所で管理します。日当たりが悪いと花が咲きません。暑い夏は、日差しが強いですので、涼しい日陰で休眠させます。



オキザリス「バーシカラー」の育て方のポイント

  • 日当たり、風通しがよい場所で育てる。休眠期の夏は日陰。
  • 耐寒性は普通、積雪や霜から保護します。
  • 用土は普通の培養土、または、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3で配合した用土。
  • 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は秋に緩効性化成肥料を少量、与えます。
  • 植え付け植え替えは、秋の9~10月が適しています。

オキザリス「バーシカラー」は特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

鉢植え根詰りしないように、2~3年に1回、秋に球根を取り出して植え替えをします。

株が込み合ってきたら、植え替えのときに球根の数を減らします。



オキザリス「バーシカラー」の冬の様子

冬
オキザリス「バーシカラー」は、が咲く時期が12~3月の冬咲きの品種です。

寂しい冬ですが、美しいを楽しめます。


花
天気がよい日は、オキザリス「バーシカラー」の美しいが楽しめます。

曇りや雨のときでも、閉じたつぼみの状態で鮮やかな赤色の覆輪を楽しむことができます


花 直径
の大きさは、直後センチぐらい、オキザリスの中では小さい品種になります。


桃の輝き
同じオキザリスの人気の品種「桃の輝き」と並べてみました。の大きさは「桃の輝き」の方が少し大きく、の形状は似ています。

明るいピンク色のに対して、白色ですので、ちょっと負けているような感じです。

「桃の輝き」はが横に広がりますが、「バーシカラー」は上に伸びますので、コンパクトな鉢植えに適しています。

オキザリス「桃の輝き」を育てている様子の記事があります。参考にして下さい。
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バラ咲き
バラ咲きオキザリスの「オックスローズ」と並べると、「バーシカラー」の方がが大きいことが分かります。

「オックスローズ」は八重咲きですので、花びらが広がっていません。の形状は同じ三つ葉ですが、丸いですので、大きく異なります。

「オックスローズ」の育て方の記事もあります。
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バリアビリス
ホームセンターや園芸店でよく販売されている「バリアビリス」。丸い三つ葉が大きく、花の大きさも2倍以上あります。

「バリアビリス」の育て方を詳しく書いた記事があります。
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オキザリス「バーシカラー」の今後

12月12日に、オキザリス「バーシカラー」の苗を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。本格的に寒くなるのは、12月下旬です。

オキザリス「バーシカラー」今後の様子はこの記事を更新します

1年目の目標は、夏越しさせることです。1年間の育てる様子を記録します。

冬の間は、大きな変化がありませんが、霜が当たらないように管理します。



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