春の3月下旬~4月に、黄白色の丸みのある小さな花が連なって咲くトサミズキ(土佐水木)。
トサミズキを鉢植えで育てています。コンパクトな株で、小さな鉢植えを目指していますので、剪定をする必要があります。
剪定した枝を挿し穂に使い、トサミズキの挿し木にチャレンジします。
トサミズキの発根率は、どのくらいか?不明ですので、挿し木が簡単にできるか?確認します。
トサミズキの鉢植え
トサミズキを鉢植えで育てています。
苗木を植え付け・植え替えをする様子を詳しく記事に書きました。
枝が長く伸びますので、剪定する必要があります。
長く伸びた枝を剪定しましたので、トサミズキの鉢植えは、コンパクトになりました。
剪定した枝を捨てることは、もったいないですので、挿し穂にして、挿し木にチャレンジします。
トサミズキの挿し木の時期
トサミズキの挿し木に適した時期は6~7月です。
前年に伸びた枝を使う挿し木は、「古枝挿し」と呼ばれます。暖かくなり始めた3月から4月にすることから「春挿し」と呼ぶこともあります。
新しく芽吹いて伸びた枝を使う挿し木は、「緑枝挿し」になります。
「古枝挿し」と「緑枝挿し」、それぞれにメリットとデメリットがあり、樹種によって成功率が異なります。
挿し木に適した時期は、その植物がよく成長する時期の少し前です。挿し穂の発根がよく、剪定で切った枝の回復も早くなります。
トサミズキを剪定した今シーズンに伸びた枝を使いますので、「緑枝挿し」の挿し木です。
トサミズキの挿し穂を作る
挿し穂の作り方
挿し穂の下の方は、土に挿しますので、葉を取り除きます。
手で取り除くと、樹皮が剥がれることがありますので、葉の付け根をハサミで切るとよいです。
先端の葉を2~4枚ぐらい残します。
挿し穂は、残した葉をハサミを使って半分に切ります。
大きな葉は2/3ぐらいを切り、小さくします。
葉から蒸散する水の量を減らす効果があります。植物は、葉で蒸散することで、根から水を吸収します。
根から水を吸収することができませんので、蒸散する量を減らします。
トサミズキを剪定した枝が、挿し穂になりました。
挿し穂の水揚げ
トサミズキを剪定した枝から作った挿し穂を水につけて水揚げをします。
水揚げする時間は、30分から2時間ぐらいが基本です。
水揚げをする時間は、一晩などといろいろな情報がありますが、2時間ぐらいで十分です。
葉と枝がたっぷり水分を含むことで、萎れて枯れることを防ぎます。葉と枝が水に漬かるように、水揚げは大きな容器が適しています。
挿し穂の切り口
挿し穂の一番下の部分は、水を吸収しますので、枯れることなく、発根するために、大切になります。
剪定したときにハサミで切っていますので、よく切れる刃物でキレイな切り口を作ります。
よく切れる刃物は、カッターやカミソリがおすすめです。
新品の刃を使うことで、切れ味がよく、清潔な刃で切ることができます。
切り口を作るときは、水の中で切る水切りをします。
水が通る管である道管に、空気が入ることを防ぐためです。道管に空気が入ると、水の通りが悪くなります。
花屋さんなどでも、切り花を作るときに水切りすることが基本ですので、実績のある方法です。
切り口を斜めにすることで、断面積を大きくして、水を吸収しやすくします。
太い枝は、反対側も斜めに切り、クサビ形の切り口にするとよいです。
すべての挿し穂を水切りで、切り口を作りました。
刃物を使う作業ですので、ケガに注意します。
発根促進剤ルートンを塗る
植物の発根を助ける発根促進剤ルートン。発根する可能性が高くなります。
ホームセンターなどで購入できます。価格が安いですので、使うことをおすすめします。
発根促進剤ルートンは、粉末ですので、鉢受け皿などの容器に出して使います。
使い方は、水で溶いてルートン液を作り、挿し穂を漬けたり、少量の水でペースト状にして切り口に塗ったりします。
粉末のまま使う簡単な方法を紹介します。
発根促進剤ルートンの挿し穂の準備ができました。
挿し穂は、6本あります。すべての挿し穂が、発根することは難しいですが、半分の3本が発根して、挿し木が成功することを目標にします。
小さい挿し穂の長さは、4センチぐらい。
トサミズキの挿し床の準備
挿し木で、用土を入れた容器のことを挿し床と呼びます。
トサミズキの挿し床は、プラスチック製の鉢を使います。
挿し穂の長さの半分から2/3ぐらいを土の中に埋めますので、挿し穂の長さから鉢のサイズを決めます。
鉢底石を薄く敷きます。
暑い夏は、水切れしないように、腰水で管理しますので、鉢底石を厚く敷くと用土が水に漬かりません。
トサミズキの挿し木の用土は、赤玉土の極小粒を使います。
粒が小さいほうが保水性がよく、挿し穂と接する面積が多いですので、乾きにくいです。
鉢の高さの3分目ぐらいまで用土を入れます。
用土に水を与えて、十分に湿らせます。トサミズキの挿し床が準備できました。
トサミズキの挿し木
トサミズキの挿し木が完成しました。
挿し床に割りばしなどの棒で穴を開けて、1本ずつ挿すことは大変です。
挿し穂が長いと、深い穴を作る必要がありますので、挿すより用土を入れるほうが簡単になります。
挿し穂の数が多いときも、並べて用土を入れるほうが簡単になります。
トサミズキの挿し木の管理
挿し木した後は、すぐに水遣りをします。たっぷり水を与えます。
用土が水を含むことで、挿し穂がしっかり固定されます。
トサミズキの挿し木は、毎日、水遣りをして、用土が湿った状態を維持します。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて、腰水で管理するとよいです。
霧吹きで葉に水を与える葉水は、根がなくなり水の吸収が少なくなっていますので、葉が萎れることを防ぐ効果が高いです。
トサミズキの挿し木は、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
風が強く吹くと挿し穂が動きますので、風が当たらない場所が適しています。
トサミズキの挿し木のポイント
- 30分から2時間ぐらい水につけて水揚げ
- 水の中で切る水切りで切り口を斜めに切る
- 発根促進剤ルートンを塗る
- 挿し床の用土は赤玉土の極小粒
- 乾かないように腰水で管理
トサミズキの挿し木のポイントは5つだけです。難しいことはありませんので、気軽にチャレンジできます。
トサミズキの挿し木の今後
今後のトサミズキの挿し木の様子は、この記事を更新します。
発根の様子、暑い夏の管理、涼しい秋に成長、冬越し、翌シーズンの春に鉢上げするまでを記録します。
7月3日に、トサミズキの挿し木をしました。
九州地方の福岡県の平野部で栽培しています。6月上旬に梅雨入りして、梅雨明けは、例年並みなら7月下旬になります。
梅雨の時期は、雨の日が多く、挿し木の管理が簡単です。
梅雨が明けると、本格的な夏になり、気温が上昇します。発根に適した温度を超えますので、梅雨の間に発根できるか?が大きなポイントになります。
更新しました。
トサミズキの挿し木の発根
11月9日、撮影。トサミズキの挿し木をしてから、約4ヵ月が経過しました。暑さが厳しい夏は、直射日光が当たらない場所で、水を入れた鉢受け皿の中に入れて、乾かないように、管理しました。
トサミズキの挿し木の鉢の底を確認しましたが、根を確認することができません。
1枚の葉だけが黄色になり、枯れているようですが、他の葉は緑色ですので、発根している可能性が高いです。
挿し床の鉢から取り出す
鉢から取り出して、発根しているか?確認します。
必要な道具は、ピンセットと竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
トサミズキの挿し木の鉢を鉢受け皿の中に横向きに置きます。
発根した根を傷つけないように、竹串で慎重に用土を崩します。
トサミズキの根が見えます。
発根した根は、とても細いですので、切らないように注意して、挿し木を取り出します。
どのように発根しているか?土を取り除いて、確認します。
すべての挿し穂が発根していますので、トサミズキの挿し木の発根率は100%と、大成功です。
発根の状態は、挿し穂によって異なります。
トサミズキは発根しやすく、挿し木が簡単であることが分かりました。
トサミズキの挿し木の鉢上げ
トサミズキの挿し木を1本ずつ、鉢に植え付けて、鉢上げをします。
1本の挿し木に、花芽がありますので、来シーズンの春に、黄色の美しい花が咲く可能性があります。
ビニールポットのサイズは、2号(直径6センチ)になります。
鉢を置くスペースに限りがありますので、小さなビニールポットで育てます。
ビニールポットは、底に穴があり、用土が流れ出ますので、鉢底ネットを敷きます。
ビニールポットの底から3分目ぐらいまで用土を入れます。
トサミズキは、水はけ、水もちがよい用土が適しています。ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜるとよいです。
再利用している用土ですので、汚れていますが、問題なく育てることができます。
発根したトサミズキの挿し木を用土を入れて準備したビニールポットに入れます。
土入れを使って、用土を足します。
用土に隙間ができないように、竹串で突きます。
ビニールポットの高さの底から8分目ぐらいまで用土を入れて、トサミズキの挿し木の鉢上げが完成しました。
すべての挿し木を鉢上げして、トサミズキの株を増やすことに成功しました。
小さな株ですので、花が咲くまで時間が掛かりますが、ミニ盆栽の素材に適しています。
トサミズキを鉢上げした後は、すぐに水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
鉢上げした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。河津桜は、日当たり・風通しのよい場所で管理します。
トサミズキは、寒い冬は落葉しますので、分からなくならないようにラベルを付けます。
ラベルを半分に縦にハサミで切ると、枚数が2倍になりますので、経済的です。
マジックより鉛筆で書いたほうが消えにくいですので、試してみてください。
11月9日と、九州地方の福岡県も、朝晩は寒さを感じるようになりました。
次の更新は、冬越しの様子を予定しています。
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