キンギョソウは、オオバコ科(ゴマノハグサ科)キンギョソウ属の多年草です。地中海沿岸が原産地になります。
多年草ですが、高温多湿に弱く、日本の気候では、夏越しが難しく、一年草扱いです。成長が早く、種から発芽して花が咲くまでの期間が短いですので、毎年、新しい苗から育てるほうが簡単です。
学名は、Antirrhinum majusで、スナップドラゴンやアンテリナムと呼ばれることがあります。金魚のようなふっくらした花の形が名前の由来です。
キンギョソウは、甘い香りがある鮮やかな色の花が咲くことが大きな特徴です。花の色は、白色や赤色、ピンク色、オレンジ色など豊富にあり、花の形も一重咲き、八重咲きなどがあり、品種によって大きく異なります。
花が咲く時期は、4月~6月が中心で、品種によって異なりますので、購入するときは確認するとよいです。
草丈は、1メートル以上に大きく成長する高性種、50センチ~60センチまでの中性種、20センチ~30センチまでの矮性種があります。
品種によって、花や草丈が大きく異なりますが、育て方は同じです。
11月上旬に、ホームセンターで、キンギョソウの苗が、広告の品で安く販売されていましたので、購入して育てます。
キンギョソウの苗
「ソネット」と記載されています。草丈が50センチ~60センチの中性種です。
たくさんの花が穂状に咲き、ボリュームがあることが特徴で、花壇やプランターで楽しめます。
花持ちがよいですので、切り花として、家の中に飾ることもできます。
「カーマインローズ」は花の色で、赤色に近い濃い桃色です。「ソネット」シリーズは、他に、イエローやオレンジスカーレット、ピンク、ホワイト、ローズがありますので、好みで色を選ぶとよいです。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
キンギョソウ
ゴマノハグサ科/1年草
開花期:四季咲
草 丈:30~50cm
用 途:花壇、庭植え、鉢植え、切花
管理方法
日当たりと排水の良い場所を好みます。用土は市販の園芸用培養土を用いると良いでしょう。肥料は化成肥料を適量用土に混ぜ込んでおきます。植え付けの際はポットの土を崩さないようにします。水やりは表土が乾いたらたっぷりと与えます。密植による風通りの悪さや、水遣りの過湿には注意しましょう。
キンギョソウの苗の草丈は20センチぐらいです。
中性種の「ソネット」ですので、地植えして大きく成長すると、草丈は60センチぐらいになります。
キンギョソウの草丈は、品種によって、20センチ~1メートルぐらいまでと、大きく異なりますので、購入するときに確認が必要です。
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。
キンギョソウの苗は、2本ある茎の先端につぼみがあります。
苗を購入するときは、花が咲いている苗よりつぼみがある苗がおすすめです。
花が咲く様子を楽しめ、花が咲いている期間が長くなります。
キンギョソウの苗の選び方は、葉の色がよく、茎が間延びしていないものがよいです。
キンギョソウの小さな鉢植え
キンギョソウ「ソネット」は、地植えすると、草丈が60ンチぐらいまで大きく成長します。管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
日当たりを調節や雨に当たらなようにするために、場所を移動することが、小さな鉢植えは簡単にできます。
キンギョソウを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、キンギョソウを元気に育てることができます。
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、キンギョソウを小さな鉢植えで育てることができます。
雨が降り続く梅雨時期は、軒下などに移動させることで、キンギョソウを最適な環境で育てることができます。
準備したスリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3号の鉢より少し小さい容量になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入しています。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。
苗を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
キンギョソウの苗は、3号(直径9センチ)のビニールポットで、草丈が20センチですので、一回り大きい3.5号(直径10.5センチ)が適したサイズです。
キンギョソウの立派な鉢植えになる予定です。
キンギョソウの用土
キンギョソウは、水はけ(排水性)がよく、中性から弱アルカリ性の用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土に石灰を混ぜるとよいです。
作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土を使います。
赤玉土と腐葉土が、均一になるように混ぜます。
鉢に用土を入れる
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけがよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
キンギョソウは、高温多湿に弱い性質ですので、鉢底石を敷き、水はけのよい環境を作ります。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れます。
植え付け・植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。
用土を石灰で中和する
キンギョソウは、中性から弱アルカリ性の用土を好みますので、石灰を使って中和します。
日本の土壌は弱酸性ですので、中和したほうがよいです。
石灰は、100均でも販売されていますので、使う量が少ないときは便利です。
園芸に使う石灰は、苦土石灰と有機石灰があります。
苦土石灰は、植え付け・植え替えをする10日前ぐらいに、用土と混ぜてから使用します。
用土の説明で、「種や苗を植え付ける前に、あらかじめ用土によく混ぜ込んでおきます。」と記載されています。
有機石灰は、アルカリ度が低いですので、酸性の強い土の中和には使えませんが、変化が穏やかなため、苗を植え付け・植え替えをする直前でも、問題ありません。
有機石灰は、効果が強くないですので、植え付け・植え替えをするときに、混ぜることができます。
「すぐに植え付けできます」と記載されていますので、安心して使えます。
100均のマドラースプーンに1杯ぐらいの有機石灰を用土に混ぜます。小さじより小さいですので、3グラムぐらいになります。
説明書では、「1㎡あたり150g」と記載されています。
鉢は3号で、直径9センチになりますので、面積は0.045×0.045×3.14=0.0063585となり、およそ0.007㎡。
1グラムぐらいが適量になります。量が多いですが、有機石灰ですので、強いアルカリ性になることはありません。
有機石灰で、用土を中和します。
ピンセットで、用土と石灰を軽く混ぜて、キンギョソウの鉢の準備ができました。
植え付け・植え替えは、最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
キンギョソウの植え付け・植え替え
キンギョソウの苗を鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
キンギョソウの植え付け・植え替えに適した時期は、春の3月~5月と秋の9月~11月になります。
11月上旬と、朝晩は冷え込むようになりましたが、九州地方の福岡県で育てていますので、根鉢を軽く崩して、鉢に植え付け・植え替えをします。
苗をキレイに掃除する
購入したキンギョソウの苗は、ビニールポットの中に、枯れ葉があり、汚れていますので、ピンセットを使って取り除きます。
土の上に肥料がありましたので、集めて再利用します。
苗をキレイに掃除してから、植え付け・植え替えをします。
ビニールポットから取り出す
ビニールポットの底を確認します。
底の穴から根がたくさん出ていますと、ビニールポットから取り出すことができません。
無理に取り出しますと、根が切れますので、穴から伸びた根はハサミで切ります。
ビニールポットの底から出た根を切り、キレイになりました。
キンギョソウの苗を鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
キンギョソウの根鉢
キンギョソウの苗をポットから取り出すことができ、根鉢になりました。
根鉢は、苗を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
キンギョソウの根鉢の状態を確認すると、細い根が多くあります。
白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
11月上旬と寒くなり始め、つぼみがある苗ですので、根鉢を軽く崩すだけにしたほうが枯れる心配がありません。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れ、汚れますので、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根鉢の底は、水はけが悪く、根腐れしやすい場所になります。
根が密になり固まった状態で、植え付け・植え替えをすると、根の成長がよくありませんので、崩します。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
キンギョソウの根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢の間に隙間がありますので、苗の周りに用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れないで赤玉土の小粒だけにしました。
用土に隙間ができないように、竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
キンギョソウの植え付け・植え替えが終わり、小さな鉢植えが完成しました。
キンギョソウの管理
キンギョソウの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
キンギョソウの水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1~2日に1回、暑い夏は1日に1~2回、寒い冬は、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
つぼみができてから花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみや花が傷みます。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ午前中に日が当たる場所に移動させます。
キンギョソウは、日当たりのよい場所で育てます。半日陰でも育てることができますが、茎が長く伸びて徒長しやすく、葉の色が薄くなり、花が咲かないことがあります。
耐寒性が強く、ー5度ぐらいまでなら保護の必要がありません。耐暑性も強いですが、多湿に弱く、梅雨時期に枯れることが多いです。
日本の気候では、夏越しが難しいですので、一年草扱いになります。
支柱で支える
園芸用のビニールタイを使って、茎と支柱を固定します。
園芸用のビニールタイは細いですので、半分に折り曲げて2本で使いました。
支柱を設置することで、茎の向きを修正することができます。
キンギョソウの小さな鉢植えは、枝の向きがよくなり、よい草姿になりました。
キンギョソウの肥料
キンギョソウの肥料は、春と秋に緩効性肥料を1ヵ月に1回ぐらい少量だけ与えます。または、規定より薄い液肥を2週間に1回ぐらい与えます。
肥料を与えすぎると、茎が徒長しやすく、倒れることがありますので、注意が必要です。
苗から集めた肥料を再利用します。
キンギョソウの小さな鉢植えに、肥料を置き肥しました。
キンギョソウの育て方のポイント
- 日当たり、風通しのよい場所で育てる。
- 用土は普通の市販の培養土。作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3で配合。石灰で中和する。
- 水遣りは、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、春から秋に緩効性肥料を置き肥で少量与える。
- 植え付け・植え替えは、3月~5月と9月~11月。
キンギョソウは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
多湿の弱いですので、雨に当たらない場所で管理するとよいです。
耐寒性、耐暑性は強いですが、高温多湿に弱く、梅雨時期から夏に枯れることが多いですので、一年草扱いになります。
キンギョソウの今後
鉢カバーに入れると、立派な鉢植えになります。
11月11日に、キンギョソウの苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
つぼみがありますので、最初の目標は、花をキレイに咲かせることです。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、11月の平均気温は13.8度になります。最高気温が17.8度、最低気温は10.2度。
まだ本格的に寒くありませんので、美しい花が期待できます。
キンギョソウの今後の様子はこの記事を更新します。1年間の育てる様子を記録します。
同じゴマノハグサ科に分類されることがあるサギゴケを育てていますので、参考にして下さい。
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