ニシキギ(錦木)の種まきのポイント:【実践】多くの写真で詳しく説明

2025/12/13

種まき

 ニシキギを手に入れることができましたので、を取り出して種まきにチャレンジします。多くの写真で詳しく説明していますので参考にして下さい。

ニシキギ種まきのポイント
  • 種まきの時期は秋から冬に「採りまき」、または春の「春まき」。
  • を低温状態にして休眠打破させる。
  • を水につけて、水分をたっぷり含ませる。
  • 種床は、どのような容器でもよく、普通の鉢が簡単。
  • 種まき用土は赤玉土、または、種まき専用の用土
  • 発芽するまで明るい日陰で乾かないように水遣りをして管理。

枝についたニシキギの実

ニシキギの種まきの時期

ニシキギ種まきの時期は、秋から冬に種まきする「採りまき」と、暖かくなった春に種まきをする「春まき」の2つの時期がありますニシキギ種まきを採取して、すぐに種まきをする「採りまき」ですることにしました。

ニシキギは一定期間の低温状態を必要とする「低温要求発芽種子」です

屋外で冬の寒さに当てるか、冷蔵庫で低温状態にすることで発芽率がよくなります。休眠打破と呼ばれるものです。は休眠状態ですので、一度低温にすることで目覚めさせ、発芽できるようにします。


秋から冬の「採りまき」

涼しくなった秋から冬の「採りまき」は、を保管する必要がなく、自然の環境に近いです。デメリットは、暖かくなる春に発芽するまでの期間が長くなりますので、長期間、乾かないように水遣りをして管理する必要があります

ニシキギが熟して鮮やかなオレンジ色になった頃にを採取してを取り出して、種まきをします。


暖かくなった春にまく「春まき」

を保管して発芽する気温になる春に種まきする方法は、が完全に乾燥しないように湿ったキッチンペーパーなどに包み、保管しなければなりません。

は、一度、寒さに当たることで休眠打破して発芽しますので、冷蔵庫などで保管する必要があります。

冷蔵庫で乾燥させることなく保管することは難しく、デメリットになります。種まきをした後は2~3週間ぐらいで発芽しますので、管理が簡単なことがメリットです。


ニシキギの種

枝についたニシキギのオレンジの実
ニシキギ種まきをするためにはが必要です。を手に入れる方法は3つあります。
  1. を知人や友人から譲ってもらう。
  2. ニシキギを育てる。
  3. がついたニシキギの苗木を購入する。
いろいろ調べましたが、園芸店やネット販売などでニシキギが販売されていることはほとんどなく、フリマやヤフオクなどで個人の方から購入することになります。

ニシキギを育て、が咲きがつけば、簡単にを手に入れることができます。私は知人の家の庭に大きなニシキギの樹があり、たくさんのがなっていましたので譲って頂きました。


ニシキギの実を採取する

枝からニシキギの実を採取する
枝からオレンジ色のニシキギを採取します。


オレンジ色のニシキギの実
たくさんのニシキギを採取することができました。


実からガクを取り除く
採取したニシキギからガクを取り除きました。


ニシキギの実の大きさは4ミリ
ニシキギの大きさは直径4ミリぐらい。小さいので観賞向きではありませんが大きな樹に、たくさんの実がついているとよい雰囲気になります。


ニシキギの実から種を取り出す

2本のピンセットを使って実から種を取り出す
ニシキギからを取り出すために必要な道具はピンセットです。手が汚れないように2本のピンセットを用意しました。鉢受け皿の中で作業すると、周りを汚すことなく片付けが簡単になります。


果実はほとんどなく、種の周りにオレンジ色の皮がついている
2本のピンセットを使って、ニシキギからを取り出します。果実はほとんどなく、の周りにオレンジ色の皮がついているようです。

一番大きなでしたのでが2つありました。


ニシキギの種は白色
取り出したニシキギは白色です。膨らんでキレイな形をしていますので発芽することが期待できます。

ビニール袋を使って実から種を取り出す
たくさんあるニシキギからピンセットを使ってを取り出すことは大変ですので、ビニール袋を使って、残りのからを取り出します。


ニシキギの実をビニール袋に入れる
ニシキギビニール袋に入れます。


ビニール袋の外側から指で実を潰す
ビニール袋の外側から指でニシキギを潰します。

ニシキギの実から皮が取れる
ニシキギから皮(果実)が取れました。果実がほとんどなく皮だけのような状態ですので簡単にを取り出すことができました。


ビニール袋の中で種が取り出せる
ビニール袋の中でキレイにが取り出せています。手が汚れることがなく、簡単にを取り出すことができますので、おすすめの方法です。


ピンセットを使ってビニール袋の中の種を取り出します
ピンセットを使ってビニール袋の中のを取り出します。


ニシキギの実から種を取り出しました
すべてのニシキギからを取り出しました。


ニシキギの種の発芽率

ニシキギの種は25個あります
ニシキギは25個あります発芽率が低く20%でも5つのニシキギの苗木が手に入ります。

ニシキギ発芽率について調べました。発芽率は資料によって大きく異なり、種まきをする前のの処理や保存方法が重要になることが分かりました。

また種まきをした翌年以降に発芽する「遅延発芽」の傾向がありますので、発芽率を調べるために2~3年間が必要です。

発芽率が50%と高い資料でも、当年 10%、翌年 36%、翌々年 54%と「遅延発芽」しています。
参考文献


発芽率が低い資料は0~6.7%とあり、不安になる数字です。
参考文献


ニシキギ発芽率を高めるためのポイント

  • 果実が熟してから採取して、果肉を水洗いしてキレイに除去する。
  • 種まきをする前にを2〜3日ぐらい水に浸ける。
  • 遅延発芽の性質があるので厚めに覆土して長期間(3年間ぐらい)、管理する。
資料を参考にして発芽率を高めるポイントを箇条書きしました。


果実を水洗いして取り除く

水洗いして果実を取り除く
ビニール袋に入れて果実を取り除いたニシキギ。オレンジ色の果実が少し残っていますので、水洗いしてキレイに取り除きます


ニシキギの種を指を使って水洗い
ニシキギを指を使って水洗いました。


水の色がオレンジ色になる
水の色がオレンジ色になり、残った果実から取り除くことができました。


ニシキギの種から果実をキレイに取り除く
果実には発芽を抑制する成分がありますので、ニシキギから果実をキレイに取り除くことで発芽率を高めることができます。


ニシキギの種を水に浸ける

ニシキギの種を水に浸ける
種まきする前にニシキギを2~3日ぐらい、常温の水に浸けるにたっぷり水分を含ませて、発芽しやすい状態にします。長期間、を水に浸けると酸欠状態になりますので、注意して下さい。

水に沈む発芽しやすいので、常温の水につけることで、に水を含ませる種まきの準備との選別の2つの作業が同時にできます


ニシキギの種をピンセットを使って1個、水に入れます
ニシキギピンセットを使って1個、水に入れます。を水に浸すために、食品の容器などを利用するとよいです。

採取したが水に沈むことを願って最初の1個を入れました。


種が水に沈む
が水に沈んでいます。

水に沈まない場合でも、しばらくするとは水に沈むことがあります。を採取してからの日数により、すぐに水に沈まないことがあります。


残りの種、すべてが水に沈む
残りの、すべてが水に沈みました。

いろいろな樹の種まきをしていますが、すべてのが水に沈むことは珍しいです。



覆土のために種の大きさを測定

ニシキギの種の大きさ
採取したニシキギから形のよい膨らんだを1つ選んで、の大きさを測定しました。は直径4ミリぐらい、他のも同じぐらいの長さでした。

の大きさは種まきをするときに必要です。種まき覆土(ふくど)の厚さはの大きさの2~3倍ぐらいが適切になりますの大きさは球形の場合は直径、長細い場合は厚さを測定するとよいです。

覆土(ふくど)は種まきをした後にの上にかぶせる用土のことです。厚すぎると通気性が悪く、多湿になり、が腐ることがありますので、注意が必要です。

ニシキギは「遅延発芽」の性質があるので厚めに覆土して管理します。3倍で12ミリ(1.2センチ)の覆土をします。


ニシキギの種床


ニシキギの種まきをするために種床を準備する
ニシキギ種まきをするために、「種床」を準備します。

種床」とは、「まき床」や「苗床」と呼ばれることがあり、種まきをして、発芽しやすい環境のことです。簡単に説明すると、「種まき用土」と「用土を入れる容器」のことになります。

用土を入れることができれば、種床はどのような容器でも大丈夫です。発芽した後も、しばらく育てますので、プラスチック製の鉢を使います。


ニシキギの種床の容器

ニシキギの種床の容器はプレステラ
ニシキギ種まき種床の容器は、プラスチック製の鉢で、アップルウェアーのプレステラ105型です。日本製で10ヶ組でホームセンターや園芸店で販売され、安くて使いやすい鉢です。


プレステラはサークリング現象を防ぐ
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。スリットによりの先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。

鉢の底でが巻くサークリング現象を防ぎ根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。


正方形の鉢は隙間なく並べられる
鉢の大きさは1辺が9センチの正方形です。円形の3号(直径9センチ)の鉢の1.2倍ぐらいの大きさになります。

正方形の鉢は、円形の鉢と比べて、隙間なく並べることができますので、スペースの有効利用に最適です。


発芽した後も育てられる
鉢の高さは8.5センチぐらい。ニシキギ発芽した後でも、しばらくの間は育てることができる大きさです。

段差がウォータースペースの位置
プレステラは上部のフチに段差があります。段差まで用土を入れるとウォータースペースができます。

ウォータースペースとは鉢植えで鉢の上部のフチから用土の表面までの空間のことです。

鉢の上部のフチから用土の表面を2~3センチぐらい下げることで、水遣りのときに水が鉢からあふれることを防ぎます。

ウォータースペースがあることで、水が溜まり、鉢の用土に均一に水を行き渡らせることができます

プレステラは、植物の成長に適した鉢になりますので、おすすめの鉢です。



ニシキギの種まきの用土

ニシキギの種まきの用土は赤玉土
ニシキギ種まき用土は、赤玉土の小粒と極小粒を使います。ホームセンターや園芸店で販売されている「種まき用の培養土」でも大丈夫です。


赤玉土の小粒は直径3~5ミリぐらい
赤玉土の小粒は直径3~5ミリぐらい。


極小粒は直径2~3ミリぐらい
極小粒は直径2~3ミリぐらいになります。

赤玉土の小粒を購入して微塵を取り除き、フルイを使って、小粒と極小粒に分別しています。


種床を準備する

種床の底に粒が大きい赤玉土の小粒を入れます
種床の底には、粒が大きい赤玉土の小粒を入れます。

粒が大きいほうが水はけ(排水性)がよく、プレステラの特徴であるスリットから用土が流れ出る心配がありません。


鉢の高さの半分ぐらい赤玉土の小粒を入れる
鉢の高さの半分ぐらい、スリットが見えなくなるまで赤玉土の小粒を入れます。


赤玉土の極小粒を薄く入れる
次に赤玉土の小粒の上に極小粒を薄く入れます。粒が小さい極小粒がに触れるほうが保水性が高く、乾きにくくなります。小さな赤玉土の粒の隙間に入り、深いところに落ちることを防ぎます。


段差より1.2センチ下まで用土を入れる
ニシキギ種まき種床覆土(ふくど)をしますので、用土を段差より1.2センチ下まで入れます。の厚さが4ミリでしたので、覆土の厚さはの厚さの2~3倍が適切ですので、3倍の1.2センチぐらい覆土をします。

覆土(ふくど)は、種まきをした後にの上にかぶせる用土のことです。

覆土をすることで、が鳥などから食べられることがないように保護して、水分や湿度などの環境を発芽しやすい状態に維持することができます

プリムラなどの一部の植物は、光が当たることで発芽する好光性種子(こうこうせいしゅし)ですので、覆土をしません。


ニシキギの種まきの種床の準備ができました
ニシキギ種まきをするための種床の準備ができました。



ニシキギの種まきをする

ニシキギの種と種床の準備ができました
ニシキギ種床の準備ができましたので、種まきをします。

種まきの採取や種床の準備が大切ですの数が多い場合は時間がかかり、根気がいる作業になります。


種床に種をまく

ピンセットを使ってニシキギの種を並べる
準備した種床に、ピンセットを使ってニシキギを並べます。ニシキギ種まきは簡単です。種床を並べるだけです。

最初の1個は中央に。


4つの隅に種を並べる
25個のニシキギがありますので、5列×5列にすると25個のを並べることができます。

4つの隅にを並べ、の間の真ん中にを並べて、1列が5個になるように並べます。


25個のニシキギの種を並べる
9センチの正方形のプレステラ105型に25個のニシキギが重ならないように、ピンセットを使ってキレイに並べることができました。


種まきの覆土をする

ニシキギの種の上に用土をかぶせる覆土をします
キレイに並べたニシキギの上に用土をかぶせる覆土をします。用土赤玉土の極小粒です。

種まきの作業において「覆土はどのくらいの厚さが適切か?」がよくある質問です。

種床を準備する段階での厚さを測り、覆土の厚さを1.2センチと決め、プレステラの段差まで覆土を入れるとよいことが分かっていますので簡単になります。


覆土の厚さが均一になるように用土を入れる
覆土の厚さが均一になるように、土入れを使って用土を入れます。

鉢が小さい場合はスコップ(シャベル)より土入れのほうが使いやすいです。100均でも販売されていますので、オススメです。


ニシキギの種まきができました
ニシキギ種まきができました。


種まき後は水遣りをする

種まきをした後はすぐに水遣りをする
ニシキギ種まきをした後は、すぐに水遣りをします。

を水に浸け、水分を含ませました。乾燥している用土に水分を取られることを防ぐために、種まきをした後はすぐに水遣りをします


鉢の底から濁った水が流れ出る
用土赤玉土を使うと、粒の表面にとても小さな微塵がついていますので、鉢の底から茶色の濁った水が流れ出ます。


鉢の底から透明な水が流れる
微塵は水はけ(排水性)と通気性を悪くしますので、鉢の底からキレイな透明な水が流れるまで、水遣りをします


ニシキギの種まき後の管理

ニシキギの種まきを秋に「採りまき」でした
ニシキギ種まきを秋に「採りまき」でしましたので、暖かくなるに発芽するまで、長期間、管理する必要があります。

種まき後の環境

ニシキギの種まき後の環境
ニシキギ種まきをした後は、直射日光が当たらない明るい日陰、風通しのよい環境で管理します

発芽に必要な環境は、3つの要素があります。「水分」「酸素」「温度」です。

「水分」は用土の表面が少し乾いたら、たっぷり水遣りをします。完全に乾かないように注意が必要です。

水遣りができない日は、鉢受け皿に水を入れて管理するとよいです。長期間(3日以上)、鉢受け皿に水を入れた状態にすると過湿でが腐れることがありますので、気をつけて下さい。

「酸素」は通気性のことになります。用土に粒状の赤玉土を使っていますので、水分が適切であれば、赤玉土の粒と粒の隙間に空気がありますので、に酸素を供給できます。

「温度」は発芽に適した温度である15~20度と、を一度、低温に当てる休眠打破の2つがあります。

冬に屋外で管理すれば、休眠打破することができます。冬は乾燥して、風が強く吹きますので、寒い日でも用土が乾き、水遣りが難しい季節です。用土が完全に乾かないように管理します。

暖かくなる春に発芽に適した温度になりますので、屋外で管理します。


ラベルの設置

ラベルを設置する
ニシキギ種まきをした後は、鉢に用土があるだけです。何のをまいたか?分からなくなることがありますので、ラベルを設置します。

ラベルは幅12ミリ、長さ60ミリの小さな園芸用ラベルが使いやすいです。小さくて、目立ちませんので、オススメです。


ラベルをハサミで縦に半分に切る
小さな園芸用ラベルですがハサミで縦に2つに切ると、さらに小さくなり2倍の枚数になりますので、節約になります。


ラベルに鉛筆やシャーペンで字を書く
私の経験ではラベルはマジックより鉛筆やシャーペンで書いたほうが消えにくいです。

表面がツルツルしたラベルは鉛筆やシャーペンで文字を書くことができません。少しザラザラしたラベルがありますので、ホームセンターや園芸店で探してみて下さい。


ラベルは端に文字を書く
ラベルは土に挿しますので、端に文字を書くとよいです。


ラベルの裏に種まきをした日付を書く
ラベルの裏には、種まきをした日付を書きました。ニシキギは「遅延発芽」の性質があり、2年後、3年後に発芽する可能性がありますので、日付の記入は有効です。


ニシキギの種まきをした鉢にラベルを設置
半分に切っていますので小さく、目立つことなく、ニシキギ種まきをした鉢にラベルの設置ができました。


ニシキギの種まきのまとめ

ニシキギの種まき まとめ
ニシキギ種まきのポイント
  • 種まきの時期は、秋から冬に「採りまき」、または春の「春まき」。
  • を低温状態にして休眠打破させる。
  • を水につけて、水分をたっぷり含ませる。
  • 種床は、どのような容器でもよく、普通の鉢が簡単。
  • 種まき用土は赤玉土、または、種まき専用の用土
  • 発芽するまで明るい日陰で乾かないように水遣りをして管理。

ニシキギ種まきに特別な方法はありません。用土が乾かないように、日々、管理することが大切です。


ニシキギの種まきの今後

寒くなり始めた2025年12月13日ニシキギ種まきをしました。

九州地方の福岡県の平野部で栽培していますので温暖な気候です。12月になり朝晩は冷え込むようになり、冷たい風が吹きますので、用土が乾かないように注意が必要です。

2026年の春にニシキギ発芽の様子を追記します


がなる樹はを採取しやすいので、種まきをして楽しむことができます。いろいろな樹で種まきをしていますので、参考にして下さい。
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