コブラグラスの育て方:メダカのビオトープにレイアウトするために株分けして増やす。


コブラグラス

コブラグラスをメダカのビオトープにレイアウト

メダカを屋外のビオトープで飼育しています。メダカは品種や生まれた年で分けて飼育することが多く、小さな飼育容器であるNVボックス#13がよく使われます。

水換えや設置にちょうどよいサイズで、ホームセンターでNVボックスを購入している人は、ほとんどがメダカの飼育目的です。

ビオトープですので、水草をレイアウトして美しくメダカの飼育を楽しむために管理していますが、水草が大きく成長してバランスが悪くなります

大きく成長しない小さな水草をレイアウトするためにコブラグラスを購入しました。

杜若園芸さんの水草はホームセンターなどで、よく販売されています。メダカビオトープ用の水草も多くの種類があり、購入したことがあるので安心できます。


杜若園芸さんはSNSやYoutubeなどでメダカビオトープについて、たくさん情報を発信していますので参考になります。

水草 ラベル
近所のホームセンターで販売されていたのでラッキーでした。水草は1つの価格が安く、ネット通販などでは送料が高く感じます

配達の日数によって状態が悪くなることが心配です。受け取りも在宅して再配達にならないように注意する必要があります。

植物の苗にはラベルが付属しています。念のために保管しますが紛失することが多く、写真で保存するようにしています。



ビニールポット
購入したコブラグラスは直径6センチの2号のビニールポットです。3号(直径9センチ)の鉢に植え替えてメダカのビオトープにレイアウトするだけです。

メダカのビオトープがたくさんありますので、小さなビニールポットのコブラグラス株分けして増やします

いろいろな水草を栽培して、メダカのビオトープにレイアウトしています。水草についてまとめた記事です。参考にしてください。

コブラグラスについて

アクアリウムなどで一般にコブラグラスと呼ばれていますが、和名はヘビクビソウです。草丈が5~15センチの抽水性の水草、原産地はオーストラリアやニュージーランドと日本の気候に似た地域ですので、屋外のビオトープで安心して栽培できます

冬の寒さに強く、寒さの厳しい地域でなければ屋外で越冬できます。福岡県は温暖ですので積雪することが少なく、冬も枯れることなく緑を維持することを期待しています。

用土は赤玉土田んぼの土(荒木田土)でよく、一般的な肥料で育ちます。ビオトープではメダカの排せつ物が分解されて肥料になりますので、肥料なしで大丈夫です。水中で栽培する場合は二酸化炭素が不足して成長が悪くなることがあります。

半日以上日が当たる場所で、比較的簡単に栽培できます。コブラグラスは茎が変化した地下茎(ランナー)を伸ばし、子株を作り増えます。


コブラグラスの株分け

水草株分けするメリットは2つあります。たくさんのビオトープにレイアウトできること、調子が悪くなり枯れた場合の2つの鉢があると保険になることです。

デメリットは、葉が鉢一杯に増えてビオトープにレイアウトできるまで時間が必要になることです。

ホームセンターで5月の下旬に購入したので、梅雨時期の1か月で鉢一杯に増えてくれる可能性があります。コブラグラス株分けにチャレンジすることにしました。

コブラグラスの株分け:鉢

株分け 鉢
小さなコブラグラスを2つに株分けして増やします。株分けするために陶器とプラスチック製の2つの鉢を用意しました。

鉢 大きさ
陶器の鉢は直径が9.5センチ、3号ぐらいの大きさですコブラグラスは2号のビニールポットですので、すぐにメダカビオトープにレイアウトしたい場合は、少し根をほぐして、このくらいの大きさの鉢に植え替えるとよいです。

鉢 高さ
メダカビオトープ水草をレイアウトする場合、管理しやすいように鉢に植えます。取り出すことができ、植え替えも簡単です。

鉢を選ぶポイントは鉢の高さです。メダカのビオトープは飼育容器によって深さが異なります。水に沈めたときに水面から用土の表面まで水草に水深が適切であるか?重要です。

陶器の鉢の高さは9.5センチ。NVボックス#13の深さは14センチですので、水面から鉢の淵まで4センチぐらいとなります。抽水性の水草のコブラグラスにちょうどよい深さです。

レイアウトするビオトープ水深をチェックしておくと、鉢を選ぶ時の参考になります。鉢の高さが低い場合は底にブロックなどを置き、底上げできますが、高い場合は浅くなり水草の栽培に影響があります。

鉢 100均
陶器の鉢は100均で購入しました。黒くて汚れが目立たないことがメリットです。

プラ鉢
プラスチック製の鉢はアップルウェアーのプレステラ105型です。日本製で10ヶ組で200円ぐらいで安くて使いやすいです

ホームセンターや園芸店で販売されていますが色がグリーンが多く、ブラックは少ないです。NVボックスなど黒い飼育容器にはブラックが似合います。

105型となっていますが8.5センチ角で、少し小さな3号ぐらいのプラ鉢になります

プラ鉢 高さ
プラ鉢の高さ8センチ。ちょっと低いですので底上げする必要がありそうです。コブラグラスを水中葉での栽培に適した高さです。




水中葉は完全に水に沈めた状態、アクアリウムの水槽で草原を表現するときに使います。水中葉コケが付く可能性が高いですので、ビオトープでは管理が難しいです。コケの発生が少ない晩秋から冬の寒い季節にチャレンジしようと考えています。

コブラグラスの株分け:用土

用土 赤玉土
コブラグラスの用土は赤玉土を使います。田んぼの土(荒木田土)は栄養が豊富で成長に最適ですが、コケの発生することがありますので注意が必要です。

赤玉土はメダカのビオトープの底床に使用することが多く、植物の栽培の基本の用土になり、ホームセンターなどで購入しやすいです。

赤玉土の小粒を大きな袋で購入してフルイにかけて、小粒極小粒に分けています小粒は底石として使用します。鉢の底に穴があり極小粒は穴を通り抜けます。

コブラグラスの株分け:鉢の準備

鉢底網
陶器の鉢は底の穴が赤玉土の小粒に対して少し大きいですので、鉢底網を使用します。

底石
鉢底網を敷き、鉢底石として赤玉土の小粒2センチぐらい入れます

プラ鉢 スリット
プラ鉢は底にスリットが多くあります。スリットが隠れて見えなくなるまで鉢底石赤玉土の小粒を入れます

底石
陶器の鉢とプラ鉢に鉢底石を入れました。作業をするときは大きな鉢受け皿の中ですると周りを散らかすことがありません。

赤玉土 極小粒
用土として赤玉土極小粒を鉢の8分目ぐらいまで入れます

用土
コブラグラス株分けの用土の準備ができました。

コブラグラスの株分け:植え付けの準備

水
用土を入れた鉢を植え付けの準備をします。用土は根の成長に大きな影響があります。排水性のよいことが重要です

フルイにかけて小さな微塵を取り除いた赤玉土ですが、1粒1粒の表面にはとても小さな微塵が付着しています。水で表面に付着した微塵を流します。

泥水
鉢の底から泥水が流れます。表面に付着した微塵が流れていることが確認できます。

透明な水
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます赤玉土のメリットは粒状になって排水性がよいことです。微塵が粒と粒の間にたまると排水性が悪くなります。

微塵は一度固まると水で流すことができなくなりますので、最初に水で完全に流します。

容器
水を入れた容器を用意します。100均はいろいろなサイズの容器があり便利です。株分けに使う2つの鉢が入るサイズの容器です。

鉢 水
赤玉土を入れた鉢を水に沈めます。

濁る
水で赤玉土の微塵を完全に流しましたので、ほとんど濁ることがありません

コブラグラスの株分けは、田植えのような作業をします。水の中で作業をすることで赤玉土が崩れることなく植え付けることができます。

コブラグラスの株分け:苗の準備

コブラグラス 苗
2号(直径6センチ)のコブラグラスの苗、ピンセット、竹串、ハサミを用意します。

ビニールポット
横向きに置くとビニールポットから簡単に取り出すことができます。土が散乱して汚れないように大きな鉢受け皿の中で作業します。

根 竹串
根を傷つけないように竹串で土をほぐし、取り除きます。

水 土
を水の中に入れると、土を取り除きやすいです。

水 容器 土
水を入れる容器は100均などで、いろいろなサイズを用意すると作業がしやすいです。竹串で土を取り除くことができました。

苗の束
苗の束を作ります。コブラグラスはランナー(地下茎)でつながっていますので、ハサミで切ります。が途中で切れないように無理をしないで、竹串で絡まっているをほぐします。

苗の束 準備
苗の束の準備ができました。根が乾かないように水を入れた容器を用意しましょう。

コブラグラスの株分け:植え方

苗の束 ピンセット
苗の束ピンセットを使って植え付けます。根元でまとめてピンセットでつかみます

根 埋め込む
赤玉土の中に根を埋め込みます。水中ですので赤玉土が動きやすく、崩れることなくを土の中に植え付けることができます。

浮く 深く
苗の束が浮かないように、深く植え付けることがポイントです

陶器の鉢 植え付け
苗の束の数から、半分を陶器の鉢に植え付けました。苗の束が均等になるようにします

プラ鉢 植え付け後
プラ鉢にも残りの苗の束を植え付けました。植え付け後は明るい日陰で1週間ぐらい管理します

その後は、午前中だけ日の当たる場所で様子を見ます。植え付けで少しダメージがあるため、長い葉は変色して枯れることがあります

株分けは新しい葉で鉢を一杯することが目標ですので、今ある葉が少し枯れても大丈夫です。

福岡県で2020年5月25日コブラグラス株分けしました。まだ5月ですが、夏のような暑い日が続きます。梅雨入りすれば成長に最適な気温と湿度になる予定です

福岡県がある九州北部の梅雨入りは、6月5日ぐらいです。株分け後10日ぐらいですので、が落ち着いて成長できる状態になります

コブラグラスの成長

6月8日 枯れる
6月8日撮影:コブラグラス株分けして植え付けてから2週間が経過しました。新しい葉は増えていません。枯れている葉が少しあります。

6月8日 黄色
葉が色が黄色になって、枯れています。植え替えをすると一時的に葉が枯れますが、根が生き残っていれば新しい葉が芽吹きます。成長の状態は、プラスチック製と陶器の2つの鉢で大きな差はありません。

6月24日 新しい葉
6月24日撮影:コブラグラスを植え付けて1か月が経過しました。新しい葉が増えています。左のプラスチック製の鉢のほうが草丈が大きく成長がよいです。

梅雨時期で雨の日が多く、日照不足を心配しましたが、大きな影響はありませんでした。2号(直径6センチ)のコブラグラスの小さな苗を3号(直径9センチ)の2つの鉢に株分けして、増やすまでの期間は1か月ぐらいです。

アクアリウムの水槽で人気のコブラグラスですが、屋外でも栽培できることが確認できました。栽培環境は天候の影響を受けますが、草丈の小さな水草ビオトープにレイアウトしたい場合、候補の1つになります。

コブラグラスをメダカのビオトープにレイアウト

コブラグラス メダカ
7月にコブラグラスメダカビオトープにレイアウトしました。メダカの繁殖用のビオトープで小さな稚魚がたくさん泳いでいます。

陶器の鉢のコブラグラス水中葉にチャレンジします。水中葉は葉が完全に水の中にある状態です。ビオトープでのメリットは寒い冬でも枯れない可能性があることです

屋外のビオトープ寒い冬は、多くの水草が枯れて緑が少なくなります。少しでも緑を増やすために水中葉水草を増やしたいです。

水槽のように二酸化炭素を添加できないことがコブラグラスの成長にどのくらい影響があるか?確認しながら栽培を続けます。

コケ ミナミヌマエビ
水中葉のデメリットとして水草の葉にコケが発生することがあります。飼育水の水質にもよりますが、ろ過装置のないビオトープでは発生しやすいです。

メダカビオトープにはコケや藻対策としてミナミヌマエビも飼育していますコブラグラスの鉢を入れるとミナミヌマエビがたくさん集まってきました。コブラグラスの鉢をキレイに掃除してくれています。

コブラグラス ビオトープ
プラスチック製の鉢のコブラグラス水上葉で栽培します。葉の量が多く密集しているので、もう少しで用土の赤玉土が見えなくなります。小さなメダカの稚魚の隠れ家に最適です

コブラグラス レイアウト
メダカビオトープ水中葉水上葉の2つの栽培方法のコブラグラスをレイアウトしました。2つの鉢の間にある水草はニューラージパールグラスです。

メダカビオトープは夏に大きく成長する水草の手入れが大変です。夏に大きく成長した水草はレイアウトのバランスを大きく崩して、美しかったメダカビオトープがジャングルのようになります。

小さな水草のコブラグラスをレイアウトすることで、夏でもバランスがよい美しいメダカビオトープを維持します。


コブラグラスの株分けの今後

コブラグラスの成長の様子は、この記事を更新します

メダカビオトープコブラグラスを問題なく栽培できるかを確認していきます。

暑い猛暑の夏を乗り越えて、秋に美しいコブラグラスになる予定です。寒い冬の越冬の様子も記録していきます。


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