御殿場桜の苗木。ホームセンターや園芸店で販売されています。
大きいですので、庭に植えるための苗木と思われますが、鉢植えで育てることができます。
桜は大きな樹が多いですので、大きく成長させないと、美しい花を楽しむことができないと思っている方が多いですが、小さな鉢植えでも、たくさんの花が咲きます。
御殿場桜の苗木を鉢に植え付けて、鉢植えで育てます。コンパクトな鉢植えでも美しい花が咲き、毎年春に、自宅で花見を楽しむことができます。
もっと小さな桜がよい方は、旭山桜(一才桜)がおすすめです。
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育て方:カレンダー
関東地方より西の地域が基準です。
花期:4月上旬ごろに、淡紅色の大輪の花が咲きます。
植付:植え付け・植え替えの時期は12月~3月が適しています。
肥料:有機質肥料や緩効性化成肥料を12月~3月に寒肥として与えます。樹勢が弱い場合は花後の5月に追肥をします。
剪定:落葉している12月~2月が適期です。
御殿場桜について
桜の苗木を購入するときは、ラベルの写真で花の形や色を確認しましょう。桜の品種は多く、300種類以上あります。
御殿場桜の花は、大きさは大輪、一重咲きで淡紅色です。あまり大きくならない小高木ですが多花性ですので、たくさんの花を付ける特徴があります。
花弁は5枚、花弁の先は細かい切れ込みがあり、開花時期は、4月上旬ころで、ソメイヨシノより少し遅れて咲きます。
静岡県御殿場市永塚と印野で栽培されている桜の品種を、渡辺健治が発見しました。豆桜と他種との間の雑種と推定されます。
御殿場桜は、挿し木が容易で花着きもよいですので、鉢植えに適しています。
ことわざに「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」がありますが、桜は剪定することができます。
御殿場桜は、剪定に耐えることができる品種ですので、コンパクトな鉢植えに最適な品種になります。
Prunus 'Gotenbazakura'
御殿場桜
バラ科の落葉小高木
サクラは日本の国花として日本人に古くから親しまれています。その豪快に咲き乱れる姿は他にはない魅力の一つです。毎年春の訪れが楽しみになるように。
用途
お庭のシンバルツリーとして人気を集めています。
開花期 :4月
植えつけ:11月~12月
整枝剪定:5月、11月~12月
施肥 :4月、7月
病害虫 :4月中旬~9月中旬
特別な育て方はなく、日本で栽培されている一般的な樹木ですので、初心者の方でも育てることができます。
ホームセンターや園芸店で、御殿場桜の苗木を購入できることもメリットの一つです。
御殿場桜の苗木
御殿場桜の苗木は、幹が真っ直ぐに伸びて、短い枝があります。幹の長さは70センチぐらい。接いだ部分ができるだけキレイな苗木を選びます。1,000~2,000円ぐらいでホームセンターや園芸店で販売されて苗木は、キレイなものが少ないです。
大きく成長すれば、目立たなくなりますので、あまり気にすることはないですが、キレイな苗木がよいです。
苗木の幹は、まっすぐ伸びていますので、そのままの状態で植え付けると、杉のような直幹の樹形になります。
残す枝が大切ですので、根元に近い枝の位置が高いと鉢植えに向きません。できるだけ低い位置に枝がある苗木が、鉢植えに適しています。
御殿場桜の植え付け
御殿場桜の苗木を鉢に植え付けます。難しいことはなく、基本の植え付けになります。
鉢の準備
御殿場桜の苗木を植え付ける鉢は、スリット鉢にしました。価格が安く、ホームセンターや園芸店で販売されていますので、購入しやすい鉢になります。八角形で、側面から底にスリットがあることで、根が鉢の中で巻くサークリング現象を防ぐことができます。
植物の成長がよく、根詰りしにくいですので、ガーデニングで人気の鉢です。デザイン性がないことが欠点ですので、オシャレに飾りたい方は、鉢カバーをおすすめします。
御殿場桜の苗木を植え付ける鉢のサイズは、大きい鉢は余裕がありますので、管理が簡単です。小さい鉢は、水切れや根詰りなど注意が必要になります。
大きすぎると置く場所が限定され、移動も大変です。7号(直径21センチ)までの鉢は、力が弱い方でも移動することができ、広い場所が必要になりません。
御殿場桜の用土は、基本の培養土になります。ホームセンターや園芸店で販売されている培養土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜたものが適しています。
苗木の準備
御殿場桜の苗木を黒色のポットから取り出して、植え付けの準備をします。出ている根があれば、ハサミで切ります。
根詰りして、根鉢がとても硬い場合は、専用の道具が使いやすく、作業の効率がよいです。
枝が均等に伸びて、美しい樹形になることが理想ですので、太い根は短く切ります。
太い根を剪定して、根鉢を崩すことで、枯れる原因になるのではないか?心配になります。
植え付けを経験して、その後の栽培がうまくいくことで自信になります。最初は失敗することもありますが、チャレンジしましょう。
苗木の植え付け
準備した苗木を鉢に入れます。根元の高さを確認して下さい。スリット鉢は、八角形になっているところまで用土を入れます。根元の高さを合わせます。
根元の位置が高い場合は、鉢の準備で入れた用土を減らします。低い場合は、用土を足します。
新しい鉢に入れてから、表面の土を崩します。先に崩すと、根元の高さの確認が難しくなるからです。
スリット鉢は、ウォータースペースが段差でハッキリ分かるので、とても使いやすいです。
鉢の底から最初は泥水が流れます。流れる水が透明になるまでたっぷり水を与えます。
泥水の原因は、微塵です。とても小さな土の粒で、鉢の中で固まると水通りが悪くなります。
まだ固まっていない最初の水遣りで流し出すことができますので、必ず透明な水が流れるまで水遣りして下さい。
植え付けした後は、毎日、乾き具合を確認して必要なら水遣りをします。根の量が少なくなっていますので、水を吸収する力が弱くなっています。1週間ぐらいは直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
御殿場桜は日当たりがよい場所で育てます。日陰では枝が枯れやすいので、1週間に1度、鉢を回して向きを変えるとバランスのよい樹形になります。
暑さが厳しい夏の西日に当たると葉の状態が悪くなり、樹勢が弱るので注意が必要です。近くに他の樹があると影響を受けて、枝が伸びなくなり、樹形が悪くなります。風が強い場所が苦手です。
御殿場桜は育てるだけなら難しくはないですが、バランスのよい樹形で、満開の美しい花を楽しむためには、管理が大切です。
御殿場桜の水遣り
御殿場桜は鉢植えで育てることができます。鉢植えと地植え(庭植え)の大きな違いは、水遣りの必要になることです。
御殿場桜の水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は落葉していますので、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間である春は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。
御殿場桜の肥料
落葉した晩秋から初冬に、有機質肥料と緩効性化成肥料を寒肥として与えます。肥料を土の上に置く置き肥をすると根が地表に上がってきますので、穴を掘って土の中に肥料を埋めるとよいです。
樹勢が弱い場合は、花が終わった後の5月頃に緩効性化成肥料を追肥します。
御殿場桜の病害虫
御殿場桜の発生する病気は、うどんこ病・黒星病・炭疽病・さび病・菌核・根頭癌腫病・てんぐ巣病などがあります。
いろいろな病気がありますが、日当たりと風通しのよい場所で育てることが一番の予防になります。
落葉している冬に、殺菌剤(サンヨールなど)で消毒をして予防するとよいです。葉がないですので薬害が出ることがなく、安心して散布できます。
害虫は、アブラムシ・カイガラムシ・コスカシバの幼虫・チュウレンジバチの幼虫です。
アブラムシは一般的な園芸用の殺虫剤で駆除できます。カイガラムシにはマシン油が効果が高いです。
御殿場桜の育て方のポイント
- 日当たりがよい場所で育てる。西日に注意。
- 肥沃で、水はけがよい用土。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は落葉期に寒肥を与えます。
- 剪定は12月~2月に不要な枝を切る。
- 植え付け・植え替えは12月~3月が適しています。
御殿場桜は基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。耐暑性・耐寒性が強く、丈夫ですので、育てやすい樹です。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、植え替えをします。
御殿場桜の今後
12月9日に御殿場桜の苗木を鉢に植え付けました。葉がない落葉時期の12月頃が植え付けの時期です。御殿場桜は、葉が芽吹く前に花が咲く桜ですので、3月下旬くらいにつぼみが膨らみ始めます。
今後の御殿場桜の様子は、この記事を更新します。
鉢植えは、幹を半分から3分の1くらいに短く切ることを説明しました。この鉢植えは幹を短く切りませんでした。
枝を使って、挿し木をするためです。御殿場桜は挿し木の成功率が高いですので、チャレンジします。
暖かくなった春に、前年に伸びた枝を挿し穂に使う休眠挿し(春挿し)をしました。
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桜の挿し木を成功させるポイント:御殿場桜の休眠挿しにチャレンジ
次回の更新で、つぼみが膨らみ、美しい花が咲く様子を報告できるように、育てます。
いろいろな品種の桜を育てています。参考にして下さい。
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