ホトトギスの挿し芽(挿し木)を成功させるポイント:摘心や切り戻しをした茎を挿し穂にして株を増やす


ホトトギス 挿し芽 挿し木
暑い夏に美しい花が咲くホトトギス

庭植えにすると、増え過ぎることがありますが、ミニ盆栽や小さな鉢植えは、株がなくならないように挿し芽(挿し木)で増やすとよいです

ホトトギスは暑い夏に水切れして枯れたり、厳しい寒さで用土が凍ると冬に消滅したりすることがあります。

ミニ盆栽や小さな鉢植えは、草丈が大きくなり過ぎたら、5月下旬から6月中旬くらいに摘心切り戻しをします。 

摘心切り戻しで切った茎を挿し穂にして、ホトトギス挿し芽(挿し木)をして、株を増やしましょう。


ホトトギスのミニ盆栽と小さな鉢植え

ホトトギス ミニ盆栽
和風の雰囲気が楽しめるホトトギスミニ盆栽。夏に美しいが咲くことが、とても楽しみです。

草丈の異なる茎が並び、うまく成長できています。

鉢植えは同じくらいの草丈で揃ったほうがよく、ミニ盆栽は手前から奥になるほど草丈が高くなると雰囲気がよくなります。

ミニ盆栽 草丈
ホトトギスミニ盆栽の草丈が、15センチを超えようとしています。

ホトトギス 鉢植え
小さな鉢植えホトトギスミニ盆栽を作ったときに、余った株で作りました。

ミニ盆栽は小さな陶器の鉢ですので、育てる環境がよくありません。管理がよくないと枯れることがあります

余った株で鉢植えを作ると、予備になりますので、安心してミニ盆栽を楽しめます。




鉢植え 草丈
小さな鉢植えの草丈は、20センチを超えて大きくなり過ぎです。

ホトトギスは、草丈が30~100センチと大きく成長する植物です。ミニ盆栽や小さな鉢植えは、大きくなり過ぎないように、摘心切り戻しをします。


ホトトギスの摘心や切り戻し

ミニ盆栽 切り戻し
ホトトギスミニ盆栽は、草丈が一番高い茎をハサミで切ります。

節と節の間隔が狭いところまで、短く切りました。ホトトギス切り戻しになります。

摘心切り戻しの違いは、摘心は先端を切る(摘む)こと、切り戻りは茎(枝や幹)を短く切ることになります。

ミニ盆栽 切り戻し
1つの茎が短くなりましたが、大きな変化はありません。ホトトギスミニ盆栽ですので、小さいサイズになるように育てます。

鉢植え 切り戻し
小さな鉢植えは、長く伸びた茎を短く、切り戻します。

6月中旬くらいまででしたら、切り戻しをした茎の先端から新しく芽吹きますので、どのように成長するか?確認することができ、今後の参考になります。

鉢植え 草丈
ホトトギスの小さな鉢植えは、草丈が20センチ以下になり、コンパクトになりました。

ホトトギスは明るい日陰で管理しますので、小さいほうが、いろいろな場所に置くことができます。


摘心や切り戻した茎を挿し穂にする

水揚げ
ホトトギス摘心切り戻しをして、切った茎を水につけて水揚げをします

挿し芽(挿し木)の最初の作業は、水揚げです。

切った茎は乾燥しやすく、萎れることを防ぐために水につけます。挿し芽(挿し木)した後も、十分に水を含んだ挿し穂は乾燥しないで、萎れることがありません。

30分から2時間ぐらい、切った茎を水につけて水揚げをします。

茎 3本
ホトトギスの茎は3本あります。左右の長い茎は半分くらいに切ります。

節の部分から発根しますので、節が土に埋まるように切ります。

挿し穂 葉
切った茎を挿し穂にします。

葉 ハサミ
ハサミで葉を切ります。

一番下の葉
一番下のを切り落とします。

がついていた部分のから発根するように挿し芽(挿し木)します。

葉 半分
残した3枚ので、大きい2枚のを半分に切ります

から水を蒸散して、空気中に放出します。が大きいと放出する水の量が増えます。

がなく、水の供給する量が減りますので、蒸散する量も減らすためにの大きさを小さくします。

5本 挿し穂
5本の茎の一番下のを取り除き、大きなを半分に切って、挿し穂を作りました。

大きな挿し穂
大きな挿し穂は、9センチぐらいの長さです。

小さい挿し穂
小さい挿し穂は、5センチくらい。

挿し穂の大きさによって、発根率が異なるか?確認してみます。


挿し穂の切り口を作る

挿し穂 切り口
挿し穂の一番下の部分をよく切れる刃物でキレイに切り、切り口を作ります。

切るときは水の中で切る水切りをします。

茎には、水が通る管の道管があります。道管はとても細い管で空気が入ると水をうまく通すことができなくなります

道管に空気が入らないように、水の中で切る水切りをして、挿し穂が水を吸収しやすくします。

よく切れる刃物は、カッターやカミソリがおすすめです。新品の刃を使うことで、切れ味がよく、清潔な刃で切ることができます。

切り口 斜め
切り口は断面積が広くなるように斜めに切ります。少しでも水が吸収しすい状態にすることが目的です。

5本 切り口
5本の挿し穂切り口を作りました。

刃物を使いますので、ケガをしないように注意して作業をします。


発根促進剤ルートンを塗る

発根促進剤ルートン
植物の発根を助ける発根促進剤ルートン

ホームセンターや園芸店で販売され、価格も安いですので、挿し芽(挿し木)や取り木をするときに使うことをおすすめします。

粉末
発根促進剤ルートンは粉末ですので、鉢受け皿などの容器に出します。

水に溶いて使ったり、ペースト状にして塗ったりして使います。

挿し穂 水
挿し穂水揚げをしていますので、水に濡れています

発根促進剤ルートン 付着
発根促進剤ルートンは粉末ですので、水に濡れている挿し穂に簡単に付着します。

挿し穂切り口付近に発根促進剤ルートンを塗ります。

挿し穂 準備
ホトトギス挿し穂の準備ができました。


挿し床を準備する

挿し床 鉢
挿し芽(挿し木)で用土を入れた容器のことを挿し床と呼びます。

どのような容器でもよいですが、プラスチック製の鉢を使いました。

挿し芽 用土
ホトトギス挿し芽(挿し木)の用土は、赤玉土や鹿沼土の小粒を使います

発根後は、翌年の春まで鉢上げをしないで育てますので、赤玉土の小粒を使いました。

挿し床 準備
鉢の高さの3分目くらいまで用土を入れて、挿し床の準備ができました。


ホトトギスの挿し芽(挿し木)

挿し芽 挿す
挿し芽(挿し木)は、挿し穂を用土に挿しますが、用土に穴を作り、1本ずつ挿すことは大変です

挿し穂が動かないように斜めに挿す場合は、穴を作ることが難しくなります。

簡単に挿し芽(挿し木)をする方法は、挿し穂を鉢に入れて、上から用土を足すことです。

2本の長い挿し穂を3分目まで用土を入れた鉢に並べます。

用土 足す
用土を足します。

挿し穂 用土
挿し穂を用土に埋めることができました。

短い挿し穂
残りの3本の短い挿し穂を並べます。

上 用土
上から用土を足しました。

竹串 用土
竹串などで用土をキレイにします。

ホトトギスなどの山野草は、茎が柔らかいですので、用土に挿すことが難しいです。用土を足して埋めるほうが簡単になりますので、おすすめの方法です。

挿し芽 完成
ホトトギス挿し芽(挿し木)が完成しました。


ホトトギスの挿し芽(挿し木)の管理

水遣り
ホトトギス挿し芽(挿し木)をした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

挿し芽(挿し木)は用土を乾かさないように管理することが基本です。

朝と夕方の1日2回水遣りをします。

水遣りができないときや暑い日は、鉢受け皿などの容器に水を入れて、腰水で管理するとよいです。

明るい日陰
ホトトギス挿し芽(挿し木)は、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

挿し穂が乾くと、失敗しますので、注意が必要です。

6月21日に、ホトトギス挿し芽(挿し木)をしました。

育てている地域は、九州地方の福岡県の平野部ですので、温暖な気候です。梅雨入りしていますが、晴れの日が続き、気温が30度を超える真夏日になることもあります。

挿し芽(挿し木)の管理が難しいですが、発根するまで注意して管理します。

ホトトギス挿し芽(挿し木)の今後の様子は、この記事を更新します

発根した様子、暑い夏の管理、冬越し、翌シーズンの春に鉢上げするまでを記録します。

ホトトギス挿し芽(挿し木)で株を増やしましょう。





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