クチナシは、美しい花をたくさん楽しむためには、大きな樹になりますので、育てるスペースが必要です。
クチナシには、樹高が30~40センチまでの大きくならない矮性品種であるヒメクチナシ(コクチナシ)があります。
ヒメクチナシ(コクチナシ)は、枝がよく分岐して、小さな樹でも花をたくさん楽しめます。
葉が、普通のクチナシより長細く、花も小さいです。
ヒメクチナシは、コクチナシ(Gardenia jasminoides var. radicans)が正式な名前になります。
ヒメクチナシ(コクチナシ)を小さな鉢植えやミニ盆栽にして、育てる様子を紹介します。
ヒメクチナシ(コクチナシ)の苗
物産店の園芸コーナーで見つけたヒメクチナシの苗。
地域の物産店は、ホームセンターや園芸店と違い、生産者の方が商品を並べますので、珍しい植物を見つけることができます。
写真で花を確認すると、八重咲です。
和風と洋風のどちらにも似合う斑入りの長細い葉。
葉が小さいですので、小さな鉢植えやミニ盆栽に最適になります。
斑入姫クチナシ
(アカネ科)
小葉のい黄覆輪が年中美しい。6月に、白色、八重の花を咲かせ芳香を発する。
常緑の低木。
育て方
日当たり、日陰でも良く、排水のよい土を好む。
用途
鉢植え、庭園縁どり
花言葉
純潔
ラベルは保管しますが、必要なときに、どこにあるか?分からなくなることが多いですので、写真で管理するとよいです。
植物のラベル用のアルバム(フォルダー)を作り、保存しています。
小さな樹ですが、枝がたくさんありますので、このまま状態でも飾って、楽しむことができます。
株分けして、2鉢作ることができれば、1つの鉢は確実に花が咲くように、剪定などをしないで、そのまま育てます。
もう1つの鉢は、ミニ盆栽にチャレンジすることができますので、お買い得な苗になります。
ミニ盆栽は、小さな鉢に植え付けますので、枯れる心配や花が咲かないことがよくあります。
鉢植えで普通のクチナシを育てています。育て方を詳しく書いた記事がありますので、参考にして下さい。
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クチナシは、挿し木で増やすことができます。
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ヒメクチナシの植え付けの準備
ヒメクチナシの苗を新しい鉢に植え付けます。購入した苗は、植え付けられてから、どのくらいの期間が経過したか?分かりません。
根詰りすると、成長が悪く、花が咲きにくいですので、植え替え・植え付けすることをおすすめします。
必要な道具は、ピンセット・ハサミ・竹串・食器用のナイフとフォークです。
ピンセットはゴミなどを取り除くときに便利です。
根を切るためのハサミ。竹串で土を崩します。
食器用のナイフとフォークは、サビにくいステンレス製で、安くて便利な道具です。
大きな鉢受け皿の中で作業をすると、土がこぼれて汚れることがなく、後片付けが簡単になります。
苗を鉢から取り出す
最初に、鉢の底を確認します。
鉢の底の穴から根が長く出ていますと、苗を取り出すことができないことがあります。
根が引っ掛かっていますので、無理に鉢から苗を取り出すと、根が途中で切れます。
長く伸びた根があれば、ハサミで切りましょう。
※根鉢(ねばち)は、植物を鉢から抜いたときに、根と土がひと塊になった部分のことです。
根は長く伸びようとしますので、鉢に植え付けて期間が長くなると、このような状態になります。
根詰りする可能性が高く、植え替え・植え付けをする必要がある状態です。
根鉢の底から三分の一ぐらい崩して、一回り大きな鉢に植え替え・植え付けをします。
ヒメクチナシの株分け
幹が2本ありますので、株分けをします。2本の幹が癒着して、くっついていることがありますが、ナイフなどで切れば、株分けできます。
左の大きな株は、小さな鉢植えで育て、花を咲かせるとを目指します。
右の小さな株は、剪定をして、ミニ盆栽にチャレンジします。
ヒメクチナシの植え替え・植え付け
鉢に植え付けるときに、長ければ、調整します。
ヒメクチナシの用土
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土と腐葉土を2:1の割合で混ぜた用土が適しています。
フルイで粒の大きさを揃えて、保管しています。
ヒメクチナシは、用土を選びませんので再利用の用土で植え付けました。
小さい株は、樹高15センチぐらいです。
鉢の側面から底にスリットが設置され、根のサークリング現象を防ぎ、植物の成長がよい生産者向けの鉢になります。
鉢の高さの3分目くらいまで用土を入れて、植え付ける準備をします。
ヒメクチナシの植え付け
株分けしたヒメクチナシの小さい株を植え付けます。
植え付け後は、根が張ることが大切です。
株をしっかり固定して動かないようにすることで、根が張りやすくなります。
風や水遣りの水が当たり株が動くと、新しく伸びた細い根が切れます。
針金を使って株を鉢に固定することで、植え付け後の成長がよくなります。
ヒモで幹を鉢に固定したり、支柱で支えたり、株を鉢に固定する方法は、他にもあります。
固定できれば、どのような方法でもよいです。
ヒメクチナシの管理
ヒメクチナシの植え付け後は、すぐに水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
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ヒメクチナシの今後
ヒメクチナシの苗を9月5日に植え付けました。ヒメクチナシの植え替え・植え付けは、春の3~4月と秋の9~10月が適した時期です。
根の成長がよく、根詰りしやすい樹ですので、1~2年で植え替えをすることをおすすめします。
根詰りすると、花の数が少なくなったり、花が咲かなくなったりしますので、注意してください。
ヒメクチナシの今後の様子は、この記事を更新します。
左の大きな株は、このままの状態で育て、来シーズンに確実に花を咲かせることを目標にします。
右の小さな株は、ミニ盆栽を作ります。枝を剪定してコンパクトに仕上げ、小さな鉢に植え替える予定です。
更新しました。
ヒメクチナシの剪定
7月20日、撮影。秋に苗木を鉢に植え付け・植え替えをして、屋外で冬越しできたヒメクチナシ。
まだ樹が小さいのだろうか?つぼみができることがなく、花は咲きませんでした。
ヒメクチナシの剪定に適した時期は、花が終わった後です。
ヒメクチナシの挿し木の様子は、別の記事で詳しく書きましたので、参考にして下さい。
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次の更新は、夏越しや秋の様子を予定しています。
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