ヤマボウシの育て方:小さな鉢植えで、美しい花、可愛い実、紅葉を楽しむ


 
ヤマボウシ
ヤマボウシ(山法師)の小さな苗を購入しました。

小さな苗のメリットは、価格が安いことです。

デメリットは、が咲く樹の場合、が咲くまで多くの時間が必要になることです。

ホームセンターや園芸店で販売されている苗は、すぐにが咲く大きな樹が多く、価格が高くなります。

インターネット通販では、小さな苗も販売されています。

送料が別途に必要になりますので、まとめて注文するとよいです。

ヤマボウシ(山法師)の小さな苗で、小さな鉢植えを作り、が咲くように育てます

が咲くことに成功すれば、秋に可愛い実や美しい紅葉を楽しむことができます。



ヤマボウシの苗

ヤマボウシ 苗
ヤマボウシ(山法師)の苗は、樹高0.5メートル、10.5センチポットで、販売されていました。


ビニールポット
直径10センチぐらいのビニールポットに植えられています。


樹高
樹高は、65センチぐらいあります。

枝が多く、葉がたくさんありますが、全体的に細く、少し元気がない印象です









幹の太さ
根元の幹の太さは直径9ミリです。

1.5~2センチぐらいまで太くなれば、が咲く可能性が高くなります。



ヤマボウシの小さな鉢植え

ヤマボウシ 小さな鉢植え
ヤマボウシ(山法師)の苗を鉢に植え付け・植え替えをして、小さな鉢植えにします。

準備した鉢は、プラスチック製の鉢で、スリット鉢です。


直径
鉢の直径は15センチ、5号の鉢になります。

小さな鉢植えですので、5号(直径15センチ)までの大きさがおすすめです

樹高が30~50センチぐらいの樹が、バランスがよく、無理なく育てることができます。

いろいろな樹を小さな鉢植えが咲くまで育てます。
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鉢の高さ
鉢の高さは13センチぐらい。


スリット鉢
スリット鉢は、KANEYA(兼弥産業)の商品です。

スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。

MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。


八角形
スリット鉢は、上部は普通の鉢のように円形ですが、用土が入る部分は、六角形です


スリット
六角形の角に、スリットが設置され、根が光を浴びることで伸びることを防ぎます。


仕切り板
仕切り板が3ヶ所にあり、が底で巻くサークリング現象を防ぎます


ウォータースペース
六角形の部分まで、用土を入れることで、ウォータースペースが簡単に作れます

根のサークリング現象を防ぎ、用土の90%以上を有効利用できるスリット鉢ですので、小さな鉢植えでも、ヤマボウシ(山法師)が元気に育ちます。

デザイン性がよくないことがデメリットですが、鉢カバーを付けることで、改善することができます

ヤマボウシ(山法師)がが咲くまでに、ちょうどよいサイズの鉢カバーを探します。



ヤマボウシの植え付け・植え替え

植え付け 植え替え
ヤマボウシ(山法師)の苗を準備した鉢に、植え付け植え替えします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

大きな鉢受け皿の中で、作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。



苗の準備

苗 準備
ヤマボウシ(山法師)の苗をビニールポットから取り出して、新しい鉢に植え付け植え替えする準備をします。

最初に、ビニールポットの底を確認します

がたくさん出ていますと、ビニールポットから取り出すことができません。

無理に取り出すと、が切れますので、底から出ているはハサミで切ります。


横向き
鉢受け皿の中で、ヤマボウシ(山法師)の苗を横向きに置きます。


根鉢
ビニールポットを取り除き、根鉢の状態になりました。


根の状態
ヤマボウシ(山法師)の根鉢を確認すると、の状態は普通です

根詰りしていなく、健康な白いがたくさんあります。

黒くなっているは、古いになります。


表面の土
根鉢の底から三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。

小さな鉢植えで、ヤマボウシ(山法師)の成長をよくするために、根鉢を完全に崩します。

根元を確認するために、表面の土を竹串で崩します


根鉢 土
ヤマボウシ(山法師)の根鉢を完全に崩す理由は、土が粒が潰れて、団粒構造になっていないため、通気性や水はけ(排水性)がよくない状態です

根鉢の外側に多くある状態ですので、小さな鉢植えでは、が増えにくいです。


四方八方
根鉢を完全に崩して、土を取り除き、だけの状態にしました。

長いがハサミで切り、短くしました。

幹の根元から、が四方八方に広がっている状態になりました。

理想の状態で、植え付け植え替えをすることで、今後の成長がよくなります。



ヤマボウシの用土

鉢底石
スリット鉢は、スリットがたくさんありますので、水はけ(排水性)がよく、鉢底石が必要ありません

スリットから用土がこぼれますので、底に赤玉土の中粒をゴロ土をして敷きます。


スリット
スリットが見えなくなるくらいの量を敷きました。


ヤマボウシ 用土
ヤマボウシ(山法師)は、水はけ(排水性)がよい用土が適しています

ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で、問題なく育てることができます。

用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土7:3の割合で混ぜ合わせた用土がよいです。


均一
小さなスコップで均一になるように混ぜます


用土
ヤマボウシ(山法師)の用土が準備できました。



ヤマボウシを鉢に植え付け・植え替え

鉢 用土
底に赤玉土の中粒を敷いた鉢に、作ったヤマボウシ(山法師)の用土を入れます。


3分目
鉢の底から3分目くらいの高さまで、用土を入れました。

ヤマボウシ(山法師)の苗の根元が、スリット鉢の八角形の段差の位置になるように、量を調節します。


根元の高さ
植え付け植え替えのポイントは、根元の高さになります。基本は、苗の状態のときの土の高さに合わせます。

元より深く植え付け植え替えすることを「深植え」と呼びます。

鉢植えで「深植え」すると、が伸びるスペースが減ります。土の中に埋まることになった幹から根が伸びる2段根になり、成長に悪い影響を与えます。


隙間 竹串
用土を入れて、根と根の間に隙間なく、用土が入るように竹串で突きます


押さえる
手で軽く押さえて、用土を固めます。

赤玉土の粒が崩れないくらいの強さで押しましょう。


表面
表面は、赤玉土だけにすると見栄えがよくなります。

ヤマボウシ(山法師)の植え付け植え替えが完成しました。



ヤマボウシの管理

水遣り
植え付け植え替え後は、すぐに水遣りをします。


透明な水
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

ヤマボウシ(山法師)の水遣りは、鉢が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

少し乾燥しているくらいが適していますので、用土がいつも湿った状態は、苦手です。

水遣りは、春と秋は1~2日1回、暑い夏は朝と夕方の1日1~2回、落葉して寒い冬は、完全に乾かないように1週間~10日に1回ぐらいが基本です。

1日中、在宅していることは難しく、水遣りの回数を変えることはできませんので、置く場所を変えて、日当たりを調整することで、水切れしないように対策をします。


明るい日陰
植え付け植え替え後の1週間から10日間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。


支柱
樹高が65センチぐらいと高いですので、風で樹が動かないように支柱を立てます

樹が動くと、新しく伸びたが切れます。新しいは、とても細く切れやすいです。

は樹の成長に、大きな影響があり、大切な存在です。


ビニールタイ
ヤマボウシ(山法師)の幹と支柱をビニールタイで固定します。


2ヶ所
2ヶ所ぐらい固定します。



ヤマボウシの育て方のポイント

  • 日当たり、風通しがよい場所で育てる。夏は西日が当たらない半日陰。
  • 用土は市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
  • 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は、春先に緩効性化成肥料を置き肥。
  • 植え付け植え替えは、12月~3月が適しています。

ヤマボウシは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

鉢植え根詰りしないように、2~3年に1回、植え替えをします。

剪定は、落葉している12月~3月に、不要な枝や樹形を乱す枝を間引き剪定します。

肥料は、2月~3月頃の春先に、緩効性化成肥料を置き肥で与えます。








ヤマボウシの今後

今後
9月20日に、ヤマボウシ(山法師)の苗を植え付け植え替えしました。

ヤマボウシ(山法師)の植え付け植え替えは、落葉している12月から3月が適して時期になります

適した時期ではありませんが、植え付け植え替え後の管理に気を付ければ、大丈夫です。

九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。

11月までは寒くなく、12月下旬から本格的に寒くなります。

秋分の日(お彼岸)を過ぎると、残暑が厳しくなくなる気候ですので、成長する期間があります。

ヤマボウシ(山法師)の小さな鉢植え今後の様子は、この記事を更新します

葉が紅葉して、寒くなると落葉、冬越しの様子や春の芽吹き、小さな鉢植えが咲くまでを記録します。




記事を更新しました。

ヤマボウシの剪定

ヤマボウシ 剪定
6月17日、撮影。

ヤマボウシの鉢植えは、寒い冬は落葉して、暖かくなった春にが芽吹きました。

日差しが強い影響か?が緑色でなく、紅葉しているような色になりました。


ヤマボウシ 樹高
ヤマボウシの樹高は変化がなく、65センチぐらいです。


芯止め
長く伸びた幹を剪定して、「芯止め」します。

「芯止め」は、樹の幹の先端を切り、上に伸びる生長を止めることです。


取り木
幹を剪定しないで、取り木をしました。

取り木をすれば、株を増やすことができます。増やした株で、ヤマボウシの盆栽を作ることにチャレンジします

取り木の様子を詳しく別の記事で書きましたので、参考にして下さい。
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ヤマボウシ小さな鉢植えは、樹が小さいですので、つぼみがなく、今シーズンはが咲きません。

どのくらいの大きさに成長すれば、が咲くか?確認します。

次の更新は、秋の紅葉の様子を予定しています



更新しました

ヤマボウシの紅葉

11月5日
11月5日、撮影。

ヤマボウシ小さな鉢植えは、夏の強い日差しで葉焼けして、台風などの強い風によって、が落ちています。

来シーズンは、午前中だけ日が当たり、午後からは日陰になる半日陰で管理して、葉焼けを防ぎます。


ヤマボウシ 紅葉
2枚だけ残ったが、赤色に色づき、美しく紅葉しています

ヤマボウシ紅葉が美しいことが確認できました。


枯れた葉
鉢の中に、落葉した枯れたがありますので、掃除をします。


ピンセット
ピンセットを使って、枯れたを取り除きます。


肥料
春に与えた肥料が残っています。

落葉して休眠していいる間は、肥料の必要はなく、形が崩れていますので、取り除きます。


病害虫
ヤマボウシの鉢の中がキレイになりました。

枯れ肥料は、病害虫の発生の原因になりますので、キレイな状態にするとよいです。


落葉する前
ヤマボウシなどの落葉樹は、紅葉が終わり、落葉すると、落ちの掃除が大変です

紅葉を楽しみ、落葉が始まったころに、ハサミでを取り除くことをお薦めします。

落ち葉の掃除が大変になり、枯れが隣の家などに入ると、ご近所トラブルになることがあります。

ベランダで育てている場合は、排水口が詰まる可能性がありますので、注意が必要です。


少し葉
キレイに切る必要はなく、少しを残すと、簡単です。


冬越し
ヤマボウシ小さな鉢植えは、キレイな状態になり、冬越しの準備ができました。

がなくなりましたので、鉢の土が完全に乾かないように、1週間から10日に1回ぐらい、水遣りをします

剪定ができる時期ですが、が咲くまでは、樹を大きく成長させるために、剪定をしません。

次の更新は、春に芽吹く様子を予定しています



取り木の様子を詳しく別の記事で書きましたので、参考にして下さい。
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ヤマボウシによく似ている同じサンシュユ属のハナミズキも育てています。
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