ブラキカム「ブライトパープル」は、キク科ヒメコスモス属(ブラキスコメ属)の半耐寒性多年草、原産地はオーストラリアです。
学名は、Brachyscome angustifoliaで、ブラキスコメ、ヒメコスモスと呼ばれることがあります。
ブラキカム「ブライトパープル」は、アングスティフォリア種の園芸品種で、花が咲く時期が長く、コンパクトな株で、幅が広い葉が特徴です。
花が咲く時期は3月~11月、暑さが厳しい夏は、花が少なくなります。
花の形は、中心部分は黄色の筒状花(つつじょうか)、紫色の花びらの部分は舌状花(ぜつじょうか)、2種類の花からできているキク科特有の花になります。
11月下旬に、花が咲き終わったブラキカム「ブライトパープル」の苗が、ホームセンターで値引き販売されていましたので、購入しました。
ブラキカム「ブライトパープル」の苗
萎れた花ですが、実物を見て、購入できました。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ブラキカム
ブライトパープル
【学 名】Brachyscome angustifolia hybrid
(Brachyscome Cass.)
【原産地】オーストラリア
【用 途】花壇・コンテナ・ハンキング
【花 期】3月~11月
【特 性】半耐寒性多年草
管理のしかた
【場 所】日当たりの良いところ。コンテナの場合は夏は半日陰、冬は霜よけできる場所に移動すると良いでしょう。
【 土 】排水性の良い用土(赤玉土6:腐葉土4)
【水やり】表面が乾いたらたっぷり与えます。過湿を嫌います。冬は控えめに。
【肥 料】植付け時に元肥として緩効性の肥料を入れて、開花が旺盛なとき2週間に一度液肥を与えます。
ワンポイントアドバイス
花柄が多くなったり、姿が乱れてきたら、株全体を軽く刈り込むと、再びきれいにまとまり花が咲き始めます。
ブラキカム「ブライトパープル」の苗の草丈は、7センチぐらいです。葉は小さいですが、地植えすれば、草丈が30センチぐらいまで大きくなります。
小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。
値引き販売されていた苗ですので、葉が伸びて、草姿が乱れています。
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。
ブラキカム「ブライトパープル」の花は、花茎を長く伸ばして、中心部分の黄色の筒状花(つつじょうか)、紫色の花びらの部分は舌状花(ぜつじょうか)で、1つの花を咲かせます。
購入した苗は、つぼみがたくさんありますので、花をが咲く可能性がある苗です。
苗を購入するときは、咲いている花が多い苗より、つぼみがたくさんある苗がおすすめです。花が咲く様子を楽しめ、長期間、花を観賞できます。
ブラキカム「ブライトパープル」の苗の選び方は、葉の色がよく、茎が間延びしていないものがよいです。
ブラキカム「ブライトパープル」の花がら摘み
ブラキカム「ブライトパープル」の苗は、ホームセンターで値引き販売されていましたので、萎れた花があります。
花が萎れていますので、花がら摘みをします。
花がら摘みをする目的は、見た目をキレイする以外に、萎れた花がカビ病気の原因になったり、結実して種ができることで株が弱ったりすることを防ぐことができます。
必要な道具は、ハサミです。
ブラキカム「ブライトパープル」の花がら摘みは、長く伸びた花茎をハサミで切るだけですので、簡単です。花茎の付け根できると、キレイになります。
普段も、花が萎れ始めたら、こまめに花がら摘みをするとよいです。
ブラキカム「ブライトパープル」の花がら摘みが終わりました。
ホームセンターで値引き販売されていた苗ですが、つぼみがたくさんありますので、花が咲くことが楽しみです。
ブラキカム「ブライトパープル」の小さな鉢植え
ブラキカム「ブライトパープル」は、草丈が30センチまで大きく成長する多年草です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、管理が簡単にできます。
ビニールポットの状態のままで、鉢に入れると、植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。
ブラキカム「ブライトパープル」を小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
根詰りすることがなく、ブラキカム「ブライトパープル」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、ブラキカム「ブライトパープル」を小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は室内などに移動させることで、最適な環境で育てることができます。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。
苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
購入したブラキカム「ブライトパープル」の苗は、草丈が7センチぐらいですので、大きく成長させたい場合は、ビニールポットより一回り大きい3.5号(直径10.5センチ)が適したサイズになります。
ブラキカム「ブライトパープル」の立派な鉢植えになる予定です。
ブラキカム「ブライトパープル」の用土
ブラキカム「ブライトパープル」は、水はけ(排水性)がよい用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を6:4の割合で混ぜた用土を使います。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけがよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
ブラキカム「ブライトパープル」は、水はけがよい用土が適していますので、鉢底石を敷き、水はけのよい環境を作ります。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れます。
植え付け・植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。
ブラキカム「ブライトパープル」の鉢の準備ができました。最初に鉢の準備をします。
根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
ブラキカム「ブライトパープル」の植え付け・植え替え
ブラキカム「ブライトパープル」の苗を鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ブラキカム「ブライトパープル」の植え付け・植え替えに適した時期は、春の3月頃になります。
11月下旬と、朝晩は冷え込むようになりましたが、温暖な九州地方の福岡県で育てていますので、根鉢を軽く崩して、鉢に植え付け・植え替えをします。
ビニールポットから取り出す
ビニールポットの底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。
ブラキカム「ブライトパープル」の苗をビニールポットから取り出すことができました。
購入したブラキカム「ブライトパープル」の苗のビニールポットの中に、肥料がありますので、ピンセットで集めて、植え付け・植え替え後に、再利用します。
ブラキカム「ブライトパープル」の根鉢
ブラキカム「ブライトパープル」の苗をポットから取り出すことができ、根鉢になりました。
根鉢は、苗を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態を確認すると、根の量は多く、鉢の底で根が巻くサークリング現象が発生しています。
白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
つぼみがあったり、花が咲いたりしている苗は、根鉢をあまり崩さないで、植え付け・植え替えをします。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根鉢の底は、根や土が固まった状態で、植え付け・植え替えをすると、根の成長がよくありませんので、崩します。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
ブラキカム「ブライトパープル」の根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩したブラキカム「ブライトパープル」を用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れずに、赤玉土だけの用土にしました。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
スリット鉢の段差より少し下まで用土を入れます。
ウォータースペースを作るために、鉢のフチより1~2センチ下まで用土を入れますが、スリット鉢は、段差がありますので、分かりやすいです。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
ブラキカム「ブライトパープル」の小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
ブラキカム「ブライトパープル」の管理
ブラキカム「ブライトパープル」の苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
花や葉に水がかからないように、水差しを使って、土の表面に水を与えます。
ブラキカム「ブライトパープル」の水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。夏の高温多湿に弱いですので、梅雨頃から9月までは、水の与えすぎに注意します。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1~2日1回、暑い夏は1日1回、寒い冬は、乾かし気味に、完全に乾かないように4~5日に1回ぐらいが目安になります。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
土が凍結すると、枯れることがありますので、寒さが厳しい地域は、保護すると安心です。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が早く傷みます。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ブラキカム「ブライトパープル」は、日当たり・風通しの良い場所で管理します。
耐暑性は少し弱く、暑い夏の乾燥や高温多湿は苦手です。半日陰で、風通しのよい場所で管理します。
耐寒性は弱く、氷点下になると枯れることがありますので、保護が必要になります。温暖な地域でも霜にあたると枯れますので、寒い冬は軒下などで管理してください。
ブラキカム「ブライトパープル」の葉の手入れ
ホームセンターで値引き販売されていた苗ですが、雰囲気がよい小さな鉢植えになりました。
株元に近い下の葉は、日当たりが悪くなりますので、黄色に変色しやすく、元気がありません。
葉の付け根をハサミで切ります。
ブラキカム「ブライトパープル」の小さな鉢植えは、葉が少なくなり、スッキリしました。
風通しがよくなり、病害虫の予防になります。
多湿に弱い性質ですので、雨の日が続く梅雨の前に、混み合った葉を取り除くと、枯れることがありません。
ブラキカム「ブライトパープル」の肥料
ブラキカム「ブライトパープル」の肥料は、春から秋に液体肥料を2週間に1回ぐらい与えます。つぼみができ始めてから花が咲く秋には、リン酸を多く含む液体肥料を併用するとよいです。
ブラキカム「ブライトパープル」は、花がたくさん咲きますので、肥料が切れないように、注意が必要です
植え付け・植え替えした直後に肥料を与えることを避けますが、苗にあった肥料ですので、影響が小さいです。
購入した苗には、土の上にたくさんの肥料がありました。生産者の方が使用している肥料です。
ブラキカム「ブライトパープル」の小さな鉢植えに、肥料を置き肥しました。
雨よけ・霜よけで保護する
育苗トレーに、100均のU字型支柱を使い、雨よけ・霜よけを作りました。透明ビニールは100均のテーブルクロスです。
最近の家は軒下がありませんので、雨よけ・霜よけがあると、花が咲く植物や寒さに弱い植物の管理に便利です。
製作した様子を記事に書いていますので、参考にして下さい。
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ビニールハウスのように密閉されていませんので、ブラキカム「ブライトパープル」の小さな鉢植えは、株元の風通しがよい状態です。
雨や霜にあたりませんので、花を長く楽しむことができます。
ブラキカム「ブライトパープル」の育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 水はけのよい用土を好む。市販の培養土、または赤玉土と腐葉土を6:4で配合。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は3~11月に薄めの液体肥料を与えます。
- 夏は高温多湿に注意。
- 植え付け・植え替えは、春の3月が適しています。
ブラキカム「ブライトパープル」は基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、春に植え替えをします。
暑い夏は半日陰で管理すると、水切れの心配が少なくなります。耐暑性が少し弱いですので、管理に注意が必要です。
ブラキカム「ブライトパープル」の今後
11月27日に、ブラキカム「ブライトパープル」の苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、11月の平均気温は13.8度になります。最高気温が17.8度、最低気温は10.2度。
まだ本格的に寒くありませんので、美しい花が咲く可能性があります。
ブラキカム「ブライトパープル」の今後の様子はこの記事を更新します。
1年間の育てる様子を記録します。
いろいろな品種のブラキカムを育てています。詳しく書いた記事があります。参考にして下さい。
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