秋の10月頃に美しい花を楽しめる十月桜(ジュウガツザクラ)。
学名は、Cerasus × subhirtella ‘Autumnalis’で小彼岸系の品種です。エドヒガンとマメザクラの雑種とされています。
育て方:カレンダー
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
花期 | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |
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植付 | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |
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肥料 | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |
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剪定 | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |
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関東地方より西の地域を基準にしています。
十月桜の育て方のポイント
- 日当たりがよい場所で育てる。西日に注意。夏は遮光ネットなどで保護。
- 肥沃で、水はけがよい用土。市販の庭木用の培養土で大丈夫。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は4~6月と9~10月に緩効性化成肥料を与えます。
- 剪定は花後の5~6月頃に、2~3芽を残して枝を切る。落葉後もOK。
- 植え付け・植え替えは、11月~12月、または2月下旬~3月。
十月桜の特徴
十月桜(ジュウガツザクラ)は、名前から分かるように秋の10月頃に美しい花を楽しめる桜の品種です。
十月桜の花は10月頃に咲き始め、寒い冬の間も断続的に咲き続けます。花の大きさは中輪(直径1.5~3センチ)で、花びらが10~16枚ぐらいの八重咲き、花の色は淡紅色から白色。1ヶ所から3~5輪が咲きます。雌しべが黄色で雄しべより長いことが特徴。結実して果実ができることは少ないです。
十月桜は春と秋に花が咲く二季咲きの桜になります。3月下旬から4月中旬に咲く春の花は、少し大きく、紅色が濃い。春に多くの花を咲かせます。秋の花は少し小さく、色が薄く白色に見えます。秋の花は断続的に咲き、数は少ないですが、寒い冬に美しい桜の花が楽しめます。
十月桜の葉の大きさは4~10センチぐらい、楕円形で先端が尖り、フチにギザギザがあります。葉は枝の各節に1枚ずつ、互い違いに生える互生です。葉や枝には細かな毛があります。
十月桜の栽培環境
十月桜は、風通し・日当たりのよい場所で管理しますが、鉢植えですので、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。西日が当たる場所は避けてください。
日差しが強い夏は、直射日光が当たらないように、明るい日陰に置くか、遮光ネットで保護します。
半日陰でも育てることができますが、枝が徒長して、花が少なくなります。夏以外はよく日に当てることで、たくさんの花を咲かせることができます。
耐寒性は強いですので、冬でも屋外で管理できます。冷たい風が当たらない場所で、鉢の中の用土が凍らないように注意が必要です。
寒さが厳しい地域は、霜や積雪から保護できるムロや室内で管理します。
十月桜の水遣り
十月桜の水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は落葉していますので、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。
十月桜の肥料
肥料は春の
花が終わった後の4~6月と秋の
花が咲く前の涼しくなり始めた9~10月に与えます。たくさんの
花が咲くように
リン酸(P)の成分が多い花用の肥料がよいです。
肥料には液肥、有機質肥料、化成肥料があります。与え方や効果の期間などの違いがありますので、袋の裏に記載してある説明をよく読んで使いましょう。
粒状の固形肥料の場合は、根元から離れた場所に円形に
肥料を与えます。
根の先端から吸収しますので、少量の肥料でも効果が高いです。
十月桜の植え付け・植え替え
十月桜の
植え付け・植え替えは、
落葉している11月~12月、または春の
花が咲く前の2月下旬~3月が適した時期です。
十月桜は肥沃で水はけがよい用土が適しています。、ホームセンターや園芸店で販売されている庭木用の培養土でよいです。
用土を作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜます。小さな鉢植えは水切れを防ぐために赤玉土だけがよいです。
十月桜の病害虫
十月桜の発生する病気は、うどんこ病・黒星病・炭疽病・さび病・菌核・根頭癌腫病・てんぐ巣病などがあります。いろいろな病気がありますが、日当たりと風通しのよい場所で育てることが一番の予防になります。
落葉している冬に、殺菌剤(サンヨールなど)で消毒をして予防するとよいです。葉がないですので薬害が出ることがなく、安心して散布できます。
害虫は、アブラムシ・カイガラムシ・コスカシバの幼虫・チュウレンジバチの幼虫です。
アブラムシは一般的な園芸用の殺虫剤で駆除できます。カイガラムシにはマシン油が効果が高いです。春と秋はケムシ類が発生しやすいですので見つけたら、捕獲するか、殺虫剤で駆除します。
庭植え(地植え)して樹が大きい場合は、病害虫の対策が大変ですが、鉢植えは樹高が小さく、簡単になります。水遣りのときに、注意深く観察をして初期の段階で対策をしましょう。
十月桜の花がら摘み
十月桜は
花がら摘みをすることで樹勢がよくなり、春と秋に美しい
花を楽しむことができます。
花がら摘みは、花が少し萎れたときに花を取り除く作業です。
花がら摘みの作業は、
花びらが少し萎れた段階でハサミを使って、
花を切り落とします。難しい作業でなく、簡単にできます。
花が咲くと、雄しべの花粉が雌しべに付着して
結実して、
花びらが散ると雌しべの根元が膨らんで
実ができます。
実を大きく膨らませるには、多くの栄養分が必要です。
実を作ることで樹勢が弱くなり、次の花芽が少なくなります。
一般的な桜の品種は、年に1回の春に花を咲かせますが、十月桜は年に2回の二季咲きですので、花がら摘みが必ずしましょう。
十月桜の剪定
剪定は春の
花が終わった後に芽吹き、枝が伸びたら、
5~6月頃に枝の根元に葉を2~3芽を残してハサミで枝を切ります。寒い冬に落葉した後もできます。
剪定は
葉の少し上で枝を切ります。
葉や
芽がないと枝が枯れます。
十月桜を含め桜は病気に少し弱い性質ですので、枝の切り口には癒合剤を塗ります。癒合剤は殺菌剤が配合されていますので、切り口を保護して雑菌の侵入を防ぎます。ホームセンターや園芸店で販売されていますので、剪定をするときは準備してください。
太い枝や幹を剪定する場合は、落葉している冬がオススメです。病害虫の心配が少なくなります。
十月桜の育て方のまとめ
11月に園芸店で十月桜の鉢植えを購入しました。育て方を本やインターネットで調べて、まとめました。
秋の花が咲いていますので、寒い冬の間、美しい花を楽しめそうです。今後は剪定や植え替えなどの作業します。実際に作業をして、違うことがあれば、記事の修正をします。
育て方のポイントを確認して、十月桜の美しい花を楽しみましょう。
十月桜の育て方のポイント
- 日当たりがよい場所で育てる。西日に注意。夏は遮光ネットなどで保護。
- 肥沃で、水はけがよい用土。市販の庭木用の培養土で大丈夫。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は4~6月と9~10月に緩効性化成肥料を与えます。
- 剪定は花後の5~6月頃に、2~3芽を残して枝を切る。落葉後もOK。
- 植え付け・植え替えは、11月~12月、または2月下旬~3月。
いろいろな品種の桜を育てています。参考にして下さい。
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