ミヤマキリシマ(深山霧島)の育て方:簡単に小さな鉢植えやミニ盆栽を作りましょう。


ミヤマキリシマ 育て方
ミヤマキリシマ(深山霧島)は小型のツツジで、九州地方に自生しています。小さい樹でも、たくさんの花が咲きますので、簡単に小さな鉢植えミニ盆栽を作れます。

ミヤマキリシマの苗木

ミヤマキリシマ 苗木
ミヤマキリシマ苗木は、小さく樹高は10センチぐらいです。ホームセンターで10月の下旬に購入しました。

葉が元気よく、つぼみが付いている苗木を選びましょう。

2.5号 直径7.5センチ
苗木は直径7.5センチ(2.5号)のビニールポットです。



ラベル
ミヤマキリシマ(深山霧島)の花が咲く時期は、5月頃ですラベルの写真で花を確認しましょう。

自生のミヤマキリシマはピンク色のが咲きますが、品種改良されて、いろいろな形や色の花が咲くタイプがあります

ホームセンターや園芸店で販売されている苗木は品種の種類が少ないです。インターネット通販を利用すると、多くの品種の中から好きな花の色や形を選ぶことができます。

ラベル 育て方
ラベルの裏には、育て方が簡単に記載されています。

ラベルは保管しますが、紛失することがよくありますので、写真に撮り、植物のラベル用のフォルダ(グーグルフォトならアルバム)を作り、保存しています。

2つ
2つの幹がある苗木を選びました。2つ鉢を作ることができれば、1つは普通に育て、もう1つは、いろいろなことにチャレンジできます

ミヤマキリシマの植え付け

ミヤマキリシマ(深山霧島)の植え付け植え替えは春と秋が適した時期です。小型のツツジですが、元気よく成長すると、根が回りますので、2年に1回ぐらいに植え替えをします。

10月の下旬に苗木を購入しましたので、すぐに植え付けます。本格的に寒くなる前がよいです。寒くなったら春に植え付けるほうがよいでしょう。

鉢の準備

植え付け 鉢
ミヤマキリシマの苗木を植え付けるは、朱温鉢と駄温鉢にしました。栽培に適したですので、初めて育てる樹のときは安心できます。

1年間、育てると夏の水切れ葉焼けなどが確認できます。その後、もっと小さな鉢や美しい盆栽鉢に植え替えるとよいです。

2.5号
の大きさは2.5号(直径7.5センチ)です。朝と夕方に水遣りできますが、昼間は難しいですので、一番小さくて2.5号が限界です。

育てている場所の日当たりや風通しなどの環境、水遣りの時間や頻度によって、安心して育てることができるの大きさは異なります。

これ以上小さくすると、鉢を砂に埋めて水切れ対策をするなど、特別な作業が必要になります。

植え付ける鉢
ミヤマキリシマの苗木は幹が2つありますので、2つの鉢を準備しました。

底石
鉢底ネットを針金で固定して、鉢底石を敷きました。排水性(水はけ)をよくするために鉢底石を敷きます。鉢底石はボラ土(日向土)を使いました。

鉢底石は、砂利や軽石など、どのようなものでも大丈夫ですが、粒の大きさが大切です。使う用土の粒の大きさより少し大きなものが適しています。

苗木の準備

植え付け 道具
苗木植え付けに必要な道具は、ハサミと竹串です。

ハサミで根を切ります。用土で刃が傷つくことがありますので、100均の安いものが適しています。小さい苗木ですので、根さばき(根かき)でなく竹串でよいです。

横 角
苗木を横向きに置き、底の角を押すと簡単に取り出すことができます。

根 状態
の状態はよいです。太いがなく、細いがたくさんあります。底は根詰まり気味ですが、ビニールポットですので、このくらいは普通です。

3分の1
底の3分の1を崩して、植え付けます。

ハサミ 切る
細いがたくさんあり、詰まっていますので、ハサミで切り落とします。

中 根 少ない
用土の中のほうは、が少ないです。

2つの幹
2つのを分けます。用土を崩して、がつながっていないことを確認しました。

2つ 分ける
キレイに2つに分けることができました。挿し木で作った苗木ですので、キレイに分かれたことから2本を挿し木していた可能性が高いです。

1つの苗木で2つの鉢を作ることができるので、お買い得です。

苗木の植え付け

鉢 入れる
準備したに入れてみます。半分に切ったので余裕で入ります。

根元 高さ
大切なことは、根元の高さです。横から見て根元の高さを確認します。

高ければ、底の用土をもう少し崩します。低ければ、底に用土を入れて調節します。

鉢のフチより少し低いぐらいがよいです。

針金 固定
株が動かないように針金で固定します。底から針金を挿してを固定します。

針金 出す
底から挿した針金を根元付近から出します。

固定
小さな樹ですので、きつく縛る必要はなく、簡単な固定で大丈夫です。

ミヤマキリシマ 用土
ミヤマキリシマ(深山霧島)の用土は、鹿沼土がメインで、桐生砂やボラ土(日向土)を混ぜて排水性(水はけ)をよくします

鹿沼土ボラ土(日向土)を6:4の割合で混ぜた用土を基本にしています。用土は地域や環境、管理の仕方によって異なります。いろいろな用土を試すことも楽しみの一つです。

福岡県は、ツツジの有名な産地である久留米市があります。久留米市世界つつじセンターのホームページでは、ミヤマキリシマの盆栽の用土は、鹿沼土ボラ土(日向土)を2:8の割合で混ぜる用土が紹介されています。


鹿沼土
苗木用土だけでは隙間がありますので、鹿沼土の小粒を入れました。竹串を挿して、鹿沼土が隙間にしっかり入るようにします。

植え付け
鉢に植え付けたミヤマキリシマ

ミヤマキリシマの植え付け後の管理

水遣り
植え付け後は、水遣りをします。

最初は泥水が底から流れます。水が透明になるまで、たっぷり水を与えます

泥水の原因は小さな粒の微塵(ミジン)です。用土の隙間に詰まると排水性(水はけ)が悪くなります。

微塵は一度固まると、植え替えるしか取り除く方法がありませんので、最初の水遣りでしっかり洗い流します。

明るい日陰
植え付け後は1週間から10日間ぐらい、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。

10月25日に植え付けをしたので、季節は秋で水遣りは朝の1回です。

夕方に葉が乾燥しているようでしたら、霧吹きで葉水するとよいです。

朱温鉢
朱温鉢のミヤマキリシマは最初の枝分かれまでが短い株です。右に徒長した枝がありますが、そのまま育てます。

幹を太くしたい場合は徒長枝を剪定せずに伸ばします。

駄温鉢
駄温鉢のミヤマキリシマ。幹が長く、少し腰が高いです。

葉の状態を確認しながら、異常がないようでしたら、少しずつ日の当たる場所に移動します。

水遣り ジョウロ
毎日の水遣りで、状態をしっかり確認します。ハス口を自作したミニ盆栽用のジョウロで水遣りをしています。

ミヤマキリシマの針金掛け

駄温鉢 幹
駄温鉢のミヤマキリシマは最初の枝分かれまでが少し長く、幹が真っ直ぐです。まだ細くて曲がりやすいですので、針金掛けをします。

樹高
樹高は11センチぐらい、曲げるは3センチぐらいの長さがあります。

曲がり
盆栽は根元の曲がりが大切です

針金
針金は使いやすい2ミリのアルミ線です。ラジオペンチがあると便利です。

針金 挿す
幹の横に針金を深く挿して固定します。

針金 巻く
針金を幹に巻きます。曲げるだけなら右巻き、左巻きのどちらでもよいです。

ゆっくり 曲げる
をゆっくり曲げます。細いので柔らかく、折れる心配は少ないですが注意しましょう。

一度
きつく曲げたいときは、一度に曲げずに、1週間後に、また曲げてあげるとよいです。

冬の間は成長しないので、針金が幹に食い込みにくいメリットがあります。

ミヤマキリシマの紅葉

ミヤマキリシマ 紅葉
12月7日撮影。ミヤマキリシマ(深山霧島)が美しく紅葉しています。

ツツジは春のと秋の紅葉の2度、楽しむことができます。鮮やかな赤でないですが、キレイに紅葉しています。

つぼみ
つぼみが大きく成長しています。花が咲く時期はまだ先ですが、たくさん花が咲きそうです。

これから寒くなる冬になりますが、水遣りに注意が必要です。寒いですが、空気が乾燥していますので、乾きます。

2~3日に1回ぐらいの水遣りが必要です

夕方に水遣りをすると夜に用土が凍るので、朝から昼ぐらいまでに水遣りをしなければなりません。

ミヤマキリシマの今後

秋に苗木を購入して、小さな鉢に植え付けたミヤマキリシマ(深山霧島)。

冬越しをして、春に花が咲く様子は、この記事を更新します

苗木から育てて、ミニ盆栽を作る様子を記録していきます。

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