ヒメスミレ(姫菫)は、普通のスミレによく似ていますが、サイズが小さいですので、ちょっとしたスペースに飾ることができます。
美しい花で春を感じることができるスミレ。丈夫で育てやすいですので、初心者の方にもおすすめできる山野草になります。
ホームセンターで苗が販売されていましたので、購入しました。
ヒメスミレ(姫菫)の特徴
ヒメスミレ(姫菫)は、スミレ科スミレ属で、学名はViola inconspicua subsp.nagasakiensisになります。日本の本州の秋田県より南の地域、四国地方、九州地方に自生しているスミレです。
ヒメスミレ(姫菫)の花は、普通のスミレとよく似て、濃い紫色。草丈が3~8センチぐらいと小さく、名前の由来になります。
花の直径は1~1.5センチと小さく、花びらは長細く、側弁の基部に毛があります。花が咲いている時期は、葉の長さが4センチぐらいと小さいですので、ミニ盆栽に最適です。
スミレの育て方
秋から春は日向~半日陰。夏は風通しの良い日陰。冬は霜よけをする。潅水は表土が乾いたらたっぷり与える。春の花後か秋に山野草土へ元肥を入れ植替を行う。
ヒメスミレ(姫菫)の育て方で注意することは、水遣りと夏は日陰で管理することだけです。難しいことがないですので、初心者の方も簡単に育てることができます。
ヒメスミレ(姫菫)の植え付け
購入したヒメスミレ(姫菫)の苗は、直径6センチ(2号)の黒いビニールポットです。このままの状態では、雰囲気がよくなく、栽培に適していませんので、鉢に植え付けをします。
アップルウェアーのプレステラ105型は、10ヶ組で200円以下と安く、日本製ですので耐久性が高いです。
鉢の高さは8センチ。
ヒメスミレ(姫菫)の苗のビニールポットと比べると、一回り大きく、植え付けに適した鉢です。
プレステラの大きな特徴は、側面から底に伸びるスリットが8つ設置され、根のサークリング現象を防げることです。
根は長く伸びる性質があり、鉢植えでは、根の本数が増えることが少なく、鉢の底で長く伸びた根が巻いています。
プレステラで栽培すると、スリットによって根が光を浴びることで伸びることがありません。
根が伸びなくなると、株から伸びる新しい根が増え、元気に育てることができます。
ヒメスミレ(姫菫)の苗をビニールポットのまま、新しい鉢のプレステラ105型に入れると、植え付けたときの雰囲気をイメージすることができます。
ヒメスミレ(姫菫)の用土
ヒメスミレ(姫菫)は、ホームセンターや園芸店で販売されている培養土で育てることができます。
赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた基本の用土でよいです。
盆栽の山野草として栽培する場合は、大きく成長させる必要がありませんので、赤玉土と鹿沼土と軽石を1:1:1の割合で混ぜた用土を使います。
排水性(水はけ)がよい用土ですので、水遣りを忘れないように注意が必要になります。
ヒメスミレ(姫菫)の植え付けや植え替えに適した時期は、花が咲く前の3月と秋の9月頃になります。
ホームセンターや園芸店で、ヒメスミレ(姫菫)の苗が販売されている時期は、花が咲く4月頃ですので、植え付けに適した時期ではありません。
根鉢をあまり崩さないで、植え付けます。苗の用土は、普通の培養土に鹿沼土を混ぜたものです。
鹿沼土と軽石を1:1の割合で混ぜた用土を追加して、植え付けることにしました。
プレステラは、スリットが多く設置され、排水性(水はけ)がよいですので、鉢底石が必要ありません。
鉢の高さの2分目くらいまで用土を入れて、ヒメスミレ(姫菫)の苗を植え付ける準備をしました。
苗の根鉢の大きさによって、鉢の底に入れる用土の量を調整します。2分目くらいまで入れておくとよいです。
ヒメスミレ(姫菫)の苗の準備
ヒメスミレ(姫菫)の苗の準備に必要な道具は、ハサミと竹串です。
ピンセットは、ゴミなどを取り除くときに便利です。鉢受け皿の中で作業をすると、土で周りが汚れることがなく、後片付けが簡単です。
ヒメスミレ(姫菫)の苗を横向きに置いて、ビニールポットから出します。
横向きに置いて作業すると、根鉢が崩れにくいです。
ヒメスミレ(姫菫)の根は、とても細く、根の状態は、量がちょっと少なく、底のほうに固まっています。
根鉢の底を少し崩して植え付けます。根が固まった状態では、今後の成長が悪くなります。
表面の土が汚れていますので、少し取り除きました。
ヒメスミレ(姫菫)の開花の時期になりますので、根鉢をほとんど崩すことなく、鉢に植え付けます。
ヒメスミレ(姫菫)を植え付ける
上と下の土を少し崩して、小さくなった根鉢。準備した鉢に入れて、ヒメスミレ(姫菫)を植え付けます。
鉢に入れて、株元の高さを確認します。
植え付ける鉢のプレステラは段差のあるところまで用土を入れますので、株元の高さが段差の位置になるように、底に入れた用土の量を調整します。
竹串で根を切らない程度に軽く、根鉢を崩します。
根鉢を崩すことで、排水性(水はけ)がよくなり、根が成長しやすい環境になります。
表面に軽石を敷くことで、水遣りのときに用土がはねて、葉の裏を汚すことがなくなります。
葉が汚れると、病気や害虫の発生しやすくなりますので、草丈の低い植物に効果が高いです。
ヒメスミレ(姫菫)の管理と今後
ヒメスミレ(姫菫)を植え付けた後は、すぐに水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
植え付けた後は、直射日光が当たらない明るい日陰で1週間ぐらい様子をみます。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
4月5日に、ヒメスミレ(姫菫)の植え付けをしました。花が咲く時期は、4~6月までですので、これから花を楽しむことができます。
ヒメスミレ(姫菫)の今後の様子は、この記事を更新します。
花を楽しみ、種で増やすことにチャレンジします。冬越しできますので、翌年も楽しむことができます。
ヒメスミレ(姫菫)は、サイズの小さいスミレですので、いろいろな場所に飾ることができますので、おすすめです。
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