コンロンカ(ハンカチの花)の育て方


 
コンロンカ 育て方
コンロンカは、アカネ科コンロンカ属の常緑性低木です。熱帯アフリカや熱帯アジア、太平洋諸島が原産地の半ツル性の熱帯植物になります。

学名は、Mussaendaで、ムッサエンダやハンカチの花と呼ばれることがあります。

が咲く時期は、夏の7月~9月頃で、熱帯の地域では、気温が高いですので、一年中、が咲きます。

鮮やかな白色の大きな花びらのように見えますが、萼片です。は中心に咲き、黄色で小さいですので、あまり目立ちません。

品種改良が進み、花びらの色は、赤色やピンク色などがありますので、好みで選ぶとよいです。

コンロンカは熱帯植物ですので、耐寒性が弱いです。日本の気候では、冬越しが難しいですので、寒い冬は室内で保護します。

10月中旬に、ホームセンターで、コンロンカの苗木が値引き販売されていましたので、購入して育てます。

小さな鉢に、植え付け・植え替えをして、コンパクトな樹で、美しいを楽しみます。



コンロンカの苗木

コンロンカ 苗木
コンロンカの苗木のラベルで、の色や形を確認して、購入します。

ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。

植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。


ラベルの裏
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。

非耐寒性小低木
コンロンカ
アカネ科
熱帯アジア・熱帯アフリカに分布する

用 途:鉢植え、コンテナ
草 丈:50cm~
花 期:7月~10月

栽培の手引き
夏季は強光を避けた日なたか、明るい室内に置きます。冬季は明るい室内で温度変化の少ない場所に置きます。夏季の水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えて下さい。また、東海以西の地域では軒下での越冬が可能です。









コンロンカ 樹高
コンロンカの苗木の樹高は20センチぐらい。

地植えすると、樹高が50センチ~2メートルぐらいまで大きく成長します

小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。


ポット
1辺が9センチの四角いプラスチック製のポットに植えられています。

キレイなポットですので、このままの状態で育てることができますが、の状態が心配ですので、鉢に植え付け・植え替えをします。


花 可能性
購入したコンロンカの苗木は、枝の先端からが芽吹いていますので、が咲く可能性があります。

10月中旬が咲く時期が終わっていますが、九州地方の福岡県で育てていますので、暖かい日が多いです。


葉の長さ
コンロンカは楕円形から披針形で、対生する単葉、環境によって薄い緑色から濃い緑色と変化します。の長さが6センチぐらい。

濃い緑色で、美しいですので、苗木の状態はよいです。


葉の幅
の幅は5センチぐらい。


苗木 選ぶ
コンロンカの苗木を選ぶときは、の色がよく、枝が間延びしていないものがよいです



コンロンカの小さな鉢植え

小さな鉢植え
コンロンカは、樹高が50センチ~2メートルぐらいまで成長する常緑低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます

小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。

日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。


雰囲気
ポットの状態のままで、鉢に入れると、植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。


スリット鉢
コンロンカ小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。

スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。

スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。

MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます


3.5号
スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。

スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。

ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。

根詰りすることがなく、コンロンカを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。


スリット
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。

スリットにより、が光を浴びて伸びなくなることで、底でを巻くサークリング現象を防ぎます


ウォータースペース
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。

段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。

植物の成長によいスリット鉢を使うことで、コンロンカ小さな鉢植えで育てることができます。

日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます


八角形
準備したスリット鉢の直径10.5センチと3.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3.5号の鉢より少し小さい容量になります


鉢の高さ
鉢の高さは9センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。


鉢のサイズ
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)、4号(直径12センチ)。

苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。


デザイン性
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。


鉢カバー
100均の4号の陶器の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。が美しい時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。


立派な鉢植え
コンロンカの立派な鉢植えになる予定です。



コンロンカの用土

コンロンカ 用土
コンロンカは、水はけ(排水性)がよい用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます

作る場合は、赤玉土腐葉土7:3の割合で混ぜた用土を使います。


均一
赤玉土腐葉土が、均一になるように混ぜます。


鉢底石
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。


土入れ
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。

園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。


鉢 準備
鉢の高さの底から3分目まで用土を入れて、コンロンカの鉢の準備ができました。

植え付け植え替えは、最初に鉢の準備をします

土の中にあるは乾燥しやすいですので、短時間で植え付け植え替えをする必要があります。



コンロンカの植え付け・植え替え

植え付け・植え替え
コンロンカの苗木を、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串、食器のナイフです。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

コンロンカ植え付け植え替えに適した時期は、5月~6月になります

10月中旬ですが、まだ暖かい日が多く、植え付け・植え替えの時期ではないですが、の状態を確認するために、植え付け・植え替えをします。



ポットから取り出す

底 確認
最初に、ポットの底を確認します

底の穴からがたくさん出ていますと、ポットから取り出すことができません。

無理に取り出しますと、が切れますので、穴から伸びたはハサミで切ります。


ナイフ
鉢と土の隙間にナイフを入れ、そのまま1周させます

根詰まりしていますと、ナイフを1周させることができませんので、一度抜き、別の場所に入れます。

園芸用の専用の道具である「植え替えナイフ」「スパチュラ」がありますが、食器のナイフで代用できます。

100均のナイフですが、ステンレス製ですので、さびにくく、強度があります。


横向き
コンロンカの苗木を鉢受け皿の中に横向きに置きます。


手でつかみ
株元を手でつかみ、ゆっくり引っ張れば、簡単に取り出すことができます。

上向きに引っ張って、ポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


取り出す
コンロンカの苗木をポットから取り出すことができました。



コンロンカの根鉢

コンロンカ 根鉢
コンロンカの苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢になりました。

根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根鉢の状態
根鉢の状態を確認すると、の量は多くなく、少し心配になります

白いは新しく、黒色のは腐敗しています。


三分の一
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。

10月中旬と、コンロンカ植え付け・植え替えの時期ではありませんので、、根鉢をあまり崩さないほうが、枯れる心配がありません。



根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備

表面の土
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります

植え付け植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。

育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。

コンロンカの苗木は、ホームセンターで値引き販売されていましたので、長期間、店頭に並べられて、コケがあります。


竹串 根元
竹串を使って、幹の周りを丁寧に、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。

公園などにある大きな樹は、の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります

も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。

鉢に植え付け植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう


深植え
苗木は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、コンロンカの苗木は、根元が2.5センチぐらい土の中に埋まっていました。


上向き
上向きに伸びているがありますので、ハサミで切ります。


根鉢の高さ
根元がキレイな状態になりました。

根元が見えるまで、表面の土を取り除くと、根鉢の高さが半分ぐらいに、小さくなりました。


根鉢の底
根鉢の底は、や土が固まった状態で、植え付け・植え替えをすると、の成長がよくありませんので、崩します。


竹串 ほぐす
根鉢の底を竹串を使ってほぐします。


水はけ
根鉢の底を崩しました。

水はけがよくなり、多湿になりませんので、コンロンカが枯れる心配がなくなります。


長く伸びた根
長く伸びたがあります。


根 ハサミ
長く伸びたハサミで切りました。

を切るハサミは、土も一緒に切ることがありますので、刃が傷みます。や枝を切るハサミとは別にするために、100均で安いハサミを購入するとよいです。


根鉢 準備
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。

枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要なは取り除きます。

根鉢を崩して、鉢に植え付け植え替えをする準備ができました。



鉢に植え付け・植え替えをする

根鉢を崩した
根鉢を崩したコンロンカ用土を入れて準備した鉢に入れます。


根元の位置
根元の位置を確認します。

スリット鉢段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します

高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。


水通り
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります

鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。


赤玉土
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます

根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れずに、赤玉土だけの用土にしました。


隙間
の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。

赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。


少し下
スリット鉢段差より少し下まで用土を入れます。


軽石
仕上げに、表面の土は軽石を敷きます。軽石は固く、水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。


散水ノズル
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。

雨や水遣りで土が跳ねて、に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。


完成
コンロンカの苗木を鉢に植え付け・植え替えをすることができ、小さな鉢植えが完成しました。



コンロンカの管理

水遣り
コンロンカの苗木を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

コンロンカ水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

水の与え過ぎに注意が必要です。乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。

春と秋は1日に1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は、完全に乾かないように、3~4日に1回ぐらいが目安になります。

つぼみができてからが咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみが傷みます


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

コンロンカは、日が当たりがよい場所で育てます。真夏は西日が当たらないように管理するとよいです。

半日陰でも、育てることができますが、枝が徒長したり、の数が少なくなったりします。

耐寒性は弱く、寒い冬は室内などで保護します小さな鉢植えですので、室内で管理しやすいです。



支柱で支える

倒れる
植え付け植え替えをした後は、が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります


大きな葉
コンロンカ鉢植えは、樹高25センチぐらいと小さいですが、大きながたくさんありますので、支柱を使って、幹を支えて、倒れることを防ぎます


割りばし
小さな鉢植えですので、割りばし支柱として使うことができます。


深く挿します
割りばしを鉢の底まで深く挿します。


ビニールタイ
園芸用のビニールタイを使って、幹と割りばしを固定します。


陰
正面を決めて、裏側に竹串を挿せば、幹の陰に隠れて、あまり目立ちません。


立派
鉢カバーに入れると、立派なコンロンカ鉢植えになります。



コンロンカの育て方のポイント

  • 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
  • 用土は普通の市販の培養土。作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
  • 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は春と秋に緩効性肥料を置き肥で与えます。
  • 植え付け植え替えは、5月~6月頃が適しています。

コンロンカは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

鉢植え根詰りしないように、2~3年に1回、植え替えをします。新しく芽吹いた枝にが咲きますので、根詰りするとの数が少なくなります。

が咲き終わった後の秋に、剪定をするとよいです。



コンロンカの今後

10月16日に、コンロンカの苗木を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、屋外での冬越しにチャレンジします。

コンロンカ今後の様子はこの記事を更新します

1年間の育てる様子を記録します。



スポンサーリンク
スポンサーリンク


0 件のコメント :