ノジギク(野路菊)は、キク科キク属の落葉性多年草です。本州の瀬戸内海周辺の兵庫県、広島県、山口県、四国地方の高知県、愛媛県、九州地方の大分県、宮崎県、鹿児島県に分布します。
学名は、Chrysanthemum japonenseで、日当たりのよい海岸沿いのよく日が当たる岩場や傾斜地に、自生する野生の菊です。
花が咲く期間は、10月~12月。花の色は白色で、花の形は、周りの花びらのように見える舌状花、中心部分に黄色の筒状花があります。
ノジギクは多年草ですので、寒い冬は葉や茎が枯れますが、暖かくなった春に芽吹いて、毎年、美しい花を楽しめます。
11月中旬に、ホームセンターで、ノジギクの苗が、値引き販売されていましたので、購入して育てます。
小さな鉢に、植え付け・植え替えをして、コンパクトで、美しい花を楽しみます。
ノジギクの苗
花が咲いている苗でしたので、実物を見て、購入することができました。
「アシズリノジギク」と記載されています。愛媛県の佐多岬から高知県の足摺岬までに自生するノジギクの変種です。
キクは交雑しやすいですので、野生のキクの品種を特定することは難しく、ノジギクの苗は、販売されていることは少ないです。
「アシズリノジギク」は、葉が厚く、3つに裂け、フチに短毛が密集していますので、白色の縁どりされていることが特徴です。
学名は、Chrysanthemum japonense var. ashizurienseで、日本固有の品種になります。
ホームセンターや園芸店で、苗が販売されていることがありますので、購入しやすいメリットがあります。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
キク科
耐寒性多年草
原産地:足摺岬周辺
開花期:10~12月
耐寒性:強い
草 丈:30~60cm
高知県足摺岬周辺に自生するノジギクの変種。晩秋から冬にかけて花を咲かせます。日当たりよく風通しの良い場所を好みます。
ノジギクの苗の草丈は13センチぐらい。草丈は小さいですが、花茎が長く伸びて花が咲いていますので、花までは16センチぐらいになります。
大きな鉢や地植えすると、草丈が60~90センチぐらいまで大きく成長します。
「アシズリノジギク」は草丈が30~60センチと、コンパクトですので、管理しやすいです。
小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。
白色の花びらのように見える舌状花は15~20枚と個体差が大きく、中心部分に黄色の筒状花がたくさんあります。
ノジギクの花の大きさは、直径3~5.5センチぐらいです。
購入した苗の「アシズリノジギク」の花の大きさは、直径3センチぐらいになります。
購入した苗は、咲き始めた花やつぼみがありますので、花がら摘みをしてキレイにすれば、長期間、花を楽しめる苗です。
苗を購入するときは、咲いている花が多い苗より、つぼみがたくさんある苗がおすすめです。花が咲く様子を楽しめ、長期間、花を観賞できます。
ノジギクの葉は、3裂または5裂して、長さが3~5センチ、幅が3~4センチぐらいです。
「アシズリノジギク」の葉は、ノジギクより小さく、葉の裏にある短毛が、表のフチに見えますので、白く縁取りされていますので、品種が特定しやすくなります。
葉の幅は2.5センチぐらい。
ノジギクの苗を選び方は、葉の色がよく、茎が間延びしていないものがよいです。
ノジギクの小さな鉢植え
ノジギクは、60~90センチまで大きく成長する多年草です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、管理が簡単にできます。
ノジギクを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
根詰りすることがなく、ノジギクを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、ノジギクを小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます。
準備したスリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3号の鉢より少し小さい容量になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。
苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
購入したノジギクの苗は、樹高が16センチぐらいですので、大きく成長させたい場合は、3.5号(直径10.5センチ)が適したサイズになります。
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。
100均の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。花が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。
ノジギクの用土
ノジギクは、水はけ(排水性)と通気性がよい用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土を使います。
赤玉土と腐葉土が、均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけがよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
ノジギクは、水はけがよい用土が適していますので、鉢底石を敷き、水はけのよい環境を作ります。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れます。
植え付け・植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。
ノジギクの鉢の準備ができました。最初に鉢の準備をします。
根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
ノジギクの植え付け・植え替え
ノジギクの苗を鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ノジギクの植え付け・植え替えに適した時期は、芽吹く前の2月~3月頃になります。
11月中旬と、朝晩は冷え込むようになりましたが、九州地方の福岡県で育てていますので、根鉢を軽く崩して、鉢に植え付け・植え替えをします。
苗を掃除してキレイにする
購入したノジギクの苗のビニールポットの中に、肥料や枯れ葉がありますので、ピンセットで取り除いて掃除をします。
ビニールポットの中にあった肥料と枯れ葉を取り除きました。
苗は植え付け・植え替えをする前に、キレイな状態にするとよいです。
購入した苗には、土の上にたくさんの肥料があります。生産者の方が使用している肥料です。
肥料の状態がよいですので、ピンセットで集めて、再利用します。鉢に植え付け・植え替えをした後に、置き肥することにしました。
ビニールポットから取り出す
ビニールポットの底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。
ノジギクの苗をビニールポットから取り出すことができました。
ノジギクの根鉢
ノジギクの苗をポットから取り出すことができ、根鉢になりました。
根鉢は、苗を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態を確認すると、根の量は多く、鉢の底で根が巻くサークリング現象が発生しています。
白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
つぼみがあったり、花が咲いたりしている苗は、根鉢をあまり崩さないで、植え付け・植え替えをします。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
長く伸びた根をハサミで切ります。
根を切るハサミは、土も一緒に切ることがありますので、刃が傷みます。
葉や茎を切るハサミとは別にするために、100均で安いハサミを購入するとよいです。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
ノジギクの根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩したノジギクを用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れずに、赤玉土だけの用土にしました。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
スリット鉢の段差より少し下まで用土を入れます。
ウォータースペースを作るために、鉢のフチより1~2センチ下まで用土を入れますが、スリット鉢は、段差がありますので、分かりやすいです。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
ノジギクの小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
ノジギクの管理
ノジギクの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
ノジギクの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1~2日1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は、葉や茎の地上部が枯れて、休眠していますので、完全に乾かないように4~5日に1回ぐらいが目安になります。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
土が凍結すると、枯れることがありますので、寒さが厳しい地域は、保護すると安心です。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が早く傷みます。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ノジギクは、日当たりのよい場所で管理します。暑い夏は、強い日差しで水切れや葉焼けしますので、西日が当たらない半日陰で管理します。
半日陰でも育てることができますが、枝が間延びして、花の数が減り、色も薄くなります。
花が咲いている時期は、雨が当たらないように管理します。花が傷むことがなく、長期間、花を楽しめます。
支柱で支える
植え付け・植え替えをした後は、根が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがありますので、注意します。
ノジギクの小さな鉢植えは、草丈が18センチぐらいですが、茎の先端にたくさんの花があり、風が強く吹くと、倒れる可能性があります。
支柱を使って、茎を支えて、倒れることを防ぎます。
小さな鉢植えですので、竹串を支柱として使うことができます。
園芸用のビニールタイを使って、茎と支柱を固定します。園芸用のビニールタイは細いですので、半分に折り曲げて2本で使いました。
支柱を設置することで、茎の向きを修正することができます。
ノジギクの小さな鉢植えは、枝の向きがよくなり、よい草姿になりました。
鉢カバーに入れると、立派な鉢植えになります。
ノジギクの肥料
ノジギクの肥料は、春から秋に、リン酸とカリウムを多く含む緩効性肥料を1ヵ月に1回ぐらい与えます。液体肥料を2週間に1~2回ぐらい併用するとよいです。
苗から集めた肥料を再利用します。
株元から離れたところに、ピンセットで均等に並べて、置き肥します。
土の表面に置く置き肥は、水遣りのときに少しずつ溶けます。土の中に混ぜ込まないですので、効果が持続することが特徴です。
ノジギクの小さな鉢植えに、肥料を置き肥しました。
ノジギクの育て方のポイント
- 日当たり、風通しのよい場所で育てる。夏は半日陰。
- 用土は普通の市販の培養土。作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3で配合。石灰で中和する。
- 水遣りは、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、春から秋に緩効性肥料を置き肥で少量与える。
- 植え付け・植え替えは、春の3月~4月。
ノジギクは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
根の成長がよく、鉢植えは根詰りしやすいですので、芽吹く前の春の3月~4月に、毎年、植え替えをします。
成長した5月~6月に、草丈の三分の一から半分くらいを残して、切り戻しをすると、茎が増えて、たくさんの花が咲きます。
ノジギクの今後
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、11月の平均気温は13.8度になります。最高気温が17.8度、最低気温は10.2度。
まだ本格的に寒くありませんので、美しい花が期待できます。
ノジギクの今後の様子はこの記事を更新します。1年間の育てる様子を記録します。
同じキク科の植物を育てていますので、参考にして下さい。
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