ヘデラ「ダックフット」の育て方:アヒルの足に似た小さな葉を楽しむ


 
ヘデラ ダックフット
ヘデラ「ダックフット」は、ウコギ科キヅタ属の常緑性のツル植物です。北アフリカやヨーロッパ、アジアが原産地になります。

学名は、Hedera helix 'Duck Foot'で、アイビーと呼ばれることがあります。

ヘデラ「ダックフット」は、が3つに裂け、アヒルの足のような形が特徴ですが小さく、枝がよく分かれますので、たくさんの濃い緑色のがつきます。

耐暑性、耐寒性が強いですので、育てやすく、1年中、美しいが楽しめるツル植物です。

常緑性ですので、どの季節でも寄せ植えに利用しやすく、室内と屋外、どちらでも楽しめます。

11月下旬に、ホームセンターで、ヘデラ「ダックフット」苗木が在庫処分で、値引き販売されていましたので、購入して育てます。

小さな鉢に、植え付け・植え替えをして、コンパクトな樹で、美しいを楽しみます。



ヘデラ「ダックフット」の苗木

ヘデラ ダックフット 苗木
ヘデラ「ダックフット」の苗木のラベルで、の色や形を確認して購入するとよいです

ラベルはイラストと文字だけで、写真がなく、残念です。

ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。

植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。


ラベルの裏
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。

ヘデラ
ダックフット
ウコギ科

特 徴
アヒルの足に似た葉型で、小葉のかわいい品種。
元気よく伸びたら適度に切り戻してください。強い日差しを避け、なるべく明るい場所で管理してください。









ヘデラ ダックフット 樹高
ヘデラ「ダックフット」の苗木の樹高は13センチぐらい。ホームセンターで購入した小さな苗木です。

小さな苗木のメリットは、価格が安いことです。デメリットは大きく成長するまで時間が掛かることになります。

苗木を購入するときは、うまく育てることができるだろうか?と心配になりますが、小さな苗木は価格が安く、気軽に購入できます

ヘデラ「ダックフット」は、大きく成長しても樹高は20センチぐらいまでですが、ツルが長く伸びますので、切り戻しが必要です。


ビニールポット
直径7.5センチ、2.5号のビニールポットに植えられています。


ヘデラ ダックフット 葉
ヘデラ「ダックフット」は、名前の由来の通り、が3つに裂け、アヒルの足のような形で、濃い緑色が美しいです


葉の長さ
購入したヘデラ「ダックフット」の苗木のの長さは、1.5センチぐらいと、とても小さいです。


葉の幅
の幅も1.5センチぐらい。


苗木の選び方
ヘデラ「ダックフット」の苗木の選び方は、の色がよく、ツルが間延びしていないものがよいです


アイビー リタクレウス
左の鉢は、アイビー(ヘデラ)「リタクレウス」です。は深い切れ込みがあり、濃い緑色が美しいです。カエデのようなが気に入っています。

並べて比べると、ヘデラ「ダックフット」は、が小さく、コンパクトな株ですが、枝分かれがよく、たくさんのがあることが分かります。
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ヘデラ「ダックフット」の小さな鉢植え

小さな鉢植え
ヘデラ「ダックフット」は、ツルが長く伸びる常緑性低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます

小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になりますので、寒い冬に、室内などで保護しやすいです。

日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。

伸びたツルは切り戻して、コンパクト株で、美しいを楽しみます。


雰囲気
ビニールポットの状態のままで、鉢に入れると、植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。


スリット鉢
ヘデラ「ダックフット」を小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。

スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。

スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。

MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます


2.5号
スリット鉢のサイズは2.5号(直径7.5センチ)、CSM-75になります。

スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。

ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。

根詰りすることがなく、ヘデラ「ダックフット」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。


スリット
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。

スリットにより、が光を浴びて伸びなくなることで、底でを巻くサークリング現象を防ぎます


ウォータースペース
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。

段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。

植物の成長によいスリット鉢を使うことで、ヘデラ「ダックフット」を小さな鉢植えで育てることができます。

日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます


八角形
準備したスリット鉢の直径7.5センチと2.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の2.5号の鉢より少し小さい容量になります


鉢の高さ
鉢の高さは6.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。


鉢のサイズ
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2号(直径6センチ)、2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)。

苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません

購入したヘデラ「ダックフット」の苗木は、樹高が13センチぐらいですので、大きく成長させたい場合は、ビニールポットより肥として大きい3号(直径9センチ)が適したサイズになります。


デザイン性
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。


鉢カバー
小さな陶器の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。が美しくなる時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。


立派な鉢植え
ヘデラ「ダックフット」の立派な鉢植えになる予定です。



ヘデラ「ダックフット」の用土

ヘデラ ダックフットの用土
ヘデラ「ダックフット」は、水はけ(排水性)と通気性がよく、保水性がある用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます

作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土6:4の割合で混ぜた用土を使います。


均一
赤玉土腐葉土が、均一になるように混ぜます。


鉢底石
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけがよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。

ヘデラ「ダックフット」は、水はけがよい用土が適していますので、鉢底石を敷き、水はけのよい環境を作ります


土入れ
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。

園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。


鉢の準備
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れます。

植え付け植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。

ヘデラ「ダックフット」の鉢の準備ができました。最初に鉢の準備をします

は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け植え替えをする必要があります。



ヘデラ「ダックフット」の植え付け・植え替え

植え付け・植え替え
ヘデラ「ダックフット」の苗木を鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

ヘデラ「ダックフット」の植え付け植え替えに適した時期は、4月~9月頃になります。暑さが厳しい真夏は避けたほうがよいです。

12月上旬と、朝晩は冷え込むようになりましたが、温暖な九州地方の福岡県で育てていますので、根鉢を軽く崩して、鉢に植え付け・植え替えをします。



苗木を掃除してキレイにする

苗木 掃除
購入したヘデラ「ダックフット」の苗木のビニールポットの中に、肥料枯れ葉がありますので、ピンセットで取り除いて掃除をします。


枯れ葉
ビニールポットの中にあった肥料枯れ葉を取り除きました。


苗木 キレイ
苗木は植え付け・植え替えをする前に、キレイな状態にするとよいです。


肥料
購入した苗木には、土の上にたくさんの肥料があります。生産者の方が使用している肥料です。

肥料の状態がよいですので、ピンセットで集めて、再利用します。鉢に植え付け・植え替えをした後に、置き肥することにしました。



ビニールポットから取り出す

底を確認
ビニールポットの底を確認します

がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。

がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。


横向き
ヘデラ「ダックフット」の苗木を鉢受け皿の中に、横向きに置きます。


底の角
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。

手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


取り出す
ヘデラ「ダックフット」の苗木をビニールポットから取り出すことができました。



ヘデラ「ダックフット」の根鉢

ヘデラ ダックフット 根鉢
ヘデラ「ダックフット」の苗木をポットから取り出すことができ、根鉢になりました。

根鉢は、苗木を鉢やポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根鉢の状態
根鉢の状態を確認すると、の量は多くなく、底だけにがありますので、少し心配です。

白いは新しく、茶色のは古く、黒いは腐敗しています。


三分の一
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。



根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備

表面の土
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります

植え付け植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。


根元
竹串を使って、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。

竹串は素材が竹ですので、適度な硬さでを傷つけにくく、使いやすいです。

公園などにある大きな樹は、の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります


根鉢の高さ
表面の土を取り除いていると、底の土が崩れて、根鉢の高さが半分ぐらいに、小さくなりました。

の量が少ないと、根鉢が崩れやすくなりますので、注意が必要です。


根鉢の底
根鉢の底は、長く伸びたがありますが、の量が少ないですので、このままの状態で、植え付け・植え替えをします。


根鉢の側面
根鉢の側面は、土が固まっていますので、竹串を使って、崩します。


根が成長
土を崩すことで、植え付け・植え替えした後に、が成長しやすくなります。


根鉢 準備
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。

枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要なは取り除きます。

根鉢を崩して、鉢に植え付け植え替えをする準備ができました。



鉢に植え付け・植え替えをする

準備した鉢
根鉢を崩したヘデラ「ダックフット」を用土を入れて準備した鉢に入れます。


根元の位置
根元の位置を確認します。

スリット鉢段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します

高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。


水通り
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります

鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。


赤玉土
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。

根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れないで、赤玉土の小粒だけの用土にしました。


隙間
の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。

赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。


段差
スリット鉢段差より少し下まで用土を入れます。

ウォータースペースを作るために、鉢のフチより1~2センチ下まで用土を入れますが、スリット鉢は、段差がありますので、分かりやすいです。


軽石
仕上げに、表面の土は軽石の小粒を敷きます。

軽石は固く、水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。


散水ノズル
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。

雨や水遣りで土が跳ねて、に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。


小さな鉢植え 完成
ヘデラ「ダックフット」の小さな鉢植えが完成しました。

小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。



ヘデラ「ダックフット」の管理

水遣り
ヘデラ「ダックフット」の苗木を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

ヘデラ「ダックフット」の水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。

春と秋は1~2日1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は、完全に乾かないように4~5日に1回ぐらいが目安になります。

寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が、夜間に凍ることがあります。


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

ヘデラ「ダックフット」は、日当たり・風通しのよい場所で管理します。暑い夏は、西日が当たらない半日陰で、風通しのよい場所で管理します。

日陰でも育てることができますが、ツルが徒長して、の色が悪くなることがありますので、半日陰ぐらいまでがおすすめです。

耐寒性は強く、温暖な地域は屋外で冬越しできますが、霜に当てないように軒下などで管理します。寒さが厳しい地域は、室内で保護すると安心です。

暖地でも、南向きの日当たりのよい、冷たい風が当たらない場所で、管理して下さい。



ヘデラ「ダックフット」の肥料

ヘデラ ダックフットの肥料
ヘデラ「ダックフット」の肥料は、春と秋に緩効性肥料を2ヵ月に1回ぐらい少量与えます

肥料がないことで枯れることはありませんが、元気がよく、たくさんの美しいを楽しむためには、肥料が必要です。


再利用
苗木から集めた肥料を再利用します。

植え付け・植え替えした直後に、肥料を与えることを避けますが、苗木にあった肥料ですので、影響が小さく、心配ありません。


置き肥
株元から離れたところに、ピンセットで均等に並べて、置き肥します。


肥料を置き肥
ヘデラ「ダックフット」の小さな鉢植えに、肥料置き肥しました。



ヘデラ「ダックフット」支柱で支える

倒れる
植え付け植え替えをした後は、が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります


小さな鉢植え 樹高
ヘデラ「ダックフット」の小さな鉢植えは、樹高が15センチぐらいです。


支柱
支柱を使って、ツルを支えて、倒れることを防ぎます

小さな鉢植えですので、竹串支柱として使うことができます。


深く挿す
竹串を鉢の底まで深く挿します。


修正
支柱を使って、向きを修正できますので、3本の支柱を設置しました。

ヘデラ「ダックフット」の小さな鉢植えは、よい雰囲気になりました。


ビニールタイ
園芸用のビニールタイで、ツルを支柱に固定します。


長く伸ばさない
ヘデラ「ダックフット」は、小さな鉢植えで、ツルを長く伸ばさないように切り戻しをして、コンパクトな株で、美しいを楽しみます。



ヘデラ「ダックフット」の育て方のポイント

  • 日当たり・風通しがよい場所で育てる。夏は半日陰。
  • 水はけのよい用土を好む。市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を6:4の割合。
  • 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は、春と秋に緩効性化成肥料を少量与えます。
  • 夏は風通しのよい、半日陰で管理。冬は保護すると安心。
  • 植え付け植え替えは、4~9月頃が適しています。

ヘデラ「ダックフット」は基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

鉢植え根詰りしないように、2~3年に1回、春に植え替えをします。

春から秋の間に、剪定できます。ツルが長く伸びると管理が難しくなりますので、短く、切り戻しをするとよいです。

茶色に木質化した部分を切ると、が芽吹くことができませんので、注意して下さい。



ヘデラ「ダックフット」の今後

ヘデラ ダックフットの今後
鉢カバーに入れると、立派なヘデラ「ダックフット」の小さな鉢植えになります。

12月1日に、ヘデラ「ダックフット」の苗木を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは、簡単な保護で大丈夫ですが、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。

福岡県の12月の平均気温は8.9度になります。最高気温が12.6度、最低気温は5.6度。

ヘデラ「ダックフット」の今後の様子はこの記事を更新します

1年間の育てる様子を記録します。





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