サルスベリの挿し木:成功率100%!土による違いを比較&1年後の鉢上げまで徹底解説

2019/07/17

サルスベリ 挿し木

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夏の庭を彩る鮮やかなサルスベリ(百日紅)。

美しい花を「ミニ盆栽」として身近で楽しめたら素敵だと思いませんか?

小さな鉢植えやミニ盆栽は飾る場所を選ばず、日々の成長を間近で感じられるのが魅力です。「自分で増やしたい」と思っても、挿し木は少しハードルが高いイメージがあるかもしれません。

重要なポイントを確認すれば、サルスベリの挿し木は決して難しくありません。

この記事では私が実際に鉢植えのサルスベリを剪定して、挿し木に挑戦した記録を詳しくご紹介します。

「どんな土を使えばよいか?」「成功率はどのくらい?」などの疑問に答えるため、100均の土と鹿沼土での比較実験や1年後の「鉢上げ(植え替え)」までの経過を、たくさんの写真でまとめました。

サルスベリを増やしたい方、ミニ盆栽の素材作りに興味がある方は参考にしてください。

サルスベリ 百日紅 挿し木

サルスベリの鉢植え

鉢植え
挿し穂は、鉢植えのサルスベリの枝を使いました。価格の安い小さな苗木を鉢植えにして挿し木で増やしてミニ盆栽の素材を作ります

鉢植えのサルスベリがあれば挿し穂が手に入るので、とても便利です。
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ミニ盆栽の素材の苗木は、販売が少ないです。ネット販売では別途に送料が必要で1つの苗木だけでは高価になります。

サルスベリの挿し木を成功するためのポイント

挿し木の時期

サルスベリ(百日紅)は、3~4月の休眠枝挿しと7~8月の緑枝挿しの2つの時期に挿し木をすることができます。

休眠枝挿しは、落葉した枝を切り取って挿し穂にします。成長する時期でないので、発根がゆっくりになります。まだ寒い日があるのでビニールで防寒対策をしたり、霜に注意する必要があります。

緑枝挿しは、春に芽吹いて新しく伸びた枝を挿し穂に使います。梅雨時期に新しい枝の成長が止まり、茎(緑色)から枝(茶色)になった頃が挿し木の時期です。暑い日があるので乾かさないように水遣りが大切です。

どちらの時期も、メリット、デメリットがあります。状態を確認しやすい緑枝挿しがお勧めです

挿し木が成功する条件

日当たりは、発根するまでは乾燥しやすいので、明るい日陰に置きます


土の温度20~25度が発根しやすい温度です。鉢の大きさによって違いがあるので難しいですが、直射日光が当たっていなければ、気温より高くなることはありません。25度以上になると発根しにくくなり、30度を超えると雑菌や病原菌が活発になり失敗することが増えます。


湿度が高く90%以上あると成功率がよいです。雨が降っている状態です。梅雨時期が最適です。

密閉挿し
ビニール袋やペットボトルで密閉挿しすると、湿度を高く保つことができますが、高温になり蒸れて腐れることがあるので、穴を開けて通気できるようにします。

サルスベリの挿し木の手順

挿し木の用土と鉢の準備

小粒 赤玉土
用土通気性と保水性、水はけの良い土がよいです。小粒の赤玉土鹿沼土で清潔な土を用意します。


挿し木の用土
専用の挿し木の用土を使うのが簡単です。100均の「さし芽・種まきの土」は日本製で安心して使うことができます。


鉢
鉢の中の通気性がよい発根することができます。の成長に空気が必要です。

駄温鉢が通気性があり、乾きにくいので最適です。素焼きの鉢も通気性がありますが、乾きやすいので注意が必要です。


鹿沼土に挿し穂を挿す穴を作る
鹿沼土を鉢に入れて、割り箸などの棒で挿し穂を挿す穴を開けます


傷
3箇所に穴を開けました。挿し穂切り口を傷つけないように穴を開けます。


挿し木の土
挿し木の土でも挿して、成功率の違いを確かめます。



挿し穂の準備

カッター カミソリ
よく切れるカッターやカミソリで挿し穂の切ります。雑菌を切り口につけないために、新しい刃を使います。よく洗って火であぶって殺菌してもよいです。


切り口
 切り口がくさび形になるように切ります。水分を吸う面積が増えて乾きにくくなります。


水揚げ
挿し穂2~3時間ぐらい十分に水揚げします


ルートン
発根促進剤ルートンを使いました。発根する確率が高くなります。少量でたくさんの挿し木をすることができるので、1つ購入すれば数年間、使うことができます。


鉢受け皿
小さな鉢受け皿に入れて、挿し穂切り口ルートンを薄くつけます



挿し穂を用土に挿す

挿し穂は10~15センチぐらいで根元に近い葉を取り除きます
挿し穂は10~15センチぐらいで根元に近い葉を取り除きます。


挿し穂の高さの1/3~半分くらいを用土に挿します
用土に開けた穴に、挿し穂の高さの1/3~半分くらいを用土に挿します。 葉からの蒸散で水分の減少を防ぐために、葉を半分に切りました

鹿沼土の細粒は水遣りをすると、用土が流れて動きやすいので表面に赤玉土の小粒を敷きました。


挿し木用の土
100均の「さし芽・種まきの土」は保水力が高そうなので、葉は切らずにそのままにしました。



挿し木後の管理

鉢の用土は乾かないように水遣りをします。暑い日は、鉢受け皿に水を溜めて腰水にするとよいです。霧吹きやスプレーで葉に直接水分を与えることも効果があります。

発根するまでは絶対に挿し穂を動かさないようにします。風が強い日は室内に避難したほうがよいです。

発根できたか?とても心配になりますが、挿し穂を抜くと発根した細い根が切れるので、葉の状態を見て確認します。葉が枯れていなければ状態はよいです。

サルスベリ挿し木の今後の様子はこの記事を更新します

追記しました。(挿し木をして約1か月後の8月9日の様子を追記しました。)

挿し木して1ヵ月後の様子

サルスベリの挿し木の1ヵ月後
 7月10日サルスベリ挿し木して、1ヵ月後の8月9日の様子です。


鹿沼土
用土に鹿沼土の細粒を使った鉢です。3本の挿し穂の状態がよく、発根しているようです。


さし芽・種まきの土
100均の「さし芽・種まきの土」の鉢は、予想に反して全滅です。

サルスベリの挿し木の成功率

  • 鹿沼土の細粒:3本の挿し穂で3本が芽吹きましたので、挿し木の成功率は100%です
  • 100均の「さし芽・種まきの土」:3本の挿し穂がすべて枯れましたので、挿し木の成功率は0%
同じように挿し木をしたので、用土によって結果が大きく異なります。専用の用土のほうが、よい結果になると予想していましたが、残念な結果です。

鉢の外側にカビがついています。保水性がよいことがメリットですが、加湿になりカビが発生して挿し穂が枯れた可能性が高いです。

100均の「さし芽・種まきの土」の場合は、水遣りの回数を少し減らしたほうがよさそうです。条件を同じにするために、毎日、朝と夕方に水遣りをしました。1日1回の水遣りぐらいでよかったみたいです。

残った鹿沼土の鉢を大切に栽培を続けます。次の更新をお待ちください

更新しました。(8月下旬の挿し木を様子です。)

挿し木に新芽が芽吹きました。

1か月半後のサルスベリの挿し木の様子
8月22日撮影、一番太い挿し穂の先端に新芽が芽吹きました。挿し木をしてから1ヵ月半ぐらいです。


8月26日
8月26日撮影、新芽から葉が芽吹き始めました。挿し木が成功しました。残りの2つの挿し穂は、まだ新芽が芽吹きません。

夏が終わりに近づいて、成長しやすい気温の秋になります。この時期にしっかり成長することができれば、冬を越すことができます。秋の成長の様子はこの記事を更新します

更新しました。(翌年の6月22日の様子を追記しました。)

サルスベリの挿し木の鉢上げ

素焼きの小さな鉢に3本のサルスベリの樹
翌年の6月22日撮影、サルスベリの挿し木をしてから1年ぐらいが経過しました。

鹿沼土の細粒の鉢の3本のサルスベリの挿し木は冬に落葉しましたが、新芽が芽吹いて元気です。芽吹いて葉がありますが、ほとんど成長していません。

花が咲くように成長させるために「挿し木の鉢上げ」をします

挿し木は管理しやすいように小さな鉢にしました。成長させるために大きな鉢に植え替えをすることが「挿し木の鉢上げ」です。

3本のサルスベリの小さな樹がある素焼きの鉢に食器のナイフを使って取り出す
小さな鉢からサルスベリの挿し木を取り出します。

食器のナイフを使って鉢と用土の隙間に挿して1周すると簡単に取り出すことができます。

園芸用品には専用の「植え替え用:スパチュラ」という商品があります。100均の食器のナイフでも代用できますので、オススメです。

鉢受け皿の中に鉢から取り出したサルスベリの挿し木が3本
サルスベリの挿し木を取り出すことができました。

鉢受け皿は容器として利用すると周りを汚すことなく、後片付けが簡単です。

サルスベリの挿し木の根鉢の様子、底にたくさんの根がある
サルスベリの挿し木の根鉢。底で根が巻くサークリング現象の状態ですので、「挿し木の鉢上げ」の時期になります。

3本のサルスベリの挿し木の根鉢を竹串を使って崩す
根鉢の土を竹串を使って崩します。

3本の挿し木があり、根が絡まっていますので、土が崩すことが難しいです。

サルスベリの挿し木の根鉢を水に浸けて根洗いをする
根から完全に土を取り除くために、根鉢を水に浸けて「根洗い」をします。

3本のサルスベリの挿し木の根が絡まっている
「根洗い」をして根鉢の土をキレイに取り除きました。

鉢受け皿の中に3本のサルスベリの挿し木の根がある
根をできるだけ切らないように注意して、3本のサルスベリの挿し木を分けることができました。

サルスベリの挿し木の根の状態
サルスベリの挿し木の発根の状態はよいです。挿し穂の一番下から多く発根して四方八方に根が出ています。

根の数が少なく、片側からだけ発根している状態はよくないです。

鉢に3本サルスベリの苗木を入れる
大きな鉢に植え替えをします。用土は赤玉土の小粒です。

3本のサルスベリの苗木を植えた鉢の用土を竹串を使ってつく
用土が根の間に隙間なく入るように竹串で突きます。

大きな鉢にサルスベリの挿し木を鉢上げした
サルスベリの「挿し木の鉢上げ」ができました。

成長して花が咲くように育てます。ミニ盆栽の素材にするためには枝を増やす必要がありますので、時間がかかります。

まとめ:サルスベリの挿し木を成功させるために

今回のサルスベリの挿し木を通して、最も大きな発見は「用土選び」が成功の鍵を握るということでした。

挿し木の成功のポイントを振り返り
  • 用土の選択: 保水性が高すぎる土よりも通気性と排水性に優れた鹿沼土(細粒)が圧倒的に発根しやすい。
  • 時期と環境: 状態を確認しやすい緑枝挿しを選び、明るい日陰で湿度を保つ。
  • 管理の鉄則: 発根するまでは挿し穂を絶対に動かさない。
  • 次へのステップ: 根が十分に回ったら、成長を促すために広い鉢へ「鉢上げ」をする。

同じ条件で管理しても、100均の「さし芽・種まきの土」ではカビが発生して全滅し、鹿沼土では成功率100%という極端な結果になりました。これは育てる環境や水やりの頻度によって「最適な土」が変わるという園芸の奥深さでもあります。

挿し木で増やした小さなサルスベリ、ミニ盆栽として美しい花を咲かせる日が今から楽しみです。

「メダカの大工」では、これからも日々の園芸やメダカ飼育の中での「気づき」を大切に発信していきます。お気に入りの一鉢を自分の手で増やして、植物のある暮らしを楽しみましょう。
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