メダカの寿命は、自然の環境では、1~2年です。
メダカが生息している川や池は、天候によって環境が大きく変化しますので、水質の悪化や水温の急な変化に対応することは難しく、外敵によって、命を落とすメダカもたくさんいます。
人間によって飼育されているメダカの寿命は、2~3年ぐらいが一般的です。
外敵がなく、人間によって作られた快適な環境で生活しますので、自然の中で生きるメダカより長く生きることができます。
メダカの寿命について
メダカの寿命は、いろいろな要素によって変化します。どのようなことが、メダカの寿命に関係するか?
基本を確認することで、メダカの寿命について理解することができます。
メダカの品種と寿命
メダカは多くの品種がありますが、品種によって寿命に違いがあるのか?品種よりも体型が大切になります。
普通のメダカの体型なら、寿命に大きな違いはありません。
分かりやすい例が、ダルマメダカになります。
可愛らしいシルエット、お尻を振るように泳ぐ姿で人気が高いダルマメダカ。脊柱骨の数が少ないため内蔵に負担がかかり、寿命が短くなります。
背中が曲がったメダカも、ダルマメダカと同様に、内臓に負担がかかり、泳ぐことが苦手ですので、寿命が短いです。
アルビノメダカなどの特別なメダカは寿命が短くなります。アルビノは、先天的にメラニンが欠乏する遺伝子の疾患ですので、長生きすることが難しいです。
オスとメスで寿命は違う
人間の平均寿命で女性のほうが高いように、メダカも、メスがオスよりの寿命が長い傾向があります。
理由はわかりませんが、同じ年に孵化したメダカをオスとメスを同じ数にして、1つの飼育容器で飼育を続けると、メスのほうが多くなっています。
飼育する環境が寿命に影響する
飼育する環境は、屋外と室内の2つに大きく分けることができます。
屋外で飼育するほうが、メダカの寿命が長くなる傾向があります。
屋外では、水草などをレイアウトしたビオトープで飼育することが多く、自然の環境に近いことが、寿命が長い原因の1つになります。
屋外の飼育では、太陽の光を浴びることができますので、メダカが健康に育ち、長生きするメダカが多くなると考えられます。
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繁殖は寿命と関係がある?
繁殖は、メダカの飼育の楽しみの1つです。メダカの寿命は2~3年ですので、繁殖しなければ、メダカの数が減り続けます。
産卵は、体力的に負担が大きいですので、寿命に大きく関係します。産卵の回数が多いメダカは、寿命が短くなります。
産卵するメスだけでなく、オスも産卵するときは、メスの周りを泳ぎ、産卵と同時に放精しますので、体力を消耗して寿命が短くなります。
水槽で加温して、オフシーズンも繁殖していますと、メダカの寿命が極端に短くなりますので、注意が必要です。
メダカが寿命を迎えたとき
メダカが寿命を迎えたときに、どのような状態になるか?
悲しいことですが、大切に育てているメダカが寿命が近くなった場合のことを知ることで、最後まで看取ってあげることができます。
ゆっくりとした動きになる
元気よく水面を泳いでいたメダカが、ゆっくりとした動きになり、物陰や水草などに隠れていることが多くなります。
メダカは同じような動きをしますので、1匹だけ違う動きをしている場合は、要注意です。
エサを元気よく食べない
飼育しているメダカは、人が近づくとエサがもらえると思い、動きが活発になり、競ってエサを食べます。
エサを与えても、反応が悪く、少しだけしか食べなくなった場合は、寿命を迎えている可能性があります。
最後は痩せてしまう
寿命を迎えたメダカは、動きが悪くなり、エサをあまり食べなくなりますので、少しずつ痩せてしまいます。
孵化から3年以上経過しているメダカは、特に注意してあげましょう。
メダカが死ぬ原因(死因)について
メダカが死ぬ原因(死因)を知ることで、寿命を長くすることができます。
飼育している環境の変化
メダカは日本の川や池に生息する魚ですので、気候的には屋外や室内で飼育して問題ありません。
急激な環境の変化で、メダカが死ぬことがありますので、注意が必要です。
飼育水の水質と水温が、急に大きく変化することがメダカが死ぬ原因(死因)になります。
すべての水を交換する水換えは、おすすめできません。飼育水が汚れているときは、底の汚れをスポイトで取り除き、足し水することで透明にできます。
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飼育水の水質の悪化が、メダカの死ぬ原因(死因)になりますので、定期的な手入れや水換えをしましょう
メダカが病気になる
メダカは、「白点病」・「水カビ病」・「尾ぐされ病」などの病気になることがあります。
メダカは体が小さいですので、病気が重症化して死ぬ原因になります。
病気になったばかりの初期の段階であれば、ホームセンターやアクアショップで販売されている魚用の治療薬や塩浴で、回復させることができます。
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エサの過不足
エサを与えることは、メダカの飼育の毎日の楽しみです。
メダカがエサを食べる姿が可愛く、与え過ぎることがあります。
メダカなどの観賞魚は、胃がない魚類で消化することが得意ではありません。エサを与え過ぎることで、過抱卵や腹水などになります。
栄養価の高いエサは、消化が悪いですので、特に与え過ぎに注意が必要です。
エサが不足することも、メダカの体力が低下する原因になりますので、健康な状態を保つために、適切な量のエサを与えましょう。
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メダカを長生きさせるポイント
メダカを長生きさせるポイントは、死ぬ原因(死因)を理解すると、簡単にわかります。
- 急な環境の変化を防ぐ
- 病気にならないようにする
- エサを適切に与える
3つを確実に実行することで、メダカを長生きさせることができます。
メダカの飼育に、よく使用されるNVボックス#13を飼育容器に使う場合で説明します。
NVボックス#13は、満水で13リットルの水を入れることができます。メダカの飼育では、メダカ1匹に最低1リットルが基本です。
メダカを長生きさせるには、メダカ1匹に2リットルぐらいの環境が必要です。NVボックス#13で、メダカを5~6匹ぐらいの飼育になります。
写真のように、少し寂しくなりますが、水草などをレイアウトすることで、よい雰囲気にすることができます。
このくらい余裕があると、飼育水の水質が悪化することもなく、エサを与えるときも、奪い合いになりませんので、適量を与えることができます。
メダカの数が少ないですので、病気になっても、すぐに見つけることができます。
屋外のビオトープの状態ですので、メダカが長生きする環境に適しています。
長生きしているメダカは、消化吸収の良いエサを与えてあげましょう。内蔵の負担を減らすことができます。
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メダカの寿命のまとめ
飼育しているメダカの寿命は、2~3年です。
長生きして4年以上生きることができるメダカもいますので、大切に育てましょう。
メダカの寿命を理解して、メダカの飼育を楽しみましょう。
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