千紅花火の育て方:小さな赤紫色の花が、初夏から晩秋まで、たくさん咲きます


 
千紅花火
千紅花火(センコウハナビ)は、アルテルナンテラ属のヒユ科の多年草になります。

ペルーやエクアドルが原産地です。

耐暑性は強いですが、耐寒性が弱く、日本では、関東より西では屋外で冬越しできますが、寒さでが枯れ、株元の茎と地中のだけが残ります。

千紅花火は、浅野園芸さんの商標登録品種です。

がとてもよく似ている千日小坊(センニチコボウ)や千日小鈴があり、こちらは、角田ナーセーリーさんの商標登録品種になります。

千紅花火、千日小坊、千日小鈴の違いは、
  • 千紅花火:小型で花が大きい品種
  • 千日小坊:立ち性で草丈が1メートルぐらいまで大きくなり、枝垂れて花が咲くこともある
  • 千日小鈴:ほふく性のタイプ
大きな違いはありません。


千日小坊
千日小坊(センニチコボウ)も育てています。

直径9センチ、3号の駄温鉢で、小さな鉢植えにしていますが、上にまっすぐ伸びて、草丈が大きくなります。


千日小坊 花
千日小坊の花の形や色は、千紅花火とほとんど同じです。

千日小坊は先端にが咲きますが、千紅花火は、先端だけでなく、葉の付け根にもが咲きます。

千日小坊の育て方の記事を書いています。
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千日小坊の育て方:小さな鉢植えで、晩秋から初冬に赤紫色の花穂を楽しむ


千紅花火の苗

千紅花火 苗
千紅花火の苗をホームセンターで購入しました。

千紅花火とホワイトラブ(ユーフォルビア)の2種類の植物を混合植えしてある苗です。

寄せ植えができた状態ですので、鉢に植え付け植え替えするだけの便利な商品になります。








ラベル
ラベルには、千紅花火とホワイトラブのの写真があり、の形や色を確認することができます。


ラベルの裏
ラベルの裏には、管理のポイントが簡単に記載されています。

ヒユ科千紅花火商標登録認可品種
トウダイグサ科ホワイトラブ
(品種登録出願番号 第23346号) 農水省品種登録済
登録品種につき、営利を目的とした増殖は禁止されておりますので、ご注意ください。

用途:庭植え、鉢植え
草丈:40~80cm
開花期:4~11月頃

管理のポイント
日当たりと水はけの良い所を好みます。
土の表面が乾いたら株元にたっぷり水を与えて下さい。
春~秋に緩効性肥料を与えて下さい。
花が終わったら株元から刈り込んで下さい。より大きく育ちます。

特別な管理は必要ありませんが、耐寒性が弱く、が終わるころには、葉や茎が枯れ始めますので、株元から刈り込んで、だけで冬越しします


草丈
千紅花火の苗の草丈は、20センチくらいです。

小さな鉢植えに適したサイズになります。


直径
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。


株元
株元を確認すると、千紅花火が2株、ホワイトラブが2株、合計4株ありました。


千紅花火の小さな鉢植え

千紅花火 小さな鉢植え
千紅花火とホワイトラブの2種類の苗ですが、別々に小さな鉢植えを作ります。

アップルウェアーのプレステラ90型を鉢として準備しました。


78ミリ
プレステラ90型は、1辺が78ミリ(7.8センチ)の正方形の鉢です。


鉢の高さ
鉢の高さは、74ミリ(7.4センチ)ぐらい。

普通の円形の鉢の3.5号(直径7.5センチ)の鉢より少し大きな鉢になります。


スリット
プレステラの特徴は、側面の下から底にスリットがたくさん設置されていることです。

鉢の底でが巻くサークリング現象を防ぎ、株元から多くのが伸びることで、用土を有効に利用することができ、植物の成長がよくなります。


仕切り
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、が鉢に沿って伸びることを防ぎます。


段差
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります。

生産者向けの商品で、実績がありますので、千紅花火を健康で丈夫に育てることができます。

デメリットは、デザイン性がよくないことです。鉢カバーを利用することで見た目がよくなりますので、プレステラ90型に合うサイズの鉢カバーを探します。


千紅花火の用土

千紅花火 用土
千紅花火は、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます

用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土7:3の割合で混ぜた基本の用土です。


用土 鉢
すぐに、植え付け植え替えができるように、鉢に用土を入れて準備します。


三分目
鉢の高さの底から三分目くらいまで用土を入れます。


千紅花火の植え付け・植え替え

千紅花火 植え付け 植え替え
千紅花火の苗をビニールポットから取り出し、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で、作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

必要な道具は、すべて100均で購入することができます。

植え付け植え替えで使うハサミは、を切ることがあり、土や小石を一緒に切ると刃を傷めますので、安いハサミがよいです。


ビニールポットから取り出す

ビニールポット 底
千紅花火の苗をビニールポットから取り出します。最初に、ビニールポットの底を確認します。

底の穴からがたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。

無理に取り出すと、が切れますので、底から出ているハサミで切ります。


横向き
鉢受け皿の中で、千紅花火の苗を横向きに置きます。

横向きに置くことで安定しますので、落ち着いて、ゆっくり作業できます。


ビニールポット 角
ビニールポットの底の角を指でつまむと、簡単にビニールポットから苗を取り出すことができます。


根鉢
千紅花火の苗が根鉢の状態になりました。

根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根の状態
千紅花火の状態は普通です。

白いが新しく、水を吸収する大切なになります。


根鉢を崩して株分け

根鉢 三分の一
根鉢の底から三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えをすることが基本です。

千紅花火とホワイトラブを別々の小さな鉢に植え付け植え替えをしますので、根鉢をすべて崩して、株分けをします。


根鉢 竹串
竹串を使って、千紅花火根鉢を崩します。

竹串は、素材が竹ですので、適度な硬さでを傷つけにくい特徴がありますので、便利な道具です。

園芸用品に専用の道具である「根さばき」や「根かき」がありますが、金属製ですので、草花の細いに適してません。


長く伸びた根
根鉢の土を崩して、を確認すると、長く伸びたがあります。


根 ハサミ
長く伸びたは不要ですので、ハサミで切ります。

は、株元から四方八方に広がるように、たくさん伸びる状態が理想です。


三分の一
根鉢の底から三分の一ぐらいを崩しました。

千紅花火とホワイトラブを寄せ植えにする場合は、この状態で新しい鉢に植え付け植え替えをするとよいです。


株分け
千紅花火とホワイトラブを別々の鉢に植え付け植え替えしますので、株分けをします。

根鉢の表面の土を竹串を使って崩します。


土
根鉢の半分以上の土を崩しました。

千紅花火とホワイトラブのような草花は、がとても細いですので、土を崩すとが一緒に切れますので、注意が必要です。


根鉢 小さく
根鉢が小さくなりました。

根鉢が小さくなると、植え付け植え替えした後に、枯れることが心配になります

株元から伸びる白いがありますので、枯れる心配はありません。


株分け
をできるだけ切らないように、株分けします。

千紅花火とホワイトラブが2株ずつありますので、丁寧に株分けします。


4つ 株分け
左からホワイトラブ、千紅花火、ホワイトラブ、千紅花火と4つに株分けすることができました。


鉢に植え付け・植え替え

鉢 植え付け 植え替え
千紅花火の2つの株を用土を入れて準備した鉢にセットします。

葉や茎の向きを確認して、バランスがよくなるように調整します。


根鉢 大きさ
根鉢は、2つの株が鉢に入る大きさになっています。


用土 隙間
根鉢の隙間に用土を入れます。


千紅花火 小さな鉢植え
千紅花火の苗の植え付け植え替えができ、小さな鉢植えが完成しました。


千紅花火の管理

千紅花火の苗を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

千紅花火水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、葉が枯れてなくなる寒い冬は土が完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。

が咲く時期でもある夏は、水切れに注意が必要です。

1日中、在宅していることはなく、水遣りの回数を増やすことは難しいです。

日当たりを調節したり、水を入れた鉢受け皿で腰水をしたりして、水切れを防ぎます。


植え付け植え替え後の1週間から10日間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

千紅花火は、日当たりのよい場所で管理しますが、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。

日が当たらない日陰で管理すると、茎が細長く伸び、花つきが悪くなります。


千紅花火の今後

千紅花火 今後
10月4日に、千紅花火の苗を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。

温暖な気候ですので、12月中旬ぐらいまでは、寒くなることはありません。

しばらくの間は、千紅花火を楽しむことができます。


千紅花火 花
千紅花火は、赤紫色が濃く、とても小さいので、気に入っています。

が終わった後やが枯れてなくなる冬越しの管理など、千紅花火今後の様子は、この記事を更新します





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