沈丁花(ジンチョウゲ)を鉢植えで育てていますが、小さなミニ盆栽を作ることにチャレンジします。
株を増やす方法は、種まき(実生)、挿し木、取り木の3つがあります。
種まき(実生)は、大きく成長して花が咲くまで時間が掛かることがデメリットです。
挿し木は、小さな細い枝を使いますので、ミニ盆栽ができるまで時間が必要になります。
取り木は、沈丁花の樹が必要になります。育てていないとできませんが、成功する可能性が高く、ある程度の太さがある株を手に入れることができます。
成功すれば、翌シーズンに花を楽しめるミニ盆栽ができます。
沈丁花の鉢植え
沈丁花を鉢植えで育てています。
購入した苗木は、樹高が20センチぐらいでしたので、花が終わった後に、芽吹いて、枝が伸びて、大きく成長しました。
先端部分を取り木することで、鉢植えの樹高が小さくなります。
取り木をすることでミニ盆栽ができて、鉢植えの樹高も小さくなりますので、一石二鳥です。
沈丁花は、枝が増えていますので、枝を減らす剪定します。透かし剪定や間引き剪定と呼ばれる方法です。
沈丁花の剪定に適した時期は、花が咲き終わった後から5月までになります。
6月~7月には、翌シーズンに咲く花芽ができますので、遅くならないように注意が必要です。
取り木に必要な道具
取り木に必要な道具
- ナイフ(カッターや小刀)
- 発根促進剤ルートン
- ビニールポット
- ホッチキス
- 針金とニッパーなど
- ハサミ
沈丁花の取り木
沈丁花の鉢植えの幹の先端部分を取り木します。茶色の太い幹の部分を取り木しますが、葉がありますので、ハサミで切り、取り除きます。
幹の太さは、直径5ミリぐらい。
5ミリより細くなると、樹皮を剥がしにくくなり、折れることがあります。
環状剝皮で取り木をする
幹の太さは、直径5ミリぐらいですので、環状剝皮(かんじょうはくひ)で取り木をします。
幹の太さの1.5~2倍くらいの長さの樹皮を剥ぎます。
取り木は、カッターナイフが安くて使いやすいです。
刃を交換すれば、切れ味がよく、清潔な新品の刃で取り木ができます。
幹に上と下の2ヶ所に、幹の周りに1周、切れ込みを入れます。
幹を横向きにすると、作業しやすくなります。
切れ込みの幅は、幹の太さの1.5~2倍ぐらいですので、余裕をもって1.5センチぐらいにしました。
上の部分は、斜めに切り込みを入れています。
親木から切り離して植え付けるときに、幹を斜めにするためです。
環状剝皮は、維管束にある師管までを削ります。
木質部が現れるまで、甘皮(形成層)を残さないようにキレイに剥ぎます。
木質部は、少し硬いですので削っていると、分かります。
道管は、細胞が死んで細胞質がなくなり、水が流れることができますので、木質部は死んだ組織であるため硬さに違いがあります。
削った部分の一番下に、針金を強く巻きます。保険になります。
甘皮(形成層)が残っていた場合、針金を強く巻くことで切断することができます。
先が尖ったペンチ(ラジオペンチ)で、針金が少し食い込むぐらい、強く巻きます。
発生したカルスが下の部分とつながると発根しませんので、カルスがつながることも防ぎますので、おすすめです。
カルスは、植物の細胞が、増殖して無定形の細胞塊のことです。未分化な状態ですので、芽や根,枝に成長できます。
発根促進剤ルートンを塗る
発根して取り木が成功できるように、発根促進剤ルートンを塗ります。
ホームセンターや園芸店で販売されています。価格も安いですので、使うことをおすすめします。
発根促進剤ルートンは、少量の水でペースト状にして塗る方法がありますが、大変ですので、粉のまま上の切り口に付着させます。
綿棒を使うと付着させやすいです。
ビニールポットをセットする
環状剝皮した部分は、発根できるように水を与える必要があります。
ビニールポットをセットして用土で環状剝皮した部分を埋めます。
水苔を使って、ビニールで包む方法は、乾きにくいですので、水を与える頻度が減ります。
ビニールポットは、乾きますので水遣りが必要です。
沈丁花は、鉢植えですので、水遣りをします。水遣りをするときに、取り木のビニールポットにも水を与えますので、手間は増えません。
ホッチキスでビニールポットの重ねた部分を固定します
切った部分を重ねることで、ビニールポットの底の穴が幹の太さと同じくらいになるように調節できます。
ビニールポットが動かないように、針金で固定します。
ビニールポットのフチに、針金を通します。
環状剝皮した上の部分が、ビニールポットの高さの真ん中ぐらいに来るようにセットします。
枝に針金を巻きつけて、ビニールポットを固定します。
取り木の用土は赤玉土
沈丁花の取り木に使う用土は、赤玉土の極小粒(細粒)です。
セットしたビニールポットに、赤玉土の極小粒(細粒)を入れます。粒が小さいほうが乾きにくいです。
ビニールポットの8分目ぐらいまで赤玉土を入れました。
用土は、量が多いほうが乾きにくくなります。満タンに入れると強風などでこぼれますので、8分目ぐらいまでにします。
沈丁花の取り木の管理
沈丁花の取り木をしたビニールポットの赤玉土を水で湿らせて、発根するまで管理します。
水差しやジョウロで水を与えるだけです。
水遣りができないときは、日陰に移動して、用土が乾かないように管理します。
沈丁花の取り木のポイント
- 取り木の時期は梅雨入り前
- 環状剝皮で幹に樹皮を剥ぐ
- 幹の太さの1.5~2倍ぐらいの幅で樹皮を剥ぐ
- 切れ味によい、清潔な刃物を使う
- 発根促進剤ルートンを塗る
- ビニールポットで赤玉土の極小粒を使う。
- 発根するまで、乾かさないように管理
沈丁花の取り木は、難しいことはなく、樹皮を剥ぎ、水を与えるだけです。
発根しなければ、もう一度、削り、やり直すことができます。
沈丁花の取り木の今後
5月21日に、沈丁花(ジンチョウゲ)の取り木をしました。
6月になり梅雨入りすれば、発根しやすい環境になります。
九州地方の福岡県の平野部ですので、梅雨入りは6月上旬、梅雨明けは7月下旬です。
梅雨明けすると、とても暑くなりますので、梅雨時期に発根して、ある程度、根が成長する必要があります。
梅雨入りの10日前ぐらいがおすすめの時期です。
毎日の水遣りが大変ですが、乾燥すると、発根したばかりの根が枯れてしまいますので、注意が必要です。
沈丁花の取り木の今後の様子は、この記事を更新します。
涼しくなった秋に、親木から取り外すことができれば、早春に花を楽しめる可能性があります。
沈丁花の取り木の発根
10月26日、撮影。沈丁花の取り木をして、5ヵ月が経過しました。
暑さが厳しい夏でしたが、小さなビニールポットの用土が乾かないように、朝と夕方の1日2回、水遣りをしました。
沈丁花の取り木は、成功です。
根の量が少ない場合は、切り離すと枯れることがありますので、一回り大きいビニールポットをセットして、取り木を続けます。
幹が太いときは、無理にハサミで切るより、小さなノコギリで切るとよいです。
四方八方に根が伸びていますので、よい根張りになりそうです。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
沈丁花は、水はけ(排水性)がよい用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土を使います。
赤玉土と腐葉土が、均一になるように混ぜます。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
表面に腐葉土があると、コバエの発生の原因になります。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
取り木でミニ盆栽を作ることが目標でしたが、株が大きく、難しいですので、小さな鉢植えになりました。
沈丁花のミニ盆栽は、挿し木で増やした株を使って、チャレンジします。
沈丁花の管理
沈丁花の取り木を鉢に植え付けした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
植え付けした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ午前中に日が当たる場所に移動させます。
支柱で支える
植え付けをした後は、根が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります。10月下旬と、福岡県も少し寒さを感じる季節になりました。
次の更新は、冬越しの様子を予定しています。