シダレモミジ(枝垂れもみじ)は、ヤマモミジの園芸品種で、葉の切れ込みが深く、フチがギザギザしている鋸歯(きょし)が美しいことが特徴です。葉の長さは5センチぐらい、幅は3センチぐらいで7~9つに裂けています。
名前の通り枝がしだれる樹形は和風の雰囲気によく似合い、切れ込みが深い繊細な葉は涼しげで、庭木として人気があります。
シダレモミジを鉢植えで育てています。育て方について記事を書いていますので、参考にして下さい。
関連記事
シダレモミジの種を手に入れることができましたので、種まき(実生)にチャレンジします。発芽して種まきが成功せれば、ミニ盆栽を作る素材となる苗木になりますので、楽しみです。
シダレモミジの種まき(実生)、発芽して苗木を育て、ミニ盆栽を作る様子を記録します。
シダレモミジの種まき(実生)
シダレモミジの種の発芽率を調べましたが、有効な情報を見つけることができませんでした。シダレモミジは成長が遅く、樹勢があまり強くないですので、発芽率が悪いことが予想されます。
ホームセンターや園芸店で販売されているシダレモミジの苗木は、接ぎ木で作られています。種まきで増やした実生の苗木が販売されていることはないようです。
シダレモミジの種が販売されていることは少なく、ヤフオクやメルカリなどのフリマで個人の方が販売していることがほとんどになります。発芽率が悪いため、園芸店などのショップは販売しない?
シダレモミジの種まき(実生)にチャレンジすることで、発芽率を調べることができます。発芽率を調べるためには、多くの種が必要です。60個の種を準備しましたので、全滅しなければ、シダレモミジの発芽率が分かります。
シダレモミジの種まきの時期
シダレモミジの種まきの時期は、秋から冬に種まきする「採りまき」と、暖かくなった春に種まきする2つの時期があります。
シダレモミジの種まき(実生)は、種を採取して、すぐに種まきをすることにしました。
モミジの種は一定期間の低温状態を必要とする「低温要求発芽種子」です。屋外で冬の寒さに当てるか、冷蔵庫で低温状態にしないと発芽率が悪くなります。
秋から冬の採りまき
涼しくなった秋から冬の「採りまき」は、種を保管する必要がなく、自然の環境に近いです。デメリットは、暖かくなる春に発芽するまでの期間が長くなりますので、長期間、乾かないように水遣りをして管理する必要があります。
暖かくなった春にまく
種を保管して、発芽する気温になる春に種まきする方法は、種が完全に乾燥しないように、湿ったキッチンペーパーなどに包み、保管しなければなりません。
種は、一度、寒さに当たることで休眠打破して、発芽しますので、冷蔵庫などで保管する必要があります。
冷蔵庫に保管することは、家族がいると難しいことがデメリットです。種まき後は2~3週間ぐらいで発芽しますので、管理が簡単です。
シダレモミジの種
シダレモミジの種は写真のように、あまり見ない形状です。「翼果(よくか)」という翼のようなものがあります。
種が枝から落ちるときに、風によって遠くに運ばれるために翼のようなものが発達した種です。翼の根元の丸く膨らんだ部分が種です。
種の大きさ
シダレモミジの種は2つがセットになっています。2つの種がつながっている状態で、3センチぐらいの大きさになります。茶色になっている種は、簡単に2つに切り離すことができます。茶色になって枯れている種は、乾燥していますので、手で簡単にむしり取ることができます。ハサミを使って、キレイに取り除くことにしました。
シダレモミジの種は5ミリぐらいの大きさです。
大きな鉢受け皿の中で作業すると、種を紛失することなく、散らかりませんので、オススメです。
未成熟な小さな種を取り除き、ある程度の多さの種だけを種まきします。
シダレモミジの種のをピンセットを使って1個、水に入れます。種を水に浸すために、食品の容器などを利用するとよいです。
シダレモミジの種は、残念なことに水に浮かんでいます。
水に沈む種が発芽しやすいので、常温の水につけることで、種に水を含ませる種まきの準備と種の選別の2つの作業が同時にできます。
しばらくすると種は水に沈みますので大丈夫です。種を採取してからの日数により、すぐに水に沈まないことがあります。
発芽率をよくするためには、シダレモミジの種は1日ぐらい、水に浸けるとよいです。長期間、種を水に浸けると酸欠状態になりますので、注意して下さい。
シダレモミジの種床
シダレモミジの種まきをするために、「種床」を準備します。
「種床」とは、「まき床」や「苗床」と呼ばれることがあり、種まきをして、発芽しやすい環境のことです。簡単に説明すると、「種まきの用土」と「用土を入れる容器」のことになります。
用土を入れることができれば、種床はどのような容器でも大丈夫です。発芽した後も、しばらく育てますので、プラスチック製の鉢を使います。
シダレモミジの種床の容器
シダレモミジの種まきの種床の容器は、プラスチック製の鉢で、アップルウェアーのプレステラ105型です。日本製で10ヶ組で安くて使いやすいです。プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。スリットにより根の先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。
鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎ、根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。
正方形の鉢は、円形の鉢と比べて、隙間なく並べることができますので、スペースの有効利用に最適です。
鉢の底の4つの角と正方形の辺の中央にスリットがあります。
鉢の高さは8.5センチぐらい。
シダレモミジの種が発芽した後でも、しばらくの間は育てることができる大きさです。
スリットから鉢の外に根が伸びると、根の先端が日に当たりますので、根が伸びることがありません。
スリットが多くありますので、水はけ(排水性)がよいことも特徴です。
プレステラは、植物の成長に適した鉢になりますので、おすすめの鉢です。
一番簡単な盆栽は、「実生苗の寄せ植え」です。小さな鉢に、多くの種をまくだけで作ることができます。
発芽した後は、鉢が小さく、樹が密集していますので、大きく成長することはありません。
シダレモミジの種を60個、準備することができましたので、20個を小さな陶器の鉢に種まきをして、「実生苗の寄せ植え」のシダレモミジのミニ盆栽を作ることにチャレンジします。
薄い鉢のほうが恰好がよいですが、水切れして葉の先が枯れやすいシダレモミジには、管理がしやすい少し深い鉢が適しています。
100均の陶器に穴を開けて、鉢として利用する方法は、別の記事で詳しく書いていますので、参考にして下さい。
関連記事
シダレモミジの種床の用土
シダレモミジの種床の用土は、赤玉土の小粒と極小粒です。
赤玉土の小粒は直径3~5ミリぐらい。
極小粒は直径2~3ミリぐらいになります。
赤玉土の小粒を購入して微塵を取り除き、フルイを使って、小粒と極小粒に分別しています。
種床を準備する
鉢の底には、粒が大きい赤玉土の小粒を入れます。粒が大きいほうが水はけ(排水性)がよく、プレステラの特徴であるスリットから用土が流れ出る心配がありません。
鉢の上部のフチから用土の表面を2~3センチぐらい下げることで、水遣りのときに水が鉢からあふれることを防ぎます。
ウォータースペースがあることで、水が溜まり、鉢の用土に均一に水を行き渡らせることができます。
一般的にウォータースペースは、鉢の上部のフチから2~3センチぐらいとされていますが、鉢の大きさによって異なります。
プレステラ105型は、1辺が9センチの正方形の小さな鉢ですので、ウォータースペースも小さくなります。
覆土(ふくど)は、種まきをした後に種の上にかぶせる用土のことです。
覆土をすることで、種が鳥などから食べられることがないように保護して、水分や湿度などの環境を発芽しやすい状態に維持することができます。
覆土の厚さは、種の大きさの2~3倍ぐらいです。厚すぎると通気性が悪く、多湿になり、種が腐ることがありますので、注意が必要です。
シダレモミジの種は5ミリぐらいですので、覆土の厚さを種の大きさの2倍である1センチにするために、プレステラの上部の段差より1センチ下まで用土を入れています。
プリムラなどの一部の植物は、光が当たることで発芽する好光性種子(こうこうせいしゅし)ですので、覆土をしません。
鉢の底に穴がありますので、穴から用土が流れ出ないように、少し大きな赤玉土の小粒をゴロ土として入れます。
ゴロ土は、鉢の底の水はけ(排水性)と通気性をよくするために入れる粒が大きい土や石のことです。鉢底石と呼ばれることがあります。
シダレモミジの種が60個ありますので、20個ずつ種まきをします。
種床を準備している間に、水に浸したシダレモミジの種が沈むことを期待しましたが、変化がなく、悲しくなります。
シダレモミジの種まきをする
シダレモミジの種を水に浸けてから1時間ぐらいが経過すると、1/3ぐらいの種が水に沈んでいました。すべての種が水に沈むことを期待しましたが、残念な結果です。長時間、水に浸けていると種が酸欠になりますので、シダレモミジの種まきをします。
種床に種をまく
水に浸して種まきの準備をしたシダレモミジの種。11個の種が水に沈むことがなく、浮いています。水に浮いた種も種まきをすることで、水に沈んだ種が発芽しやすいことを確認します。
種床の準備をしっかりすることで、種まきが簡単になります。
種を水に浸け、水分を含ませました。乾燥した用土に水分を取られることを防ぐために、水遣りをします。
微塵は水はけ(排水性)と通気性を悪くしますので、鉢の底からキレイな透明な水が流れるまで、水遣りをします。
シダレモミジの種まきができました。
小さな陶器の鉢にも20個を種をまき、「実生苗の寄せ植え」のミニ盆栽を作ります。
2つのプレステラ105型と小さな陶器の鉢に、20個ずつの種をまきましたので、発芽したときに発芽率を簡単に確認することができます。
シダレモミジの種まき後の管理
シダレモミジの種まきを秋に「採りまき」でしましたので、暖かくなる春に発芽するまで、長期間、管理する必要があります。種まき後の環境
シダレモミジの種まきをした後は、直射日光が当たらない風通しのよい環境で管理します。
発芽に必要な環境は、3つの要素があります。「水分」「酸素」「温度」です。
「水分」は用土の表面が少し乾いたら、たっぷり水遣りをします。完全に乾かないように注意が必要です。
水遣りができない日は、鉢受け皿に水を入れて管理するとよいです。長期間(3日以上)、鉢受け皿に水を入れた状態にすると過湿で種が腐れることがありますので、気をつけて下さい。
「酸素」は通気性のことになります。用土に赤玉土を使っていますので、水分が適切であれば、赤玉土の粒と粒の隙間に空気がありますので、種に酸素を供給できます。
「温度」は発芽に適した温度である15~20度と、種を一度、低温に当てる休眠打破の2つがあります。
冬に屋外で管理すれば、休眠打破することができます。冬は乾燥して、風が強く吹きますので、寒い日でも用土が乾き、水遣りが難しい季節です。用土が完全に乾かないように管理します。
暖かくなる春に発芽に適した温度になりますので、屋外で管理します。
ラベルは、マジックより鉛筆やシャーペンで書いたほうが消えにくいです。
ツルツルしたラベルは鉛筆やシャーペンで文字を書くことができません。少しザラザラしたラベルがありますので、ホームセンターや園芸店で探してみて下さい。
植物は覚えにくい名前がありますので、ラベルに名前があると、水遣りのときに確認でき、覚えられるようになります。
植物によっては種まきをして2年後に発芽する種類がありますので、日付の記入は有効です。
シダレモミジの種まきを成功させるポイント
- 種まきの時期は、秋から冬に「採りまき」。
- 種を水につけて、水分をたっぷり含ませる。
- 種床は、どのような容器でもよく、普通の鉢が簡単。
- 種まきの用土は赤玉土、または、種まき専用の用土
- 明るい日陰で乾かないように水遣りをして管理。
シダレモミジの種まきに、特別な方法はありません。乾かないように、日々、管理することが大切です。
シダレモミジの種まきの今後
涼しくなり始めた10月13日に、シダレモミジの種まきをしました。
九州の福岡県の平野部で栽培していますので、温暖な気候です。10月になりましたが、昼間は25度を超えることがありますので、用土が乾かないように注意が必要です。
シダレモミジの発芽や成長の様子は、この記事を更新します。
関連記事
関連記事
関連記事
0 件のコメント:
コメントを投稿