シダレモミジの種まき(実生)を成功させるポイント:発芽させてミニ盆栽を作る

2025/10/20

ミニ盆栽 もみじ 種まき

スポンサーリンク

シダレモミジ(枝垂れもみじ)は、ヤマモミジの園芸品種で、葉の切れ込みが深く、フチがギザギザしている鋸歯(きょし)が美しいことが特徴です。葉の長さは5センチぐらい、幅は3センチぐらいで7~9つに裂けています。

名前の通り枝がしだれる樹形は和風の雰囲気によく似合い、切れ込みが深い繊細な葉は涼しげで、庭木として人気があります。

シダレモミジを鉢植えで育てています。育て方について記事を書いていますので、参考にして下さい。
関連記事


シダレモミジ
シダレモミジの種を手に入れることができましたので、種まき(実生)にチャレンジします。発芽して種まきが成功せれば、ミニ盆栽を作る素材となる苗木になりますので、楽しみです。

シダレモミジの種まき(実生)、発芽して苗木を育て、ミニ盆栽を作る様子を記録します。


シダレモミジの種まき(実生)

シダレモミジの種まき
シダレモミジの種の発芽率を調べましたが、有効な情報を見つけることができませんでした。シダレモミジは成長が遅く、樹勢があまり強くないですので、発芽率が悪いことが予想されます。

ホームセンターや園芸店で販売されているシダレモミジの苗木は、接ぎ木で作られています。種まきで増やした実生の苗木が販売されていることはないようです。

シダレモミジの種が販売されていることは少なく、ヤフオクやメルカリなどのフリマで個人の方が販売していることがほとんどになります。発芽率が悪いため、園芸店などのショップは販売しない?

シダレモミジの種まき(実生)にチャレンジすることで、発芽率を調べることができます。発芽率を調べるためには、多くの種が必要です。60個の種を準備しましたので、全滅しなければ、シダレモミジの発芽率が分かります。



シダレモミジの種まきの時期

シダレモミジの種まきの時期は、秋から冬に種まきする「採りまき」と、暖かくなった春に種まきする2つの時期があります。

シダレモミジの種まき(実生)は、種を採取して、すぐに種まきをすることにしました。

モミジの種は一定期間の低温状態を必要とする「低温要求発芽種子」です。屋外で冬の寒さに当てるか、冷蔵庫で低温状態にしないと発芽率が悪くなります。


秋から冬の採りまき

涼しくなった秋から冬の「採りまき」は、種を保管する必要がなく、自然の環境に近いです。デメリットは、暖かくなる春に発芽するまでの期間が長くなりますので、長期間、乾かないように水遣りをして管理する必要があります。


暖かくなった春にまく

種を保管して、発芽する気温になる春に種まきする方法は、種が完全に乾燥しないように、湿ったキッチンペーパーなどに包み、保管しなければなりません。

種は、一度、寒さに当たることで休眠打破して、発芽しますので、冷蔵庫などで保管する必要があります。

冷蔵庫に保管することは、家族がいると難しいことがデメリットです。種まき後は2~3週間ぐらいで発芽しますので、管理が簡単です。



シダレモミジの種

シダレモミジの種を定規で測る
シダレモミジの種は写真のように、あまり見ない形状です。「翼果(よくか)」という翼のようなものがあります。

種が枝から落ちるときに、風によって遠くに運ばれるために翼のようなものが発達した種です。翼の根元の丸く膨らんだ部分が種です。


種の大きさ

種 2つ
シダレモミジの種は2つがセットになっています。2つの種がつながっている状態で、3センチぐらいの大きさになります。茶色になっている種は、簡単に2つに切り離すことができます。


種 翼果
1つの種は大きさは2センチぐらい、翼の部分が大きいです。


翼を取り除く

翼 取り除く
翼の部分は、種まきのときに邪魔になりますので、取り除きます。

茶色になって枯れている種は、乾燥していますので、手で簡単にむしり取ることができます。ハサミを使って、キレイに取り除くことにしました。


種 5ミリ
翼の部分をハサミで切り取った種。
 
シダレモミジの種は5ミリぐらいの大きさです。


鉢受け皿
シダレモミジの種は60個ぐらいありますが、1つずつハサミで翼の部分を切り取ります。

大きな鉢受け皿の中で作業すると、種を紛失することなく、散らかりませんので、オススメです。


種 願い
シダレモミジの種が発芽するように願いを込めながら、丁寧に翼の部分を取り除きました。


シダレモミジの種 60個
シダレモミジの種は60個あります。

未成熟な小さな種を取り除き、ある程度の多さの種だけを種まきします。


種を水に浸ける

シダレモミジの種 水に浸ける
種まきする前にシダレモミジの種を1日ぐらい、常温の水に浸ける。種にたっぷり水分を含ませて、発芽しやすい状態にします。


ピンセットを使って種を水に入れる
シダレモミジの種のをピンセットを使って1個、水に入れます。種を水に浸すために、食品の容器などを利用するとよいです。


水に浮かぶ
シダレモミジの種は、残念なことに水に浮かんでいます。

水に沈む種が発芽しやすいので、常温の水につけることで、種に水を含ませる種まきの準備と種の選別の2つの作業が同時にできます。


すべての種
残りの59個、すべての種を水に浸けました。1個も水に沈むことがなく、残念です。


かき混ぜる
ピンセットを使って、かき混ぜてみました。効果はなく、種は浮いたままです。


しばらく
しばらくすると種は水に沈みますので大丈夫です。種を採取してからの日数により、すぐに水に沈まないことがあります。

発芽率をよくするためには、シダレモミジの種は1日ぐらい、水に浸けるとよいです。長期間、種を水に浸けると酸欠状態になりますので、注意して下さい。



シダレモミジの種床

シダレモミジの種まき 用土
シダレモミジの種まきをするために、「種床」を準備します。

「種床」とは、「まき床」や「苗床」と呼ばれることがあり、種まきをして、発芽しやすい環境のことです。簡単に説明すると、「種まきの用土」と「用土を入れる容器」のことになります。

用土を入れることができれば、種床はどのような容器でも大丈夫です。発芽した後も、しばらく育てますので、プラスチック製の鉢を使います。


シダレモミジの種床の容器

プレステラ
シダレモミジの種まきの種床の容器は、プラスチック製の鉢で、アップルウェアーのプレステラ105型です。日本製で10ヶ組で安くて使いやすいです。


スリット
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。スリットにより根の先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。

鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎ、根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。


鉢 正方形
鉢の大きさは1辺が9センチの正方形です。円形の3号(直径9センチ)の鉢の1.2倍ぐらいの大きさになります。

正方形の鉢は、円形の鉢と比べて、隙間なく並べることができますので、スペースの有効利用に最適です。


鉢の高さ
鉢の高さは8.5センチぐらい。

シダレモミジの種が発芽した後でも、しばらくの間は育てることができる大きさです。


スリット
鉢の底の4つの角と正方形の辺の中央にスリットがあります。

スリットから鉢の外に根が伸びると、根の先端が日に当たりますので、根が伸びることがありません。

スリットが多くありますので、水はけ(排水性)がよいことも特徴です。


仕切り
正方形の1辺に2つの「仕切り」があり、鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎます。鉢植えでは、根が長く伸びるより、株元から多くの根が出ることが植物の成長によいです。

プレステラは、植物の成長に適した鉢になりますので、おすすめの鉢です。


シダレモミジ ミニ盆栽
シダレモミジの種まきをして苗木を手に入れる理由は、ミニ盆栽を作ることです。盆栽は難しいと感じる方が多いですが、簡単な盆栽もあります。

一番簡単な盆栽は、「実生苗の寄せ植え」です。小さな鉢に、多くの種をまくだけで作ることができます。

発芽した後は、鉢が小さく、樹が密集していますので、大きく成長することはありません。

シダレモミジの種を60個、準備することができましたので、20個を小さな陶器の鉢に種まきをして、「実生苗の寄せ植え」のシダレモミジのミニ盆栽を作ることにチャレンジします。


ミニ盆栽 2号
シダレモミジのミニ盆栽の「実生苗の寄せ植え」の鉢の大きさは、直径6センチで2号ぐらいです。


深い鉢
鉢の高さは4.5センチぐらい。

薄い鉢のほうが恰好がよいですが、水切れして葉の先が枯れやすいシダレモミジには、管理がしやすい少し深い鉢が適しています。


100均の陶器 鉢
シダレモミジのミニ盆栽の鉢は、100均の陶器のぐい呑み(お猪口)の底に穴を開け、水が抜けるように高台を削ったものです。

100均の陶器に穴を開けて、鉢として利用する方法は、別の記事で詳しく書いていますので、参考にして下さい。
関連記事


シダレモミジの種床の用土

シダレモミジ 用土
シダレモミジの種床の用土は、赤玉土の小粒と極小粒です。



赤玉土 小粒
赤玉土の小粒は直径3~5ミリぐらい。


赤玉土 極小粒
極小粒は直径2~3ミリぐらいになります。

赤玉土の小粒を購入して微塵を取り除き、フルイを使って、小粒と極小粒に分別しています。


種床を準備する

鉢の底
鉢の底には、粒が大きい赤玉土の小粒を入れます。

粒が大きいほうが水はけ(排水性)がよく、プレステラの特徴であるスリットから用土が流れ出る心配がありません。


鉢の高さの半分
鉢の高さの半分ぐらい、スリットが見えなくなるまで赤玉土の小粒を入れます。


極小粒
次に、赤玉土の極小粒を薄く入れます。粒が小さい極小粒が種に触れるほうが保水性が高く、乾きにくくなります。


ウォータースペース
プレステラは、上部のフチに段差があります。段差まで用土を入れると、ウォータースペースができます。

ウォータースペースとは、鉢植えで鉢の上部のフチから用土の表面までの空間のことです。

鉢の上部のフチから用土の表面を2~3センチぐらい下げることで、水遣りのときに水が鉢からあふれることを防ぎます。

ウォータースペースがあることで、水が溜まり、鉢の用土に均一に水を行き渡らせることができます。

一般的にウォータースペースは、鉢の上部のフチから2~3センチぐらいとされていますが、鉢の大きさによって異なります。

プレステラ105型は、1辺が9センチの正方形の小さな鉢ですので、ウォータースペースも小さくなります。


覆土
シダレモミジの種床は、覆土(ふくど)をするため用土を段差より1センチ下まで入れます。

覆土(ふくど)は、種まきをした後に種の上にかぶせる用土のことです。

覆土をすることで、種が鳥などから食べられることがないように保護して、水分や湿度などの環境を発芽しやすい状態に維持することができます。

覆土の厚さは、種の大きさの2~3倍ぐらいです。厚すぎると通気性が悪く、多湿になり、種が腐ることがありますので、注意が必要です。

シダレモミジの種は5ミリぐらいですので、覆土の厚さを種の大きさの2倍である1センチにするために、プレステラの上部の段差より1センチ下まで用土を入れています。

プリムラなどの一部の植物は、光が当たることで発芽する好光性種子(こうこうせいしゅし)ですので、覆土をしません。


シダレモミジ 実生苗の寄せ植え
シダレモミジの「実生苗の寄せ植え」を作るための小さな陶器の鉢にも、用土を入れて種まきの準備をします。


赤玉土の小粒 ゴロ土
鉢の底が見えなくなるぐらいに赤玉土の小粒を入れます。

鉢の底に穴がありますので、穴から用土が流れ出ないように、少し大きな赤玉土の小粒をゴロ土として入れます。

ゴロ土は、鉢の底の水はけ(排水性)と通気性をよくするために入れる粒が大きい土や石のことです。鉢底石と呼ばれることがあります。


用土 赤玉土の極小粒
小さな鉢ですので、用土は赤玉土の極小粒です。


覆土
覆土をするために鉢の高さの7分目ぐらいまで用土を入れました。


種床 準備
シダレモミジの種まきをするための種床の準備ができました。プレステラ105型が2つ、小さな陶器の鉢が1つです。

シダレモミジの種が60個ありますので、20個ずつ種まきをします。


準備 種
種床を準備している間に、水に浸したシダレモミジの種が沈むことを期待しましたが、変化がなく、悲しくなります。



シダレモミジの種まきをする

水に沈む
シダレモミジの種を水に浸けてから1時間ぐらいが経過すると、1/3ぐらいの種が水に沈んでいました。


3時間
3時間が経過すると、ほとんどの種が水に沈みました。水に浮いている種をピンセットを使って水に沈めましたが、浮いてきます。

すべての種が水に沈むことを期待しましたが、残念な結果です。長時間、水に浸けていると種が酸欠になりますので、シダレモミジの種まきをします。


種床に種をまく

種 水
水に浸して種まきの準備をしたシダレモミジの種。11個の種が水に沈むことがなく、浮いています。

水に浮いた種も種まきをすることで、水に沈んだ種が発芽しやすいことを確認します。


準備した種床
準備した種床に、ピンセットを使ってシダレモミジの種を並べます。シダレモミジの種まきは簡単です。種床に種を並べるだけです。


種 20個
1つのプレステラ105型に20個の種をまきますので、キレイに並べる必要があります。


4列
シダレモミジの種を5個ずつを4列、20個を並べることができました。


覆土をする

覆土をする
キレイに並べたシダレモミジの種の上に用土をかぶせる覆土をします。用土は、赤玉土の極小粒です。


段差
段差まで用土を入れると、1センチの厚さで覆土することができます。

種床の準備をしっかりすることで、種まきが簡単になります。


水遣りをする

水遣り
シダレモミジの種まきをした後は、すぐに水遣りをします。

種を水に浸け、水分を含ませました。乾燥した用土に水分を取られることを防ぐために、水遣りをします。


微塵
用土に赤玉土を使うと、粒の表面にとても小さな微塵がついていますので、鉢の底から茶色の濁った水が流れ出ます。


透明な水
微塵は水はけ(排水性)と通気性を悪くしますので、鉢の底からキレイな透明な水が流れるまで、水遣りをします。

シダレモミジの種まきができました。


11個
もう1つのプレステラには、水に沈むことがなかった11個を含む20個の種をまきました。


20個 ミニ盆栽
小さな陶器の鉢にも20個を種をまき、「実生苗の寄せ植え」のミニ盆栽を作ります。

2つのプレステラ105型と小さな陶器の鉢に、20個ずつの種をまきましたので、発芽したときに発芽率を簡単に確認することができます。



シダレモミジの種まき後の管理

シダレモミジの種まき後 管理
シダレモミジの種まきを秋に「採りまき」でしましたので、暖かくなる春に発芽するまで、長期間、管理する必要があります。


種まき後の環境

シダレモミジの種まきをした後は、直射日光が当たらない風通しのよい環境で管理します。

発芽に必要な環境は、3つの要素があります。「水分」「酸素」「温度」です。

「水分」は用土の表面が少し乾いたら、たっぷり水遣りをします。完全に乾かないように注意が必要です。

水遣りができない日は、鉢受け皿に水を入れて管理するとよいです。長期間(3日以上)、鉢受け皿に水を入れた状態にすると過湿で種が腐れることがありますので、気をつけて下さい。

「酸素」は通気性のことになります。用土に赤玉土を使っていますので、水分が適切であれば、赤玉土の粒と粒の隙間に空気がありますので、種に酸素を供給できます。

「温度」は発芽に適した温度である15~20度と、種を一度、低温に当てる休眠打破の2つがあります。

冬に屋外で管理すれば、休眠打破することができます。冬は乾燥して、風が強く吹きますので、寒い日でも用土が乾き、水遣りが難しい季節です。用土が完全に乾かないように管理します。

暖かくなる春に発芽に適した温度になりますので、屋外で管理します。


ラベルの設置

ラベルの設置
シダレモミジの種まきをした後は、鉢に用土があるだけです。何の種をまいたか?分からなくなることがありますので、ラベルを設置します。


ラベルの大きさ
ラベルは幅12ミリ、長さ60ミリの小さな園芸用ラベルにしました。小さくて、目立ちませんので、オススメです。


2倍
小さな園芸用ラベルですが、ハサミで縦に2つに切ると、さらに小さくなり、2倍の枚数になりますので、節約になります。


鉛筆
ラベルは、マジックより鉛筆やシャーペンで書いたほうが消えにくいです。

ツルツルしたラベルは鉛筆やシャーペンで文字を書くことができません。少しザラザラしたラベルがありますので、ホームセンターや園芸店で探してみて下さい。


ラベル 名前
ラベルは土に挿しますので、端に文字を書くとよいです。

植物は覚えにくい名前がありますので、ラベルに名前があると、水遣りのときに確認でき、覚えられるようになります。


ラベル 日付
ラベルの裏には、種まきをした日付を書きました。

植物によっては種まきをして2年後に発芽する種類がありますので、日付の記入は有効です。


印
すべてが水に沈んだ種のプレステラには、分かるように○の印を記入しました。


ラベルの設置 半分
半分に切っていますので、目立つことなく、シダレモミジの種まきをした鉢にラベルの設置ができました。



シダレモミジの種まきを成功させるポイント

シダレモミジの種まき 3つの鉢
  1. 種まきの時期は、秋から冬に「採りまき」。
  2. 種を水につけて、水分をたっぷり含ませる。
  3. 種床は、どのような容器でもよく、普通の鉢が簡単。
  4. 種まきの用土は赤玉土、または、種まき専用の用土
  5. 明るい日陰で乾かないように水遣りをして管理。
シダレモミジの種まきに、特別な方法はありません。乾かないように、日々、管理することが大切です。


シダレモミジの種まきの今後

涼しくなり始めた10月13日に、シダレモミジの種まきをしました。

九州の福岡県の平野部で栽培していますので、温暖な気候です。10月になりましたが、昼間は25度を超えることがありますので、用土が乾かないように注意が必要です。

シダレモミジの発芽や成長の様子は、この記事を更新します。

関連記事

関連記事

関連記事

書籍の出版のお知らせ

Amazonで本をチェックする

※Kindle Unlimited会員なら追加料金なしで読めます
(スマホ・PCのKindleアプリで閲覧可能)

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク