バコパ「モンニエリ」は、ゴマノハグサ科ウキアゼナ属の抽水植物で、アフリカやオーストラリア、アジアやアメリカの熱帯と亜熱帯の地域が原産地です。
学名はBacopa monnieriで、オトメアゼナと呼ばれることがあります。
大きな特徴は、7月から9月にピンク色の小さな可愛らしい花が、たくさん咲くことです。
寒さに強く、屋外で冬越しできます。水上葉は寒さで枯れますが、土の中の根は生きていますので、暖かくなる春の復活します。水中葉は枯れることなく、1年中、美しい葉を楽しめる水草です。
ウォーターバコパより小さいですので、コンパクトなビオトープに最適な水草になります。
5月中旬に、ホームセンターで、バコパ「モンニエリ」の苗が販売されていましたので、購入しました。
メダカの人気が高く、屋外のビオトープで飼育を楽しむ方が増えていますので、ホームセンターで水草が販売されることが多くなり、ありがたいです。
水草は価格が安いですが、インターネット通販では送料が負担になります。配達に日数が必要になることがあると枯れるなど、状態が悪くなる可能性がありますので、心配です。
バコパ「モンニエリ」の苗
バコパ「モンニエリ」の苗のラベルで、花の色や形を確認して購入しましょう。
ラベルに「TOJAKU」とあり水生植物専門店の杜若園芸さんの商品ですので、安心して購入できました。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
●日当り:日向・半日陰
●水位:水中OK
(常に水を切らさないようにご注意ください)
●肥料:緩効性肥料(月に1度適量)
●土:市販の専用土、赤玉土(荒木田土など)
●冬越し:屋外OK
株が凍り付かないように深水で管理
ご注意
●微量の残留農薬が含まれることがあります。甲殻類がいる場合は使用を控えるか、農薬除去を行った後、使用して下さい。
●生態系を壊さないために水草は絶対に川や池等に流出させたり捨てないで下さい。
水生植物専門店の杜若園芸さんの商品です。インターネット通販で購入することができます。サイトで詳しい育て方が記載されていますので、参考にするとよいです。
参考サイト
購入したバコパ「モンニエリ」の苗は、直径6センチ(2号)のビニールポットです。
量が少ないですが、育てやすく、簡単に増える水草ですので、小さい苗でも心配がありせん。
草丈は3センチぐらい。横に広がるタイプである這性の水草ですので、草丈は小さく、大きく成長しても5~15センチぐらいの草丈です。
横に茎が伸びていますので、株の幅は12センチぐらいあります。
バコパ「モンニエリ」の
葉は、茎に対生します。
葉の形は、小さな長楕円形になります。
葉の大きさは、長さが1センチぐらい。柄はなく、葉の縁はギザギザがなく、滑らかな全縁です。ライトグリーンが美しい葉になります。
葉の幅は5ミリぐらい。
バコパ「モンニエリ」の鉢
バコパ「モンニエリ」の苗を鉢に、
植え付け・植え替えをします。
メダカを飼育している屋外のビオトープに、レイアウトしますので、鉢に植え付け・植え替えをすることで、手入れがしやすく、レイアウトの変更が簡単になります。
プラスチック製の鉢はアップルウェアーのプレステラ90型です。日本製で10ヶ組で安くて使いやすいです。
黒色ですので、汚れが目立つことがなく、ビオトープに適した鉢になります。
鉢の大きさは1辺が7.8センチの正方形です。
鉢の高さは7.4センチ。
ビオトープの水深が10~15センチに適したサイズになります。
プレステラの大きな特徴は、側面から底に
スリットが多く設置されていることです。
スリットにより根の先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。
鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎ、根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。
プレステラは、底に特許番号が記載されています。
4つの辺の中央に短いスリット、合計8ヵ所に設置されています。
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、根が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。
スリットだけでなく、仕切りを設置することで、完全に鉢の底で根が巻くことを防ぎます。
用土を入れる目安となる段差があります。
デメリットは、デザイン性がよくないことです。プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です。
プレステラは、生産者向けの商品で、実績がありますので、バコパ「モンニエリ」を健康で丈夫に育てることが期待できます。
株元まで水につける水上葉と株全体を水に沈める水中葉の2通りで育てますので、2つの鉢を準備しました。
バコパ「モンニエリ」の土
バコパ「モンニエリ」の土は、赤玉土が最適です。
ホームセンターや園芸店で販売されています。14Lや18Lの大きな袋で購入するとお買い得ですが、保管する場所が必要になります。
鉢底石としてボラ土を利用しました。
ボラ土は軽石のような用土で、宮崎県で産出されますので、福岡県のホームセンターでは、大粒、中粒、小粒、細粒とサイズが豊富で、安く販売されています。
バコパ「モンニエリ」は小さな鉢に
植え付け・植え替えをしますので、
赤玉土は細粒(直径2ミリぐらい)を使います。
赤玉土の小粒を使う場合は、鉢の底から流れ出る心配がありませんので、
鉢底石は必要ありません。
赤玉土の細粒は、プレステラのスリットから流れ出ることがありますので、鉢底石が必要になります。
底が見えなくなるぐらいに、鉢底石を敷きます。
鉢底石の上に、赤玉土の細粒を土入れを使って入れます。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
バコパ「モンニエリ」を株分けして、
水中葉で育てることにチャレンジします。株全体が水中につかるように、右の
プレステラは半分ぐらいまで土を入れます。
水上葉で育てる左のプレステラは段差まで土を入れて使います。株元が水につかるようにします。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。鉢の準備ができていますと、スムーズに作業が進みます。
バコパ「モンニエリ」の株分け
バコパ「モンニエリ」の苗を株分けして、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
バコパ「モンニエリ」の植え付け・植え替えに適した時期は、完全に暖かくなった5~7月頃です。
苗の掃除
購入した苗は、株分けをする前に、枯れた葉をピンセットで取り除き、キレイな状態にします。
枯れて茶色になった
茎はハサミで切るとよいです。
バコパ「モンニエリ」は、
葉が小さく、苗の掃除は大変です。
苗がキレイな状態になりました。
ビニールポットから取り出す
最初に、底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がビニールポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
バコパ「モンニエリ」の苗を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
バコパ「モンニエリ」の苗をビニールポットから取り出すことができました。
バコパ「モンニエリ」の根鉢
バコパ「モンニエリ」の苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、たくさん新しい白い根がありますので、株は元気です。小さいビニールポットですので、底に根がたくさんあります。
根鉢を崩して株分けをする
竹串を使って根鉢の表面の土を崩して、株分けできるか?確認するとよいです。
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
根鉢の表面の土を崩して、
株分けできるか?確認をします。
株元で1つにまとまっていますが、外側を
株分けできそうです。
竹串を使って、できるだけ
根を切らないように
株分けします。
バコパ「モンニエリ」の苗を大きな株と小さな株に株分けしました。
大きな株は水上葉、小さな株は水中葉で育てます。
バコパ「モンニエリ」の植え付け・植え替え
大きな株は、株元まで水につかるように管理して、
水上葉で育てます。
水上葉で育てると、夏にピンク色の小さな花が咲きますので、メダカのビオトープを美しく飾ってくれます。
株分けした
バコパ「モンニエリ」の大きな株を準備した鉢に、
植え付け・植え替えをします。
鉢の高さの3分目ぐらいまで
赤玉土を入れた鉢に、大きな株を入れます。
バランスよく
植え付け・植え替えができているか?少し離れて見て確認するとよいです。
根鉢と鉢に隙間がありますので、
赤玉土を鉢に追加します。
根の間に土が隙間なく入るように竹串で突きます。赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
バコパ「モンニエリ」の大きな株の
植え付け・植え替えができました。
鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
鉢を水の中に入れますが、赤玉土の表面についた微塵を水遣りで洗い流します。
鉢受け皿にたまった水が、茶色になっています。
透明になるまで水遣りをすると、ビオトープにレイアウトしたときに、水が汚れることがありません。
鉢に植え付け・植え替えをしたバコパ「モンニエリ」は、すぐにビオトープにレイアウトしないで、小さな容器で管理します。
植え付け・植え替えをした後は、1週間ぐらいは直射日光が当たらない明るい日陰で管理しますので、簡単に移動できる小さな容器が適しています。
農薬が残っている可能性がありますので、ビオトープのメダカに悪い影響を防ぐ効果があります。
容器の幅は25センチぐらい。
奥行が18センチ。
高さが11センチぐらいの小さな容器。100均で購入できます。
鉢に植え付け・植え替えをしたバコパ「モンニエリ」をゆっくり水に沈めます。
株元まで水につかるように、水位を調整しました。
葉が枯れるなどの異常がなければ、日の当たる場所に移動させます。
小さな株は乾きやすいですので、水を入れた容器に入れるとよいです。
プレステラの高さの半分まで、
赤玉土を入れて準備した鉢に、
植え付け・植え替えをします。
準備した鉢に
水遣りをして、
赤玉土の表面についた微塵を洗い流します。
バコパ「モンニエリ」の小さな株を
植え付け・植え替えをする準備ができました。
小さな株をピンセットを使って、
植え付け・植え替えをします。
田植えをするように、小さな株の根を土の中に押し込みます。
小さな株が浮かばないように、少し深く埋めるとよいです。
小さな株を鉢に
植え付け・植え替えすることができました。
左の鉢は水上葉、右の鉢は水中葉で育てます。
水上葉は、夏にピンク色の小さな花が咲きますので、ビオトープを美しく飾ってくれます。
水中葉は、寒い冬でも枯れることがなく、寂しくなる冬でも緑を楽しめるメリットです。
バコパ「モンニエリ」の育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 土は赤玉土や荒木田土。
- 株元が水につかるように水位に注意。
- 肥料は花が咲く前の3月から9月頃まで緩効性化成肥料を与えます。
- 冬は水上葉は枯れます。水中葉は常緑です。
- 植え付け・植え替えは、5~7月が適しています。
バコパ「モンニエリ」は基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、春に植え替えをします。
伸びすぎた茎は、ハサミで切るとよいです。株が込み入ったら株分けをします。
バコパ「モンニエリ」の今後
5月14日に、バコパ「モンニエリ」の苗を株分けして、鉢に植え付け・植え替えをしました。
1~2週間ぐらい小さな容器で育ててから、メダカのビオトープにレイアウトします。残留農薬がなくなりますので、安心できます。
バコパ「モンニエリ」の今後の様子はこの記事を更新します。
メダカのビオトープにレイアウトする水草を育てています。
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